2018年にアメリカで制作された映画『ビューティフル・ボーイ』(原題:Beautiful Boy)は、薬物依存で苦しむ青年とその父親が執筆した2冊の回想録を基に作られたドラマ映画です。
ティモシー・シャラメとスティーヴ・カレルが親子役を演じました。
- 『ビューティフル・ボーイ』の挿入曲
- オープニングタイトル
- 回想 | デヴィッドがニックになぜ部屋から出てこないのかと尋ねる
- デヴィッドが料理をするキッチンで流れる曲(病院から電話がかかってくる)
- デヴィッドが街角で雨に濡れうずくまるニックを見つける
- 回想 | デヴィッドがニックに勧められ “ハッパ” を吸いドラッグの経験を話す
- デヴィッドがニックに「お前の素晴らしさをもう一度見つけないといけない」と語る
- 大学での寮生活が始まりニックが薬物を摂取するようになる
- ニックがミーティングに行くと言いデヴィッドから車を借りて運転する(車で流れる曲)
- 薬物を試して横になっていたデヴィッドが起き上がるシーン
- 薬物を試したデヴィッドがパソコンの前に座る
- デヴィッドがパソコンで文章を書く
- 学校の親子会で子供達が歌う曲
- 病院を抜け出したニックとデヴィッドが話をする(ドーナツ店で流れる曲)
- 回想 | 幼いニックを寝かしつけようとデヴィッドが歌う曲
- ニックがロサンゼルスで母親と暮らすようになる
- ロサンゼルスでニックが車を運転する
- ニックが父親の家にやって来て、ベッドに座りパソコンで文章を書く
- ニックが大学の卒業式を思い出しながら父親の家を出ていく
- クラブの外でニックとローレンが再会する(クラブで流れる曲)
- ニックとローレンが薬物を摂取し一緒に過ごす
- ニックの行方がわからなくなる
- 逃げるニックとローレンをカレンが車で追いかける
- エンディング
- エンドクレジット
- 『ビューティフル・ボーイ』のサントラ
- 『ビューティフル・ボーイ』キャスト・スタッフ
『ビューティフル・ボーイ』の挿入曲
『ビューティフル・ボーイ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニングタイトル
Artist | モグワイ(Mogwai) 1995年にグラスゴーで結成されたスコットランドのポストロック・バンド。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | Mogwai スチュアート・ブレイスウェイト(Stuart Braithwaite) ドミニク・アイチソン(Dominic Aitchison) |
回想 | デヴィッドがニックになぜ部屋から出てこないのかと尋ねる
Artist | マッシヴ・アタック(Massive Attack) 1988年にブリストルで結成されたイギリスのトリップホップグループ。 |
Feat. トレイシー・ソーン(Tracey Thorn) イギリスのシンガーソングライター/ボーカリスト/エッセイスト、1962年生まれ。 バンド「マリン・ガールズ」 (Marine Girls) 、「エヴリシング・バット・ザ・ガール」(Everything But the Girl) のボーカリストとして知られる。 | |
リリース | 1994年 |
作曲者 | Massive Attack ロバート・デル・ナジャ(Robert Del Naja) グラント・マーシャル(Grant Marshall) アンドリュー・ヴォウルズ(Andrew Vowles) |
トレイシー・ソーン(Tracey Thorn) |
デヴィッドが料理をするキッチンで流れる曲(病院から電話がかかってくる)
Artist | リンダ・ブラノン(Linda Brannon) アメリカのカントリーミュージック歌手、1941年生まれ。 |
作曲者 | C.R. Hagin |
デヴィッドが街角で雨に濡れうずくまるニックを見つける
(回想シーン、少年時代のニックが車の中で歌う曲)
テリトリアル・ピッシングス
Artist | ニルヴァーナ(Nirvana) 1987年にワシントン州アバディーンで結成されたアメリカのロックバンド。 グランジのパイオニアとして知られる。 |
リリース | 1991年 |
作曲者 | カート・コバーン(Kurt Cobain, 1967-1994) アメリカのシンガーソングライター/ギタリスト。 ロックバンド「ニルヴァーナ」(Nirvana) のフロントマンとしてカリスマ的な人気を博し、音楽シーンだけでなく社会にも大きな影響を与えた。オルタナティヴ・ロックの歴史の中で最も影響力のあるミュージシャンの一人とされている。 |
チェット・パワーズ(Chet Powers, 1937-1994) アメリカのシンガーソングライター。 | |
回想 | デヴィッドがニックに勧められ “ハッパ” を吸いドラッグの経験を話す
(クリスタル・メスの記事を読むデヴィッドの書斎で流れる曲)
サウンド・アンド・ヴィジョン
Artist | デヴィッド・ボウイ(David Bowie, 1947-2016) イギリスのシンガー/ソングライター/ミュージシャン/俳優。 グラムロックの先駆者として数々の名曲を世に送り出し、俳優としても活躍したマルチな才能を持つアーティスト。 |
リリース | 1977年 |
作曲者 | デヴィッド・ボウイ |
デヴィッドがニックに「お前の素晴らしさをもう一度見つけないといけない」と語る
(回想シーン、デヴィッドと少年ニックがサーフィンをする)
Artist | ティム・バックリィ(Tim Buckley, 1947-1975) アメリカのフォーク歌手/ソングライター。 1975年、ヘロインのオーバードースで28歳で亡くなる。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | ティム・バックリィ |
ラリー・ベケット(Larry Beckett) アメリカの詩人/ソングライター/音楽家/文芸評論家、1947年生まれ。 |
大学での寮生活が始まりニックが薬物を摂取するようになる
大学の講義でニックがチャールズ・ブコウスキーの詩を朗読するシーン
Artist | シガー・ロス(Sigur Rós) 1994年にレイキャヴィークで結成されたアイスランドのポストロックバンド。 |
リリース | 1999年 |
作曲者 | Sigur Rós ヨンシー・ビルギッソン(Jónsi Birgisson) ゲオルグ・ホルム(Georg Holm) キャータン・スヴヴィーンソン(Kjartan Sveinsson) アウグスト・グナルソン(Agust Gunnarsson) |
ニックがミーティングに行くと言いデヴィッドから車を借りて運転する(車で流れる曲)
ニックの弟ジャスパーの貯金がなくなり妹(デイジー)と喧嘩をする直前のシーン
Artist | アモン・トビン(Amon Tobin) ブラジルのエレクトロニック・ミュージシャン/作曲家/プロデューサー、1972年生まれ。 |
リリース | 1998年 |
作曲者 | アモン・トビン |
薬物を試して横になっていたデヴィッドが起き上がるシーン
Artist | コールマン・ホーキンス(Coleman Hawkins, 1904-1969) アメリカのジャズ・サックス奏者。 |
リリース | 1957年 |
作曲者 | コールマン・ホーキンス |
薬物を試したデヴィッドがパソコンの前に座る
Artist | ジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926-1967) アメリカのジャズサックス奏者/バンドリーダー/作曲家。 モダンジャズのサックス奏者としてジャズの歴史に多大な功績を残した。 |
リリース | 1965年 |
作曲者 | ジョン・コルトレーン |
デヴィッドがパソコンで文章を書く
Artist | トータス(Tortoise) 1990年にイリノイ州シカゴで結成されたアメリカのポスト・ロック・バンド。 |
リリース | 2001年 |
作曲者 | Tortoise ダン・ビットニー(Dan Bitney) ダグ・マッコームズ(Douglas McCombs) ジェフ・パーカー(Jeff Parker) ジョン・ハーンドン(John Herndon) ジョン・マッケンタイア(John McEntire) |
学校の親子会で子供達が歌う曲
邦題『流れ星をつかもう』
作曲者 | ポール・ヴァンス(Paul Vance, 1929-2022) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー。 |
リー・ポクリス(Lee Pockriss, 1924-2011) アメリカのソングライター。1960年代から1970年代にかけて映画やブロードウェイショーの音楽を数多く手がけた。 | |
Original ver. | 1957年:ペリー・コモ(Perry Como, 1912-2001) イタリア系アメリカ人歌手/俳優/テレビパーソナリティ。 |
『Catch a Falling Star』は、19世紀のドイツの作曲家ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms)の『大学祝典序曲 ハ短調 作品80』に導入された学生歌『Was kommt dort von der Höhe?』(邦題:あそこの山から来るのは何)を使って作られています。
ペリー・コモのバージョンは、オーストラリアやイギリスでもチャートインするなど世界的にヒットしました。
病院を抜け出したニックとデヴィッドが話をする(ドーナツ店で流れる曲)
Artist | チップス(The Chips) 10代の友人たちで構成されたニューヨーク出身のドゥーワップ・グループ。 デビューシングル『ラバー・ビスケット』(1956) が東海岸のラジオで瞬く間に人気となり活発な活動が始まったが、1957年末に解散。マーティン・スコセッシ監督の1973年の犯罪映画『ミーン・ストリート』(Mean Streets)で『ラバー・ビスケット』が使われ再び脚光を浴びた。 |
作曲者 | L. Stuart and Joseph Newell |
回想 | 幼いニックを寝かしつけようとデヴィッドが歌う曲
作曲者 | ジョン・レノン(John Lennon, 1940-1980) イギリスの歌手/ソングライター/ミュージシャン。 ビートルズの創設者/共同リードボーカリスト/リズムギタリストとして世界的な名声を得た。 |
Original ver. | 1980年:ジョン・レノン |
ニックがロサンゼルスで母親と暮らすようになる
ニックがスペンサー(スポンサー)と自転車で競争するシーン
Artist cover ver. | ジェグパップ・ニューオーリンズ・ジャズ・バンド(The Jeggpap New Orleans Jazzband) 1962年にデンデルモンドで結成されたベルギージャズバンド。 バンド名の「Jeggpap」は、オリジナルメンバーの名前の頭文字をとって付けられた。 |
リリース | 1990年 |
作曲者 | アーヴィング・ミルズ(Irving Mills, 1894-1985) アメリカのジャズ音楽の出版者/エージェント/オーケストラリーダー/作詞家。 |
Original ver. | 1929年:ルイ・アームストロング(Louis Armstrong, 1901-1971) アメリカのトランペット奏者/作曲家/歌手。 1920年代に独創的なトランペットとコルネット奏者として名を知られるようになり、1950年代には歌手としても活躍。1967年には『この素晴らしき世界』が世界的に大ヒット。史上最も影響力のあるミュージシャンとして「キング・オブ・ジャズ」と讃えられ世界中で愛された。 |
ロサンゼルスでニックが車を運転する
(回想シーン、デヴィッドとカレンの結婚パーティーで少年ニックがダンスをする曲)
邦題『孤独の旅路』
Artist | ニール・ヤング(Neil Young) カナダ系アメリカ人のフォーク/フォークロック・シンガーソングライター、1945年トロント生まれ。「クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング」「バッファロー・スプリングフィールド」のメンバーとして活躍し、1969年にソロデビュー。 |
リリース | 1972年 |
作曲者 | ニール・ヤング |
ニックが父親の家にやって来て、ベッドに座りパソコンで文章を書く
Artist | ル・ティグラ(Le Tigre) 1998年にニューヨークで結成されたアメリカのエレクトロニック・ロック・バンド。 |
リリース | 2001年 |
作曲者 | Le Tigre キャスリーン・ハンナ(Kathleen Hanna) ジョアン・フェイトマン(Johanna Fateman) JD・サムソン (D Samson) |
ニックが大学の卒業式を思い出しながら父親の家を出ていく
Artist | ゾラ・ジーザス(Zola Jesus) アメリカの歌手/ソングライター/音楽プロデューサー、1989年生まれ。 電子音楽、インダストリアル、クラシック音楽、ゴシックロックの要素を組み合わせたスタイルで知られる。 |
ジョニー・ジュエル(Johnny Jewel) アメリカの音楽プロデューサー/作曲家/ビジュアルアーティスト、1974年生まれ。 アナログ機材のみを使用するマルチ楽器奏者として知られている。 | |
リリース | 2018年 |
作曲者 | ゾラ・ジーザス(Zola Jesus) ジョニー・ジュエル(Johnny Jewel) |
クラブの外でニックとローレンが再会する(クラブで流れる曲)
Artist | ステファン・ユグナン(Stéphane Huguenin) |
リリース | 2010年 |
作曲者 | ステファン・ユグナン |
イブ・サンナ(Yves Sanna) フランスのドラム奏者。 |
ニックとローレンが薬物を摂取し一緒に過ごす
Artist | エイフェックス・ツイン(Aphex Twin) イギリスのエレクトロニック・ミュージック・アーティスト/作曲家/DJ、1971年アイルランド生まれ。 |
リリース | 2001年 |
作曲者 | エイフェックス・ツイン |
ニックの行方がわからなくなる
ニックを探しにロサンゼルスに行こうとするデヴィッドをカレンが引き留める後のシーン
邦題『日は昇り 日は沈み』
Artist cover ver. | ペリー・コモ(Perry Como, 1912-2001) イタリア系アメリカ人歌手/俳優/テレビパーソナリティ。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | シェルダン・ハーニック (Sheldon Harnick, 1924-2023) アメリカの作詞家/ソングライター。 |
ジェリー・ボック(Jerry Bock, 1928-2010) アメリカのミュージカル作曲家。 | |
Original ver. | 1964年:ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』 ゼロ・モステル&マリア・カルニロワ(Zero Mostel&Maria Karnilova) |
『Sunrise, Sunset』は、1964年のミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』のために作られた曲です。
逃げるニックとローレンをカレンが車で追いかける
Artist | パヴロフス・ドッグ(Pavlov’s Dog) 1970年代にセントルイスで結成されたアメリカのプログレッシブ・ロック・バンド。 |
リリース | 1975年 |
作曲者 | デビッド・サーカンプ(David Surkamp) アメリカのミュージシャン。プログレッシブロックバンド「パヴロフス・ドッグ」のボーカリスト。 |
エンディング
ローレンが過剰摂取で救急車で運ばれ、助けを求めて来たニックをデヴィッドが突き放した後のシーン
交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」 Op.36 – 第2楽章 レント・エ・ラルゴ~トランキリッシモ 「お母さま、どうか泣かないでください」
作曲者 | ヘンリク・グレツキ(Henryk Górecki, 1933-2010) ポーランドの現代音楽の作曲家。 |
作曲年 | 1976年 |
エンドクレジット
Artist | サンファ(Sampha) イギリスの歌手/ソングライター/ミュージシャン/音楽プロデューサー、1988年生まれ。 ケンドリック・ラマー、ドレイク、カニエ・ウェスト、ソランジュなどのアーティストとのコラボでも知られる。 |
リリース | 2018年:Soundtrack『ビューティフル・ボーイ』 |
作曲者 | サンファ |
『ビューティフル・ボーイ』キャスト・スタッフ
監督 | フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン(Felix van Groeningen) |
脚本 | ルーク・デイヴィス(Luke Davies) |
フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン(Felix van Groeningen) | |
原作 | デヴィッド・シェフ(David Sheff) |
ニック・シェフ(Nic Sheff) | |
製作 | デデ・ガードナー(Dede Gardner) |
ジェレミー・クライナー(Jeremy Kleiner) | |
ブラッド・ピット(Brad Pitt) | |
配給 | ファントム・フィルム |
公開 | 2018年10月12日 |
2019年4月12日 | |
上映時間 | 120分 |
デヴィッド・シェフ:スティーヴ・カレル(Steve Carell)
ニック・シェフ:ティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)
ニック・シェフ(12歳):ジャック・ディラン・グレイザー(Jack Dylan Grazer)
ニック・シェフ(8歳):ザカリー・リフキン(Zachary Rifkin)
ニック・シェフ(4歳):クエ・ローレンス(Kue Lawrence)
カレン・バーバー:モーラ・ティアニー(Maura Tierney)
ヴィッキー・シェフ:エイミー・ライアン(Amy Ryan)
ローレン:ケイトリン・デヴァー(Kaitlyn Dever)
スペンサー:アンドレ・ロヨ(Andre Royo)
ドクター・ブラウン:ティモシー・ハットン(Timothy Hutton)
ローズ:リサ・ゲイ・ハミルトン(LisaGay Hamilton)
ダイアン:エイミー・フォーサイス(Amy Forsyth)
ジャスパー・シェフ:クリスティアン・コンヴェリー(Christian Convery)
デイジー・シェフ:オークリー・ベル(Oakley Bull)
ジュリア:ステファニー・スコット(Stefanie Scott)
ディスティニー:リッキー・ロウ(Ricky Low)
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