1998年にアメリカで制作された映画『アンツ』(原題:Antz)は、アリの王国に暮らす働きアリや女王アリの冒険を描いたアニメ映画です。
ウディ・アレンがジー(Z)の声を、シャロン・ストーンがバーラ王女の声を演じました。
『アンツ』の挿入曲
『アンツ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
酒場でZとバーラ王女がダンスをする
グァンタナメラ
Artist cover ver. | ピート・シーガー(Pete Seeger, 1919-2014) アメリカのフォーク歌手/社会活動家。 20世紀半ばのフォーク・リバイバル運動の中心人物の一人。 |
リリース | 1963年 |
作曲者 | ホセ・マルティ(José Martí, 1853-1895) キューバの著作家/革命家/詩人。 |
フリアン・オルボーン(Julián Orbón, 1925-1991) キューバの作曲家。 | |
ホセ・フェルナンデス・ディアス(José Fernández Díaz) キューバのシンガーソングライター。 | |
ピート・シーガー(Pete Seeger, 1919-2014) | |
Original ver. | 1938年:クアルテート・カネイ(Cuarteto Caney) 1930年代初頭にニューヨークで結成されたキューバのダンスグループ。 |
『グァンタナメラ』は、キューバ独立戦争で戦った国民的英雄ホセ・マルティ(José Martí)の詩をもとに作られたキューバの伝統的な民謡です。
タイトルの「グァンタナメラ」は「グァンタナモの女性」を意味します。
バーラ王女と別れたZが仕事をしながら歌う曲
作曲者 | アラン・ジェイ・ラーナー(Alan Jay Lerner, 1918-1986) アメリカの作詞家/リブレット作家。 映画『巴里のアメリカ人』(1951) でアカデミー脚本賞を、『恋の手ほどき』(1958) ではアカデミー脚色賞/歌曲賞の2冠を受賞した。 |
フレデリック・ロウ(Frederick Loewe, 1901-1988) ベルリン出身のアメリカの作曲家。 映画『恋の手ほどき』のテーマ曲を作曲し、アカデミー歌曲賞を受賞した。 | |
Original ver. | 1947年:ミュージカル『ブリガドーン』 デイヴィッド・ブルックス(David Brooks, 1915-1999) アメリカの俳優/歌手/監督/プロデューサー。 |
『Almost Like Being in Love』は、1947年初演のブロードウェイミュージカル『ブリガドーン』(Brigadoon)のために作られた曲です。このミュージカルは1954年にジーン・ケリー(Gene Kelly)の主演で映画化されています。
シロアリに先制攻撃を仕掛けるアリの軍が行進しながら歌う
邦題『アリさんのこうしん』
作曲者 | パトリック・ギルモア(Patrick Gilmore, 1829-1892) アイルランド生まれのアメリカの作曲家/軍楽隊長。 |
『Ants Go Marching』は、南北戦争時に両軍の兵士によって歌われた人気の民謡『When Johnny Comes Marching Home』のメロディを利用して作られた子供の歌(数え歌)です。
大勢の働きアリがZを讃えながら歌う
邦題『平和を我等に』
作曲者 | John Lennon and Paul McCartney ジョン・レノン(John Lennon, 1940-1980) ポール・マッカートニー(Paul McCartney) |
Original ver. | 1969年:プラスティック・オノ・バンド(Plastic Ono Band) ジョン・レノンやオノ・ヨーコが他のアーティストとの共演時に使用したバンド名。 |
『Give Peace a Chance』は、ジョン・レノン(John Lennon)が作った反戦歌です。
1969年にプラスティック・オノ・バンド(Plastic Ono Band)名義でリリースされました。
Zとバーラ王女がインセクトピアを満喫する
アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ
Artist cover ver. | ニール・フィン(Neil Finn) ニュージーランドのシンガーソングライター/ミュージシャン、1958年生まれ。 ニュージーランドのバンド「スプリット・エンズ」(Split Enz) の主要メンバーとして知られる。 |
リリース | 1998年 |
作曲者 | ジョニー・ナッシュ(Johnny Nash, 1940-2020) アメリカのソウルとレゲエのシンガーソングライター。 |
Original ver. | 1972年:ジョニー・ナッシュ(Johnny Nash, 1940-2020) |
エンドクレジット
邦題『望みを高く』
Artist cover ver. | ドリス・デイ(Doris Day, 1922-2019) ドイツ系アメリカ人女優/歌手。 代表曲『センチメンタル・ジャーニー』『二人でお茶を』『ケセラセラ』 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | サミー・カーン(Sammy Cahn, 1913-1993) ニューヨーク出身のアメリカの作詞家。 映画『愛の泉』(1954)、『抱擁』(1957)、『波も涙も暖かい』(1959)、『パパは王様』(1963) の曲を書き、アカデミー作曲賞を4度受賞した。 |
ジミー・ヴァン・ヒューゼン(Jimmy Van Heusen, 1913-1990) ニューヨーク生まれのアメリカの作曲家。 ティン・パン・アレーのピアニストとして働き、映画・テレビ・演劇の数々の名曲を残した。 | |
Original ver. | 1959年:映画『A Hole in the Head』 エディ・ホッジス(Eddie Hodges) アメリカの元子役/歌手、1947年生まれ。 ショービジネスに幻滅し引退、その後はメンタル心理カウンセラーとして働いた。 |
『High Hopes』は、1959年のアメリカ・コメディ映画『波も涙も暖かい』(原題:A Hole in the Head)の主題歌です。
サミー・カーンとジミー・ヴァン・ヒューゼンはこの曲を作ったことでアカデミー歌曲賞を受賞しました。
『アンツ』のサントラ

『アンツ』はハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(Harry Gregson-Williams)とジョン・パウエル(John Powell)が音楽を担当しました。
ハリー・グレッグソン=ウィリアムズは、イギリス出身の作曲家です。ハンス・ジマーの映画音楽プロダクション「リモート・コントロール・プロダクション」の一員として活動しており『キングダム・オブ・ヘブン』以降は、リドリー・スコット作品の音楽を多数手がけています。
ジョン・パウエルは、イギリス・ロンドン出身の映画音楽作曲家です。『フェイス/オフ』や『アイ・アム・サム』の音楽を手がけたほか、『ハッピー フィート』や『アイス・エイジ』シリーズなど数多くのアニメ映画音楽を手掛けています。
『アンツ』キャスト・スタッフ
監督 | エリック・ダーネル(Eric Darnell) |
ティム・ジョンソン(Tim Johnson) | |
脚本 | トッド・アルコット(Todd Alcott) |
クリス・ワイツ(Chris Weitz) | |
ポール・ワイツ(Paul Weitz) | |
製作 | ブラッド・ルイス(Brad Lewis) |
アーロン・ワーナー(Aron Warner) | |
パティ・ウートン(Patty Wooton) | |
音楽 | ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(Harry Gregson-Williams) |
ジョン・パウエル(John Powell) | |
配給 | UIP |
公開 | 1998年10月2日 |
1998年11月14日 | |
上映時間 | 83分 |
ジー(Z):ウディ・アレン(Woody Allen)
バーラ王女:シャロン・ストーン(Sharon Stone)
ウィーバー:シルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)
マンディブル将軍:ジーン・ハックマン(Gene Hackman)
アズテカ:ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)
女王:アン・バンクロフト(Anne Bancroft)
カター大佐:クリストファー・ウォーケン(Christopher Walken)
チップ:ダン・エイクロイド(Dan Aykroyd)
バルベータス:ダニー・グローヴァー(Danny Glover)
マフィー:ジェーン・カーティン(Jane Curtin)
監督:グラント・シャウド(Grant Shaud)
グレブス:ジョン・マホーニー(John Mahoney)
ジーの精神科医:ポール・マザースキー(Paul Mazursky)
バーテンダー:ジェリー・スロカ(Jerry Sroka)
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