2019年に制作されたアニメ映画『ペット2』(原題:The Secret Life of Pets 2)は、『怪盗グルー』シリーズや『SING/シング』シリーズを手がけるイルミネーション・エンターテイメント制作のコメディ映画です。
前作に引き続き飼い犬のマックスとデューク、うさぎのスノーボールらの知られざる活躍が描かれています。
- 2016年
- 2019年『ペット2』(現在のページ)
- 『ペット2』の挿入曲
- オープニング
- マックスとデュークがリアムの “教育係” として共に過ごし、関係を深めていく
- スノーボールがベランダの手摺りに腹ばいになり “パトロールごっこ” をする
- ケイティがマックスを行動障害の専門医のところに連れて行く(動物病院で流れている曲)
- マックスとデューイがケイティー達と車で家族旅行に出かける
- マックスが農場で七面鳥に追いかけられる
- またたびを過剰摂取したクロエがランプシェードを頭から被り興奮状態でギジェットの話を聞く
- スノーボールとデイジーがホワイトタイガーのフーを連れて路地裏を歩く
- 猫屋敷でギジェットがロボット掃除機に乗って移動する
- 猫おばさんと猫達がキャットフードを買いに車で外出する
- 悪徳サーカス団の団長が猫おばさんの車に撥ね飛ばされる(カーラジオから流れる曲)
- エンディング&エンドクレジット 1曲目
- ミッドクレジットシーン(スノーボールが歌う曲)
- 『ペット2』のサントラ
- 『ペット2』キャスト・スタッフ
『ペット2』の挿入曲
『ペット2』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
エンパイア・ステイト・オブ・マインド
Artist | ジェイ・Z(Jay-Z) アメリカのラッパー/ソングライター/音楽プロデューサー/起業家、1969年ブルックリン生まれ。 2008年にビヨンセと結婚。2023年3月に公開されたBillboard誌が選ぶ「最も偉大なラッパー」リストで1位に選出された。 |
Feat. アリシア・キーズ(Alicia Keys) アメリカのシンガーソングライター/女優、1981年ニューヨーク生まれ。 | |
リリース | 2009年 |
作曲者 | Jay-Z, Alicia Keys, Angela Hunte, Bert Keyes, Sylvia Robinson, Janet Sewell and Al Shux |
『Empire State Of Mind』には、アメリカのR&Bボーカルグループ「ザ・モーメンツ」(The Moments)のヒット曲『Love on a Two-Way Street』(1969) がサンプリングされています。
マックスとデュークがリアムの “教育係” として共に過ごし、関係を深めていく
邦題『愛するあの娘に』
Artist | スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder) アメリカのミュージシャン/音楽プロデューサー、1950年ミシガン州サギノー生まれ。 11歳でモータウン所属アーテイストとなり、1962年にシングルデビュー。世界でトータル1億枚以上のレコードセールスを記録する史上最も売れている音楽アーティストの一人。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | ヘンリー・コスビー(Henry Cosby, 1928-2002) アメリカのソングライター/プロデューサー。 |
ルーラ・メイ・ハーダウェイ(Lula Mae Hardaway, 1930-2006) アメリカのソングライター。スティービー・ワンダーの母親。 | |
シルビア・モイ(Sylvia Moy, 1938-2017) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー。 | |
スティーヴィー・ワンダー |
『I Was Made to Love Her』は、十代のスティービー・ワンダーの代表曲です。スティーヴィーの母親が作曲者に名を連ねています。
スノーボールがベランダの手摺りに腹ばいになり “パトロールごっこ” をする
スーパーマン – テーマ曲
作曲者 | ジョン・ウィリアムズ(John Williams) アメリカの作曲家/編曲家/指揮者/ピアニスト、1932年ニューヨーク生まれ。 誰もが口ずさめる印象に残るメロディをロマン派音楽/印象主義音楽/無調音楽と複雑なオーケストレーションを混ぜ合わせた独特のサウンドにのせ、見る人すべての心に残る名曲を多数生み出す。『屋根の上のバイオリン弾き』(1971)、『ジョーズ』(1975)、『スター・ウォーズ』(1977)、『E.T.』(1982)、『シンドラーのリスト』(1993) のスコアを手掛け、アカデミー作曲賞(編曲賞)を5度受賞した。 |
Original ver. | 1978年:ジョン・ウィリアムズ |
『Superman Theme』は、1978年のアメリカ・イギリス合作スーパーヒーロー映画『スーパーマン』のテーマ曲です。
ケイティがマックスを行動障害の専門医のところに連れて行く(動物病院で流れている曲)
邦題『イパネマの娘』
作曲者 | アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim, 1927-1994) ブラジル出身の作曲家/ミュージシャン。 代表作『イパネマの娘』『おいしい水』 |
ヴィニシウス・ヂ・モライス(Vinicius de Moraes, 1913-1980) ブラジル出身の詩人/作家/作詞家/作曲家/翻訳家/外交官/ジャーナリスト。 | |
Original ver. | 1963年:オス・カリオカス(Os Cariocas) |
『イパネマの娘』は、世界中で愛されているボサノバのスタンダードナンバーです。
マックスとデューイがケイティー達と車で家族旅行に出かける
邦題『僕とフリオと校庭で』
Artist Cover ver. | ブリーチャーズ(Bleachers) ニューヨークを拠点とするアメリカのインディーポップバンド。 音楽プロデューサー兼ソングライターのジャック・アントノフ(Jack Antonoff)によるソロプロジェクトとして2013年に結成された。 |
リリース | 2020年:Soundtrack『ペット2』 |
作曲者 | ポール・サイモン(Paul Simon) アメリカのシンガーソングライター、1941年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。アート・ガーファンクルとの音楽ユニット「サイモン&ガーファンクル」として1960年代に活躍し一世を風靡した。 |
Original ver. | 1972年:ポール・サイモン |
『Me And Julio Down By The Schoolyard』は、ポール・サイモンが書いた曲です。
二人の少年(Me and Julio)の法律違反行為がまきおこす不思議なお話が描かれています。
ここでは、ブリーチャーズ(Bleachers)によるカバーバージョンが使われています。
マックスが農場で七面鳥に追いかけられる
フォギー・マウンテン・ブレイクダウン
作曲者 | アール・スクラッグス(Earl Scruggs, 1924-2012) アメリカのミュージシャン。 バンジョーにおけるスリーフィンガー・ピッキング奏法を普及させたことで知られる。 |
Original ver. | 1950年:レスター・フラット、アール・スクラッグス(Lester Flatt, Earl Scruggs and The Foggy Mountain Boys) |
『Foggy Mountain Breakdown』は、ブルーグラスのインストゥルメンタル曲です。
1967年のアメリカ映画『俺たちに明日はない』(原題:Bonnie and Clyde)のカーチェイスシーンに起用されたことで注目を集め、映画やテレビ番組での同様のシーンで使われる定番曲となりました。
またたびを過剰摂取したクロエがランプシェードを頭から被り興奮状態でギジェットの話を聞く
(ギジェットが “猫になる術” を教わるためにクロエに会いに行くシーン)
ホワイト・ラビット
Artist | ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane) 1965年にサンフランシスコで結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | グレイス・スリック(Grace Slick) アメリカのシンガーソングライター/画家、1939年生まれ。ジェファーソン・エアプレイン、スターシップの元メンバー。 |
『White Rabbit』は、『不思議の国のアリス』をモチーフに使い、ドラックの幻覚作用を比喩的に表現した曲だと言われています。
スノーボールとデイジーがホワイトタイガーのフーを連れて路地裏を歩く
ファンタスティック・ヴォヤージ
Artist | クーリオ(Coolio, 1963-2022) アメリカのラッパー/ヒップホップミュージシャン/俳優。 |
リリース | 1994年 |
作曲者 | クーリオ(Coolio, 1963-2022) |
Lakeside マーク・ウッド(Mark Wood) マーヴィン・クレイグ(Marvin Craig) スティーヴン・ショックリー(Stephen Shockley) オーティス・ストークス(Otis Stokes) ティメヤー・マッケイン(Tiemeyer McCain) トーマス・シェルビー(Thomas Shelby) ノーマン・ビーヴァーズ(Norman Beavers) フレッド・ルイス(Fred Lewis, 1951-2023) フレッド・アレクサンダー(Fred Alexander) |
『Fantastic Voyage』には、アメリカのファンクバンド「レイクサイド」(Lakeside) の同名ヒット曲『Fantastic Voyage』(1980) がサンプリングされています。
猫屋敷でギジェットがロボット掃除機に乗って移動する
(猫達が「女王陛下万歳」とひれ伏し、道を開けるシーン)
ラ・マルセイエーズ
作曲者 | クロード=ジョゼフ・ルジェ・ド・リール(Claude Joseph Rouget de Lisle, 1760-1836) フランスの軍人/作曲家/作詞家。 『ラ・マルセイエーズ』を作曲したことで、ルイ・フィリップ1世から名誉軍団国家勲章を授与された。 |
作曲年 | 1792年 |
『ラ・マルセイエーズ』は、フランスの国歌です。
1792年、フランス革命政府がオーストリアへ宣戦布告したという一報をきいたストラスブール市長は、フランスに国歌がないことを嘆き、当時ストラスブール(ドイツ国境近くに位置するアルザス州の州都)のライン方面軍に配属されていたリール大尉に曲の制作を依頼しました。
初めは『ライン軍のための軍歌』(Chant de guerre pour l’armée du Rhin) と題されましたが、後にマルセイユの義勇軍がパリ入城の際に歌ったことで一躍有名となり、1795年に『ラ・マルセイエーズ』(La Marseillaise) のタイトルで国歌に制定されました。日本では『マルセイユの歌』のタイトルでも知られています。
猫おばさんと猫達がキャットフードを買いに車で外出する
スノーボールの要請を受けたギジェットが猫おばさんの運転する車に乗り援護に向かうシーン
ラ・グランジ
Artist | ZZトップ(ZZ Top) 1969年にテキサス州ヒューストンで結成されたアメリカのスリーピース・ロックバンド。 |
リリース | 1973年 |
作曲者 | ZZ Top フランク・ベアード(Frank Beard) ビリー・ギボンズ(Billy Gibbons) ダスティ・ヒル(Dusty Hill, 1949-2021) |
悪徳サーカス団の団長が猫おばさんの車に撥ね飛ばされる(カーラジオから流れる曲)
アンテ・アップ (ロビン・フッズ・セオリー)
Artist | M.O.P.(エム・オー・ピー) 1993年にデビューしたアメリカのヒップホップデュオ。 |
リリース | 2000年 |
作曲者 | M.O.P. ジャマル・グリネージ(Jamal Grinnage) エリック・マレー(Eric Murry) |
ダリル・ピットマン(Darryl Pittman) アメリカのヒップホッププロデューサー/DJ/ラッパー。 |
エンディング&エンドクレジット 1曲目
(ペット達を乗せて街に帰る猫おばさんの車のラジオから流れる曲)
イッツ・ゴナ・ビー・ア・ラブリー・デイ
Artist | ランチマネー・ルイス(LunchMoney Lewis) アメリカのR&B/ヒップホップレコーディングアーティスト、1988年フロリダ州マイアミ生まれ |
Feat. アミーネ(Aminé) アメリカのラッパー/歌手/ソングライター、1994年オレゴン州ポートランド生まれ。 | |
リリース | 2019年:Soundtrack『ペット2』 |
作曲者 | Bill Withers, Skip Scarborough, LunchMoney Lewis, Marc Sibley, Nathan Cunningham, Brandon Hamlin and Aminé |
『It’s Gonna Be a Lovely Day (Secret Life of Pets 2) 』は、アメリカのソウル歌手、ビル・ウィザース(Bill Withers)の『Lovely Day』(1977) をサンプリングして作られています。
2016年公開のシリーズ第1作『ペット』では、映画の終盤(ペットが待つ家にそれぞれの飼い主が帰って来るシーン)で『Lovely Day』(1977) が使われていました。
ミッドクレジットシーン(スノーボールが歌う曲)
パンダ
Artist | デザイナー(Desiigner) アメリカのラッパー/歌手/ソングライター、1997年ブルックリン生まれ。 |
リリース | 2015年 |
作曲者 | アドナン・カーン(Adnan Khan) デザイナー(Desiigner) |
『ペット2』のサントラ
『ペット2』は前作に引き続きアレクサンドル・デスプラ(Alexandre Desplat)が音楽を担当しました。
アレクサンドル・デスプラは、フランス・パリ出身の映画音楽作曲家です。『グランド・ブダペスト・ホテル』『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー作曲賞を受賞しています。
※サントラ収録曲
1. イッツ・ゴナ・ビー・ア・ラブリー・デイ(It’s Gonna Be A Lovely Day (The Secret Life Of Pets 2))
2. 僕とフリオと校庭で(Me And Julio Down by The Schoolyard)
3. ショータイムだ,ベイビー!(It’s Snowtime, Baby!)
4. マックスのお気に入り”ミツバチ君”(Max’s Busy Bee)
5. 子どもたちのヒーロー(Children’s Heroes)
6. 旅行へ(Road Trip)
7. 夢見るギジェット(Gidget’s Dream)
8. スノーボールの特訓(Snowball’s Workout)
9. デイジーの救助要請~セルゲイあらわる(Daisy’s Story – Meet Sergei)
10. 農場(The Farm)
11. ホタル(Fireflies)
12. 猫になる訓練(Cat Lessons)
13. リアムは僕が護る(Keeping Liam Safe)
14. マックス,ビビる(Max’s Terrors)
15. セルゲイのサーカス団(Sergei’s Circus)
16. ギジェット大作戦(Gidget’s Mission)
17. スノーボール大回転(Snowball’s Swirl)
18. 悪徳サーカス団・団長セルゲイ(Sergei)
19. 牛や羊の群(Herding)
20. オオカミ対デイジー(Wolves & Daisy)
21. マックス,思い切り吠える(Max Finds His Howl)
22. 農場犬ルースター(Inner Rooster)
23. さよなら農場(Goodbye Farm)
24. 列車での戦い(Train Chase)
25. パンダ(Panda)
26. イッツ・ゴナ・ビー・ア・ラブリー・デイ(ラテン・ミックス)(It’s Gonna Be A Lovely Day (The Secret Life Of Pets 2) [Latin Mix])

『ペット2』キャスト・スタッフ
監督 | クリス・ルノー(Chris Renaud) |
脚本 | ブライアン・リンチ(Brian Lynch) |
製作 | クリス・メレダンドリ(Chris Meledandri) |
ジャネット・ヘーリー(Janet Healy) | |
音楽 | アレクサンドル・デスプラ(Alexandre Desplat) |
配給 | 東宝東和 |
公開 | 2019年5月27日 |
2019年7月26日 | |
上映時間 | 92分 |
マックス:パットン・オズワルト(Patton Oswalt)
デューク:エリック・ストーンストリート(Eric Stonestreet)
ケイティ:エリー・ケンパー(Ellie Kemper)
クロエ:レイク・ベル(Lake Bell)
ルースター:ハリソン・フォード(Harrison Ford)
デイジー:ティファニー・ハディッシュ(Tiffany Haddish)
スノーボール:ケヴィン・ハート(Kevin Hart)
ギジェット:ジェニー・スレイト(Jenny Slate)
ポップス:ダナ・カーヴィ(Dana Carvey)
バディ:ハンニバル・バレス(Hannibal Buress)
メル:ボビー・モイニハン(Bobby Moynihan)
ノーマン:クリス・ルノー(Chris Renaud)
セルゲイ:ニック・クロール(Nick Kroll)
チャック:ピート・ホームズ(Pete Holmes)
リアム:ヘンリー・リンチ(Henry Lynch)
猫おばさん:メレディス・サレンジャー(Meredith Salenger)
モリー:カイリー・ルノー(Kiely Renaud)
首領オオカミ:マイケル・ビーティー(Michael Beattie)
ピクルス:タラ・ストロング(Tara Strong)
スイートピー:タラ・ストロング(Tara Strong)
プリンセス:ジェシカ・ディ・シコ(Jessica DiCicco)
タイニー:ジェシカ・ディ・シコ(Jessica DiCicco)
コットン:ショーン・ジアンブローネ(Sean Giambrone)
ハムスター:ガース・ジェニングス(Garth Jennings)
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