1982年、アメリカで制作された映画『キング・オブ・コメディ』(原題:The King of Comedy)は、マーティン・スコセッシ監督によるブラックコメディ映画です。脚本はニューズウィーク誌の映画評論家ポール・D・ジマーマンが執筆しました。
第36回カンヌ国際映画祭ではパルムドールにノミネートされました。
- 『キング・オブ・コメディ』の挿入曲
- オープニングタイトル
- ルパートがリタの働くバーを訪れる
- ルパートとリタが食事をするレストランのBGM
- リタの自宅付近で流れている曲(ルパートがリタをタクシーで送る)
- タイムズスクエアで流れる曲(ルパートが電話をかける)
- 若者が持って歩くラジカセから流れる曲
- ルパートがマーシャから金を受け取り自宅に戻る
- ルパートがジェリーの事務所があるビルに入っていく
- ジェリーが仕掛けるルパートとリタの結婚式(妄想シーン)
- 事務所のビルの前でルパートとマーシャが話す
- ルパートがリタを連れてジェリーの別荘を訪れる
- リタがジェリーの家でレコードをかけダンスを踊る曲
- マーシャの車で流れる曲(ジェリーを連れ去る)
- マーシャがジェリーを見つめて歌う曲
- ルパートがFBIに連行されていく
- エンドクレジット
- 『キング・オブ・コメディ』のサントラ
- 『キング・オブ・コメディ』キャスト・スタッフ
『キング・オブ・コメディ』の挿入曲
『キング・オブ・コメディ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニングタイトル
Come Rain or Come Shine
作曲:Johnny Mercer and Harold Arlen
オリジナル版:Tommy Dorsey and His Orchestra(1946)
アーティスト:Ray Charles(1959)
『Come Rain Or Come Shine』は、ジャズのスタンダードナンバーです。
1946年初演のアメリカのミュージカル『セント・ルイス・ウーマン』の劇中歌で、ジョニー・マーサー(作詞)とハロルド・アーレン(作曲)が作りました。
『降っても晴れても』の邦題で知られています。
ここでは、アメリカのソウル/R&B歌手、レイ・チャールズ(Ray Charles)のカバーバージョンが使われています。
ルパートがリタの働くバーを訪れる
Sweet Sixteen Bars
作曲:Ray Charles
アーティスト:Ray Charles
リリース年:1957年
『Sweet Sixteen Bars』は、レイ・チャールズ(Ray Charles)2枚目のアルバム『The Great Ray Charles』に収録されている曲です。
この後以下のシーンでもこの曲が使われています。
「ルパートがマーシャから金を受け取り自宅に戻る」
「ルパートがジェリーの事務所があるビルに入っていく」
「事務所のビルの前でルパートとマーシャが話す」
「ルパートがリタを連れてジェリーの別荘を訪れる」
「ルパートがFBIに連行されていく」
ルパートとリタが食事をするレストランのBGM
The Finer Things
Soundtrack『The King Of Comedy』
作曲:Donald Fagen
アーティスト:David Sanborn
『The Finer Things』は、ニューヨーク出身のロックバンド、スティーリー・ダン(Steely Dan)の創設者として知られるドナルド・フェイゲン(Donald Fagen)が作った曲です。
アルト・サックス奏者のデイヴィッド・サンボーン(David Sanborn)が演奏しています。
ルパートがリタにマリリン・モンローなどのサインが書かれている「タレント登録帳」を見せるシーン
リタの自宅付近で流れている曲(ルパートがリタをタクシーで送る)
Back on the Chain Gang
作曲:Chrissie Hynde
アーティスト:The Pretenders
リリース年:1982年
『Back on the Chain Gang』は、女性ロッカーのクリッシー・ハインドを中心に1978年に結成されたロックバンド、プリテンダーズ(Pretenders)の曲です。
1982年にシングルとしてリリースされました。
プリテンダーズ(The Pretenders)の曲が使われている映画一覧はコチラ
ルパートがリタをタクシーで送り、アパートの前で会話をするシーン
タイムズスクエアで流れる曲(ルパートが電話をかける)
Fly Me to the Moon (In Other Words)
作曲:Bart Howard
オリジナル版:Kaye Ballard(1954)
アーティスト:Frank Sinatra with Count Basie and His Orchestra(1964)
『Fly Me to the Moon』は、アメリカの作曲家バート・ハワードが作った曲です。
1954年に歌手ケイ・バラードの歌唱でリリースされました。
この曲は『In Other Words』というタイトル名でしたが、出版社の意向で冒頭部分の歌詞を引用し『Fly Me to the Moon』に変更されました。
もとのタイトル「In Other Words」は、直訳すると「言い換えると」といった意味を持つ言葉です。
ここでは、フランク・シナトラのカバーバージョンが使われています。
ルパートがジェリーの事務所に公衆電話から電話をかけるシーン
若者が持って歩くラジカセから流れる曲
Swamp
作曲:David Byrne、Talking Heads
アーティスト:Talking Heads
トーキング・ヘッズ(Talking Heads)は、1975年にニューヨークで結成されたアメリカのロック バンドです。
『Swamp』は、トーキング・ヘッズ5作目のスタジオアルバム『Speaking in Tongues』に収録されています。
ルパートがジェリーの事務所の前で待ち構えていたマーシャに捕まり言い争いをしながら街を歩くシーン
ルパートがマーシャから金を受け取り自宅に戻る
Sweet Sixteen Bars
作曲:Ray Charles
アーティスト:Ray Charles
『Sweet Sixteen Bars』は、レイ・チャールズ(Ray Charles)2枚目のアルバム『The Great Ray Charles』に収録されている曲です。
「ルパートがリタの働くバーを訪れる」でもこの曲が使われていました。
ルパートがジェリーの事務所があるビルに入っていく
Sweet Sixteen Bars
作曲:Ray Charles
アーティスト:Ray Charles
『Sweet Sixteen Bars』は、レイ・チャールズ(Ray Charles)2枚目のアルバム『The Great Ray Charles』に収録されている曲です。
「ルパートがリタの働くバーを訪れる」でもこの曲が使われていました。
ジェリーに逃げられそこにいたマーシャは、ルパートがビルに入っていくのを見ています。
ジェリーが仕掛けるルパートとリタの結婚式(妄想シーン)
Lohengrin, WWV 75, Act 3 / “Treulich geführt ziehet dahin” (Chorus)
作曲:Richard Wagner
リヒャルト・ワーグナー作曲の歌劇《ローエングリン》 第3幕 より、婚礼の合唱「真心込めて先導いたします」。
『ローエングリン』は、19世紀のドイツの作曲家ワーグナーがローエングリンの伝説を基に台本も自身で手掛け作曲したオペラです。
1850年、ピアニスト/作曲家フランツ・リストの指揮で初演されました。
事務所のビルの前でルパートとマーシャが話す
Sweet Sixteen Bars
作曲:Ray Charles
アーティスト:Ray Charles
『Sweet Sixteen Bars』は、レイ・チャールズ(Ray Charles)2枚目のアルバム『The Great Ray Charles』に収録されている曲です。
「ルパートがリタの働くバーを訪れる」でもこの曲が使われていました。
ルパートがリタを連れてジェリーの別荘を訪れる
Sweet Sixteen Bars
作曲:Ray Charles
アーティスト:Ray Charles
『Sweet Sixteen Bars』は、レイ・チャールズ(Ray Charles)2枚目のアルバム『The Great Ray Charles』に収録されている曲です。
「ルパートがリタの働くバーを訪れる」でもこの曲が使われていました。
リタがジェリーの家でレコードをかけダンスを踊る曲
Ain’t Nobody’s Business(T’Ain’t Nobody’s Bizness If I Do)
作曲:Porter Grainger and Everett Robbins
オリジナル版:Anna Meyers and Original Memphis Five(1922)
アーティスト:B.B. King(1966)
『T’Ain’t Nobody’s Bizness If I Do』(Ain’t Nobody’s Business)は、ブルースのスタンダードナンバーです。
ボードヴィルのブルース歌手アンナ・マイヤーズ(Anna Meyers)が歌い『Tain’t Nobody’s Biz-ness if I Do』のタイトル名で1922年にリリースされました。
その後1948年にリリースされた、ジャンプブルース歌手ジミー・ウィザースプーン(Jimmy Witherspoon)のカバーバージョンがヒットしたことで、その時のタイトル名『Ain’t Nobody’s Business』として知られるようになりました。
ここでは、「キング・オブ・ブルース」と称されるギタリスト、B.B.キング(B.B. King)のカバーバージョンが使われています。
マーシャの車で流れる曲(ジェリーを連れ去る)
Steal The Night
Soundtrack『The King Of Comedy』
作曲:Ric Ocasek
アーティスト:Ric Ocasek
『Steal The Night』は、リック・オケイセック(Ric Ocasek)の曲です。
リック・オケイセックは、70年代から80年代にかけて人気を博したアメリカのニューウェーブバンド、カーズ(The Cars)のフロントマンとして知られているミュージシャン/音楽プロデューサーです。
ルパートとマーシャが車でジェリーの後を追い、銃で脅して中に押し込むシーン
マーシャがジェリーを見つめて歌う曲
Come Rain or Come Shine
作曲:Johnny Mercer and Harold Arlen
オリジナル版:Tommy Dorsey and His Orchestra(1946)
1946年初演のアメリカのミュージカル『セント・ルイス・ウーマン』の劇中歌、『Come Rain Or Come Shine』です。
『降っても晴れても』の邦題で知られています。
「オープニングタイトル」では、レイ・チャールズのカバーバージョンが使われていました。
@マーシャの自宅
ルパートがFBIに連行されていく
Sweet Sixteen Bars
作曲:Ray Charles
アーティスト:Ray Charles
『Sweet Sixteen Bars』は、レイ・チャールズ(Ray Charles)2枚目のアルバム『The Great Ray Charles』に収録されている曲です。
「ルパートがリタの働くバーを訪れる」でもこの曲が使われていました。
事件から2年9ヶ月後、ルパートが仮出所するニュースがテレビで伝えられるまでこの曲がずっと流れています。
エンドクレジット
Wonderful Remark
Soundtrack『The King Of Comedy』
作曲:Van Morrison
アーティスト:Van Morrison
『Wonderful Remark』は、ベルファスト出身のミュージシャン、ヴァン・モリソン(Van Morrison)が書いた曲です。映画『キング・オブ・コメディ』のサウンドトラックアルバムに収録されました。
『キング・オブ・コメディ』のサントラ
『キング・オブ・コメディ』はロビー・ロバートソン(Robbie Robertson)が音楽を担当しました。ロビー・ロバートソンは、ザ・バンドの元ギタリストとして活動したのち、マーティン・スコセッシの映画『レイジング・ブル』で音楽監督を担当。以後、多くののマーティン・スコセッシ作品で音楽を担当しました。
『キング・オブ・コメディ』キャスト・スタッフ
監督 | マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese) |
脚本 | ポール・D・ジマーマン(Paul D. Zimmerman) |
製作 | アーノン・ミルチャン(Arnon Milchan) |
音楽 | ロビー・ロバートソン(Robbie Robertson) |
配給 | 松竹富士 |
公開 | 1983年2月18日 |
1984年5月19日 | |
上映時間 | 109分 |
ルパート・パプキン:ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)
ジェリー・ラングフォード:ジェリー・ルイス(Jerry Lewis)
リタ・キーン:ダイアン・アボット(Diahnne Abbott)
マーシャ:サンドラ・バーンハード(Sandra Bernhard)
キャシー・ロング:シェリー・ハック(Shelley Hack)
トニー・ランドール:トニー・ランドール(Tony Randall)
エド・ハーリヒー:エド・ハーリヒー(Ed Herlihy)
バート・トーマス:フレデリック・デ・コルドヴァ(Frederick De Cordova)
受付係:マーゴ・ウィンクラー(Margo Winkler)
ジョノ:キム・チャン(Kim Chan)
番組ディレクター:マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)
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