『ドライビング Miss デイジー』(原題:Driving Miss Daisy)は、1989年にアメリカで製作されたブルース・ベレスフォード監督によるコメディドラマ映画です。1940年代から1970年代のアメリカ南部を舞台に、老齢のユダヤ系未亡人とアフリカ系運転手の交流がユーモラスに描かれています。1987年度のピューリッツァー賞演劇部門を受賞したアルフレッド・ウーリーの戯曲が原作で、原作者ウーリーは本作品の脚本も担当しました。
第62回アカデミー賞では9部門でノミネートされ、そのうち作品賞、主演女優賞、脚色賞、メイクアップ賞の4部門を受賞しました。デイジー・ワサンを演じたジェシカ・タンディは80歳でアカデミー主演女優賞を獲得しています。現時点で、同賞における最高齢での受賞です。
『ドライビング Miss デイジー』の挿入曲
『ドライビング Miss デイジー』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
息子ブーリーの話をはぐらかそうとデイジーが歌う曲
After The Ball
アーティスト:Charles Harris
『After The Ball』は、1891年にチャールズ・K・ハリスによって作られたポピュラー音楽です。
ホークが初めてデイジーの家を訪れたとき、メイドのアデラが床掃除をしながら歌っている歌
What a Friend We Have in Jesus
作曲:Charles Converse
作詞:Joseph M. Scriven
『What a Friend We Have in Jesus』は、1855年にジョセフ・M・スクライヴェンが書いた詩に、アマチュア作曲家の弁護士チャールズ・コンヴァースが曲をつけ、1868年に完成した曲です。
現在では、世界的に有名な讃美歌となり、邦題『いつくしみ深き』として、日本でも教会での結婚式や葬式などで歌われることが多い曲です。
ブーリーがデイジーから電話で呼び出されるシーン
(I Love You) For Sentimental Reasons
作曲:Deek Watson and William “Pat” Best
オリジナル版:Deek Watson and His Brown Dots(1946)
アーティスト:Ella Fitzgerald
『(I Love You) For Sentimental Reasons』は、ディーク・ワトソンとブラウン・ドッツ(Deek Watson & His Brown Dots)の曲です。1945年にリリースされました。
ここでは、エラ・フィッツジェラルドによるヒットバージョンが使われています。
ツナ缶が1つなくなり、デイジーは息子ブーリーに電話をかけます。この時ブーリーの家ではこの曲が流れています。
花盛りの季節となり、デイジーが日当たりのいいリビングで刺繍をするシーン
Song to the Moon
(Dvořák: Rusalka, Op.114, B.203 / Act 1 – Mesicku na nebi hlubokém)
作曲:Antonín Dvorák
演奏:Gabriela Benacková & the Czech Philharmonic
『Song to the Moon(原題:Měsíčku na nebi hlubokém)』は、アントニン・ドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』の第1幕で歌われるアリアです。邦題は『月に寄せる歌』です。
ここでは、ガブリエラ・ベニャチコヴァーのソプラノ独唱によるチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏が使われています。
1953年クリスマス、ブーリーの妻が若いメイドに小言を言うシーン
Santa Baby
アーティスト:Eartha Kitt
リリース年:1953年
『Santa Baby』は、アメリカの女優/キャバレースター、アーサー・キット(Eartha Kitt)のヒット曲です。1953年にリリースされました。
クリスマスに、ホークがデイジーをブーリーの家に送るシーン
Jingle Bells
アーティスト:James Pierpont
『ジングルベル』は、1857年にアメリカの牧師ジェームズ・ロード・ピアポントによって作られた曲です。
デイジーを乗せた車がクリスマスイルミネーションの飾り付けがされたブーリーの家に着くシーンです。
ブーリー家の玄関ポーチでデイジーがホークに本をプレゼントするシーン
Kiss of Fire
アーティスト:Louis Armstrong
リリース年:1952年
『Kiss of Fire』は、アメリカのトランペット奏者/歌手のルイ・アームストロングの曲です。1952年にリリースされました。
アルゼンチン出身の作曲家でギタリストのアンヘル・ビジョルド(Ángel Villoldo)が1903年に作ったタンゴの名曲『エル・チョクロ(El choclo)』がオリジナルです。
アラバマ州に住むデイジーの兄の誕生日で歌われる曲
For He’s a Jolly Good Fellow(Traditional)
『For He’s a Jolly Good Fellow』は、英語圏の国々で歌われているお祝いの曲です。フランス民謡『マルブルーは戦争に行く』が原曲です。
@アラバマ州モービル
ワサン家のメイドだったアデラの葬儀で歌われる曲
What a Friend We Have in Jesus
作曲:Charles Converse
作詞:Joseph M. Scriven
『What a Friend We Have in Jesus』は、世界的に有名な讃美歌です。
メイドのアデラは、ホークが初めてデイジーの家を訪れた時に、この歌を歌いながら床掃除をしていました。
『ドライビング Miss デイジー』のサントラ
『ドライビング Miss デイジー』はハンス・ジマー(Hans Zimmer)が音楽を担当しました。
ハンス・ジマーは、この作品でグラミー賞にノミネートされました。
『ドライビング Miss デイジー』キャスト・スタッフ
監督 | ブルース・ベレスフォード(Bruce Beresford) |
脚本 | アルフレッド・ウーリー(Alfred Uhry) |
原作 | アルフレッド・ウーリー(Alfred Uhry) |
製作 | リチャード・D・ザナック(Richard D. Zanuck) |
リリ・フィニー・ザナック(Lili Fini Zanuck) | |
音楽 | ハンス・ジマー(Hans Zimmer) |
配給 | ワーナー・ブラザース |
東宝東和 | |
公開 | 1989年12月15日 |
1990年5月12日 | |
上映時間 | 99分 |
ホーク・コバーン:モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)
デイジー・ワサン:ジェシカ・タンディ(Jessica Tandy)
ブーリー・ワサン:ダン・エイクロイド(Dan Aykroyd)
フローリン・ワサン:パティ・ルポーン(Patti LuPone)
アデラ:エスター・ローレ(Esther Rolle)
ミス・マクラッチー:ジョアン・ハヴリージャ(Joann Havrilla)
オスカー:ウィリアム・ホール・Jr(William Hall Jr.)
ミリアム:ミュリエル・ムーア(Muriel Moore)
ビューラ:シルヴィア・カーラー(Sylvia Kaler)
ケイティ・ベル:クリスタル・R・フォックス(Crystal R. Fox)
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