1988年にアメリカで製作された『ビートルジュース』(原題:Beetlejuice)は、ティム・バートン監督によるホラー・コメディ映画です。ビートルジュース役をマイケル・キートンが演じました。
2024年9月に36年ぶりの続編『ビートルジュース ビートルジュース』が公開されました。
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『ビートルジュース』の挿入曲
『ビートルジュース』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
屋根裏部屋で流れる曲(アダムが街の模型の蜘蛛をつかまえ窓から外に出す)
Artist | ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte, 1927-2023) アメリカの歌手/俳優/社会活動家。カリプソ(カリブ海の音楽のスタイル)を世界に普及させた功労者の一人。 |
リリース | 1976年 |
作曲者 | フィッツロイ・アレクサンダー(Fitzroy Alexander, 1926-1988) トリニダード・トバゴ出身のミュージシャン。 |
ロバート・ゴードン(Robert Gordon, 1947-2022) アメリカの俳優/作曲家。 |
アダムがカセットテープをセットして流す曲
ジェーンが窓の外から中を覗き、家を売るようアダムに話すシーン
Artist cover ver. | ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte, 1927-2023) |
リリース | 1952年 |
作曲者 | ノーマン・スパン(Norman Span) 1930年代から1940年代に「キング・ラジオ」の名で活躍したカリプソニアン/作曲家。スタンダードとなるカリプソを多く書いたことで知られる。 |
Original ver. | 1936年:キング・ラジオ(King Radio) |
『Man Smart, Woman Smarter』は、カリプソのスタンダードナンバーです。
バーバラが部屋の掃除をし、アダムは街の模型の墓の位置に悩む
ジェーンが車で現れ、アダムが窓から声をかけるシーン
邦題『バナナ・ボート』
Artist | ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte, 1927-2023) |
リリース | 1956年 |
作曲者 | ウィリアム・アタウェイ(William Attaway, 1911-1986) アフリカ系アメリカ人の小説家/短編小説家/エッセイスト/ソングライター/劇作家/脚本家。 |
アーヴィング・バーギー(Irving Burgie, 1924-2019) ブルックリン出身のミュージシャン/ソングライター。 |
『Day-O』(『Banana Boat』)は、ジャマイカの民謡です。
夜勤で働く労働者がバナナを船に積み込むときに歌う労働歌を元にして作られた曲で、カリプソ(カリブ海で生まれた音楽のスタイル)のスタンダードナンバーとしても知られています。
この後「友人達を招いたディナー中に皆が取り憑かれ歌う」でもこの曲が使われています。
チャールズが鳥の巣のオブジェを持ち口笛で吹く曲
バードウォッチングをする前のシーン
喜歌劇《軽騎兵》- 序曲
作曲者 | フランツ・フォン・スッペ(Franz von Suppé, 1819-1895) オーストリアの作曲家。ウィーンで初めてオペレッタを手掛けたことで「ウィンナ・オペレッタの父」と称される。 |
作曲年 | 1866年 |
ジュノー(ケースワーカー)の腕時計のアラーム音
次のクライアントのもとに向かう時間を知らせるアラームが鳴るシーン
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調「葬送」 Op.35 – 第3楽章 葬送行進曲(レント)
作曲者 | フフレデリック・ショパン(Frédéric Chopin, 1810-1849) ポーランド出身の作曲家/ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。 ピアノ独奏曲を数多く残し「ピアノの詩人」と称される。 |
作曲年 | 1840年 |
友人達を招いたディナー中に皆が取り憑かれ歌う
邦題『バナナ・ボート』
Artist | ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte, 1927-2023) |
リリース | 1956年 |
作曲者 | ウィリアム・アタウェイ(William Attaway, 1911-1986) アフリカ系アメリカ人の小説家/短編小説家/エッセイスト/ソングライター/劇作家/脚本家。 |
アーヴィング・バーギー(Irving Burgie, 1924-2019) ブルックリン出身のミュージシャン/ソングライター。 |
「バーバラが部屋の掃除をし、アダムは街の模型の墓の位置に悩む」でもこの曲が使われていました。
リディアが遺書を書く部屋で流れる曲
歌劇《ランメルモールのルチア》第1幕 より「夜のとばり静かに閉ざし」
作曲者 | ガエターノ・ドニゼッティ(Gaetano Donizetti, 1797-1848) 19世紀前半のイタリアを代表するオペラ作曲家。 |
作曲年 | 1835年 |
『ランメルモールのルチア』は、スコットランドの小説家、ウォルター・スコット(Walter Scott, 1771-1832)の歴史小説『ランマームーアの花嫁』に基づいて作られた全3幕のオペラです。
17世紀のスコットランドを舞台に、政略結婚によって引き裂かれた恋人たちの悲劇が描かれています。
ビートルジュースとリディアの結婚式
歌劇《ローエングリン》 第3幕 より、婚礼の合唱「真心込めて先導いたします」
作曲者 | リヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner, 1813-1883) 19世紀ドイツの作曲家/指揮者/思想家。 |
作曲年 | 1845年から1848年の間 |
『ローエングリン』は、ドイツの作曲家ワーグナーがローエングリンの伝説をもとに台本も自身で手掛け作曲したオペラです。ここで使われた『婚礼の合唱』は、『ワーグナーの結婚行進曲』の通称で知られています。
リディアが数学の試験でAをとったお祝いにダンスをする曲
Artist cover ver. | ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte, 1927-2023) |
リリース | 1960年 |
作曲者 | ロード・キチナー(Lord Kitchener, 1922-2000) アルドウィン・ロバーツ(Aldwin Roberts)の芸名で活躍したトリニダード・トバゴ出身のカリプソニアン。「カリプソのグランドマスター」と「戦後最大のカリプソニアン」と呼ばれる。 |
ラファエル・デ・レオン(Rafael de León, 1908-1982) スペインの作家。 | |
ガブリエル・オーレ(Gabriel Oller) スペインのレコードエンジニア/レーベルオーナー。 | |
スティーブ・サミュエル(Steve Samuel) パーカッション奏者。 | |
Original ver. | 1949年:アルドウィン・ロバーツ(Aldwin Roberts) |
『ビートルジュース』のサントラ
『ビートルジュース』はダニー・エルフマン(Danny Elfman)が音楽を担当しました。
ダニー・エルフマンは、オインゴ・ボインゴの創設者で元リーダーとして知られています。『チャーリーとチョコレート工場』などティム・バートン作品のほとんどで音楽を担当しています。
『ビートルジュース』キャスト・スタッフ
監督 | ティム・バートン(Tim Burton) |
脚本 | マイケル・マクダウェル(Michael McDowell) |
ウォーレン・スカーレン(Warren Skaaren) | |
製作 | マイケル・ベンダー(Michael Bender) |
ラリー・ウィルソン(Larry Wilson) | |
リチャード・ハシモト(Richard Hashimoto) | |
音楽 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 1988年3月30日 |
1988年12月10日 | |
上映時間 | 92分 |
ビートルジュース:マイケル・キートン(Michael Keaton)
アダム・メイトランド:アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)
バーバラ・メイトランド:ジーナ・デイヴィス(Geena Davis)
リディア・ディーツ:ウィノナ・ライダー(Winona Ryder)
デリア・ディーツ:キャサリン・オハラ(Catherine O’Hara)
チャールズ・ディーツ:ジェフリー・ジョーンズ(Jeffrey Jones)
オーソ:グレン・シャディックス(Glenn Shadix)
ジュノ:シルヴィア・シドニー(Sylvia Sidney)
マクシー・ディーン:ロバート・グーレ(Robert Goulet)
伝道師(演):トニー・コックス(Tony Cox)
伝道師(声):ジャック・エンジェル(Jack Angel)
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