2020年にアメリカで製作された映画『シカゴ7裁判』(原題:The Trial of the Chicago 7)は、1968年8月アメリカ・インディアナ州シカゴで開催された民主党全国大会での暴動を扇動したとして共謀罪に問われた7人の裁判を描いた法廷映画です。
アーロン・ソーキンが監督・脚本をつとめ、第93回アカデミー賞では作品賞・脚本賞をふくむ6部門にノミネートされました。
『シカゴ7裁判』の挿入曲
『シカゴ7裁判』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
陪審員が二名解任され、改めて「共謀事務所」で選定作業が行われるシーン
Artist | ファパードクリー(Fapardokly) メレル・ファンクハウザーが率いるポストサイケ・バンド。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | メレル・ファンクハウザー(Merrell Fankhauser) アメリカのシンガー/ソングライター/ギタリスト、1943年ケンタッキー州ルイビル生まれ。 |
テレビで戦死者の名前が報じられるコーナーでのBGM
「共謀事務所」に集まるメンバーが黙ってテレビ画面を見つめるシーン
タップス
作曲者 | ダニエル・バターフィールド(Daniel Butterfield, 1831-1901) ニューヨークの実業家/南北戦争の北軍将軍/米国の財務補佐。父親はアメリカン・エキスプレスの創設者の一人。 |
『Taps』は、アメリカ軍の追悼式や葬儀で演奏されるビューグル・コール(Bugle call)と呼ばれるものです。
南北戦争時の北軍将軍ダニエル・バターフィールドによって作られ、『バターフィールドの子守唄』『Day Is Done』のタイトルでも知られています。
事件当日、公園のステージでバンドが演奏する曲 1曲目
パトカーが公園閉鎖時刻をアナウンスして周る
ジャスト・ワン・ルック
作曲者 | ドリス・トロイ(Doris Troy, 1937-2004) アメリカのR&B歌手/ソングライター。ママ・ソウル(Mama Soul)の愛称で知られる。 |
グレゴリー・キャロル(Gregory Carroll, 1929-2013) アメリカのR&Bシンガー/ソングライター/レコードプロデューサー。 | |
Original ver. | 1963年:ドリス・トロイ(Doris Troy, 1937-2004) |
事件当日、公園のステージでバンドが演奏する曲 2曲目
トムが警察車両をパンクさせる
邦題『明日なき世界』
作曲者 | P.F.スローン(P.F. Sloan, 1945-2015) アメリカのシンガーソングライター。 |
Original ver. | 1965年:バリー・マクガイア(Barry McGuire) アメリカのシンガーソングライター、1935年オクラホマシティ生まれ。 |
『明日なき世界』は、当時の社会問題をテーマに作られた反戦歌です。
発売当時、その内容から一部の地域で放送禁止になるなど論争を呼びましたが、全米ナンバーワンヒットを記録し世界的にもヒットしました。
ジェリーが酒を飲むバーで流れる曲
FBI防諜部のダフネが身分を隠してジェリーに近づくシーン
Artist | ニコラス・カラス(Nicholas Carras, 1922-2006) アメリカの作曲家/編曲家/指揮者/ヴァイオリニスト/声優。 |
リリース | 1960年:Soundtrack『High School Caesar』 |
作曲者 | ニコラス・カラス(Nicholas Carras, 1922-2006) |
『Teen Blues』は、1960年のアメリカ映画『ハイスクール・シーザー』(High School Caesar)のオリジナル・サウンドトラックです。
博物館前の公園で募金活動を行うバンドが演奏する曲 1曲目
邦題『もろびとこぞりて』
作曲者 | アイザック・ウォッツ(Isaac Watts, 1674-1748) 「イギリス讃美歌の父」と呼ばれる牧師/讃美歌作家。 |
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(George Frideric Handel, 1685-1759) イギリスで活躍したドイツ出身の作曲家。 | |
作曲年 | 1719年 |
『Joy to the World』は、アイザック・ワッツによって書かれたイギリスのクリスマスキャロルです。
博物館前の公園で募金活動を行うバンドが演奏する曲 2曲目
邦題『おめでとうクリスマス』
『We Wish You A Merry Christmas』は、イギリスに古くから伝わるクリスマスキャロルの定番曲です。
クリスマスと新年の両方を祝う曲であることから、クリスマスキャロルの最後に締めくくりとして歌われることが多い曲です。
「共謀事務所」で流れる曲(トムが起立したことで議論が始まるシーン)
Artist | フラッド(Flood) ニューヨークを拠点とするガレージ/サイケロック・アーティスト。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | フラッド(Flood)のメンバー Fred Covino, George Cabanting and John Magazino |
トムが代表で行う被告人陳述
裁判が始まってから当日までのベトナム戦争での戦死者数4752名の氏名をトムが読み上げるシーン
リリース | 2020年:Soundtrack『シカゴ7裁判』 |
作曲者 | ダニエル・ペンバートン(Daniel Pemberton) イギリスの映画音楽作曲家、1977年生まれ。 |
エンドクレジット 1曲目
ヒア・マイ・ヴォイス
Artist | セレステ(Celeste) カリフォルニア州カルバーシティ出身のイギリスのシンガーソングライター、1994年生まれ。 |
リリース | 2020年:Soundtrack『シカゴ7裁判』 |
作曲者 | ダニエル・ペンバートン(Daniel Pemberton) イギリスの映画音楽作曲家、1977年生まれ。 |
セレステ(Celeste) |
セレステとダニエル・ペンバートンは、この曲でアカデミー歌曲賞(第93回アカデミー賞)にノミネートされました。
『シカゴ7裁判』のサントラ
『シカゴ7裁判』はダニエル・ペンバートン(Daniel Pemberton)が音楽を担当しました。
ダニエル・ペンバートンは1977年イギリス生まれのTV・映画音楽作曲家です。『スティーブ・ジョブズ』や『イエスタデイ』、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の音楽も手掛けています。
『シカゴ7裁判』キャスト・スタッフ
監督 | アーロン・ソーキン(Aaron Sorkin) |
脚本 | アーロン・ソーキン(Aaron Sorkin) |
製作 | スチュアート・M・ベッサー(Stuart M. Besser) |
マット・ジャクソン(Matt Jackson) | |
マーク・E・プラット(Marc Platt) | |
タイラー・トンプソン(Tyler Thompson) | |
音楽 | ダニエル・ペンバートン(Daniel Pemberton) |
配給 | Netflix |
公開 | 2020年9月25日(劇場公開) |
2020年10月9日(劇場公開) | |
上映時間 | 130分 |
トム・ヘイデン:エディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)
アビー・ホフマン:サシャ・バロン・コーエン(Sacha Baron Cohen)
ボビー・シール:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(Yahya Abdul-Mateen II)
ジェリー・ルービン:ジェレミー・ストロング(Jeremy Strong)
リチャード・シュルツ:ジョセフ・ゴードン=レヴィット(Joseph Gordon-Levitt)
レニー・デイヴィス:アレックス・シャープ(Alex Sharp)
ジュリアス・ホフマン:フランク・ランジェラ(Frank Langella)
デイヴィッド・デリンジャー:ジョン・キャロル・リンチ(John Carroll Lynch)
ウィリアム・クンスラー:マーク・ライランス(Mark Rylance)
フレッド・ハンプトン:ケルヴィン・ハリソン・Jr(Kelvin Harrison Jr.)
ラムゼイ・クラーク元司法長官:マイケル・キートン(Michael Keaton)
ジョン・N・ミッチェル司法長官:ジョン・ドーマン(John Doman)
トム・フォーラン:J・C・マッケンジー(J. C. MacKenzie)
リー・ウィンナー:ノア・ロビンス(Noah Robbins)
ジョン・フロイネス:ダニエル・フラハティ(Daniel Flaherty)
レナード・ワイングラス:ベン・シェンクマン(Ben Shenkman)
スタン・ウォジョハウスキー:マックス・アドラー(Max Adler)
ポール・デルカ刑事:ウェイン・デュヴァル(Wayne Duvall)
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