2022年にアメリカで制作された映画『マッシブ・タレント』(原題:The Unbearable Weight of Massive Talent)は、ニコラス・ケイジが落ちぶれた俳優ニック・ケイジを演じたアクション・コメディ映画です。
作中では『フェイス・オフ』や『ペギー・スーの結婚』、『リービング・ラスベガス』など、ニコラス・ケイジの出演作に対するオマージュが多数登場します。
- 『マッシブ・タレント』の挿入曲
- オープニング(若い男女がソファーに座り映画『コン・エアー』を見る)
- ニックが車でホテルに向かい、ラウンジで映画監督に会い自分を売り込む
- ニックが娘アディのバースデーパーティに参加する(到着時に流れている曲)
- アディの誕生日を祝い出席者が歌う
- ニックを乗せたプライベートジェットがスペインのマヨルカ島に到着する
- ニックが俳優を引退したことをハビ達に告白し、酒瓶を持ったままプールに飛び込む
- 夜のプールで、ハビが自分が執筆した脚本の感想をニックに尋ねる
- 大勢が集まるパーティで、ハビが自分と父親を結びつけてくれた映画『不機嫌な赤いバラ』に感謝していると涙ながらに語る
- ハビの提案で二人がLSDを摂取し、海沿いをドライブしながら映画のアイデアを語り合う
- 二人が互いを殺害せざるを得ない状況となり、ハビがニックをドライブに誘う
- ニックがパーティーへの誘いを断り、オリヴィアとアディと3人の時間を過ごす
- エンディング(アディとニックがソファーにもたれかかって『パディントン2』を見る)
- エンドクレジット 1曲目
- エンドクレジット 2曲目
- 『マッシブ・タレント』のサントラ
- 『マッシブ・タレント』キャスト・スタッフ
『マッシブ・タレント』の挿入曲
『マッシブ・タレント』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング(若い男女がソファーに座り映画『コン・エアー』を見る)
ハウ・ドゥ・アイ・リヴ
Artist cover ver. | トリーシャ・イヤウッド(Trisha Yearwood) アメリカのカントリー歌手、1964年生まれ。 |
リリース | 1997年:Soundtrack『コン・エアー』 |
作曲年 | ダイアン・ウォーレン(Diane Warren) アメリカのソングライター、1956年ロサンゼルス生まれ。 『マネキン』『パール・ハーバー』『アルマゲドン』など映画の挿入歌を多数手掛け、第95回アカデミー賞で名誉賞を受賞した。 |
Original ver. | 1997年:リアン・ライムス(LeAnn Rimes) アメリカのシンガーソングライター/女優、1982年生まれ。 |
『How Do I Live』は、ニコラス・ケイジ主演のアメリカ・アクション映画『コン・エアー』(1997) のためにダイアン・ウォーレンが書き下ろした曲です。
ニックが車でホテルに向かい、ラウンジで映画監督に会い自分を売り込む
ダウン・オン・ザ・コーナー
Artist | クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(Creedence Clearwater Revival) カリフォルニア州エルセリトで結成されたアメリカのロックバンド。略称CCR。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | ジョン・フォガティ(John Fogerty) アメリカのミュージシャン/音楽プロデューサー、1945年カリフォルニア州バークレー生まれ。ロックバンド「クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル」(CCR) のギタリスト/ヴォーカリスト。 |
ニックが娘アディのバースデーパーティに参加する(到着時に流れている曲)
Artist | レミ・ウルフ(Remi Wolf) アメリカのシンガーソングライター、1996年カリフォルニア州パロアルト生まれ。 |
Feat. ドミニク・ファイク(Dominic Fike) アメリカのシンガーソングライター/ラッパー/俳優、1995年フロリダ州ネイプルズ生まれ。 | |
リリース | 2020年 |
作曲者 | ジャレッド・ソロモン(Jared Solomon) アメリカのミュージシャン/音楽プロデューサー。カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とする。 |
ジョン・キャロル・カービー(John Carroll Kirby) アメリカのピアニスト/音楽プロデューサー/作曲家、1983年生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とする。 | |
レミ・ウルフ(Remi Wolf) | |
ドミニク・ファイク(Dominic Fike) |
アディの誕生日を祝い出席者が歌う
ハッピーバースデートゥーユー
作曲者 | マイルドレッド・J・ヒル(Mildred J. Hill, 1859-1916) アメリカのソングライター/音楽学者。 |
パティ・J・ヒル(Patty S. Hill, 1868-1946) アメリカの保育園/幼稚園教諭。アメリカの非営利団体「全米幼児教育協会」の創設者。 | |
出版年 | 1917年 |
ニックを乗せたプライベートジェットがスペインのマヨルカ島に到着する
Artist | スイート・リヴァイヴァル(Sweet Revival) |
Feat. ドン・ヒル(Don Hill) アメリカのソングライター。 | |
リリース | 1971年 |
作曲者 | ウィリー・フォン・ヤング(Willie Fong Young) |
この後「エンドクレジット 1曲目」でもこの曲が使われています。
ニックが俳優を引退したことをハビ達に告白し、酒瓶を持ったままプールに飛び込む
(邦訳:私はあなたの夢を見続けます)
Artist | デペドロ(Depedro) スペインの歌手/ソングライター/ギタリスト、1973年マドリード生まれ。 |
Feat. ルス・カサル(Luz Casal) スペインの女性歌手、1958年生まれ。 | |
リリース | 2008年 |
作曲者 | ハイロ・ザバラ(Jairo Zabala) スペインの歌手/ソングライター/ギタリスト。デペドロ(Depedro)のアーティスト名で活動する |
夜のプールで、ハビが自分が執筆した脚本の感想をニックに尋ねる
Artist | オリヴィエ&クレア・マンション(Olivier and Clare Manchon) オリヴィエとクレアのマンション夫婦によるアメリカの作曲家ユニット。 ニューヨーク州キングストンを拠点とする。 |
リリース | 2022年 |
作曲者 | オリヴィエ・マンション(Olivier Manchon) クレア・マンション(Clare Manchon) |
この後「エンドクレジット 2曲目」でもこの曲が使われています。
大勢が集まるパーティで、ハビが自分と父親を結びつけてくれた映画『不機嫌な赤いバラ』に感謝していると涙ながらに語る
レクイエム ニ短調 K.626 – イントロイトゥス 第1曲 レクイエム・エテルナム「永遠の安息を」
作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 |
作曲年 | 1791年 |
『レクイエム』は、モーツァルトが死に瀕しながら手掛けた最後の作品です。
モーツァルトは未完のままこの世を去り、弟子のフランツ・クサーヴァー・ジュースマイヤーが補筆し完成されました。
ハビの提案で二人がLSDを摂取し、海沿いをドライブしながら映画のアイデアを語り合う
ブルース・イン・ザ・ダーク
Artist | カウント・ベイシー・オーケストラ(Count Basie and His Orchestra) 1935年にカウント・ベイシーによって結成されたアメリカのジャズ・ビッグバンド。 |
作曲者 | カウント・ベイシー(Count Basie, 1904-1984) ニュージャージー州レッドバンク出身のアメリカのジャズピアニスト/オルガニスト/バンドリーダー/作曲家。 |
ジミー・ラッシング(Jimmy Rushing, 1901-1972) アメリカの歌手/ピアニスト。1935年から1948年にかけてカウント・ベイシー・オーケストラのボーカリストとして活動した。 |
二人が互いを殺害せざるを得ない状況となり、ハビがニックをドライブに誘う
歌劇《運命の力》第2幕「天使の中の聖処女よ」
作曲者 | ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi, 1813-1901) イタリアの作曲家。19世紀を代表するロマン派音楽作曲家で「オペラ王」の異名を持つ。 |
初演 | 1862年:マリインスキー劇場(ロシア) |
『運命の力』は、ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した全4幕からなるオペラです。
18世紀スペインを舞台に、非情な運命に翻弄された3人の男女の悲劇を描いています。
ニックがパーティーへの誘いを断り、オリヴィアとアディと3人の時間を過ごす
Artist | オリヴィエ・マンション(Olivier Manchon) クレア・マンション(Clare Manchon) ジャック・ペトルッツェリ(Jack Petruzzelli) ボブ・ハート(Bob Hart) ロバート・ディピエトロ(Robert DiPietro) |
リリース | 2022年 |
作曲者 | オリヴィエ&クレア・マンション(Olivier and Clare Manchon) オリヴィエとクレアのマンション夫婦によるアメリカの作曲家ユニット。ニューヨーク州キングストンを拠点とする。 |
エンディング(アディとニックがソファーにもたれかかって『パディントン2』を見る)
Artist | ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon, 1947-2003) アメリカのシンガーソングライター/ミュージシャン。 |
リリース | 2003年 |
作曲者 | ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon, 1947-2003) |
ホルヘ・カルデロン(Jorge Calderón) プエルトリコ出身のアメリカのマルチ楽器奏者/ソングライター/音楽プロデューサー。 |
『Keep Me in Your Heart』は、ウォーレン・ジヴォンの遺作となった12枚目のスタジオアルバム『The Wind』に収録されている曲です。このアルバムは、ウォーレン・ジヴォンが癌と診断された直後にレコーディングが開始され、亡くなる2週間前にリリースされました。
エンドクレジット 1曲目
Artist | スイート・リヴァイヴァル(Sweet Revival) |
Feat. ドン・ヒル(Don Hill) アメリカのソングライター。 | |
リリース | 1971年 |
作曲者 | ウィリー・フォン・ヤング(Willie Fong Young) |
「ニックを乗せたプライベートジェットがスペインのマヨルカ島に到着する」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット 2曲目
Artist | オリヴィエ&クレア・マンション(Olivier and Clare Manchon) オリヴィエとクレアのマンション夫婦によるアメリカの作曲家ユニット。 ニューヨーク州キングストンを拠点とする。 |
リリース | 2022年 |
作曲者 | オリヴィエ・マンション(Olivier Manchon) クレア・マンション(Clare Manchon) |
「夜のプールで、ハビが自分が執筆した脚本の感想をニックに尋ねる」でもこの曲が使われていました。
『マッシブ・タレント』のサントラ
『マッシブ・タレント』はマーク・アイシャム(Mark Isham)が音楽を担当しました。
マーク・アイシャムは、アメリカ・ニューヨーク出身のトランペット奏者/シンセサイザー奏者です。『告発のとき』や『リバー・ランズ・スルー・イット』、『ザ・コンサルタント』など映画音楽も数多く手がけています。
『マッシブ・タレント』キャスト・スタッフ
監督 | トム・ゴーミカン(Tom Gormican) |
脚本 | トム・ゴーミカン(Tom Gormican) |
ケヴィン・エッテン(Kevin Etten) | |
製作 | マイケル・ニーロン(Mike Nilon) |
ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage) | |
ケヴィン・トゥーレン(Kevin Turen) | |
クリスティン・バー(Kristin Burr) | |
音楽 | マーク・アイシャム(Mark Isham) |
配給 | クロックワークス/フラッグ/Filmarks |
公開 | 2022年4月22日 |
2023年3月24日 | |
上映時間 | 107分 |
ニック・ケイジ:ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)
ハビ:ペドロ・パスカル(Pedro Pascal)
ヴィヴィアン:ティファニー・ハディッシュ(Tiffany Haddish)
オリヴィア:シャロン・ホーガン(Sharon Horgan)
ルーカス・グティエレス:パコ・レオン(Paco León)
リチャード・フィンク:ニール・パトリック・ハリス(Neil Patrick Harris)
アディ・ケイジ:リリー・シーン(Lily Mo Sheen)
ガブリエラ:アレッサンドラ・マストロナルディ(Alessandra Mastronardi)
カルロス:ジェイコブ・スキピオ(Jacob Scipio)
マリア:カトリン・ヴァニュコヴァ(Katrin Vankova)
オリヴィア役の女優:デミ・ムーア(Demi Moore)
アディ役の女優:アナ・マクドナルド(Anna Mhairi)
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン(David Gordon Green)
マーティン:アイク・バリンホルツ(Ike Barinholtz)
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