1987年にアメリカで制作された映画『イーストウィックの魔女たち』(原題:The Witches of Eastwick)は、ジョン・アップダイクの同名小説を原作としたホラー・コメディ映画です。ロードアイランド州イーストウィックを舞台とし、自分が魔女であることを知らなかった3人の女性の身に起こる騒動が描かれています。
ジョージ・ミラーが監督を務め、ジャック・ニコルソン、シェール、スーザン・サランドン、ミシェル・ファイファーらが出演しています。
- 『イーストウィックの魔女たち』の挿入曲
- ジェーンが学校の音楽室でブラスバンドの指導をする(生徒達が演奏する曲)
- アレキサンドラ、ジェーン、スーキーが木曜日の夜に3人で集まり理想の男性について語り合う(ジェーンとスーキーが歌う)
- 町の音楽会(ジェーンが弦楽四重奏団の一員としてステージでチェロを演奏する)
- アレキサンドラがデイルに誘われ、レノックス館の庭に設置されたパーティーテントでランチをする(テントで流れる曲)
- ジェーンが自宅でチェロを練習する(デイルがヴァイオリンを抱えて現れるシーン)
- デイルがジェーン、アレキサンドラ、スーキーの3人をレノックス館に招く(テントで流れる曲)
- ピンク色の風船で床が埋め尽くされた広間で3人とデイルが一緒に過ごす
- フェリシアが教会で騒ぎを起こす(教会で歌われる讃美歌)
- ジェーンが生徒達の譜面台から楽譜を取り払い最高の演奏をさせる(生徒達が演奏する曲)
- 『イーストウィックの魔女たち』のサントラ
- 『イーストウィックの魔女たち』キャスト・スタッフ
『イーストウィックの魔女たち』の挿入曲
『イーストウィックの魔女たち』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ジェーンが学校の音楽室でブラスバンドの指導をする(生徒達が演奏する曲)
(式典でフェリシアが歌うのもこの曲です。)
アメリカ・ザ・ビューティフル
作曲者 | キャサリン・リー・ベイツ(Katharine Lee Bates, 1859-1929) アメリカの作家/詩人。 |
サミュエル・A・ワード(Samuel A. Ward, 1848-1903) アメリカのオルガン奏者/作曲家。 |
『America the Beautiful』は、アメリカ合衆国の愛国歌です。日本では『美しきアメリカ』としても知られています。
アレキサンドラ、ジェーン、スーキーが木曜日の夜に3人で集まり理想の男性について語り合う(ジェーンとスーキーが歌う)
サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー
作曲者 | ジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin, 1898-1937) アメリカの作曲家/ピアニスト。 15歳からティン・パン・アレーで試演ピアニストとして働き、ブロードウェイで曲を書くようになり『スワニー』(1919) で成功を収める。その後、作詞家となった兄アイラと組んでレビューやミュージカル向けにポピュラー・ソングを送り出し、数多くのスタンダード・ナンバーを残した。 『ラプソディ・イン・ブルー』『パリのアメリカ人』などジャズとクラシックを融合させた作品で世界的に評価され、20世紀アメリカを代表する作曲家として知られる。 |
アイラ・ガーシュウィン(Ira Gershwin, 1896-1983) アメリカの作詞家。ジョージ・ガーシュウィンの兄。 1924年から弟ジョージとソングライティング・チームを組み、20世紀を代表する数多くの楽曲を残した。 | |
Original ver. | 1926年:ミュージカル『オー・ケイ』 ガートルード・ローレンス(Gertrude Lawrence, 1898-1952) イギリスの女優/歌手/ダンサー。 |
『Someone to Watch Over Me』は、1926年のブロードウェイミュージカル『オー・ケイ』(Oh, Kay!)のために作られた曲です。日本では『誰かが私を見つめている』『やさしい伴侶を』などのタイトルでも知られています。
町の音楽会(ジェーンが弦楽四重奏団の一員としてステージでチェロを演奏する)
(デイルが客席でいびきをかいて寝るシーン)
弦楽四重奏曲 嬰ヘ短調 Op. 50 No. 4, Hob.III:47 – 第3楽章 メヌエット
作曲者 | フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn, 1732-1809) 古典派を代表するオーストリア出身の音楽家。 交響曲・弦楽四重奏曲を数多く作曲しその後の音楽史の発展に大きく貢献したことから「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」と讃えられている。 |
作曲年 | 1786-1787年 |
アレキサンドラがデイルに誘われ、レノックス館の庭に設置されたパーティーテントでランチをする(テントで流れる曲)
ヴァイオリン・ソナタ第24番 ヘ長調 K. 376 – 第3楽章
作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 |
作曲年 | 1781年 |
この後「デイルがジェーン、アレキサンドラ、スーキーの3人をレノックス館に招く(テントで流れる曲)」でもこの曲が使われています。
ジェーンが自宅でチェロを練習する(デイルがヴァイオリンを抱えて現れるシーン)
(ジェーンのチェロとデイルのピアノでアンサンブルするのもこの曲です。)
チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104, B.191 – 第1楽章
作曲者 | アントニン・ドヴォルザーク(Antonín Dvorák, 1841-1904) 後期ロマン派のチェコの作曲家。 ボヘミアの民俗色豊かな作品を数多く作り19世紀後半に国際的名声を博した。チェコ国民楽派を代表する作曲家の一人。 |
作曲年 | 1894-1895年 |
デイルがジェーン、アレキサンドラ、スーキーの3人をレノックス館に招く(テントで流れる曲)
ヴァイオリン・ソナタ第24番 ヘ長調 K. 376 – 第3楽章
作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 |
作曲年 | 1781年 |
「アレキサンドラがデイルに誘われ、レノックス館の庭に設置されたパーティーテントでランチをする(テントで流れる曲)」でのこの曲が使われていました。
ピンク色の風船で床が埋め尽くされた広間で3人とデイルが一緒に過ごす
歌劇《トゥーランドット》 第3幕 第1場「誰も寝てはならぬ」
作曲者 | ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924) イタリアの作曲家。19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したイタリア・オペラを代表する作曲家。 |
Artist | ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti, 1935-2007) イタリアのオペラ歌手。プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスと共に “三大テノール” の一人として幅広い人気を誇った。 |
ジョン・オールディス合唱団(John Alldis Choir) 1962年に設立されたイギリスの合唱団。 | |
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(London Philharmonic Orchestra) イギリスのロンドンに本拠を置くオーケストラ。1932年設立。 | |
ズービン・メータ(Zubin Mehta) インドの指揮者、1936年ムンバイ生まれ。 |
『トゥーランドット』は、イタリアの作曲家プッチーニが作曲した全3幕のオペラです。
プッチーニの死(1924年)により未完のまま遺されましたが、友人のオペラ作曲家フランコ・アルファーノの補筆によって1926年に完成され、アルトゥーロ・トスカニーニの指揮でミラノ・スカラ座で初演されました。
フェリシアが教会で騒ぎを起こす(教会で歌われる讃美歌)
讃美歌『ゆく手をまもる永久の君よ』
作曲者 | アーネスト・シュートレフ(Ernest W. Shurtleff, 1862-1917) アメリカ人牧師。 |
ジェーンが生徒達の譜面台から楽譜を取り払い最高の演奏をさせる(生徒達が演奏する曲)
弦楽のためのセレナード 第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K. 525 – 第1楽章
作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 |
作曲年 | 1787年 |
『イーストウィックの魔女たち』のサントラ
『イーストウィックの魔女たち』はジョン・ウィリアムズ(John Williams)が音楽を担当しました。
ジョン・ウィリアムズは、1932年ニューヨーク生まれの作曲家/指揮者です。『屋根の上のバイオリン弾き』や『ジョーズ』、『スター・ウォーズ』などの音楽を担当し、アカデミー作曲賞(編曲賞)を5度受賞しました。
※サントラ収録曲
1. タウンシップ・オブ・イーストウィック(The Township Of Eastwick)
2. 魔女の踊り(The Dance Of The Witches)
3. 魔法(Maleficio)
4. アレックスの誘惑(The Seduction Of Alex)
5. ダリルの秘密(Daryl’s Secrets)
6. スーキーの誘惑とダンスホールの情景(The Seduction Of Suki And The Ballroom Scene)
7. ダリル到着(Daryl Arrives)
8. テニス・ゲーム(The Tennis Game)
9. アナザー・チェリー(Have Another Cherry!)
10. ダリルの拒絶(Daryl Rejected)
11. ライド・ホーム(The Ride Home)
12. ダリルの破滅(The Destruction Of Daryl)
13. 子供達の回転木馬(The Children’s Carousel)
14. エンドクレジット – 魔女の踊り・リプライズ(End Credits – The Dance Of The Witches Reprise)

『イーストウィックの魔女たち』キャスト・スタッフ
監督 | ジョージ・ミラー(George Miller) |
脚本 | マイケル・クリストファー(Michael Cristofer) |
原作 | ジョン・アップダイク(John Updike) |
製作 | ニール・カントン(Neil Canton) |
ピーター・グーバー(Peter Guber) | |
ジョン・ピーターズ(Jon Peters) | |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ(John Williams) |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 1987年6月12日 |
1987年10月3日 | |
上映時間 | 119分 |
デイル(悪魔):ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)
アレキサンドラ(彫刻家):シェール(Cher)
ジェーン(音楽教師):スーザン・サランドン(Susan Sarandon)
スーキー(ジャーナリスト):ミシェル・ファイファー(Michelle Pfeiffer)
クライド(タウン紙の編集長):リチャード・ジェンキンス(Richard Jenkins)
フェリシア(クライドの妻):ヴェロニカ・カートライト(Veronica Cartwright)
デイルの執事:カレル・ストルイケン(Carel Struycken)
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