2023年にアメリカで制作された映画『ザ・フラッシュ』(原題:The Flash)は、フラッシュが過去を変えて母を救ったことで世界が変わってしまい、さらに2013年にタイムスリップし18歳の自分と遭遇してしまうSFアクション映画です。
エズラ・ミラーがフラッシュ/バリーを演じ、『バットマン リターンズ』でバットマンを演じたマイケル・キートンが20年ぶりにバットマンを演じました。
- 『ザ・フラッシュ』の挿入曲
- オープニング(バリーがサンドイッチを注文するカフェで流れる曲)
- フラッシュがカフェ前からゴッサムの病院までを超高速で駆け抜ける
- 橋でファルコーネを確保したバットマンを助けにワンダーウーマンが現れる
- バリー少年期の回想 | 母親がバリーと踊りながらお気に入りの歌を歌う(家で流れる曲)
- フラッシュが過去に移動し、ノラの買い物かごにトマト缶を入れて戻る(戻る途中に見る過去の誕生日)
- 2013年に飛ばされたバリーが自宅に入り両親と対面する(家で流れる曲)
- 能力を得た18歳のバリーが街の中を超高速で駆け抜ける(スローモーション・シーン)
- セントラル・シティ警察署のラボで2人のバリーが雷に打たれる(スローモーション・シーン)
- スピードの摩擦で洋服が燃えてしまい慌てたバリー(18歳)が交差点で車の衝突事故を引き起こす
- ビリーがルームメイト達と映画の俳優について議論する(トップガンの話題でアルバートがキーボードを触りながら歌う)
- ブルースが屋敷内に勝手に入って来た2人のバリーに調理器具をぶつけて撃退しようとする(屋敷で流れる曲)
- 2人のバリーとブルースがウェイン邸のキッチンやバットケイブで話をし、ロシアの基地内に潜入する
- 2人のフラッシュが「Come on, Barbie」「Let’s go party」と声を掛け合い戦いに向かう
- 2人のフラッシュがループ回路を使って地上軍と戦い、スーパーガールはゾッド将軍と戦う
- 衝突して崩れて行く世界をフラッシュ達が見る(スーパーマンの登場シーン)
- フラッシュが再び過去に移動し、母の買い物かごからトマト缶を抜き去りさよならを言う
- バリーが裁判所前でアイリスを見送りながら歌を口ずさむ
- エンドクレジット 1曲目
- ミッドクレジットシーン(バリーがアーサーを外に連れ出すバーで流れる曲)
- 『ザ・フラッシュ』のサントラ
- 『ザ・フラッシュ』キャスト・スタッフ
『ザ・フラッシュ』の挿入曲
『ザ・フラッシュ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング(バリーがサンドイッチを注文するカフェで流れる曲)
アルフレッドからバリーに電話がかかってくるシーン
邦題『愛ある別れ』
Artist | シカゴ(Chicago) 1967年にシカゴで結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1976年 |
作曲者 | ピーター・セテラ(Peter Cetera) アメリカのミュージシャン/シンガーソングライター、1944年生まれ。ロックバンド「シカゴ」(Chicago) の元ボーカリスト。 |
フラッシュがカフェ前からゴッサムの病院までを超高速で駆け抜ける
バッド・ファン
Artist | ザ・カルト(The Cult) 1983年に結成されたイギリスのハードロックバンド。 |
リリース | 1987年 |
作曲者 | The Cult イアン・アストベリー(Ian Astbury) ビリー・ダフィー(Billy Duffy) |
橋でファルコーネを確保したバットマンを助けにワンダーウーマンが現れる
イズ・シー・ウィズ・ユー?
リリース | 2016年:Soundtrack『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』 |
作曲者 | ハンス・ジマー(Hans Zimmer) ドイツ出身の作曲家、1957年フランクフルト生まれ。 伝統的なオーケストラアレンジに電子音楽のサウンドを融合させたスタイルで世界中のファンから厚い支持を得ている。映画『ライオン・キング』(1994)、『DUNE/デューン 砂の惑星』でアカデミー作曲賞を2度受賞した。 |
Bob Badami, Melissa Muik, Mark Wherry and Steve Mazzaro |
『Is She with You?』は、2016年のアメリカ映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で作られたワンダーウーマン(ダイアナ・プリンス)のテーマ曲です。
バリー少年期の回想 | 母親がバリーと踊りながらお気に入りの歌を歌う(家で流れる曲)
妻(ノラ)からトマト缶を買って来て欲しいと頼まれ、ヘンリーが家を出て行くシーン
ペドロ・ナバハ
Artist | ナタリー・フェルナンデス(Natalie Fernandez) フロリダ州マイアミ育ちのボーカリスト/ソングライター/ダンサー、ブエノスアイレス生まれ。 |
作曲者 | ルーベン・ブラデス(Rubén Blades) パナマのミュージシャン/歌手/作曲家/俳優/活動家/政治家。 |
Original ver. | 1978年: ウィリー・コロン&ルーベン・ブラデス(Willie Colón & Rubén Blades) |
タイトルのナバハ(Navaja)は、スペイン語で “折り畳み式のナイフ” を意味します。
『Pedro Navaja』は、ルイ・アームストロングの代表曲として知られる『マック・ザ・ナイフ』に触発されて作られたサルサの名曲です。ニューヨークを舞台に “ナイフを持ち歩く殺人者” の物語が語られており、同じくニューヨークを舞台とした『ウエスト・サイド物語』のミュージカルナンバー『アメリカ』からコーラス部分が引用されています。
この後「バリーが裁判所前でアイリスを見送りながら歌を口ずさむ」でもこの曲が使われています。
フラッシュが過去に移動し、ノラの買い物かごにトマト缶を入れて戻る(戻る途中に見る過去の誕生日)
ハッピーバースデートゥーユー
作曲者 | マイルドレッド・J・ヒル(Mildred J. Hill, 1859-1916) アメリカのソングライター/音楽学者。 |
パティ・J・ヒル(Patty S. Hill, 1868-1946) アメリカの保育園/幼稚園教諭。アメリカの非営利団体「全米幼児教育協会」の創設者。 | |
出版年 | 1917年 |
『Happy Birthday to You』は、アメリカ人のヒル姉妹が作詞作曲した誕生日をお祝いする曲です。
この曲は、世界で最も歌われている英語の曲としてギネス世界記録に認定されています。
2013年に飛ばされたバリーが自宅に入り両親と対面する(家で流れる曲)
(訳:私のことを考えて)
Artist cover ver. | ナタリア・ラフォルカデ(Natalia Lafourcade) メキシコのシンガーソングライター、1984年生まれ。 |
リリース | 2012年 |
作曲者 | アグスティン・ララ(Agustín Lara, 1897-1970) メキシコの作曲家/歌手。 |
マリア・テレサ・ララ(Maria Teresa Lara, 1904-1984) メキシコの作詞家/作曲家。アグスティン・ララの妹。 | |
Original ver. | 1935年:アグスティン・ララ |
『Piensa En Mí』は、1948年のメキシコ犯罪映画『Revancha』で使われ人気となりました。
能力を得た18歳のバリーが街の中を超高速で駆け抜ける(スローモーション・シーン)
オールライト
Artist | スーパーグラス(Supergrass) 1993年にオックスフォードで結成されたイギリスのオルタナティブロックバンド。 |
リリース | 1995年 |
作曲者 | Supergrass ダニー・ゴフィー(Danny Goffey) ギャズ・クームス(Gaz Coombes) ミック・クイン(Mick Quinn) |
セントラル・シティ警察署のラボで2人のバリーが雷に打たれる(スローモーション・シーン)
歌劇《清教徒》第2幕「ああ!私に希望を与えて下さい…ここで、あのお方の優しい声が…来て下さい」
作曲者 | ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(Vincenzo Bellini, 1801-1835) イタリアのオペラ作曲家、シチリア島カターニア生まれ。 ベルカント・オペラを代表する作曲家で、その長く流れるような旋律美から「カターニアの白鳥」(The Swan of Catania)と呼ばれた。 |
初演 | 1835年、イタリア座(パリ) |
スピードの摩擦で洋服が燃えてしまい慌てたバリー(18歳)が交差点で車の衝突事故を引き起こす
歌劇《ウィリアム・テル》- 序曲「スイス軍隊の行進」
作曲者 | ジョアキーノ・ロッシーニ(Gioachino Rossini, 1792-1868) イタリアのロマン派を代表するオペラ作曲家。 18歳の時にオペラ作曲家としてデビューし人気のあるイタリアオペラの作曲家としてヨーロッパ中にその名を轟かせたが、37歳の時『ウィリアム・テル』を作曲しオペラ界から事実上の引退。その後30年以上にわたる引退生活では、宗教音楽/サロン向けの歌曲/ピアノ曲/室内楽を中心に作曲を行った。 また「ロッシーニ風」という料理名の由来にもなり、美食家としても知られている。 |
作曲年 | 1829年 |
ビリーがルームメイト達と映画の俳優について議論する(トップガンの話題でアルバートがキーボードを触りながら歌う)
邦題『火の玉ロック』
Artist | ジェリー・リー・ルイス(Jerry Lee Lewis, 1935-2022) アメリカのロックンロールとカントリーの歌手/ピアニスト/ソングライター。ロックンロールのパイオニアの一人で、「キラー」 (The Killer)の愛称で知られる。 |
リリース | 1957年 |
作曲者 | オーティス・ブラックウェル(Otis Blackwell, 1932-2002) アメリカのソングライター/歌手/ピアニスト。 |
ジャック・ハマー(Jack Hammer, 1925-2016) アメリカのピアニスト/シンガー/ソングライター。 |
映画『トップガン』(1986)では、マーヴェリック(トム・クルーズ)の相棒グースが、家族と一緒に訪れたレストランのピアノでこの曲を弾き語りしていました。
ブルースが屋敷内に勝手に入って来た2人のバリーに調理器具をぶつけて撃退しようとする(屋敷で流れる曲)
「アース89」の世界のブルース(マイケル・キートン)登場シーン
邦題『長い夜』
Artist | シカゴ(Chicago) 1967年にシカゴで結成されたアメリカのブラス・ロック・バンド。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ロバート・ラム(Robert Lamm) アメリカのミュージシャン/キーボード奏者/シンガーソングライター、1944年NY生まれ。シカゴの創立メンバー。 |
2人のバリーとブルースがウェイン邸のキッチンやバットケイブで話をし、ロシアの基地内に潜入する
バットマン・テーマ
リリース | 1989年:Soundtrack『バットマン』 |
作曲者 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) アメリカの映画音楽作曲家/歌手/ソングライター/ミュージシャン、1953年ロサンゼルス生まれ。ロックバンド「オインゴ・ボインゴ」(Oingo Boingo) の創設メンバー。 |
『Batman Theme』は、1989年のスーパーヒーロー映画『バットマン』のテーマ曲です。
このシーンで流れているサントラにはバットマンのテーマが使われています。
2人のフラッシュが「Come on, Barbie」「Let’s go party」と声を掛け合い戦いに向かう
(歌詞が引用されている曲)
邦題『愛しのバービー・ガール』
Artist | アクア(AQUA) 1994年に結成されたデンマークのユーロポップ/バブルガムポップ・ダンスグループ。 1990年代後半から2000年代初頭にかけて国際的成功を収めた。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | AQUA ルネ・ニューストロン(Lene Nystrøm) レネー・ディフ(René Dif) ソレン・ラステッド(Søren Rasted) クラウス・ノリーン(Claus Norreen) |
ジャム&ダールガード(Jam & Delgado) ジョニー・ペデルセン(Johnny Pedersen)とカーステン・ダールガード(Karsten Dahlgaard)の二人によるソングライター/プロデューサー・デュオ。 |
2人のフラッシュがループ回路を使って地上軍と戦い、スーパーガールはゾッド将軍と戦う
Artist | ザ・ラカンターズ(The Raconteurs) 2005年に結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 2008年 |
作曲者 | The Raconteurs ジャック・ホワイト(Jack White) ブレンダン・ベンソン(Brendan Benson) |
衝突して崩れて行く世界をフラッシュ達が見る(スーパーマンの登場シーン)
スーパーマン – テーマ曲
作曲者 | ジョン・ウィリアムズ(John Williams) アメリカの作曲家/編曲家/指揮者/ピアニスト、1932年ニューヨーク生まれ。 誰もが口ずさめる印象に残るメロディをロマン派音楽/印象主義音楽/無調音楽と複雑なオーケストレーションを混ぜ合わせた独特のサウンドにのせ、見る人すべての心に残る名曲を多数生み出す。 『屋根の上のバイオリン弾き』(1971)、『ジョーズ』(1975)、『スター・ウォーズ』(1977)、『E.T.』(1982)、『シンドラーのリスト』(1993) のスコアを手掛け、アカデミー作曲賞(編曲賞)を5度受賞した。 |
『Superman Theme』は、1978年のアメリカ・イギリス合作のスーパーヒーロー映画『スーパーマン』のテーマ曲です。
フラッシュが再び過去に移動し、母の買い物かごからトマト缶を抜き去りさよならを言う
Artist | ロザリア(Rosalía) スペインの歌手/ソングライター/プロデューサー/女優/ミュージシャン、1992年バルセロナ生まれ。 |
リリース | 2017年 |
作曲者 | Rosalía, Nicolás Callejón López Alcalá, Rafael de León, Raül Fernandez Miró and Manuel L. Quiroga |
バリーが裁判所前でアイリスを見送りながら歌を口ずさむ
ペドロ・ナバハ
作曲者 | ルーベン・ブラデス(Rubén Blades) パナマのミュージシャン/歌手/作曲家/俳優/活動家/政治家。 |
Original ver. | 1978年: ウィリー・コロン&ルーベン・ブラデス(Willie Colón & Rubén Blades) |
「バリー少年期の回想 | 母親がバリーと踊りながらお気に入りの歌を歌う(家で流れる曲)」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット 1曲目
Artist | OK Go(オーケー・ゴー) 2005年に結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 2010年 |
作曲者 | OK Go ダミアン・クーラッシュ(Damian Kulash) ティモシー・ノードウィンド(Timothy Nordwind) |
ミッドクレジットシーン(バリーがアーサーを外に連れ出すバーで流れる曲)
Artist | Jason’s Basement |
リリース | 2021年 |
作曲者 | マシュー・ヴェルトゥッチ(Matthew Vertucci) |
『ザ・フラッシュ』のサントラ

『ザ・フラッシュ』はベンジャミン・ウォルフィッシュ(Benjamin Wallfisch)が音楽を担当しました。
ベンジャミン・ウォルフィッシュは、イギリス・ロンドン出身の作曲家です。ハンス・ジマーの映画音楽プロダクション「リモート・コントロール・プロダクション」の一員として活動しており、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』や『シャザム!』、『ブレードランナー 2049』の音楽を手掛けたことで知られています。
『ザ・フラッシュ』キャスト・スタッフ
監督 | アンディ・ムスキエティ(Andy Muschietti) |
脚本 | クリスティーナ・ホドソン(Christina Hodson) |
原作 | ロバート・カニガー(Robert Kanigher) |
カーマイン・インファンティーノ(Carmine Infantino) | |
製作 | バーバラ・ムスキエティ(Barbara Muschietti) |
マイケル・ディスコ(Michael Disco) | |
音楽 | ベンジャミン・ウォルフィッシュ(Benjamin Wallfisch) |
配給 | ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
公開 | 2023年6月16日 |
2023年6月16日 | |
上映時間 | 144分 |
バリー・アレン/フラッシュ:エズラ・ミラー(Ezra Miller)
少年時代のバリー・アレン:イアン・ロー(Ian Loh)
カーラ・ゾー=エル/スーパーガール:サッシャ・カジェ(Sasha Calle)
ゾッド将軍:マイケル・シャノン(Michael Shannon)
ヘンリー・アレン:ロン・リビングストン(Ron Livingston)
ノラ・アレン:マリベル・ベルドゥ(Maribel Verdú)
アイリス・ウェスト:キアシー・クレモンズ(Kiersey Clemons)
ファオラ=ウル:アンチュ・トラウェ(Antje Traue)
ブルース・ウェイン/バットマン:マイケル・キートン(Michael Keaton)
ブルース・ウェイン/バットマン:ベン・アフレック(Ben Affleck)
アルフレッド・ペニーワース:ジェレミー・アイアンズ(Jeremy Irons)
トーマス・カリー:テムエラ・モリソン(Temuera Morrison)
パティ・スピヴォット:シアーシャ=モニカ・ジャクソン(Saoirse-Monica Jackson)
アルバート・デズモンド:ルディ・マンクーソ(Rudy Mancuso)
デヴィッド・シン:サンジーヴ・バスカー(Sanjeev Bhaskar)
アル・ファルコーネ:ルーク・ブランドン・フィールド(Luke Brandon Field)
ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン:ガル・ガドット(Gal Gadot)
アーサー・カリー/アクアマン:ジェイソン・モモア(Jason Momoa)
ブルース・ウェイン:ジョージ・クルーニー(George Clooney)
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