1975年にアメリカで制作された『ジョーズ』(原題:Jaws)は、人喰いザメによって脅かされる海辺の町を舞台にしたパニック映画です。
スティーヴン・スピルバーグが監督を務め、ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファスらが出演しています。ピーター・ベンチリーによる同名小説が原作です。
第48回アカデミー賞では4部門にノミネートされ、編集賞と作曲賞、音響賞を受賞しました。
- 『ジョーズ』の挿入曲
- オープニング
- ヘンドリックス副保安官がボーン市長に人喰いザメのことを話す(アミティ島独立記念祭で子供たちによるマーチングバンドが演奏する曲)
- ブロディ署長が家族でビーチを訪れ、海を監視する(海水浴客のラジオから流れる曲 1曲目)
- ブロディ署長が家族でビーチを訪れ、海を監視する(海水浴客のラジオから流れる曲 2曲目)
- 出航前、オルカ号にサメ避けの檻を積むフーパーにむけてクイントが歌を歌う
- 夕食後、クジラの鳴き声を聞いてシーンと静まり返ったキャビンでクイントが呟くように歌い出す
- クイントの歌に続いてフーパーが歌い出し、3人が声を揃えて歌う
- サメを浅瀬に誘い込むためにクイントがエンジン全開で船を進める(クイントが歌う)
- 『ジョーズ』のサントラ
- 『ジョーズ』キャスト・スタッフ
『ジョーズ』の挿入曲
『ジョーズ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
ジョーズのテーマ
Artist | ジョン・ウィリアムズ(John Williams) アメリカの作曲家/編曲家/指揮者/ピアニスト、1932年ニューヨーク生まれ。 誰もが口ずさめる印象に残るメロディをロマン派音楽/印象主義音楽/無調音楽と複雑なオーケストレーションを混ぜ合わせた独特のサウンドにのせ、見る人すべての心に残る名曲を多数生み出す。 『屋根の上のバイオリン弾き』(1971)、『ジョーズ』(1975)、『スター・ウォーズ』(1977)、『E.T.』(1982)、『シンドラーのリスト』(1993) のスコアを手掛け、アカデミー作曲賞(編曲賞)を5度受賞した。 |
リリース | 1975年:Soundtrack『ジョーズ』 |
作曲者 | ジョン・ウィリアムズ |
『Main Title (Theme From Jaws)』は、1975年のスリラー映画『ジョーズ』(Jaws)のテーマ曲です。
ヘンドリックス副保安官がボーン市長に人喰いザメのことを話す(アミティ島独立記念祭で子供たちによるマーチングバンドが演奏する曲)
邦題『忠誠』
作曲者 | ジョン・フィリップ・スーザ(John Philip Sousa, 1854-1932) アメリカの作曲家/指揮者。100曲を超える行進曲を作曲し「マーチ王」と称される。 代表曲『雷神』『ワシントン・ポスト』『星条旗よ永遠なれ』 |
作曲年 | 1888年 |
『Semper Fidelis』は、アメリカ海兵隊の公式行進曲です。
タイトルの「Semper Fidelis」は、ラテン語で「常に忠誠を」を意味します。
アメリカ海兵隊は、1883年から「Semper Fidelis」をモットーに掲げています。
ブロディ署長が家族でビーチを訪れ、海を監視する(海水浴客のラジオから流れる曲 1曲目)
弦楽のためのセレナード 第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K. 525 – 第3楽章
作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 |
作曲年 | 1787年 |
ブロディ署長が家族でビーチを訪れ、海を監視する(海水浴客のラジオから流れる曲 2曲目)
邦題『愛の告白』
Artist cover ver. | リン・アンダーソン(Lynn Anderson, 1947-2015) アメリカのカントリー歌手/騎手。 |
リリース | 1974年 |
作曲者 | ピーター・アレン(Peter Allen, 1944-1992) オーストラリア出身のシンガーソングライター。 |
ジェフ・バリー(Jeff Barry) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー、1938年ニューヨーク生まれ。 代表作『キッスでダウン』『ビー・マイ・ベイビー』『愛の告白』 | |
Original ver. | 1974年:オリビア・ニュートン=ジョン(Olivia Newton-John, 1948-2022) オーストラリア出身のイギリス人ポピュラー歌手/女優。 |
出航前、オルカ号にサメ避けの檻を積むフーパーにむけてクイントが歌を歌う
スペインの女たち
『Spanish Ladies』は、イギリスで古くから歌われている船乗りの労働歌です。
スペインからダウンズ(南イングランドの停泊地)へ航海する船乗り達の物語が歌われています。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「夕食後、クジラの鳴き声を聞いてシーンと静まり返ったキャビンでクイントが呟くように歌い出す」
「サメを浅瀬に誘い込むためにクイントがエンジン全開で船を進める(クイントが歌う)」
夕食後、クジラの鳴き声を聞いてシーンと静まり返ったキャビンでクイントが呟くように歌い出す
スペインの女たち
クイントの歌に続いてフーパーが歌い出し、3人が声を揃えて歌う
(サメが船体に体当たりを始める直前のシーン)
ショウ・ミー・ザ・ウェイ・トゥ・ゴー・ホーム
作曲者 | ジミー・キャンベル&レグ・コネリー(Jimmy Campbell and Reg Connelly) イギリスの作詞家、ジミー・キャンベル(Jimmy Campbell, 1903-1967)とレジナルド・コネリー(Reginald Connelly, 1895-1963)の二人によるソングライター・デュオ。アーヴィング・キング「Irving King」のペンネームでも知られる。 1920年代からソングライターとして一緒に働き始め、1925年に音楽出版社「キャンベル・コネリー」(Campbell Connelly) を設立。ヒット曲を数多く生み出し成功を収めた。 |
ハル・スウェイン(Hal Swain, 1894-1966) イギリスの作曲家/サックス奏者/バンドリーダー。 ダンスオーケストラ「New Princes’ Toronto Band」のリーダー。 | |
Original ver. | 1925年:New Princes’ Toronto Band 1920年代にヨーロッパを中心に活躍したダンス・オーケストラ。 |
『Show Me the Way to Go Home』(邦訳:家に帰る道を教えて)は、ジミー・キャンベルとレグ・コネリーがロンドンに向かう列車の中で書いた曲です。
旅で疲れている時にお酒を何杯か飲んでいたため、この歌詞が生まれたそうです。
サメを浅瀬に誘い込むためにクイントがエンジン全開で船を進める(クイントが歌う)
(船のエンジンが故障してしまうシーン)
スペインの女たち
『ジョーズ』のサントラ
『ジョーズ』はジョン・ウィリアムズ(John Williams)が音楽を担当しました。
ジョン・ウィリアムズは、1932年ニューヨーク生まれの作曲家/指揮者です。『屋根の上のバイオリン弾き』や『ジョーズ』、『スター・ウォーズ』などの音楽を担当し、アカデミー作曲賞(編曲賞)を5度受賞しました。
※サントラ収録曲
1. メイン・タイトル ~ 最初の犠牲者(Main Title And First Victim)
2. からのゴムボート(The Empty Raft)
3. 埠頭での事件(The Pier Incident)
4. 檻の用意!(The Shark Cage Fugue)
5. サメの襲撃(Shark Attack)
6. 夜の大追跡(Ben Gardner’s Boat )
7. 海開き(Montage)
8. 父と息子(Father And Son)
9. 入り江へ(Into The Estuary)
10. サメ狩り(Out To Sea)
11. 一番銛!(Man Against Beast)
12. 軍艦インディアナポリス号の惨劇(Quint’s Tale)
13. パニック(Brody Panics)
14. 浮き上がるバレル(Barrel Off Starboard)
15. ブイを追え(The Great Shark Chase)
16. 3つのバレルの元で(Three Barrels Under)
17. 攻撃の合間に(Between Attacks)
18. サメに接近(The Shark Approaches)
19. 最後の闘い(Blown To Bits)
20. エンド・タイトル(End Titles)
『ジョーズ』キャスト・スタッフ
監督 | スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg) |
脚本 | ピーター・ベンチリー(Peter Benchley) |
カール・ゴットリーブ(Carl Gottlieb) | |
原作 | ピーター・ベンチリー(Peter Benchley) |
製作 | リチャード・D・ザナック(Richard D. Zanuck) |
デイヴィッド・ブラウン(David Brown) | |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ(John Williams) |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ |
公開 | 1975年6月20日 |
1975年12月6日 | |
上映時間 | 124分 |
マーティン・ブロディ:ロイ・シャイダー(Roy Scheider)
クイント:ロバート・ショウ(Robert Shaw)
マット・フーパー:リチャード・ドレイファス(Richard Dreyfuss)
エレン・ブロディ:ロレイン・ゲイリー(Lorraine Gary)
ボーン市長:マーレイ・ハミルトン(Murray Hamilton)
ベン・メドウズ:カール・ゴットリーブ(Carl Gottlieb)
ヘンドリックス:ジェフリー・クレーマー(Jeffrey Kramer)
クリッシー・ワトキンス:スーザン・バックリニー(Susan Backlinie)
トム・キャシディ:ジョナサン・フィレイ(Jonathan Filley)
入り江のボートの男:テッド・グロスマン(Ted Grossman)
マイケル・ブロディ:クリス・レベロ(Chris Rebello)
ショーン・ブロディ:ジェイ・メロ(Jay Mello)
キントナー夫人:リー・フィエロ(Lee Fierro)
アレックス・キントナー:ジェフリー・ヴォーヒーズ(Jeffrey Voorhees)
検死官:ロバート・ネビン(Robert Nevin)
TVレポーター:ピーター・ベンチリー(Peter Benchley)
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