2018年にアメリカで制作された映画『クリスマス・クロニクル』(原題:The Christmas Chronicles)は、幼い兄妹がサンタクロースと冒険を繰り広げるコメディ映画です。
カート・ラッセルがサンタクロースを、ゴールディ・ホーンがミセス・クロースを演じました。
『クリスマス・クロニクル』の挿入曲
『クリスマス・クロニクル』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ケイトが母と一緒にクリスマスクッキーを作る(部屋で流れる曲)
邦題『ふたりだけのクリスマス』
Artist cover ver. | イーグルス(The Eagles) 1971年にロサンゼルスで結成されたアメリカのロックバンド。 70年代のウエストコースト・ロックの象徴的バンド。 |
リリース | 1995年 |
作曲者 | チャールズ・ブラウン(Charles Brown, 1922-1999) アメリカのブルースピアニスト/シンガー。 |
ジーン・レッド.(Gene Redd) アメリカのバンドリーダー/ソングライター/A&Rマン。 | |
Original ver. | 1960年:チャールズ・ブラウン(Charles Brown, 1922-1999) アメリカのブルースピアニスト/シンガー。 |
手伝いたいと追いかけて来るテディとケイトにサンタクロースが言うセリフ(冒頭の歌詞)
邦題『サンタが街にやってくる』
作曲者 | ジョン・フレデリック・コーツ(John Frederick Coots, 1897-1985) アメリカのソングライター。ティン・パン・アレーで活躍。 |
ヘヴン・ギレスピー(Haven Gillespie, 1888-1975) アメリカの作曲家/作詞家。ティン・パン・アレーで活躍。 | |
Original ver. | 1934年:ハリー・リーサー(Harry Reser, 1896-1965) アメリカのバンジョー奏者/バンドリーダー。 |
気をつけたほうがいいよ
泣かないように
ふくれっ面しないように
理由を教えてあげる
サンタクロースが町にやって来るよ…
という歌詞で始まり「サンタクロースは誰が良い子か悪い子かをリストを作ってチェックしているよ」といった内容が歌われるクリスマスソングです。
アメリカで絶大な人気を誇ったコメディアン、エディ・カンター(Eddie Cantor, 1892-1964)がラジオでカバーし大ヒットしました。ラジオ放送の翌日に10万部の楽譜が販売され、クリスマスまでには更に40万部の売り上げを記録したそうです。
ケイトが一人で2009年のホームビデオを見る(父が歌い母とダンスを踊る曲)
ケイトがビデオに映るサンタクロースの腕らしきものを見つけるシーン
邦題『もみの木』
作詞者 | エルンスト・アンシュッツ(Ernst Anschütz, 1780-1861) ドイツの教師/オルガニスト/詩人/作曲家。 |
作曲年 | 1820年頃 |
『O Tannenbaum』は、世界各国で歌われているドイツ発祥のクリスマス・キャロルです。
アメリカでは、ドイツ系祖先を持つ住民が多く住むメリーランド州/アイオワ州の州歌としても使用されています。
この後「ケイトとテディが教会の前で立ち止まる(教会から聞こえる父が好きだった曲)」でもこの曲が使われています。
ケイトとテディがサンタクロースをビデオ撮影しようと仕掛けをする
バレエ《くるみ割り人形》組曲 Op.71a – 第3曲 金平糖の踊り
作曲者 | ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky, 1840-1893) 19世紀ロシアを代表する作曲家。 |
初演 | 1892年、マリインスキー劇場(サンクトペテルブルク) |
『くるみ割り人形』は、チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽/バレエ作品です。
クリスマスにちなんだ作品であることからクリスマス・シーズンには世界中で上演され、『白鳥の湖』『眠れる森の美女』と共に「3大バレエ」の一つに数えられるクラシック・バレエを代表する作品です。
サンタクロースが二人を連れてパブレストランに入り女性店員と話をする(パブで流れる曲)
邦題『サンタクロースがやってくる』
Artist cover ver. | エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935-1977) アメリカの歌手/俳優。 ロックンロールの創始者の一人。「ロックンロールの王様」と称される。 |
リリース | 1957年 |
作曲者 | ジーン・オートリー(Gene Autry, 1907-1998) アメリカの俳優/ミュージシャン/歌手/作曲家/ロデオパフォーマー。 カリフォルニア・エンジェルス(現:ロサンゼルス・エンゼルス)の創設オーナー。 |
オークリー・ホールドマン(Oakley Haldeman, 1909-1986) アメリカの作曲家/作家/音楽出版社のゼネラルマネージャー。 音楽出版社では、ジーン・オートリーの責任者を務めた。 | |
Original ver. | 1947年:ジーン・オートリー(Gene Autry, 1907-1998) |
ハリウッドでは、感謝祭の次の日曜日に「ハリウッドクリスマスパレード」というパレードが毎年開催されます。1928年から始まった歴史あるイベントで、毎年数万人が訪れるそうです。
パレードには、カラフルなフロート、巨大バルーン、マーチングバンド、映画のキャラクターに扮した人々、ハリウッドの著名人、そして最後にサンタクロースがクリスマスソングと共に次々と登場します。
1946年、このパレードに参加したジーン・オートリー(Gene Autry)は、観客の一人が叫んだセリフ「Here comes Santa Claus」をヒントにこの曲を作りました。
ケイトとテディが教会の前で立ち止まる(教会から聞こえる父が好きだった曲)
邦題『もみの木』
作詞者 | エルンスト・アンシュッツ(Ernst Anschütz, 1780-1861) ドイツの教師/オルガニスト/詩人/作曲家。 |
作曲年 | 1820年頃 |
「ケイトが一人で2009年のホームビデオを見る(父が歌い母とダンスを踊る曲)」でもこの曲が使われていました。
留置場の中でサンタクロースが収容者に楽器を渡し一緒に歌う
サンタクロース・イズ・バック・イン・タウン
Artist cover ver. | カート・ラッセル(Kurt Russell) サンタクロースを演じるアメリカの俳優、1951年生まれ。 |
リトル・スティーヴン & ザ・ディサイプルズ・オブ・ソウル (Little Steven & The Disciples of Soul) アメリカのミュージシャンであり俳優のスティーブ・ヴァン・ザントのソロバンド。1982年結成。 | |
作曲者 | リーバー&ストーラー(Leiber and Stoller) ジェリー・リーバー(Jerry Leiber, 1933-2011)とマイク・ストーラー(Mike Stoller)の二人によるアメリカのソングライター/プロデューサー・デュオ。 代表作『スタンド・バイ・ミー』『ハウンド・ドッグ』『監獄ロック』 |
Original ver. | 1957年:エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935-1977) アメリカの歌手/俳優。 ロックンロールの創始者の一人。「ロックンロールの王様」と称される。 |
この後「サンタクロースが暖炉の前で “真のビリーバー達” に書き込みをしながら口ずさむ」でもこの曲が使われています。
サンタクロースが暖炉の前で「真のビリーバー達」に書き込みをしながら口ずさむ
この後、エンドクレジット1曲目でもこの曲が使われています。
サンタクロース・イズ・バック・イン・タウン
作曲者 | リーバー&ストーラー(Leiber and Stoller) ジェリー・ライバー(Jerry Leiber, 1933-2011)、マイク・ストーラー(Mike Stoller)によるソングライター/音楽プロデューサーコンビ。 代表作『スタンド・バイ・ミー』『ハウンド・ドッグ』『監獄ロック』 |
Original ver. | 1957年:エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935-1977) アメリカの歌手/俳優。 ロックンロールの創始者の一人。「ロックンロールの王様」と称される。 |
「留置場の中でサンタクロースが収容者に楽器を渡し一緒に歌う」でもこの曲が使われていました。
『クリスマス・クロニクル』のサントラ
『クリスマス・クロニクル』はクリストフ・ベック(Christophe Beck)が音楽を担当しました。
クリストフ・ベックは、カナダ・モントリオール出身の作曲家です。『バリー・シール/アメリカをはめた男』『バーレスク』『ハングオーバー!』シリーズなどの音楽を手掛けています。

『クリスマス・クロニクル』キャスト・スタッフ
監督 | クレイ・ケイティス(Clay Kaytis) |
脚本 | マット・リーバーマン(Matt Lieberman) |
製作 | クリス・コロンバス(Chris Columbus) |
マーク・ラドクリフ(Mark Radcliffe) | |
マイケル・バーナサン(Michael Barnathan) | |
音楽 | クリストフ・ベック(Christophe Beck) |
配給 | Netflix |
公開 | 2018年11月22日 |
上映時間 | 100分 |
サンタクロース:カート・ラッセル(Kurt Russell)
テディ・ピアース:ジュダ・ルイス(Judah Lewis)
ケイト・ピアース:ダービー・キャンプ(Darby Camp)
ダグ・ピアース:オリヴァー・ハドソン(Oliver Hudson)
クレア・ピアース:キンバリー・ウィリアムズ=ペイズリー(Kimberly Williams-Paisley)
デイヴ・ポヴェダ:マーティン・ローチ(Martin Roach)
ミッキー・ジェイムソン:ラモーネ・モリス(Lamorne Morris)
ウェンディ:ヴェラ・ラヴェル(Vella Lovell)
ミセス・クロース:ゴールディ・ホーン(Goldie Hawn)
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