『天才マックスの世界』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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映画×音楽
ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)
音楽担当:マーク・マザーズボウ(Mark Mothersbaugh)
ビル・マーレイ(Bill Murray)

『天才マックスの世界』の挿入曲とサントラ

1998年にアメリカで制作された映画『天才マックスの世界』(原題:Rushmore)は、名門私立高校に通う風変わりな少年マックスの日常を描いた青春映画です。ウェス・アンダーソン監督の実体験がもとになっています。
マックスを演じたジェイソン・シュワルツマンは今作で俳優デビューを果たしました。

『天才マックスの世界』の挿入曲

『天才マックスの世界』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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マックスの課外活動紹介シーン

Making Time
作曲:Eddie Phillips and Kenneth George Pickett
アーティスト:The Creation
リリース年:1966年

『Making Time』は、1966年に結成されたイギリスのロックバンド、クリエイションのデビュー曲です。スタジオアルバム『We Are Paintermen』に収録されています。
この曲では、バンドのギターを担当するエディ・フィリップスがヴァイオリンの弓を使ってギターを演奏し話題となりました。

マックスの父が営む理髪店で流れている曲

Take Ten
作曲:Paul Desmond
アーティスト:Paul Desmond
リリース年:1963年

『Take Ten』は、ジャズの名曲『テイク・ファイヴ』(Take Five)の作曲者として知られるサックス奏者ポール・デスモンドの曲です。1963年にリリースされたスタジオアルバム『Take Ten』に収録されています。このアルバムは、ポップアートの旗手、アンディ・ウォーホルがジャケットを手がけています。


マックスが父親に髪を切ってもらい「幾何学」のテストにサインをもらうシーン

マックスがラテン語の授業を復活させるシーン

Concrete and Clay
アーティスト:Unit 4 + 2
リリース年:1965年

ユニット 4+2(Unit 4 + 2)は、ギタリストのブライアン・パーカーが友人達を集め1962年に結成したイギリスのポップバンドです。『Concrete and Clay』の歌詞には、不滅の愛が描かれています。


マックスは署名嘆願書を提出し、職員会議でスピーチを行いました

ブルームが飛び込み台からプールに飛び込むシーン

Nothin’ In The World Can Stop Me Worryin’ ‘Bout That Girl
アーティスト:The Kinks
リリース年:1965年

キンクス(The Kinks)は、1963年にデイヴィス兄弟によって結成された英国ロックバンドです。『Nothin’ In The World Can Stop Me Worryin’ ‘Bout That Girl』は、2ndアルバム『カインダ・キンクス』(Kinda Kinks)に収録されています。
バンド名の「Kinks」には、「ひねくれ者、変わり者」といった意味があります。

キンクス(The Kinks)の曲が使われている映画一覧はコチラ


@ブルームの自宅(息子の誕生パーティ)

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マックスが学校に水族館を建設しようと準備を進めるシーン

A Summer Song
作曲:Chad Stuart, Clive Metcalf and Keith Noble
アーティスト:Chad & Jeremy
リリース年:1964年

A Summer Songは、イギリスのフォークポップデュオ、チャド&ジェレミー(Chad & Jeremy)の曲です。1964年にリリースされたデビューアルバム『Yesterday’s Gone』に収録されています。

舞台裏でマックスがブルームとクロスと話をするシーン

Blinuet
作曲:George Handy
アーティスト:Zoot Sims
リリース年:1957年

ズート・シムズ(Zoot Sims)は、 1925年カリフォルニア生まれのアメリカのジャズ・サクソフォーン奏者です。『Blinuet』は、1957年にリリースされたアルバム『Plays Alto, Tenor And Baritone』に収録されています。


@マックスが演出を手がけた舞台の発表会

マックスの転校後の生活が描かれているシーン

Here Comes My Baby
作曲:Cat Stevens
オリジナル版:The Tremeloes (1967)
アーティスト:Cat Stevens

『Here Comes My Baby』は、イギリスのミュージシャン、キャット・スティーヴンスが作った曲です。イギリスのバンド、ザ・トレメローズの演奏で1967年にリリースされました。
ここでは、作曲者キャット・スティーヴンスによる演奏が使われています。

マックスがブルーム夫人を呼び出すシーン

Jersey Thursday
アーティスト:Donovan
リリース年:1965年

ドノヴァン(Donovan)は、1946年スコットランド生まれのフォークロックミュージシャンです。『Jersey Thursday』は1965年にリリースされました。

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ブルームがマックスの自転車を壊し、マックスはブルームの車のブレーキに細工をする

A Quick One While He’s Away
アーティスト:The Who

『A Quick One While He’s Away』は、イギリスのロックバンド、ザ・フーの曲です。『クイック・ワン』の邦題で、2ndアルバム『ア・クイック・ワン』 に収録されています。
6つのセクションで構成される、演奏時間9分を超える組曲風のミニ・オペラです。

ザ・フー(The Who)の曲が使われている映画一覧はコチラ


マックスは警察に逮捕されます。

マックスが父親の理髪店で働くようになるシーン

I Am Waiting
作曲:Mick Jagger & Keith Richards
アーティスト:The Rolling Stones
リリース年:1966年

『I Am Waiting』は、ローリング・ストーンズのスタジオアルバム『アフターマス』(1966) に収録されている曲です。

ローリング・ストーンズの曲が使われている映画一覧はコチラ

ダークが理髪店を訪れマックスにクリスマスプレゼントを渡すシーン

Snowflake Music
アーティスト:Mark Mothersbaugh
リリース年:1997年

『Snowflake Music』は、ウェス・アンダーソン監督による長編デビュー映画『アンソニーのハッピー・モーテル』(1996) のオリジナルサウンドトラックです。映画音楽を担当したアメリカのミュージシャン、マーク・マザーズボーが作りました。

マックスがクロスの家で流す曲

Rue Saint-Vincent
作曲:Aristide Bruant
オリジナル版:Les Frères Jacques(1949)
アーティスト:Yves Montand

『Rue Saint-Vincent』は、フランスのキャバレー歌手/ナイトクラブのオーナー、アリスティード・ブリュアンが作ったシャンソンです。『サン・ヴァンサン通り』『白いバラ』の邦題でも知られています。
ここでは、イタリア出身のシャンソン歌手、イヴ・モンタンの演奏が使われています。


クロスがブルームと別れた理由をマックスに話すシーン。
マックスは、事故にあったと見せかけクロスの家に入りこみます。そして、ベッドに横になり、ポケットから出したカセットテープをベッドサイドにあるカセットデッキにセットしこの曲を流します。

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マックスが凧をあげるシーン

The Wind
アーティスト:Cat Stevens
リリース年:1971年

『The Wind』は、イギリスのミュージシャン、キャット・スティーヴンスが作った曲です。1971年にリリースされたスタジオアルバム『Teaser and the Firecat』に収録されています。

キャット・スティーヴンスの曲は「マックスの転校後の生活が描かれているシーン」でも使われていました。

ブルームが理髪店を訪れた時に店で流れている曲

Hark! The Herald Angels Sing
作曲:Charles Wesley and Felix Mendelssohn
アーティスト:The Vince Guaraldi Trio

『Hark! The Herald Angels Sing』は、『天には栄え』のタイトルでも知られているクリスマスキャロルです。
多数の賛美歌を書いたことで知られる英国のメソジスト運動の指導者チャールズ・ウェスリーが、ドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンのカンタータのメロディに歌詞をのせて作りました。

ここでは、1965年にアメリカCBSで放送された特別番組『スヌーピーのメリークリスマス』のサウンドトラックが使われています。スヌーピーのアニメ音楽を手掛けていたジャズピアニスト、ヴィンス・ガラルディ(Vince Guaraldi)の演奏です。


マックスがブルームに父親を紹介するシーン

マックス達が海洋生物観察センター起工式の準備を始めるシーン

Oh Yoko
アーティスト:John Lennon
リリース年:1971年

『オー・ヨーコ』(Oh Yoko)は、1971年にリリースされたジョン・レノンのアルバム『イマジン』に収束されている曲です。
ジョン・レノンが1969年に結婚した妻オノ・ヨーコに捧げた曲です。

舞台公演後のパーティでマックスとマーガレットがダンスを踊る曲

Manoir de Mes Reves
アーティスト:Django Reinhardt
リリース年:1943年

『Manoir de Mes Reves』は、ベルギーのギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)が作った曲です。1943年にリリースされました。
この曲は、ジャンゴ・ラインハルトが、オーケストラ演奏されることは叶わなかった自身の交響詩をジャズアレンジし直し作った曲です。もとになった交響詩は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルやクロード・ドビュッシーに触発され作られた曲だそうです。

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エンディング、エンドクレジット

Ooh La La
作曲:Ronnie Wood and Ronnie Lane
アーティスト:The Faces

フェイセズ(The Faces)は、「イギリスのビッグ4」の一つに挙げられるロックバンド、スモール・フェイセスが、メンバー脱退を機に、ロッド・スチュワート(ヴォーカル)とロン・ウッド(ギター)を迎え結成したロックバンドです。
『ウー・ラ・ラ』 (Ooh La La) は、1973年にリリースされた同名アルバムに収録されているタイトルトラックです。

このアルバムはフェイセズの最後のアルバムとなりました。

『天才マックスの世界』のサントラ

『天才マックスの世界』はマーク・マザースボウ(Mark Mothersbaugh)が音楽を担当しました。マーク・マザースボウは元祖ニューウェイブロックバンドDEVOの創立メンバーです。
映画音楽やテレビ音楽も数多く手掛けており、『アンソニーのハッピーモーテル』以降4つのウェス・アンダーソン作品で音楽を手掛けています。

『天才マックスの世界』キャスト・スタッフ

監督ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)
脚本ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)
オーウェン・ウィルソン(Owen Wilson)
製作バリー・メンデル(Barry Mendel)
ポール・シフ(Paul Schiff
音楽マーク・マザーズボー(Mark Mothersbaugh)
上映時間93分

マックス・フィッシャー :ジェイソン・シュワルツマン(Jason Schwartzman)
ハーマン・ブルーム:ビル・マーレイ(Bill Murray)
ローズマリー・クロス:オリヴィア・ウィリアムズ(Olivia Williams)
バート・フィッシャー:シーモア・カッセル(Seymour Cassel)
ネルソン・グッケンハイム校長:ブライアン・コックス(Brian Cox)
ダーク・キャロウェイ:メイソン・ギャンブル(Mason Gamble)
マーガレット・ヤン:サラ・タナカ(Sara Tanaka)
マグナス・ブッチャン:ステファン・マッコール(Connie Nielsen)
ミセス・キャロウェイ:コニー・ニールセン(Connie Nielsen)
ピーター・フリン:ルーク・ウィルソン(Luke Wilson)
ベック:アンドリュー・ウィルソン(Andrew Wilson)
ロニー・ブルーム:ロニー・マコーリー(Ronnie McCawley)
ドニー・ブルーム:キース・コマーリー(Keith McCawley)
アレックス:ヘイ・ジョーン・リー(Hae-Joon Lee)
アーニー:アル・フィールダー(Al Fielder)
セルピコ:コリン・プラット(Colin Platt)
オライリー:ジョージ・ファリッシュ(George Farish)
ミセス・ブルーム:エラ・プライヤー(Ella Pryor)
ホイットニー:パトリシア・ウィンクラー(Patricia Winkler)
ホルステッド:マニング・モット(Manning Mott)
ベンジャミン:アリ・クティリ(Ali Ktiri)
建築家:エリック・アンダーソン(Eric Bennett Weems)
リトルジーンズ:クマール・パラーナ(Kumar Pallana)
ジョージ:セイヤー・マクラナハン(Thayer McClanahan)

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