2013年に制作された映画『あなたを抱きしめる日まで』（原題：Philomena）は、1950年代のアイルランド修道院で行われていた人権侵害問題を取り上げたノンフィクション『The Lost Child of Philomena Lee』をもとにしたドラマ映画です。
息子と生き別れた女性フィロミナをジュディ・デンチが、元BBC特派員でジャーナリストのマーティン・シックススミスをスティーヴ・クーガンが演じています。第86回アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされました。
『あなたを抱きしめる日まで』の挿入曲
『あなたを抱きしめる日まで』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。（ネタバレにご注意ください）
マーティンが妻と訪れる教会で少年合唱団が歌っている曲
邦題『神の母よ、我はここに立ち』
| 作曲者 | ジョン・タヴナー（John Tavener, 1944-2013） 宗教合唱曲で知られるイギリスの作曲家。 ミハイル・レールモントフ（Mikhail Lermontov, 1814-1841） 帝政ロシアの詩人／作家。 |
| 作曲年 | 1985年 |
| Artist | ティフィン少年合唱団（The Tiffin Boys’ Choir） 1957年に結成されたロンドンの少年合唱団。南ロンドンにあるティフィン学校の男子生徒で構成されている。 |
『Mother of God Here I Stand』は、ジョン・タヴナーが自分の母親の追悼のために書いた讃美歌です。
ロシアの詩人ミハイル・レールモントフが1837年に書いた同名の詩が使われています。
修道院で少女たちによる聖歌隊が歌う曲 | 回想シーン
邦題『天使の糧』
| 作曲者 | セザール・フランク（César Franck, 1822-1890） フランスで活躍したベルギー出身の作曲家／オルガニスト。 |
| 作曲年 | 1972年 |
『Panis Angelicus』は、イタリアの神学者トマス・アクィナスが聖体の祝日のために書いた讃美歌の一部を使って、セザール・フランクが1972年に作った曲です。テノール独唱とハープ、チェロ、オルガンのための楽曲で、『天使の糧』『天使のパン』の邦題で知られています。
アンソニーが連れていかれることをフィロミアが知るシーン
ピートの自宅で見るアンソニーのビデオで流れる曲
夜想曲第5番 嬰ヘ長調 作品15-2
| 作曲者 | フレデリック・ショパン（Frédéric Chopin） ポーランド出身のピアニスト／作曲家。「ピアノの詩人」と称される。 |
| 作曲年 | 1830年〜1831年 |
『あなたを抱きしめる日まで』のサントラ
『あなたを抱きしめる日まで』はアレクサンドル・デスプラ（Alexandre Desplat）が音楽を担当しました。
アレクサンドル・デスプラは、フランス・パリ出身の映画音楽作曲家です。ギレルモ・デル・トロ監督やウェス・アンダーソン監督とのタッグで知られています。『グランド・ブダペスト・ホテル』『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー作曲賞を受賞しました。
『あなたを抱きしめる日まで』キャスト・スタッフ
| 監督 | スティーヴン・フリアーズ（Stephen Frears） |
| 脚本 | スティーヴ・クーガン（Steve Coogan） |
| ジェフ・ポープ（Jeff Pope） | |
| 原作 | マーティン・シックススミス（Martin Sixsmith） |
| 製作 | スティーヴ・クーガン（Steve Coogan） |
| トレイシー・シーウォード（Tracey Seaward） | |
| ガブリエル・ターナ（Gabrielle Tana） | |
| 音楽 | アレクサンドル・デスプラ（Alexandre Desplat） |
| 配信 | ファントム・フィルム |
| 公開 | 2013年11月1日 |
| 2014年3月15日 | |
| 上映時間 | 98分 |
フィロミナ・リー：ジュディ・デンチ（Judi Dench）
マーティン・シックススミス：スティーヴ・クーガン（Steve Coogan）
若き日のフィロミナ：ソフィ・ケネディ・クラーク（Sophie Kennedy Clark）
メアリー：メア・ウィニンガム（Mare Winningham）
シスター・ヒルデガード：バーバラ・ジェフォード（Barbara Jefford）
マザー・バーバラ：ルース・マッケイブ（Ruth McCabe）
ピート・オルソン：ピーター・ハーマン（Peter Hermann）
マイケル：ショーン・マーホン（Anna Maxwell Martin）
ジェーン：アンナ・マックスウェル・マーティン（Anna Maxwell Martin）
サリー・ミッチェル：ミシェル・フェアリー（Michelle Fairley）
コメント