1993年にアメリカで制作された映画『ミセス・ダウト』(原題:Mrs. Doubtfire)は、離婚した父親が子どもたちと過ごすために家政婦に変装する姿を描いたハートフル・コメディ映画です。
『ホーム・アローン』シリーズのクリス・コロンバスが監督を務め、ロビン・ウィリアムズ、サリー・フィールド、ピアース・ブロスナンらが出演しています。 第66回アカデミー賞では、メイクアップ賞を受賞しました。
- 『ミセス・ダウト』の挿入曲
- オープニング(ダニエルがスタジオでアフレコをする)
- ダニエルが息子の誕生日に移動小動物園を自宅に呼び、テーブルの上で踊る(家の中で流れる曲)
- フランクがダニエルに派手な女装メイクを施す
- フランクがダニエルに老女風のメイクを施す(3人が顔を寄せ合って歌う)
- フランクがダニエルにブロンドのウィッグを被せてメイクを施す(ダニエルが突然振り返って歌い出す)
- フランクが石膏を使ってダニエルの顔の型取りをし、女装を完成させる
- テレビ局の仕事を終えたダニエルが男子トイレで女装を済ませ、家政婦の仕事に向かう
- ミセス・ダウトファイアが宿題をしない子供達に家の掃除をさせる
- ミセス・ダウトファイアが子供達とサッカーやサイクリングをして楽しい時間を持つ
- ミセス・ダウトファイアが大きな花束と買い物袋を持って家政婦の仕事に向かう
- 『ミセス・ダウト』のサントラ
- 『ミセス・ダウト』キャスト・スタッフ
『ミセス・ダウト』の挿入曲
『ミセス・ダウト』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング(ダニエルがスタジオでアフレコをする)
歌劇《セビリアの理髪師》第1幕よりカヴァティーナ「私は町のなんでも屋」
| 作曲者 | ジョアキーノ・ロッシーニ(Gioachino Rossini, 1792-1868) イタリアのロマン派を代表するオペラ作曲家。 18歳の時にオペラ作曲家としてデビューし人気のあるイタリアオペラの作曲家としてヨーロッパ中にその名を轟かせたが、37歳の時『ウィリアム・テル』を作曲しオペラ界から事実上の引退。その後30年以上にわたる引退生活では、宗教音楽/サロン向けの歌曲/ピアノ曲/室内楽を中心に作曲を行った。 また「ロッシーニ風」という料理名の由来にもなり、美食家としても知られている。 |
| 作曲年 | 1816年 |
『セビリアの理髪師』は、19世紀前半を代表するイタリアの作曲家ロッシーニが戯曲を題材に作ったオペラです。1816年にローマで初演されました。
ダニエルが息子の誕生日に移動小動物園を自宅に呼び、テーブルの上で踊る(家の中で流れる曲)
(隣人から連絡をもらいミランダが帰宅するシーン)
ジャンプ・アラウンド
| Artist | ハウス・オブ・ペイン(House of Pain) 1988年に結成されたアメリカのヒップホップグループ。 |
| リリース | 1992年 |
| 作曲者 | DJマグス(DJ Muggs) アメリカのDJ/オーディオエンジニア/音楽プロデューサー、1968年生まれ。ヒップホップグループ「サイプレス・ヒル」(Cypress Hill) のメンバー。 |
| エバーラスト(Everlast) アメリカのラッパー/歌手/ソングライター、1969年生まれ。ヒップホップグループ「ハウス・オブ・ペイン」(House of Pain) のフロントマンとして知られる。 |
『Jump Around』には、以下の曲がサンプリングされています。
『Harlem Shuffle』(1963) – ボブ&アール(Bob and Earl)
『Popeye the Hitchhiker』(1962) – チャビー・チェッカー(Chubby Checker)
『Shoot Your Shot』(1965) – ジュニア・ウォーカー&オール・スターズ · ジュニア(Jr. Walker & The All Stars)
『Tramp』(1966) – ローウェル・フルスン(Lowell Fulsom)
フランクがダニエルに派手な女装メイクを施す
ババルー
| 作曲者 | マルガリータ・レクオーナ(Margarita Lecuona, 1910-1981) キューバのメゾソプラノ歌手/ソングライター。 |
| 作曲年 | マルガリータ・レクオーナ |
『Babalú』は、国際的に人気のあるアフロ・キューバンの名曲です。
フランクがダニエルに老女風のメイクを施す(3人が顔を寄せ合って歌う)
邦題『結婚仲介人(マッチメイカー)の歌』
| 作曲者 | シェルダン・ハーニック (Sheldon Harnick, 1924-2023) アメリカの作詞家/ソングライター。 |
| ジェリー・ボック(Jerry Bock, 1928-2010) アメリカのミュージカル作曲家。 | |
| Original ver. | 1964年:ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』 |
『Matchmaker, Matchmaker』は、1964年開幕のブロードウェイミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』(Fiddler on the Roof)のために作られた曲です。
このミュージカルは1971年に映画化され、第44回アカデミー賞で3部門(作曲賞、音響賞、撮影賞)を受賞しました。
フランクがダニエルにブロンドのウィッグを被せてメイクを施す(ダニエルが突然振り返って歌い出す)
邦題『パレードに雨を降らせないで』
| 作曲者 | ボブ・メリル(Bob Merrill, 1921-1998) アメリカのソングライター/演劇作曲家/作詞家/脚本家。 |
| ジューリー・スタイン(Jule Styne, 1905-1994) イギリス生まれのアメリカのソングライター。 映画『愛の泉』(1954) のタイトル曲を書き、アカデミー作曲賞を受賞した。 | |
| Original ver. | 1964年:バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand) アメリカの歌手/女優/作曲家/映画プロデューサー/映画監督、1942年生まれ。 映画『ファニー・ガール』(1968) でアカデミー主演女優賞を、『スター誕生』(1976) でアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
『Don’t Rain on My Parade』は、1964年に初演されたブロードウェイミュージカル『ファニー・ガール』(Funny Girl)のために作られました。
フランクが石膏を使ってダニエルの顔の型取りをし、女装を完成させる
ラック・ビー・ア・レイディ
| Artist cover ver. | フランク・シナトラ(Frank Sinatra, 1915-1998) イタリア系アメリカ人のエンターテイナー/歌手/俳優。 クルーナーヴォイスと呼ばれた歌声で多くのファンを獲得し、映画俳優としても数多くの映画に出演。1953年の映画『地上より永遠に』ではアカデミー助演男優賞を受賞。 1950年代から60年代にかけては、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィスJr.らと「ラット・パック」(The Rat Pack)と呼ばれるエンターテインメントグループを組み幅広い分野で活躍、ショービジネス界のカリスマ的スターとして一時代を築いた。 |
| リリース | 1963年 |
| 作曲者 | フランク・レッサー(Frank Loesser, 1910-1969) アメリカの作曲家/ソングライター/台本作家。 ティンパンアレーで活躍し、スタンダードとなる作品を数多く残した。映画『水着の女王』(1949) でアカデミー歌曲賞受賞。 |
| Original ver. | 1950年:ミュージカル『ガイズ&ドールズ』 ロバート・アルダ(Robert Alda and the Guys) |
『Luck Be a Lady』は、1950年初演のブロードウェイミュージカル『ガイズ&ドールズ』 (Guys & Dolls) のミュージカルナンバーです。賭けに勝つことを望むギャンブラーの想いが描かれています。
このミュージカルは1955年にはマーロン・ブランド主演で映画化(邦題『野郎どもと女たち』)もされています。
テレビ局の仕事を終えたダニエルが男子トイレで女装を済ませ、家政婦の仕事に向かう
邦題『パパのニュー・バッグ』
| Artist | ジェームス・ブラウン(James Brown, 1933-2006) アメリカのソウル歌手/作曲家/編曲家/音楽プロデューサー/レーベルオーナー/社会事業家。シャウトを用いたソウルフルなボーカルと奇抜でユニークなパフォーマンスで1950年代から第一線で活躍し続け「ミスター・ダイナマイト」「ゴッドファーザー・オブ・ソウル」など数々の異名で称えられた。ファンク(funk)というジャンルを確立したことで知られる。 |
| リリース | 1965年 |
| 作曲者 | ジェームス・ブラウン |
ミセス・ダウトファイアが宿題をしない子供達に家の掃除をさせる
コール・イット・ストーミー・マンデ
| Artist cover ver. | B.B.キング(B.B. King, 1925-2015) アメリカのシンガーソングライター/ギタリスト/音楽プロデューサー。 滑らかなベンディング、ダイナミックなバタフライビブラートを特徴とする独特の演奏スタイルを考案し、後のブルース・エレキギター奏者に多大な影響を与えた。 史上最も影響力のあるブルースミュージシャンの一人とみなされ「キング・オブ・ブルース」(The King of the Blues) の称号を持つ。 |
| アルバート・コリンズ(Albert Collins) ニューオーリンズ出身のアメリカのソングライター。 | |
| リリース | 1993年 |
| 作曲者 | T-ボーン・ウォーカー(T-Bone Walker, 1910-1975) アメリカのブルースギタリスト/歌手。 |
| Original ver. | 1947年:T-ボーン・ウォーカー(T-Bone Walker, 1910-1975) |
ミセス・ダウトファイアが子供達とサッカーやサイクリングをして楽しい時間を持つ
(ミセス・ダウトファイアが家事のスキルを上げていき、箒でエアギターをする)
デュード
| Artist | エアロスミス(Aerosmith) 1970年にボストンで結成されたアメリカのロックバンド。 |
| リリース | 1987年 |
| 作曲者 | Aerosmith スティーヴン・タイラー(Steven Tyler) ジョー・ペリー(Joe Perry) |
| デズモンド・チャイルド(Desmond Child) キューバ系アメリカ人の作詞家/作曲家/ミュージシャン/音楽プロデューサー、1953年生まれ。 |
ミセス・ダウトファイアが大きな花束と買い物袋を持って家政婦の仕事に向かう
邦題『恋のハリキリ・ボーイ』
| Artist cover ver. | フランキー・ヴァリ(Frankie Valli) イタリア系アメリカ人歌手、1934年生まれ。 1960年代に「フォー・シーズンズ」(The Four Seasons) のリードボーカリストとして一世を風靡。力強いファルセットを生かした独特の魅力的な歌声でソロ歌手としても成功を収めた。 |
| フォー・シーズンズ (The Four Seasons) 1960年にニュージャージー州ニューアークで結成されたアメリカのヴォーカルグループ。 ブルー・アイド・ソウルの草分け的存在。 | |
| リリース | 1963年 |
| 作曲者 | ボブ・ゴーディオ(Bob Gaudio) イタリア系アメリカ人歌手/作曲家/音楽プロデューサー、1942年生まれ。 1960年から1972年までヴォーカルグループ「フォー・シーズンズ」(The Four Seasons) のキーボード奏者/バックコーラス/ソングライターとして活躍し、その後はプロデューサーとして同グループをサポートした。 |
| ボブ・クルー(Bob Crewe, 1931-2014) アメリカのシンガーソングライター/ダンサー/マネージャー/音楽プロデューサー/ファイン・アーティスト。 ボブ・ゴーディオと組んで「フォー・シーズンズ」(The Four Seasons) のヒット曲を数多く手掛けた。 |
『ミセス・ダウト』のサントラ
『ミセス・ダウト』はハワード・ショア(Howard Shore)が音楽を担当しました。
ハワード・ショアは、カナダ・オンタリオ州トロント出身の作曲家です。デヴィッド・クローネンバーグ監督映画の音楽で知られるようになり、『ロード・オブ・ザ・リング』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』でアカデミー作曲賞を受賞しました。
『ミセス・ダウト』キャスト・スタッフ
| 監督 | クリス・コロンバス(Chris Columbus) |
| 脚本 | ランディ・メイエム・シンガー(Randi Mayem Singer) |
| レスリー・ディクソン(Leslie Dixon) | |
| 原作 | アン・ファイン(Anne Fine) |
| 製作 | ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams) |
| マーシャ・ガーセス・ウィリアムズ(Marsha Garces Williams) | |
| マーク・ラドクリフ(Mark Radcliffe) | |
| 音楽 | ハワード・ショア(Howard Shore) |
| 配給 | 20世紀フォックス映画 |
| 公開 | 1993年11月24日 |
| 1994年4月16日 | |
| 上映時間 | 126分 |
ダニエル・ヒラード/ミセス・ダウトファイア:ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)
ミランダ・ヒラード:サリー・フィールド(Sally Field)
スチュワート・ダンマイア:ピアース・ブロスナン(Pierce Brosnan)
フランク:ハーヴェイ・ファイアスタイン(Harvey Fierstein)
ジョナサン・ランディ社長:ロバート・プロスキー(Robert Prosky)
グロリア・チェイニー:ポリー・ホリデイ(Polly Holliday)
リディア・ヒラード:リサ・ジェイカブ(Lisa Jakub)
クリス・ヒラード:マシュー・ローレンス(Matthew Lawrence)
ナタリー・ヒラード:マーラ・ウィルソン(Mara Wilson)
家庭訪問員セルナー:アン・ヘイニー(Anne Haney)
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