2006年に制作された映画『マリー・アントワネット』(原題:Marie-Antoinette)は、 ルイ16世に嫁ぐため、14歳で単身フランスに渡ったマリー・アントワネットをソフィア・コッポラ監督による目線で描いた歴史映画です。マリー・アントワネットをキルスティン・ダンストが、ルイ16世をジェイソン・シュワルツマンが演じました。
本作で衣装を手がけたミレーナ・カノネロは、第79回アカデミー衣装デザイン賞を受賞しました。
- 『マリー・アントワネット』の挿入曲
- オープニングタイトル
- マリーがオーストリアを旅立つ
- マリーが儀式場からフランス王太子妃として出てくる
- マリーとルイ王太子が対面する
- マリーがヴェルサイユ宮殿に入る
- 結婚式 – 教会に入場するシーン
- 結婚式 – 王太子と王太子妃が踊る曲
- ヴェルサイユの朝の風景、着付けの儀式・食事・礼拝まで
- 狩 & ピクニック
- マリー王太子妃がナイトガウンに着替え香水を身に纏う
- バスタイム & ショッピング
- オペラ観劇 – 上演されている曲
- 世継ぎの重要性が綴られた母からの手紙を読む
- ファッション、お菓子 & ショッピングなどに夢中になる
- パリでの仮面舞踏会
- 仮面舞踏会でマリーがフェルセン伯と出会う
- 馬車で朝帰りをする
- ルイが国王に即位する
- 祝宴 – マリー18歳の誕生日
- 祝宴翌日、静けさの中でのシーン
- マリーが芝居の舞台で歌う曲
- プチ・トリアノン宮殿 – チェンバロで演奏されている曲
- プチ・トリアノン宮殿 – マリーとフェルセン伯が密会を楽しむ
- フェルセン伯が去った後、マリーは庭園を歩きヴェルサイユに戻る
- マリーが王室サロンでフェルセン伯の事を思う
- マリーがサロンから抜け出し自分の部屋に走って戻る
- 王太子が生まれてからのオペラ観劇 – 上演されている曲
- ルイとマリーが子どもを亡くす
- 宮殿から脱出する友人たちをマリーが見送る
- エンドクレジット 1曲目
- エンドクレジット 2曲目
- 『マリー・アントワネット』のサントラ
- 『マリー・アントワネット』キャスト・スタッフ
『マリー・アントワネット』の挿入曲
『マリー・アントワネット』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニングタイトル
Natural’s Not In It
作曲:Dave Allen, Hugo Burnham, Andy Gill (as Andrew Gill) & Jon King
アーティスト:Gang of Four
リリース年:1979年
『Natural’s Not In It』は、イギリスのポストパンクバンド、ギャング・オブ・フォー(Gang of Four)のデビューアルバム『Entertainment!』に収録されている曲です。
マリーがオーストリアを旅立つ
Opus 17
作曲:Dustin O’Halloran
演奏:Dustin O’Halloran
リリース年:2006年 ( SOUNDTRACK『Marie Antoinette』)
『作品17』は、映画『マリー・アントワネット』のオリジナルサウンドトラックです。アメリカ出身のピアニスト/作曲家のダスティン・オハロラン(Dustin O’Halloran)が作りました。
『マリー・アントワネット』では、ダスティン・オハロランの曲が全部で3曲使われています。
ダスティン・オハロランは、1996年にインディ・ポップの男女デュオ、デヴィックス(Devics)のメンバーとしてデビューしました。2004年からは、ソロ・アーティストとして活動を始め、数多くの映画やTV番組の音楽を手がけています。
2016年のオーストラリア・アメリカ・イギリス合作映画『ライオン』ではアカデミー賞作曲部門にノミネートされました。
母、マリア・テレジア女帝と別れの挨拶をしたマリー・アントワネットは、後見人のメルシー伯爵に見守られ馬車に乗り込みます。
マリー・アントワネットはこの時まだ14歳でした。
マリーが儀式場からフランス王太子妃として出てくる
The Melody of a Fallen Tree
作曲:Dan Matz and Jason McNeely
アーティスト:Windsor for the Derby
リリース年:2004年
ウィンザー・フォー・ザ・ダービー(Windsor for the Derby)は、1995年にフロリダ州タンパで結成されたポストロックバンドです。
『The Melody of a Fallen Tree』は2004年にリリースされたアルバム『We Fight Til Death』に収録されています。
引き渡しの儀式は国境線上に建てられた建物で行われました。
マリーとルイ王太子が対面する
I Don’t Like It Like This
作曲:Johan Duncanson
アーティスト:The Radio Dept.
『I Don’t Like It Like This』は、1995年に結成されたスウェーデンのインディーズバンド、ザ・レディオ・デプト(The Radio Dept.)の曲です。
映画『マリー・アントワネット』では、ザ・レディオ・デプトの曲が全部で3曲使われています。
マリーがヴェルサイユ宮殿に入る
Jynweythek Ylow
作曲:Aphex Twin
アーティスト:Aphex Twin
リリース年:2001年
『Jynweythek Ylow』は、アイルランド生まれのイギリスのミュージシャン、エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)の5枚目のスタジオ アルバム『Drukqs』に収録されている曲です。
この後「エンドクレジット 2曲目」でもこの曲が使われています。
結婚式 – 教会に入場するシーン
Deuxième livre d’orgue contenant la Messe et les hymnes de l’Église: No. 22, L’hymne de la Nativité de nostre Seigneur à Laudes “A solis ortus cardine”
作曲:Guillaume Gabriel Nivers
演奏:Les Demoiselles De Saint-Cyr, Emmanuel Mandrin
ギヨーム=ガブリエル・ニヴェル作曲のオルガン曲です。フランスのオルガン奏者、エマニュエル・マンドランの演奏が使われています。
結婚式 – 王太子と王太子妃が踊る曲
Les Indes galantes : Act 4 Premier menuet pour les Guerriers et les Amazones
作曲:Jean-Philippe Rameau
演奏:Les Arts Florissants
ジャン=フィリップ・ラモー作曲の歌劇 《優雅なインドの国々》第4幕より「戦士とアマゾンのための最初のメヌエット』。フランスの古楽器オーケストラ、レザール・フロリサンによる演奏が使われています。
『優雅なインドの国々』は、フランスの作曲家ラモーが1735年に作ったオペラ・バレエです。
1735年にパリで初演されました。
ヴェルサイユの朝の風景、着付けの儀式・食事・礼拝まで
Concerto In G
(Concerto For Strings And Continuo In G, RV 151 Concerto alla Rustica)
作曲:Antonio Vivaldi
編曲:Roger Neill
アントニオ・ヴィヴァルディ作曲の『弦楽のための協奏曲 ト長調「アラ・ルスティカ」 RV 151』。
この曲は、イタリアの作曲家ヴィヴァルディが1720年半ば〜1730年にかけて書いた、ソリストのいないオーケストラのための協奏曲です。3つの楽章で構成されています。
副題の「アラ・ルスティカ」とは、イタリア語で「素朴な協奏曲」の意味です。
ここでは、アメリカの作曲家ロジャー・ニール(Roger Neill)による編曲バージョンがつかわれています。『Concerto In G』には、3つの楽章のテーマ全てが使われています。
以降、同じ様なシーンでは、この曲が使われています。
狩 & ピクニック
Pulling Our Weight
作曲:Johan Duncanson and Martin Carlberg
アーティスト:The Radio Dept.
リリース年:2003年
『Pulling Our Weight』は、ザ・レディオ・デプト(The Radio Dept.)のEP『Pulling Our Weight』に収録されています。
マリー王太子妃がナイトガウンに着替え香水を身に纏う
Il Secondo Giorno Instrumental
アーティスト:Air
リリース年:2006年 ( SOUNDTRACK『Marie Antoinette』)
『Il Secondo Giorno Instrumental』は、映画『マリー・アントワネット』のオリジナルサウンドトラックです。ソフィア・コッポラ監督の初監督作品『ヴァージン・スーサイズ』で映画音楽を担当したフランスのエレクトロ・ポップ・デュオ、エール(Air)が作りました。
バスタイム & ショッピング
Keen On Boys
作曲:Johan Duncanson and Martin Carlberg
アーティスト:The Radio Dept.
リリース年:2004年
『Keen On Boys』は、ザ・レディオ・デプト(The Radio Dept.)のデビューアルバム『Lesser Matters』に収録されている曲です。
オペラ観劇 – 上演されている曲
Platée, Acte II: “Aux langueurs d’Apollon”
作曲:Jean-Philippe Rameau
演奏:Jeffrey Skidmore、Carolyn Sampson with Ex Cathedra
ジャン・フィリップ・ラモー作曲の歌劇《プラテ》第2幕より「Aux lagueurs d’Apollon」。
キャロリン・サンプソン (ソプラノ)、ジェフリー・スキッドモア指揮、エクス・カセドラの演奏が使われています。
歌劇『プラテ』は、フランスの作曲家ラモーが、ルイ15世の息子(父に先立ち36歳で死去した為、王座にはついていない王子)とスペインの王女との結婚のお祝いのために書かれたものです。
1745年にベルサイユのグラン・エキュリー(大厩舎)で初演されました。
オペラを見て感極まったマリー・アントワネットが、思わず拍手をしてしまうシーン
世継ぎの重要性が綴られた母からの手紙を読む
Opus 23
作曲:Dustin O’Halloran
演奏:Dustin O’Halloran
リリース年:2006年 ( SOUNDTRACK『Marie Antoinette』)
『作品23』は、映画『マリー・アントワネット』のオリジナルサウンドトラックです。アメリカ出身のピアニスト/作曲家のダスティン・オハロラン(Dustin O’Halloran)が作りました。
ファッション、お菓子 & ショッピングなどに夢中になる
I Want Candy
(Remixed by Kevin Shields)
作曲:Bob Feldman, Jerry Goldstein, Richard Gottehrer and Bert Berns
オリジナル版:The Strangeloves(1965)
アーティスト:Bow Wow Wow
『I Want Candy』は、アメリカのバンド、ザ・ストレンジラブスの曲です。1965年にリリースされました。
ここでは、イギリスのニューウェイヴバンド、バウ・ワウ・ワウ(Bow Wow Wow)のカバー版をケヴィン・シールズがリミックスしたバージョンが使われています。
バウ・ワウ・ワウは、腕利きマネージャーとして名高いマルコム・マクラーレンが、自身がマネージメントをしていたバンド(アダム&ジ・アンツ)からフロントマンのアダム・アントを除く全てのメンバーを引き抜いて結成したバンドです。ボーカルには14歳のアナベラ・ルーウィンを起用し1980年にデビューしました。
『I Want Candy』は、コンピレーションアルバム『I Want Candy』(1982)に収録されています。
『マリー・アントワネット』では、バウ・ワウ・ワウの曲がカバー曲を含め3曲使われています。
パリでの仮面舞踏会
Hong Kong Garden
作曲:Siouxsie Sioux, Steven Severin, John McKay & Kenny Morris
アーティスト:Siouxsie and the Banshees
リリース年:1978年
スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie and the Banshees)は、1976年に女性ボーカルのスージー・スーを中心に結成されたロックバンドです。
『Hong Kong Garden』は、1978年にシングルリリースされました。
仮面舞踏会でマリーがフェルセン伯と出会う
Aphrodisiac
作曲:Matthew Ashman, Dave Barbarossa, Leigh Gorman, Annabella Lwin & Malcolm McLaren
アーティスト:Bow Wow Wow
リリース年:1996年
『Aphrodisiac』は、バウ・ワウ・ワウ(Bow Wow Wow)のメンバーとマルコム・マクラーレンが作った曲です。1996年にリリースされました。
馬車で朝帰りをする
Fools Rush In
(Remixed by Kevin Shields)
作曲:Johnny Mercer and Rube Bloom
オリジナル版:Bob Crosby and His Orchestra(1940)
アーティスト:Bow Wow Wow(1982)
『Fools Rush In』は、ジョニー・マーサーとルーブ・ブルームによって1940年に作られたスタンダードナンバーです。
ここでも、1982年にリリースされたイギリスのニュー・ウェイヴ・バンド、バウ・ワウ・ワウ(Bow Wow Wow)のカバー版をケヴィン・シールズがリミックスしたバージョンが使われています。
ケヴィン・シールズは、ソフィア・コッポラ監督の2作目の映画『ロスト・イン・トランスレーション』で音楽を担当していたアメリカ生まれのアイルランド人ミュージシャンです。
城に戻ったルイとマリーは、侍従から、王が天然痘にかかったと聞かされます。
ルイが国王に即位する
Plainsong
作曲:obert Smith, Simon Gallup, Porl Thompson, Boris Williams, Roger O’Donnell and Laurence Tolhurst
アーティスト:The Cure
リリース年:1989年
『Plainsong』は、イギリスのロックバンド、ザ・キュアー(The Cure)の8枚目のスタジオアルバム『Disintegration』に収録されている曲です。
祝宴 – マリー18歳の誕生日
Ceremony
作曲:Ian Curtis, Peter Hook, Bernard Sumner & Stephen Morris
オリジナル版:Joy Division(1980)
アーティスト:New Order
『Ceremony』は、イギリスのロックバンド、ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)の曲です。この曲のレコーディング後、ボーカルのイアン・カーティスが亡くなり、バンドは解散、残されたメンバーは、ニュー・オーダー(New Order)を結成しました。
ここでは、同年リリースされたニュー・オーダーの演奏が使われています。
祝宴翌日、静けさの中でのシーン
Tommib Help Buss
作曲:Tom Jenkinson
演奏:Squarepusher
リリース年:2004年
『Tommib Help Buss』は、イギリスのミュージシャン、スクエアプッシャーの7枚目のスタジオアルバム『Ultravisitor』に収録されている曲です。
誕生日翌日、マリーが目を覚ますと女官たちが部屋を片付けている最中でした。マリーは、派手にセットしたままだった髪の毛を洗い流し、寂しそうに浴槽に身を沈めます。
マリーが芝居の舞台で歌う曲
C’est mon ami
作曲:Marie-Antoinette
『C’est mon ami』は、マリー・アントワネットが作ったとされている曲です。『それは私の恋人』の邦題が付けられています。
マリー・アントワネットが作曲した作品の多くはフランス革命時に焼き捨てられてしまいましたが、残された一部がパリ国立図書館に収蔵されているそうです。
「音楽の都」ウィーンを首都に持つオーストリアの王女マリー・アントワネットは、幼い頃からオペラの作曲家クリストフ・ヴィリバルト・グルックに音楽の手ほどきを受けていました。
7歳の時には、御前演奏で訪れたモーツァルト(当時6歳)にプロポーズをされたというエピソードも残っています。
プチ・トリアノン宮殿 – チェンバロで演奏されている曲
Les Barricades Mystérieuses
作曲:François Couperin
フランソワ・クープラン作曲の『神秘的な障壁』。
この曲は、フランスの作曲家クープランが1717年に作曲したチェンバロのための曲です。フランス・バロック鍵盤音楽の特徴である「スタイル・ブリゼ」を象徴する1曲と言われています。
マリーとフェルセン伯が二人きりで話をするシーン
プチ・トリアノン宮殿 – マリーとフェルセン伯が密会を楽しむ
Kings of the Wild Frontier
作曲:Marco Pirroni and Adam Ant
アーティスト:Adam and the Ants
リリース年:1980年
『Kings of the Wild Frontier』は、イギリスのニューウェーブグループ、アダム・アンド・ジ・アンツ(Adam and the Ants)の2枚目のアルバムのタイトルトラックです。
アダム・アンド・ジ・アンツは、アダム・アントを中心に1977年にロンドンで結成されました。
デビュー前からマネージャーを務めていたマルコム・マクラーレンにアダム・アント以外のメンバーを全員引き抜かれるということがあり、1979年に新メンバーで再結成されています。
ファッションデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドがデザインした「海賊ファッション」で一世を風靡しましたが1982年に解散しています。
フェルセン伯が去った後、マリーは庭園を歩きヴェルサイユに戻る
Avril 14th
作曲:Aphex Twin
アーティスト:Aphex Twin
リリース年:2001年
『Avril 14th』は、アイルランド生まれのイギリスのミュージシャン、エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)の5枚目のスタジオ アルバム『Drukqs』に収録されている曲です。
マリーが王室サロンでフェルセン伯の事を思う
Sonata in D Minor, K.213
作曲:Domenico Scarlatti
メニコ・スカルラッティ作曲の『ソナタ ニ短調 K.213』。
ドメニコ・スカルラッティはイタリアのナポリ出身の作曲家です。オルガンの名手として知られ、チェンバロの楽曲を多数残しました。
マリーがサロンから抜け出し自分の部屋に走って戻る
What Ever Happened
作曲:Julian Casablancas
アーティスト:The Strokes
リリース年:2003年
ザ・ストロークス(The Strokes)は、1998年にニューヨークで結成されたロックバンドです。2000年代初頭に巻き起こったガレージロックリバイバルを牽引し「ロックの救世主」として一世を風靡しました。
『What Ever Happened』は、ザ・ストロークスの2ndアルバム『Room On Fire』に収録されています。
マリーは、ルイに席を外す断りを入れて部屋を出ていきます。
王太子が生まれてからのオペラ観劇 – 上演されている曲
Castor et Pollux, Act II, Scene 2: “Triste apprêts, pâles flambeaux”
作曲:Jean-Philippe Rameau
演奏:Agnès Mellon with Les Arts Florissants
ジャン・フィリップ・ラモー作曲の歌劇《カストールとポリュックス》第2幕よりアリア「悲しい支度、青白いたいまつ」。アニエス・メロン(ソプラノ)、レザール・フロリサンによる演奏が使われています。
『カストールとポリュックス』は、ギリシャ神話(双子座の由来)に基づいて作られた抒情悲劇です。1737年にパリ国立歌劇場で初演されました。
ここで使われている「悲しい支度、青白いたいまつ」は、太陽神の娘テライールが、恋人の死を悼み歌うアリアです。
王太子誕生からオペラの観劇シーンまでこの曲が流れています。
王太子妃時代では、マリー・アントワネットがアリアの後に拍手をし観客にも促すと皆が一緒に拍手を送ってくれましたが、このシーンでは違いました。
ルイとマリーが子どもを亡くす
Castor et Pollux, Act II, Scene 2: “Triste apprêts, pâles flambeaux”
作曲:Jean-Philippe Rameau
演奏:Agnès Mellon with Les Arts Florissants
ジャン・フィリップ・ラモー作曲の歌劇《カストールとポリュックス》第2幕よりアリア「悲しい支度、青白いたいまつ」。アニエス・メロン(ソプラノ)、レザール・フロリサンによる演奏が使われています。
「王太子が生まれてからのオペラ観劇 – 上演されている曲」でもこの曲が使われていました。
宮殿から脱出する友人たちをマリーが見送る
Opus 36
作曲:Dustin O’Halloran
演奏:Dustin O’Halloran
リリース年:2006年 ( SOUNDTRACK『Marie Antoinette』)
『作品36』は、映画『マリー・アントワネット』のオリジナルサウンドトラックです。アメリカ出身のピアニスト/作曲家のダスティン・オハロラン(Dustin O’Halloran)が作りました。
ここで、ランバル公妃(マリー・アントワネットの最初の寵臣)は王妃と別れ宮殿を脱出しますが、約4ヶ月後、逃亡先に遺書を残しパリに戻ってきています。そして、王妃家政機関総監に復職し王妃を懸命に支えましたが、一年後、九月虐殺で命を落としました。
この映画でランバル公妃を演じたメアリー・ナイは、俳優ビル・ナイを父に持つイギリスの女優です。
エンドクレジット 1曲目
All Cats are Grey
作曲:Robert Smith, Simon Gallup & Laurence Tolhurst
演奏:The Cure
リリース年:1985年
『All Cats are Grey』は、イギリスのロックバンド、ザ・キュアー(The Cure)の3枚目のスタジオアルバム『フェイス (信仰)』に収録されている曲です。
英語には「All cats are grey in the dark」(暗闇の中ではすべての猫が灰色に見える)という諺があります。
エンドクレジット 2曲目
Jynweythek Ylow
作曲:Aphex Twin
アーティスト:Aphex Twin
リリース年:2001年
『Jynweythek Ylow』は、アイルランド生まれのイギリスのミュージシャン、エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)の5枚目のスタジオ アルバム『Drukqs』に収録されている曲です。
「マリーがヴェルサイユ宮殿に入る」でもこの曲が使われていました。
『マリー・アントワネット』のサントラ
『マリー・アントワネット』はブライアン・レイツェル(Brian Reitzell)が音楽を担当しました。ブライアン・レイツェルは映画音楽プロデューサーとして活動しているドラマーです。『ヴァージン・スーサイズ』以降のソフィア・コッポラ作品で音楽を手掛けています。
『マリー・アントワネット』キャスト・スタッフ
監督 | ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola) |
脚本 | ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola) |
原作 | アントニア・フレーザー(Antonia Fraser) |
製作 | ロス・カッツ(Ross Katz) |
ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola) | |
配給 | 東宝東和/東北新社 |
公開 | 2006年10月20日 |
2007年1月20日 | |
上映時間 | 122分 |
マリー・アントワネット:キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)
マリア・テレジア女帝:マリアンヌ・フェイスフル(Marianne Faithfull)
メルシー伯爵:スティーヴ・クーガン(Steve Coogan)
ノアイユ伯爵夫人:ジュディ・デイヴィス(Judy Davis)
ルイ16世:ジェイソン・シュワルツマン(Jason Schwartzman)
プロヴァンス伯爵:セバスチャン・アルメスト(Sebastian Armesto)
アルトワ伯爵:アル・ウィーヴァー(Al Weaver)
ソフィー内親王:シャーリー・ヘンダーソン(Shirley Henderson)
ヴィクトワール内親王:モリー・シャノン(Molly Shannon)
ルイ15世:リップ・トーン(Rip Torn)
ショワズール公爵:ジャン=クリストフ・ブヴェ(Jean-Christophe Bouvet)
女官たち:セリーヌ・サレット(Céline Sallette)
デュ・バリー夫人:アジア・アルジェント(Asia Argento)
ポリニャック伯爵夫人:ローズ・バーン(Rose Byrne)
ヨーゼフ2世:ダニー・ヒューストン(Danny Huston)
フェルセン伯爵:ジェイミー・ドーナン(Jamie Dornan)
プロヴァンス伯爵夫人:クレマンティーヌ・ポワダッツ(Clémentine Poidatz)
シャール公爵夫人:オーロール・クレマン(Aurore Clément)
ランバル公妃:メアリー・ナイ(Mary Nighy)
ソフィア・コッポラが監督した映画
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