『犬ヶ島』(原題:Isle of Dogs)は、ウェス・アンダーソン監督によるストップモーション・アニメーション映画です。犬の疫病が蔓延した近未来の日本が舞台となっています。
第68回ベルリン国際映画祭では銀熊賞を受賞し、第91回アカデミー賞では作曲賞、長編アニメ映画賞の2部門にノミネートされました。
『犬ヶ島』の挿入曲
『犬ヶ島』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ナツメグの登場シーン
Kosame No Oka
Artist cover ver. | デヴィッド・マンスフィールド(David Mansfield) アメリカのヴァイオリニスト/マンドリン奏者/ペダルスチール奏者/ギタリスト/作曲家、1956年生まれ。 |
リリース | 2018年:Soundtrack『犬ヶ島』 |
作曲者 | 服部良一(Ryōichi Hattori, 1907-1993) 大阪府大阪市出身の日本の作曲家/編曲家。 |
サトウハチロー(Satō Hachirō, 1903-1973) 東京都出身の日本の詩人/作詞家/作家。 | |
Original ver. | 1940年:小夜福子(Sayo Fukuko, 1909-1989) 石川県出身の日本の女優。元・宝塚歌劇団月組男役スター。 |
ここでは、アメリカのミュージシャン、デヴィッド・マンスフィールドが演奏するインストバージョンが使われています。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「アタリを助けて欲しいとナツメグがチーフに頼む」
「スポッツとペパーミントの仔犬が生まれる」
アタリが白骨の入ったケージを埋葬し飛行機を修理する
Kanbei & Katsushiro / Kikuchiyo’s Mambo
リリース | 1954年:Soundtrack『七人の侍』 |
作曲者 | 早坂文雄(Fumio Hayasaka, 1914-1955) 宮城県仙台市出身の日本の作曲家。 |
『勘兵衛と勝四郎~菊千代のマンボ』は、黒澤明監督による時代劇映画『七人の侍』(1954) のオリジナルサウンドトラックです。音楽を担当した早坂文雄が曲を作りました。
早坂文雄は、1914年仙台生まれの作曲家です。『羅生門』(1950)、『生きる』(1952)など、多くの黒澤明作品を手掛けています。
この後「アタリが “怒った表情“ をする時にラジオで流す曲」でもこの曲が使われています。
アタリが「怒った表情」をする時にラジオで流す曲
Kanbei & Katsushiro / Kikuchiyo’s Mambo
リリース | 1954年:Soundtrack『七人の侍』 |
作曲者 | 早坂文雄(Fumio Hayasaka, 1914-1955) 宮城県仙台市出身の日本の作曲家。 |
「アタリが白骨の入ったケージを埋葬し飛行機を修理する」でもこの曲が使われていました。
アタリを助けて欲しいとナツメグがチーフに頼む
Kosame No Oka
Artist cover ver. | デヴィッド・マンスフィールド(David Mansfield) アメリカのヴァイオリニスト/マンドリン奏者/ペダルスチール奏者/ギタリスト/作曲家、1956年生まれ。 |
リリース | 2018年:Soundtrack『犬ヶ島』 |
作曲者 | 服部良一(Ryōichi Hattori, 1907-1993) 大阪府大阪市出身の日本の作曲家/編曲家。 |
サトウハチロー(Satō Hachirō, 1903-1973) 東京都出身の日本の詩人/作詞家/作家。 | |
Original ver. | 1940年:小夜福子(Sayo Fukuko, 1909-1989) 石川県出身の日本の女優。元・宝塚歌劇団月組男役スター。 |
「ナツメグの登場シーン」でもこの曲が使われていました。
アタリとレックスたちがジュピターとオラクルのもとに向かう
アイ・ウォント・ハート・ユー
Artist | ウエスト・コースト・ポップ・アート・エクスペリメンタル・バンド(The West Coast Pop Art Experimental Band) 1965年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたアメリカのサイケデリック・ロックバンド。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | The West Coast Pop Art Experimental Band ボブ・マークリー(Bob Markley, 1935-2003) マイケル・ロイド(Michael Lloyd) ショーン・ハリス(Shaun Harris) |
この後「チーフとアタリの “スポッツを探す旅“ のシーン」でもこの曲が使われています。
渡辺教授の服毒自殺がニュースで伝えられ、研究が禁止される
(Lieutenant Kijé Suite, Op. 60 – IV. Troika)
(交響組曲《キージェ中尉》Op. 60 – 第4曲「トロイカ」)
作曲者 | セルゲイ・プロコフィエフ(Sergei Prokofiev, 1891-1953) ロシアの作曲家/ピアニスト/指揮者。 様々なジャンルで傑作を生み出した20世紀を代表する作曲家の一人。 |
編曲者 | エディ・ザウター(Eddie Sauter, 1914-1981) アメリカの作曲家/編曲家。 |
ビル・フィネガン(Bill Finegan, 1917-2008) アメリカのジャズバンドリーダー/ピアニスト/アレンジャー/作曲家。 | |
Original ver. | サウター・フィネガン・オーケストラ(The Sauter-Finegan Orchestra) エディ・ザウターとビル・フィネガンが率いるアメリカのスウィング・ジャズ・バンド。 |
『Midnight Sleighride』は、セルゲイ・プロコフィエフ作曲の交響組曲『キージェ中尉』の第4曲「トロイカ」をアレンジして作られた作品です。
この後「エンディング」でもこの曲が使われています。
チーフとアタリの「スポッツを探す旅」のシーン
アイ・ウォント・ハート・ユー
Artist | ウエスト・コースト・ポップ・アート・エクスペリメンタル・バンド(The West Coast Pop Art Experimental Band) 1965年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたアメリカのサイケデリック・ロックバンド。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | The West Coast Pop Art Experimental Band ボブ・マークリー(Bob Markley, 1935-2003) マイケル・ロイド(Michael Lloyd) ショーン・ハリス(Shaun Harris) |
「アタリとレックスたちがジュピターとオラクルのもとに向かう」でもこの曲が使われていました。
スポッツとペパーミントの仔犬が生まれる
Kosame No Oka
Artist cover ver. | デヴィッド・マンスフィールド(David Mansfield) |
リリース | 2018年:Soundtrack『犬ヶ島』 |
作曲者 | 服部良一(Ryōichi Hattori, 1907-1993) サトウハチロー(Satō Hachirō, 1903-1973) |
Original ver. | 1940年:小夜福子(Sayo Fukuko, 1909-1989) |
「ナツメグの登場シーン」でもこの曲が使われていました。
ヨーコとトレイシーが話をする(店のBGM)
Tokyo Shoe Shine Boy
Artist | 暁テル子(Teruko Akatsuki, 1921-1962) 東京都出身の日本の歌手/女優。 |
リリース | 1952年 |
作曲者 | 佐野鋤(Tasuku Sano, 1908-1996) 東京都出身の日本のクラリネット奏者/サックス奏者/指揮者/作曲家/編曲家。 |
井田誠一(Seiichi Ida, 1908-1993) 東京都出身の日本の作詞家。 |
『犬ヶ島』には、ジョン・レノンの妻オノ・ヨーコが、科学者助手ヨーコ・オノ役で出演しています。
エンディング
(Lieutenant Kijé Suite, Op. 60 – IV. Troika)
(交響組曲《キージェ中尉》Op. 60 – 第4曲「トロイカ」)
作曲者 | セルゲイ・プロコフィエフ(Sergei Prokofiev, 1891-1953) ロシアの作曲家/ピアニスト/指揮者。 様々なジャンルで傑作を生み出した20世紀を代表する作曲家の一人。 |
編曲者 | エディ・ザウター(Eddie Sauter, 1914-1981) ビル・フィネガン(Bill Finegan, 1917-2008) |
Original ver. | サウター・フィネガン・オーケストラ(The Sauter-Finegan Orchestra) エディ・ザウターとビル・フィネガンが率いるアメリカのスウィング・ジャズ・バンド。 |
「渡辺教授の服毒自殺がニュースで伝えられ、研究が禁止される」でもこの曲が使われていました。
『犬ヶ島』のサントラ
『犬ヶ島』はアレクサンドル・デスプラ(Alexandre Desplat)が音楽を担当しました。
アレクサンドル・デスプラは、フランス出身の作曲家です。『ファンタスティック Mr.FOX』以降のウェス・アンダーソン作品で音楽を手掛けています。
『犬ヶ島』キャスト・スタッフ
監督 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
脚本 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
原案 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
ロマン・コッポラ(Roman Coppola) | |
ジェイソン・シュワルツマン(Jason Schwartzman) | |
野村訓市 | |
製作 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
スコット・ルーディン(Scott Rudin) | |
スティーヴン・M・レイルズ(Steven Rales) | |
ジェレミー・ドーソン(Jeremy Dawson) | |
音楽 | アレクサンドル・デスプラ(Alexandre Desplat) |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 | 2018年3月23日 |
2018年5月25日 | |
上映時間 | 105分 |
小林アタリ:コーユー・ランキン(Koyu Rankin)
スポッツ:リーヴ・シュレイバー(Liev Schreiber)
チーフ:ブライアン・クランストン(Bryan Cranston)
レックス:エドワード・ノートン(Edward Norton)
キング:ボブ・バラバン(Bob Balaban)
ボス:ビル・マーレイ(Bill Murray)
ナツメグ:スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)
ジュピター:F・マーリー・エイブラハム(F. Murray Abraham)
オラクル:ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)
小林市長:野村訓市
メイジャー・ドウモ:高山明
渡辺教授:伊藤晃
科学者助手ヨーコ・オノ:オノ・ヨーコ
トレイシー・ウォーカー:グレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig)
ヒロシ編集員:村上虹郎
通訳ネルソン:フランシス・マクドーマンド(Frances McDormand)
ニュースキャスター:野田洋次郎
筆頭執刀医:渡辺謙
おばさん:夏木マリ
ゴンド:ハーヴェイ・カイテル(Harvey Keitel)
スクラップ:フィッシャー・スティーヴンス(Fisher Stevens)
ナレーター:コートニー・B・ヴァンス(Courtney B.Vance)
同時通訳機:フランク・ウッド(Frank Wood)
第一ジュニア科学者:山田孝之
第二ジュニア科学者:秋元梢
第三ジュニア科学者:松田翔太
第四ジュニア科学者 / バーテンダー:松田龍平
ドローン操縦士:高橋盾
パンク少女:池田エライザ
学生編集員:育之介
学生編集員:兒玉太智
学生編集員:大社カリン
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