1991年にアメリカで制作された映画『ホーム・アローン』(原題:Home Alone)は、アメリカ・シカゴに暮らす8歳の少年ケヴィンがクリスマスに泥棒を撃退していくコメディ映画です。
第63回アカデミー賞では作曲賞・歌曲賞の2部門にノミネートされました。
- 1991年『ホーム・アローン』(現在のページ)
- 1992年
- 『ホーム・アローン』の挿入曲
- マカリスター家の一同が空港内を走りパリ行きの飛行機に乗り込む
- ケビンがテレビの前のソファで居眠りをする(テレビから流れるアニメの曲)
- ケビンの母が親戚の家に移動する一行と別れ、キャンセル待ちで空港に残る
- ケビンがマネキン等の仕掛けを動かし泥棒対策をする(泥棒が去っていく)
- ケビンの母がダラス行きの搭乗客にチケットの交換をお願いする(空港で流れる曲)
- 2回目の朝を迎え、ケビンが洗面所の鏡を見て口パクをしながら身だしなみを整える
- スクラントン空港でケビンの母がポルカバンドのメンバーに話しかけられ、車に同乗させてもらうことになる(空港で流れる曲)
- ケビンの母を乗せシカゴに向かう車中でポルカバンドが演奏する曲
- サンタに伝言を頼んだ後、ケビンが夜道を一人で歩き自宅に向かう
- ケビンが自宅に戻る途中に立ち寄った教会でマーリーと隣に座り話をする(聖歌隊が歌う1曲目)
- 教会でケビンとマーリーが自分の家族の話をする(聖歌隊が歌う2曲目)
- ケビンがマーリーと握手を交わし教会を出ていく(聖歌隊が歌う3曲目)
- 泥棒達がパトカーで連行されて行き、ケビンは自宅でサンタの為のクッキーを用意する
- 『ホーム・アローン』のサントラ
- 『ホーム・アローン』キャスト・スタッフ
『ホーム・アローン』の挿入曲
『ホーム・アローン』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
マカリスター家の一同が空港内を走りパリ行きの飛行機に乗り込む
ラン・ルドルフ・ラン
Artist cover ver. | チャック・ベリー(Chuck Berry, 1926-2017) アメリカのシンガーソングライター/ギタリスト。 ロックンロールのパイオニアとしてその後の音楽の発展やライフスタイルなどにも大きな影響を与えた。「ロックンロールの父」と称される。 |
リリース | 1958年 |
作曲者 | マービン・ブロディ(Marvin Brodie) アメリカのソングライター。 |
ジョニー・マークス(Johnny Marks, 1909-1985) ユダヤ系アメリカ人作曲家。クリスマスソングを専門として書き、多くのスタンダードナンバーを残す。 代表曲『赤鼻のトナカイ』 |
ケビンがテレビの前のソファで居眠りをする(テレビから流れるアニメの曲)
ユー・アー・ア・ミーン・ワン, Mr. グリンチ
作曲者 | アルバート・ヘイグ(Albert Hague, 1920-2001) ドイツ生まれのアメリカ人ソングライター/俳優。 |
ドクター・スース(Dr. Seuss, 1904-1991) アメリカの絵本作家/画家/詩人/アニメーター。 | |
Original ver. | 1966年:Soundtrack『グリンチのクリスマス』 |
ケビンの母が親戚の家に移動する一行と別れ、キャンセル待ちで空港に残る
邦題『ふたりだけのクリスマス』
Artist cover ver. | サウスサイド・ジョニー・リオン(Southside Johnny Lyon) アメリカのシンガーソングライター、1948年生まれ。 |
リリース | 1990年:Soundtrack『ホーム・アローン』 |
作曲者 | チャールズ・ブラウン(Charles Brown, 1922-1999) アメリカのブルースピアニスト/シンガー。 |
ジーン・レッド.(Gene Redd) アメリカのバンドリーダー/ソングライター/A&Rマン。 | |
Original ver. | 1960年:チャールズ・ブラウン(Charles Brown, 1922-1999) アメリカのブルースピアニスト/シンガー。 |
『Please Come Home for Christmas』は、1960年に書かれたクリスマスソングです。
イーグルス(Eagles)、シェール(Cher)、ジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi)など多くのアーティストにカバーされています。
ケビンがマネキン等の仕掛けを動かし泥棒対策をする(泥棒が去っていく)
ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー
Artist | ブレンダ・リー(Brenda Lee) アメリカの女性歌手、1944年ジョージア州アトランタ生まれ。 10歳でデビュー。身体が小柄ながらパンチの効いた歌声を持ち「リトル・ミス・ダイナマイト」と呼ばれ人気を博した。 |
リリース | 1958年 |
作曲者 | ジョニー・マークス(Johnny Marks, 1909-1985) ユダヤ系アメリカ人作曲家。 クリスマスソングを専門として書き、多くのスタンダードナンバーを残す。 |
『Rockin’ Around the Christmas Tree』は、ブレンダ・リーが13歳の時にレコーディングしたロカビリー・クリスマスソングです。
ケビンの母がダラス行きの搭乗客にチケットの交換をお願いする(空港で流れる曲)
邦題『牧人ひつじを』
『The First Noel』は、イギリスの伝統的なクリスマスキャロルです。
聖書に書かれているキリストの降誕、ベツレヘムの星、東方の三博士のエピソードが歌われています。
2回目の朝を迎え、ケビンが洗面所の鏡を見て口パクをしながら身だしなみを整える
ホワイト・クリスマス
Artist cover ver. | ドリフターズ(The Drifters) 1953年にニューヨークで結成されたアメリカのR&B/ソウル・ボーカルグループ。 |
リリース | 1954年 |
作曲者 | アーヴィング・バーリン(Irving Berlin, 1888-1989) ベラルーシ出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『スイング・ホテル』(1942) の劇中歌『ホワイト・クリスマス』を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。 代表曲『ホワイト・クリスマス』『ゴッド・ブレス・アメリカ』 |
Original ver. | 1942年:ビング・クロスビー(Bing Crosby, 1903-1977) アメリカの歌手/俳優/テレビプロデューサー/ラジオ&テレビパーソナリティ/実業家。 20世紀を代表する世界的な人気と影響力を持つ音楽家。世界初のマルチメディア・スターとも言われた。 |
『ホワイト・クリスマス』は、1942年のアメリカ映画『スイング・ホテル』(原題:Holiday Inn)でビング・クロスビーとマージョリー・レイノルズがデュエットした曲です。
作曲したアーヴィング・バーリン(Irving Berlin)は、この曲でアカデミー歌曲賞を受賞しました。
スクラントン空港でケビンの母がポルカバンドのメンバーに話しかけられ、車に同乗させてもらうことになる(空港で流れる曲)
邦題『もろびとこぞりて』
作曲者 | アイザック・ウォッツ(Isaac Watts, 1674-1748) 「イギリス讃美歌の父」と呼ばれる牧師/讃美歌作家。 |
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(George Frideric Handel, 1685-1759) イギリスで活躍したドイツ出身の作曲家。 | |
作曲年 | 1719年 |
『Joy to the World』は、アイザック・ワッツ(Isaac Watts)によって書かれたイギリスのクリスマスキャロルです。
ケビンの母を乗せシカゴに向かう車中でポルカバンドが演奏する曲
邦題『ひいらぎ飾ろう』
作曲者 | トーマス・オリファント(Thomas Oliphant,1799-1873) スコットランドの音楽家/芸術家/作家。 |
出版年 | 1862年 |
『Deck the Halls』は、ウェールズ民謡『Nos Galan』をもとにしたクリスマスキャロルです。日本では『ひいらぎ飾ろう』のタイトルで親しまれています。
サンタに伝言を頼んだ後、ケビンが夜道を一人で歩き自宅に向かう
サムホエア・イン・マイ・メモリー
リリース | 1990年:Soundtrack『ホーム・アローン』 |
作曲者 | ジョン・ウィリアムズ(John Williams) アメリカの作曲家/編曲家/指揮者/ピアニスト、1932年ニューヨーク生まれ。 誰もが口ずさめる印象に残るメロディをロマン派音楽/印象主義音楽/無調音楽と複雑なオーケストレーションを混ぜ合わせた独特のサウンドにのせ、見る人すべての心に残る名曲を多数生み出す。 映画『屋根の上のバイオリン弾き』(1971)、『ジョーズ』(1975)、『スター・ウォーズ』(1977)、『E.T.』(1982)、『シンドラーのリスト』(1993) のスコアを手掛け、アカデミー作曲賞(編曲賞)を5度受賞した。 |
レスリー・ブリッカス(Leslie Bricusse, 1931-2021) イギリスの作曲家/作詞家/劇作家。 映画『ドリトル先生不思議な旅』(1967) の曲を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。 |
ケビンが自宅に戻る途中に立ち寄った教会でマーリーと隣に座り話をする(聖歌隊が歌う1曲目)
邦題『さやかに星はきらめき』
作曲者 | アドルフ・アダン(Adolphe Adam, 1803-1856) フランスの作曲家/教師/音楽評論家。 ロマンティック・バレエの代表的作品『ジゼル』の作曲をしたことで知られる。 |
プラシド・カポー(Placide Cappeau, 1808-1877) フランスの詩人。 | |
ジョン・サリヴァン・ドワイト(John Sullivan Dwight, 1813-1893) アメリカのクラシック音楽評論家/校長/牧師。 |
『O Holy Night (Cantique de Noël)』は、プラシド・カポー(Placide Cappeau)が1843年に書いたフランス語の詩『Minuit, chrétiens』に基づいて作られたクリスマスキャロルです。
1855年にジョン・サリヴァン・ドワイト(John Sullivan Dwight)によって英語の歌詞がつけられました。
教会でケビンとマーリーが自分の家族の話をする(聖歌隊が歌う2曲目)
スター・オブ・ベツレヘム
リリース | 1990年:Soundtrack『ホーム・アローン』 |
作曲者 | ジョン・ウィリアムズ(John Williams) アメリカの作曲家/編曲家/指揮者/ピアニスト、1932年ニューヨーク生まれ。 誰もが口ずさめる印象に残るメロディをロマン派音楽/印象主義音楽/無調音楽と複雑なオーケストレーションを混ぜ合わせた独特のサウンドにのせ、見る人すべての心に残る名曲を多数生み出す。 映画『屋根の上のバイオリン弾き』(1971)、『ジョーズ』(1975)、『スター・ウォーズ』(1977)、『E.T.』(1982)、『シンドラーのリスト』(1993) のスコアを手掛け、アカデミー作曲賞(編曲賞)を5度受賞した。 |
レスリー・ブリッカス(Leslie Bricusse, 1931-2021) イギリスの作曲家/作詞家/劇作家。 映画『ドリトル先生不思議な旅』(1967) の曲を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。 |
ケビンがマーリーと握手を交わし教会を出ていく(聖歌隊が歌う3曲目)
キャロル・オブ・ザ・ベルズ
作曲者 | マイコラ・レオントーヴィッチュ(Mykola Leontovic, 1877-1921) ウクライナの作曲家/合唱指揮者。 教会音楽/民謡の編曲を主としたアカペラ合唱音楽を専門に活動。 |
ピーター・ウィルハウスキー(Peter Wilhousky, 1902-1978) アメリカの作曲家/音楽教育者/合唱指揮者。 |
『Carol Of The Bells』は、1914年にマイコラ・レオントーヴィッチュがウクライナの民謡をもとに作った『シュチェドルィック』(Shchedryk)が原曲です。ツバメが家に飛び込んできて、豊かな年を家族に宣言するといった内容の新年を祝う曲です。
『シュチェドルィック』は1922年にアメリカで初演され、その後ピーター・ウィルハウスキー(Peter Wilhousky)によって英語版(『Carol of the Bells』)が作られました。英語版にはクリスマスを祝う歌詞がつけられたことで、クリスマス・キャロルとして広く世界中で知られるようになりました。
泥棒達がパトカーで連行されて行き、ケビンは自宅でサンタの為のクッキーを用意する
ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
Artist cover ver. | メル・トーメ(Mel Tormé, 1925-1999) アメリカのジャズ歌手/作曲家/ドラマー/俳優/作家。 |
リリース | 1990年:Soundtrack『ホーム・アローン』 |
作曲者 | ヒュー・マーティン&ラルフ・ブレイン(Hugh Martin & Ralph Blane) ヒュー・マーティン(Hugh Martin, 1914-2011)とラルフ・ブレイン(Ralph Blane, 1914-1995)の二人によるソングライティング/作曲家コンビ。1940年に結成されたボーカルカルテット「The Martins」で共に活動をしながらパートナーシップを結び数多くの曲を手がける。 代表作『The Trolley Song』 |
Original ver. | 1944年:ジュディ・ガーランド(Judy Garland, 1922-1969) アメリカの女優/歌手。 ミュージカル映画『オズの魔法使』(1939) で主役ドロシーに抜擢されその才能を世に知らしめ、以降『若草の頃』(1944)、『イースター・パレード』(1948) 、『スタア誕生』(1954) などで主役をつとめるなど国民的ミュージカル・スターとして活躍した。ハリウッド黄金時代を代表する大スターの一人。 |
『Have Yourself A Merry Little Christmas』は、クリスマスのスタンダードナンバーです。
1944年のアメリカミュージカル映画『若草の頃』(原題:Meet Me in St. Louis)のために作られ、主演のジュディ・ガーランドによって披露されました。
『若草の頃』では、ジュディ・ガーランド演じるエスターが、突然の引っ越し話にすっかり元気をなくしてしまった5歳の妹を励ますためにこの歌を歌います。
『ホーム・アローン』のサントラ
『ホーム・アローン』はジョン・ウィリアムズ(John Williams)が音楽を担当しました。
ジョン・ウィリアムズは、アメリカ・ニューヨーク出身の作曲家です。『ジョーズ』や『スター・ウォーズ』、『ロング・グッドバイ』など多くの映画音楽を手がけたことで知られています。

『ホーム・アローン』キャスト・スタッフ
監督 | クリス・コロンバス(Chris Columbus) |
脚本 | ジョン・ヒューズ(John Hughes) |
製作 | ジョン・ヒューズ(John Hughes) |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ(John Williams) |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 | 1990年11月16日 |
1991年6月22日 | |
上映時間 | 103分 |
ケビン・マカリスター:マコーレー・カルキン(Macaulay Culkin)
ハリー:ジョー・ペシ(Joe Pesci)
マーヴ:ダニエル・スターン(Daniel Stern)
ピーター(父親):ジョン・ハード(John Heard)
ケイト(母親):キャサリン・オハラ(Catherine O’Hara )
バズ:デヴィン・ラトレイ(Devin Ratray)
フランクおじさん:ゲリー・バンマン(Gerry Bamman)
レスリーおばさん:テリー・スネル(Terrie Snell)
リニー:アンジェラ・ゴーサルズ(Angela Goethals)
ミーガン:ヒラリー・ウルフ(Hillary Wolf)
フラー:キーラン・カルキン(Kieran Culkin)
ジェフ:マイケル・C・マロンナ(Michael C. Maronna)
ヘザー:クリスティン・ミンター(Kristin Minter)
トレイシー:センタ・モージズ(Senta Moses)
ロッド:ジェディダイア・コーエン(Jedidiah Cohen)
ソンドラ:ダイアナ・キャンピーヌ(Daiana Campeanu)
ブルック:アンナ・スロットキー(Anna Slotky)
マーリー老人:ロバーツ・ブロッサム(Roberts Blossom)
ガス・ポリンスキー:ジョン・キャンディ(John Candy)
ミッチ・マーフィ:ジェフリー・ワイズマン(Jeffrey Wiseman)
アイリーン:ビリー・バード(Billie Bird)
エド:ビル・アーウィン(Bill Irwin)
デヴェロー巡査:クラーク・デヴェロー(Clarke Devereux)
空港の受付係:ホープ・デイヴィス(Hope Davis)
スクラントン空港の受付係:アラン・ワイルダー(Alan Wilder)
ジョニー:ラルフ・フーディー(Ralph Foody)
スネーク:マイケル・グイド(Michael Guido)
サンタ:ケン・ハドソン・キャンベル(Ken Hudson Campbell)
ピザ配達員:ダン・チャールズ・ズコスキー(Dan Charles Zukoski)
ラリー巡査:ラリー・ハンキン(Larry Hankin)
ローズ:ケイト・ジョンソン(Kate Johnson)
ドラッグストアの店員:アン・ホイットニー(Anne Whitney)
ドラッグストアの薬剤師 :ジム・オルトリーブ(Jim Ortlieb)
女係員:ダイアン・B・ショウ(Dianne B. Shaw)
スーパーのレジ係:トレイシー・J・コナー(Tracy J Connor)
『三十四丁目の奇蹟』の出演者:モーリン・オハラ(Maureen O’Hara)
『三十四丁目の奇蹟』の出演者:パーシー・ヘルトン(Percy Helton)
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