1996年に製作された映画『ファーゴ』(原題:Fargo)は、1987年アメリカ中西部を舞台としたブラックコメディ/クライム・サスペンス映画です。コーエン兄弟が脚本を執筆し、イーサン・コーエンが製作、ジョエル・コーエンが監督としてクレジットされています。
第69回アカデミー賞では、作品賞を含む7部門にノミネートされ、主演女優賞と脚本賞を受賞しました。
『ファーゴ』の挿入曲
『ファーゴ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ジェリーが二人組(カールとゲア)と打ち合わせをする酒場で流れる曲
Artist | マール・ハガード(Merle Haggard, 1937-2016) カリフォルニア州ベーカーズフィールド出身のカントリー歌手/ソングライター/ギタリスト/フィドル奏者。 |
リリース | 1981年 |
作曲者 | マール・ハガード(Merle Haggard, 1937-2016) ディーン・ホロウェイ(Dean Holloway) |
自動車ディーラーのBGM(ジェニーが客から苦情を言われる)
邦題『幸せの黄色いリボン』
作曲者 | アーウィン・レヴィン(Irwin Levine, 1938-1997) アメリカのソングライター。 |
L・ラッセル・ブラウン(L. Russell Brown) アメリカの作詞家/作曲家、1940年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。 | |
Original ver. | 1973年:トニー・オーランド&ドーン(Tony Orlando and Dawn) アメリカのポップミュージックグループ。 歌手のトニー・オーランドと、バッキングボーカルグループ「Dawn」のテルマ・ホプキンス、ジョイス・ヴィンセントとの3人により1970年に結成。 |
ここでは、インスト版が使われています。
二人組が女とモーテルのベッドで見るテレビから流れる曲
作曲者 | ポール・アンカ(Paul Anka) カナダ出身の歌手/シンガーソングライター、1941年生まれ。 代表曲『ダイアナ』『電話でキッス』『THIS IS IT』 |
ジョニー・カーソン(Johnny Carson, 1925-2005) アメリカのテレビ司会者/コメディアン/俳優。『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジョニー・カーソン』の司会を約30年間務め「King of Late Night」と呼ばれた。 |
『Johnny’s Theme』は、アメリカで1962年から1992年まで放送されていた深夜トークショー『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジョニー・カーソン』のテーマ曲です。
シェプが働く整備工場で流れる曲(二人組と連絡を取る方法を聞きにジェリーが現れる)
(同じ頃、ミネアポリスを走る二人組のカーラジオから流れるのもこの曲です。)
邦題『にくい貴方』
Artist cover ver. | ボーイ・ジョージ(Boy George) アイルランド系イギリス人ミュージシャン、1961年ロンドン生まれ。ポップミュージックバンド「カルチャー・クラブ」(Culture Club)のボーカリストとして知られる。 |
リリース | 1995年 |
作曲者 | リー・ヘイズルウッド(Lee Hazlewood) アメリカのシンガーソングライター/音楽プロデューサー。 |
Original ver. | 1965年:ナンシー・シナトラ(Nancy Sinatra) イタリア系アメリカ人の歌手/女優、1940年ニュージャージー州ジャージーシティ生まれ。フランク・シナトラ(Frank Sinatra)の長女。 |
ジェリーが義父達と身代金について話し合うダイナーのBGM
フィール・ソー・グッド
作曲者 | チャック・マンジョーネ(Chuck Mangione) イタリア系アメリカ人・トランペット奏者/フリューゲルホルン奏者/作曲家、1940年生まれ。 |
Original ver. | 1977年:チャック・マンジョーネ(Chuck Mangione) |
自動車ディーラーのBGM(接客中にカールからの連絡が入る)
邦題『ビートでジャンプ』
作曲者 | ジミー・ウェッブ(Jimmy Webb) アメリカのシンガーソングライター/ピアニスト、1946年生まれ。 代表曲『ビートでジャンプ』『恋はフェニックス』 |
Original ver. | 1967年:フィフス・ディメンション(The 5th Dimension) アメリカのボーカルグループ。1966年活動開始。 |
ここでは、インスト版が使われています。
マージと夫ノームが食事をするビュッフェ・レストランBGM
邦題『サン・ホセへの道』
作曲者 | バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023) アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。 代表作『雨にぬれても』『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』『小さな願い』 |
ハル・デヴィッド(Hal David, 1921-2012) バート・バカラックとの共作で知られるアメリカの作詞家。 代表作『雨にぬれても』『愛はすべてを越えて』『恋の面影』『世界は愛を求めている』 | |
Original ver. | 1968年:ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick) アメリカのポップス歌手、1940年ニュージャージー州イーストオレンジ生まれ。バート・バカラックの作品を多数歌唱したことでも知られる。 |
ここでは、インスト版が使われています。
マージが学生時代の同級生マイクと会うバーで流れるピアノ曲
作曲者 | スティーヴン・カッツ(Steven Katz) アメリカのギタリスト/歌手/音楽プロデューサー。 |
Original ver. | 1968年:ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ(Blood, Sweat & Tears) 1967年にニューヨークで結成されたアメリカのジャズ・ロック・グループ。 |
カールが女と酒を飲む店のステージで歌手(ホセ・フェリシアーノ)が歌う曲
Artist | ホセ・フェリシアーノ(José Feliciano) プエルトリコ出身の歌手/ギタリスト、1945年生まれ。 |
リリース | 1983年 |
作曲者 | ホセ・フェリシアーノ(José Feliciano) |
『ファーゴ』のサントラ

『ファーゴ』はカーター・バーウェル(Carter Burwell)が音楽を担当しました。
カーター・バーウェルは、アメリカ・ニューヨーク生まれの作曲家です。コーエン兄弟、マーティン・マクドナー監督の長編映画は全てカーター・バーウェルが音楽を担当しています。
(※ファーゴのサントラには、バートン・フィンクのサントラも収録されています。)
『ファーゴ』キャスト・スタッフ
監督 | ジョエル・コーエン(Joel Coen) |
イーサン・コーエン(Ethan Coen) | |
脚本 | ジョエル・コーエン(Joel Coen) |
イーサン・コーエン(Ethan Coen) | |
製作 | ジョエル・コーエン(Joel Coen) |
イーサン・コーエン(Ethan Coen) | |
音楽 | カーター・バーウェル(Carter Burwell) |
配給 | アスミック・エース/シネセゾン |
公開 | 1996年3月8日 |
1996年11月9日 | |
上映時間 | 98分 |
マージ・ガンダーソン:フランシス・マクドーマンド(Frances McDormand)
ジェローム・“ジェリー”・ランディガード:ウィリアム・H・メイシー(William H. Macy)
カール・ショウォルター:スティーヴ・ブシェミ(Steve Buscemi)
ゲア・グリムスラッド:ピーター・ストーメア(Peter Stormare)
ジーン・ランディガード:クリステン・ルドルード(Kristin Rudrüd)
ウェイド・グスタフソン:ハーヴ・プレスネル(Harve Presnell)
ノーム・ガンダーソン:ジョン・キャロル・リンチ(John Carroll Lynch)
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