1996年にアメリカで制作された映画『ファースト・ワイフ・クラブ』(原題:The First Wives Club)は、夫に裏切られた女性たちが、旧友の死をきっかけに友情を取り戻し、男たちへのリベンジを計画するコメディ映画です。
ヒュー・ウィルソンが監督を務め、ベット・ミドラー、ゴールディ・ホーン、ダイアン・キートンらが出演しています。
- 『ファースト・ワイフ・クラブ』の挿入曲
- オープニング
- 1969年卒業式、アニー、ブレンダ、エリーズ、シンシアの4人がお揃いのネックレスを身につけて記念撮影をする(寮の部屋で流れる曲)
- シンシアの葬儀(オルガンの演奏)
- ブレンダが仕事仲間と訪れたブティックで元夫のモーティとばったり出くわす(店のBGM)
- エリースが若手監督とバーで会い、 “主人公の母親役” でオファーを受けた事を知る(バーで流れる曲)
- アニーが別居中の夫アーロンとレストランでダンスをする(レストランで流れる曲)
- アニーの娘クリスに会うために3人がレズビアンバーを訪れる(バーで流れる曲)
- シンシアの21歳の誕生日パーティーでの思い出の歌を3人が歌う
- エリースの自宅で大喧嘩となり、3人の心がバラバラになる
- 3人が元夫達の資金協力を得て「シンシア財団女性救済センター」の建設に着手し、エリースは舞台を成功させる
- 設立記念パーティー(パーティーに来てくれたイヴァナ・トランプを3人が見送る)
- 設立記念パーティー(ブレンダが息子とダンスを踊っていると元夫のモーティがやって来る)
- 設立記念パーティー(ブレンダが元夫のモーティとダンスをする)
- エンディング
- エンドクレジット
- 『ファースト・ワイフ・クラブ』のサントラ
- 『ファースト・ワイフ・クラブ』キャスト・スタッフ
『ファースト・ワイフ・クラブ』の挿入曲
『ファースト・ワイフ・クラブ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
邦題『素晴らしき恋人たち』
| Artist cover ver. | ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick) アメリカのポップス歌手、1940年ニュージャージー州イーストオレンジ生まれ。 バート・バカラックの作品を多数歌唱したことでも知られる。 |
| リリース | 1965年 |
| 作曲者 | バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023) アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。 幼少期にピアノ、ドラム、チェロを学び、10代の頃にジャズに興味を持ちマンハッタンの52丁目(当時のジャズの中心地)に出入りするようになる。マネス音楽大学、ウェスト音楽アカデミーで音楽を学び、ナチスのヨーロッパ侵攻を避けアメリカに逃れていたボフスラフ・マルティヌー(チェコ出身の作曲家)、ダリウス・ミヨー(フランス6人組の一人)などにも作曲を師事。 50年代にはドイツ出身の女優/歌手マレーネ・ディートリヒと組み注目を集め、その後、作詞家のハル・デヴィッドとのコンビで多くのヒット曲を生み出した。 映画『明日に向って撃て!』(1969) の音楽を手掛け、アカデミー作曲賞、アカデミー歌曲賞の2冠を受賞。 代表作『雨にぬれても』『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』『小さな願い』 |
| ハル・デヴィッド(Hal David, 1921-2012) バート・バカラックとの共作で知られるアメリカの作詞家。映画『明日に向って撃て!』(1969) の主題歌『雨にぬれても』の作詞を手掛け、アカデミー歌曲賞を受賞した。 代表作『雨にぬれても』『愛はすべてを越えて』『恋の面影』『世界は愛を求めている』 | |
| Original ver. | 1963年:ジャック・ジョーンズ(Jack Jones) アメリカの歌手/俳優、1938年ハリウッド生まれ。 |
1969年卒業式、アニー、ブレンダ、エリーズ、シンシアの4人がお揃いのネックレスを身につけて記念撮影をする(寮の部屋で流れる曲)
ビューティフル・モーニング
| Artist | ラスカルズ(The Rascals) 1964年にニューヨークで結成されたアメリカのブルーアイド・ソウル・グループ。 |
| リリース | 1968年 |
| 作曲者 | The Rascals エドワード・ブリガティ(Edward Brigati) フェリックス・キャヴァリエ(Felix Cavaliere) |
シンシアの葬儀(オルガンの演奏)
讃美歌『戸口の外に』
| 作曲者 | ウィリアム・W・ハウ (William Walsham How, 1823-1897) イギリスの聖公会の司教。 |
| ユスティン・ハインリヒ・クネヒト(Justin heinrich knecht, 1752-1817) ドイツの作曲家/オルガニスト/音楽理論家。 | |
| エドワード・ハスバンド(Edward Husband, 1843-1908) イギリスの聖公会の司教。 |
ブレンダが仕事仲間と訪れたブティックで元夫のモーティとばったり出くわす(店のBGM)
(インストゥルメンタル版が流れています。)
ムーン・リバー
| Artist original ver. | オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn, 1929-1993) イギリスの女優。ハリウッド黄金時代に数々の名作に主演し、映画界やファッション界のアイコンとして知られる伝説の女優。 |
| リリース | 1961年:Soundtrack『ティファニーで朝食を』 |
| 作曲者 | ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini, 1924-1994) イタリア系アメリカ人作曲家/編曲家。 映画『ティファニーで朝食を』『酒とバラの日々』『ビクター/ビクトリア』の音楽を手掛け、アカデミー賞を複数回受賞した。 |
| ジョニー・マーサー(Johnny Mercer, 1909-1976) クロアチア/アイルランド系アメリカ人作詞者。 キャピトル・レコードの共同創設者の一人。映画『ハーヴェイ・ガールズ』(1946)、『花婿来たる』(1951)、『ティファニーで朝食を』(1961)、『酒とバラの日々』(1962) の劇中歌の作詞を手掛け、アカデミー歌曲賞を4回受賞した。 |
『Moon River』は、1961年のロマンティックコメディ映画『ティファニーで朝食を』(Breakfast at Tiffany’s)の主題歌です。ヘンリー・マンシーニとジョニー・マーサーは、この曲でアカデミー歌曲賞を受賞しました。
エリースが若手監督とバーで会い、 “主人公の母親役” でオファーを受けた事を知る(バーで流れる曲)
邦題『恋のサバイバル』
| Artist cover ver. | シャンティ・サヴェージ(Chantay Savage) アメリカのR&B/ダンスミュージック歌手。 |
| リリース | 1996年:Soundtrack『ファースト・ワイフ・クラブ』 |
| 作曲者 | ディーノ・フェカリス(Dino Fekaris) アメリカの音楽プロデューサー/ソングライター、1945年ミシガン州デトロイト生まれ。 |
| フレディ・ペレン(Freddie Perren, 1943-2004) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー/アレンジャー/オーケストラ指揮者。 | |
| Original ver. | 1978年:グロリア・ゲイナー(Gloria Gaynor) アメリカの歌手、1943年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。ディスコ・ミュージックでの活躍で知られる。 |
『I Will Survive』は、全米1位を記録したディスコ・ナンバーの代名詞的作品です。
恋人に捨てられた主人公が、喪失感を乗り越え新たな人生を歩み出す強い意志が表現されていて、女性開放のアンセムとして絶大な支持を受けました。また、ゲイ・アンセム(LGBTの賛歌)を代表する一曲としても知られています。
アニーが別居中の夫アーロンとレストランでダンスをする(レストランで流れる曲)
| Artist | ブラウンストーン(Brownstone) アメリカのコンテンポラリーR&Bグループ。 |
| リリース | 1996年:Soundtrack『ファースト・ワイフ・クラブ』 |
| 作曲者 | ゴードン・チェンバース(Gordon Chambers) アメリカのシンガーソングライター/プロデューサー、1969年生まれ。 |
| リチャード・ストラウド(Richard Stroud) |
アニーの娘クリスに会うために3人がレズビアンバーを訪れる(バーで流れる曲)
ムーヴィング・オン・アップ
| Artist | Mピープル(M People) 1990年にマンチェスターで結成されたイギリスのダンスミュージックバンド。 |
| リリース | 1993年 |
| 作曲者 | M People マイク・ピカリング(Mike Pickering) ポール・ハード(Paul Heard) |
シンシアの21歳の誕生日パーティーでの思い出の歌を3人が歌う
邦題『恋と涙の17才』
| Artist original ver. | レスリー・ゴーア(Lesley Gore, 1946-2015) アメリカの女性歌手/シンガーソングライター。 クインシー・ジョーンズに見出されデビュー。デビュー曲『涙のバースデイ・パーティ』(1963) が全米チャート1位を獲得し一躍スターの地位を確立、60年代のガールズポップの先駆者的シンガーとして人気を集めた。また、歌手以外でも女優やテレビパーソナリティなど様々な分野で活動し、弟マイケル・ゴアと共作した映画『フェーム』の主題歌『アウト・ヒア・オン・マイ・オウン』でアカデミー作曲賞にノミネートされるなどソングライターとしても成功を収めた。 |
| リリース | 1963年 |
| 作曲者 | デヴィッド・ホワイト(David White, 1939-2019) アメリカの歌手/ピアニスト/ソングライター。 |
| ジョン・マダラ(John Madara) アメリカの歌手/ソングライター/プロデューサー、1936年ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。 |
『You Don’t Own Me』は、レスリー・ゴーアが17歳の時に彼女のシグネチャー・ソングとして作られました。支配的なボーイフレンドに立ち向かう女性の強さが歌われており、フェミニズムのアンセムとして絶大な支持を受けました。
この後「エンディング」でもこの曲が使われています。
エリースの自宅で大喧嘩となり、3人の心がバラバラになる
| Artist | ビリー・ポーター(Billy Porter) アメリカのの俳優/歌手、1969年ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。 |
| リリース | 1996年:Soundtrack『ファースト・ワイフ・クラブ』 |
| 作曲者 | Peter Zizzo, Denise Rich and Tina Shafer |
3人が元夫達の資金協力を得て「シンシア財団女性救済センター」の建設に着手し、エリースは舞台を成功させる
シスターズ(シスターズ・アー・ドゥーイン・イット)
| Artist | Eurythmics and Aretha Franklin |
| ユーリズミックス(Eurythmics) 1980年にロンドンで結成されたイギリスのポップデュオ。 第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗りヒットを連発し、世界的な名声を手にした。 | |
| アレサ・フランクリン(Aretha Franklin, 1942-2018) アメリカのシンガーソングライター/ピアニスト。 公民権運動活動家で「百万ドルの声を持つ男」と呼ばれた牧師C・L・フランクリン(C. L. Franklin)を父に持ち、その圧倒的な歌声から「ソウルの女王」(Queen of Soul)と呼ばれトップに君臨し続けた。 | |
| リリース | 1985年 |
| 作曲者 | Eurythmics アニー・レノックス(Annie Lennox) デイヴ・スチュワート(David A. Stewart) |
設立記念パーティー(パーティーに来てくれたイヴァナ・トランプを3人が見送る)
タンジェリン
| 作曲者 | ジョニー・マーサー(Johnny Mercer, 1909-1976) クロアチア/アイルランド系アメリカ人作詞者。 キャピトル・レコードの共同創設者の一人。映画『ハーヴェイ・ガールズ』(1946)、『花婿来たる』(1951)、『ティファニーで朝食を』(1961)、『酒とバラの日々』(1962) の劇中歌の作詞を手掛け、アカデミー歌曲賞を4回受賞した。 |
| ヴィクター・シャーツィンガー(Victor Schertzinger, 1888-1941) アメリカの作曲家/映画監督/映画プロデューサー/脚本家。 代表作『I Remember You』『Tangerine』 |
『Tangerine』は、1941年に発表されたポピュラーソングです。
1942年のミュージカル映画『艦隊入港』(原題:The Fleet’s In)で取り上げられ広く知られるようになりました。
設立記念パーティー(ブレンダが息子とダンスを踊っていると元夫のモーティがやって来る)
邦題『新しい恋を』
| 作曲者 | サミー・フェイン(Sammy Fain, 1902-1989) アメリカのポピュラー音楽作曲家。 ウォルト・ディズニーのアニメ映画『不思議の国のアリ』『ピーター・パン』『ビアンカの大冒険』の楽曲を作るなど、1930年代から1950年代にかけて30本以上の映画音楽を作曲。『カラミティ・ジェーン』(1953)、『慕情』(1955) の主題歌でアカデミー歌曲賞を2度受賞した。 |
| アービング・カハル(Irving Kahal, 1903-1942) アメリカの作詞家。サミー・フェインとのコラボレーションで知られる。 | |
| ピエール・ノーマン(Pierre Norman, 1895-1952) アメリカの聖職者/ソングライター/作曲家。 | |
| Original ver. | 1930年:モーリス・シュヴァリエ(Maurice Chevalier, 1888-1972) フランス出身の俳優/歌手 |
『You Brought a New Kind of Love to Me』は、1928年のロマンティック・コメディ映画『The Big Pond』で使われた曲です。
設立記念パーティー(ブレンダが元夫のモーティとダンスをする)
邦題『冷たき宵に』
| 作曲者 | ジョニー・マーサー(Johnny Mercer, 1909-1976) クロアチア/アイルランド系アメリカ人作詞者。 キャピトル・レコードの共同創設者の一人。映画『ハーヴェイ・ガールズ』(1946)、『花婿来たる』(1951)、『ティファニーで朝食を』(1961)、『酒とバラの日々』(1962) の劇中歌の作詞を手掛け、アカデミー歌曲賞を4回受賞した。 |
| ホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael, 1899-1981) アメリカの作曲家/歌手/ピアニスト/バンドリーダー。映画『花婿来たる』(1951) で、アカデミー歌曲賞を受賞した。 代表曲『スターダスト』『我が心のジョージア』 | |
| Original ver. | 1951年:ビング・クロスビー&ジェーン・ワイマン(Bing Crosby and Jane Wyman) |
『In the Cool, Cool, Cool of the Evening』は、1951年のロマンティックコメディ映画『花婿来たる』(原題:Here Comes the Groom)で主演の二人によって披露された曲です。
ジョニー・マーサーとホーギー・カーマイケルは、この曲でアカデミー歌曲賞を受賞しました。
エンディング
邦題『恋と涙の17才』
| Artist original ver. | レスリー・ゴーア(Lesley Gore, 1946-2015) |
| リリース | 1963年 |
| 作曲者 | デヴィッド・ホワイト(David White, 1939-2019) ジョン・マダラ(John Madara) |
「シンシアの21歳の誕生日パーティーでの思い出の歌を3人が歌う」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット
| Artist | パフ・ジョンソン(Puff Johnson, 1972-2013) アメリカのR&Bシンガーソングライター。 |
| リリース | 1996年:Soundtrack『ファースト・ワイフ・クラブ』 |
| 作曲者 | フィル・ゴールドストン(Phil Galdston) アメリカの歌手/ソングライター/プロデューサー。 |
| アラン・ロイ・スコット(Alan Roy Scott) アメリカのソングライター/プロデューサー。 | |
| リード・ヴァーテルニー(Reed Vertelney) アメリカの音楽プロデューサー/ソングライター/作曲家/マルチインストゥルメンタリスト。 |
『ファースト・ワイフ・クラブ』のサントラ
『ファースト・ワイフ・クラブ』はマーク・シャイマン(Marc Shaiman)が音楽を担当しました。
マーク・シャイマンは、アメリカ・ニュージャージー州出身の作曲家/ベット・ミドラーの共同プロデューサーです。『ア・フュー・グッドメン』『天使にラブソングを』などの映画音楽を手掛けたことでも知られています。
『ファースト・ワイフ・クラブ』キャスト・スタッフ
| 監督 | ヒュー・ウィルソン(Hugh Wilson) |
| 脚本 | ロバート・ハーリング(Robert Harling) |
| ポール・ラドニック(Paul Rudnick) | |
| 製作 | スコット・ルーディン(Scott Rudin) |
| 音楽 | マーク・シャイマン(Marc Shaiman) |
| 配給 | UIP |
| 公開 | 1996年9月20日 |
| 1997年5月24日 | |
| 上映時間 | 103分 |
アニー・パラディス:ダイアン・キートン(Diane Keaton)
エリース・エリオット:ゴールディ・ホーン(Goldie Hawn)
ブレンダ・カッシュマン:ベット・ミドラー(Bette Midler)
ガニラ・ゴールドバーグ:マギー・スミス(Maggie Smith)
モートン・カッシュマン:ダン・ヘダヤ(Dan Hedaya)
カーマイン・モレリ:フィリップ・ボスコ(Philip Bosco)
シェリー・ステュワート:サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)
シンシア・グリフィン:ストッカード・チャニング(Stockard Channing)
ビル・アチソン:ヴィクター・ガーバー(Victor Garber)
アーロン・パラディス:スティーヴン・コリンズ(Stephen Collins)
フィービー・ラヴェル:エリザベス・バークレー(Elizabeth Berkley)
レスリー・ローゼン:マーシャ・ゲイ・ハーデン(Marcia Gay Harden)
デュアート・フェリス:ブロンソン・ピンチョット(Bronson Pinchot)
若手監督:ティモシー・オリファント(Timothy Olyphant)
モリス・パックマン医師:ロブ・ライナー(Rob Reiner)
連邦保安官:J・K・シモンズ(J. K. Simmons)
ギルの新妻:ヘザー・ロックリア(Heather Locklear)
カメオ出演(本人役):イヴァナ・トランプ(Ivana Trump)
同じキャストが出演している映画/関連映画
(左右にスクロールできます)
コメント