2015年にアメリカで制作された『アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』（原題：Avengers: Age of Ultron）は、マーベル・コミックに登場するスーパーヒーロチーム「アベンジャーズ」の活躍を描いたSFアクション映画の続編です。MCUの11作目として制作されました
第88回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされました。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の挿入曲
- ロキの杖を奪還した帰りの機内で、ブルース・バナーがヘッドフォンでアリアを聴く
- アベンジャーズ・タワーに大勢のゲストが集まる（祝勝パーティで流れる曲）
- サム・ウィルソンがスティーブに早く自分の家を見つけるようアドバイスをする（祝勝パーティで流れる曲）
- ナターシャとブルースがバーカウンターで二人きりで話をする（祝勝パーティで流れる曲）
- スティーブがブルースにナターシャとの関係をアドバイスする（祝勝パーティで流れる曲）
- トニー、ジェームズ、ブルース、スティーブが順番にソーのハンマーを持ち上げようとする
- ソーのハンマーで身体をバラバラにされたウルトロンが呟くように歌う
- ナターシャは少女達がバレエを踊るレッドルームにいる幻影を見る
- スティーブがダンスホールでペギー・カーターに声をかけられる幻影を見る
- 戦闘機に乗ったウルトロンがハルクに上空から機銃掃射を浴びせる（機内でウルトロンが歌う）
- キャプテン・アメリカがクイックシルバーを救命艇に運び、ワンダはウルトロンの心臓をもぎ取る
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のサントラ
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』キャスト・スタッフ
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の挿入曲
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。（ネタバレにご注意ください）
ロキの杖を奪還した帰りの機内で、ブルース・バナーがヘッドフォンでアリアを聴く
歌劇《ノルマ》- 第1幕「清らかな女神よ」
| Artist | ヴィンチェンツォ・ベッリーニ（Vincenzo Bellini, 1801-1835） イタリアのオペラ作曲家、シチリア島・カターニア生まれ。ベルカント・オペラを代表する作曲家で、その長く流れるような旋律美から「カターニアの白鳥」と呼ばれた。 |
| 初演 | 1831年、スカラ座（ミラノ） |
| Artist | マリア・カラス（Maria Callas, 1923-1977） ニューヨーク出身のギリシャ系アメリカ人・ソプラノ歌手。 |
| ミラノ・スカラ座管弦楽団＆合唱団（The Orchestra e Coro del Teatro alla Scala (as Orchestra & Chorus of Teatro Alla Scala Milan) ミラノにある歌劇場スカラ座を本拠地とするオーケストラ／合唱団。 | |
| トゥリオ・セラフィン（Tullio Serafin, 1878-1968） イタリアの指揮者。レナータ・テバルディ、マリア・カラスを見出したことでも知られる。 |
『ノルマ』は、紀元前50年頃、ローマ帝国に支配されたガリア地方が舞台です。
主人公のノルマは、巫女でありながら敵国の将軍ポリオーネと密かに愛し合い二人の子供をもうけていました。
ここで使われた『清らかな女神よ』は、ノルマ（ソプラノ歌手）がローマへの怒りに燃える民衆の心を鎮め、月の女神に祈りを捧げる場面で歌うアリアです。
恋人への愛と神や同胞への忠誠との板挟みの苦しみを独白します。
アベンジャーズ・タワーに大勢のゲストが集まる（祝勝パーティで流れる曲）
| Artist | ダマト（Damato） |
| リリース | 2014年：Soundtrack『ナッツジョブ 〜サーリー&バディのピーナッツ大作戦!〜』 |
| 作曲者 | Jason French Muniz, Cheapshot, James Katalbas and Jason Rabinowitz |
『Great Intentions』は、2014年の米・アニメーション映画『ナッツジョブ 〜サーリー&バディのピーナッツ大作戦!〜』（原題：The Nut Job）のオリジナル・サウンドトラックです。
サム・ウィルソンがスティーブに早く自分の家を見つけるようアドバイスをする（祝勝パーティで流れる曲）
| Artist | グレゴリー・ポーター（Gregory Porter） アメリカの歌手／ソングライター／俳優、1971年カリフォルニア州サクラメント生まれ。 メジャーデビューアルバム『Liquid Spirit』(2013) がミリオンセールスを達成。その次にリリースしたアルバム『Take Me to the Alley』(2016) も高い評価を受け、グラミー賞（最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム賞）を2度受賞した。 |
| リリース | 2013年 |
| 作曲者 | グレゴリー・ポーター |
ナターシャとブルースがバーカウンターで二人きりで話をする（祝勝パーティで流れる曲）
邦題『言い出しかねて』
| Artist cover ver. | BBCビッグバンド（The BBC Big Band） 著名なジャズミュージシャンで構成されるイギリスのビッグバンド。1964年設立。 |
| リリース | 1992年 |
| 作曲者 | アイラ・ガーシュウィン（Ira Gershwin, 1896-1983） アメリカの作詞家。ジョージ・ガーシュウィンの兄。 1924年から弟ジョージとソングライティング・チームを組み、20世紀を代表する数多くの楽曲を残した。 |
| ヴァーノン・デューク（Vernon Duke, 1903-1969） ロシア生まれのアメリカの作曲家／詩人。 キエフ音楽院で作曲／音楽理論を学び、1921年に内戦を逃れて渡米。ジョニー・マーサー、サミー・カーン等とのコラボでブロードウェイを中心に活躍した。また、その間も本名のウラディミール・デュケルスキー名義で交響曲やチェロ協奏曲を作曲し、ロシア語の詩などを書き続けた。 | |
| Original ver. | 1936年：ボブ・ホープ（Bob Hope, 1903-2003） イギリス生まれのアメリカのコメディアン／俳優／エンターテイナー／プロデューサー。 |
『I Can’t Get Started』は、1936年にブロードウェイで開幕したミュージカルレヴュー『The Ziegfeld Follies of 1936』のために作られた曲です。
世界中を飛行機で飛び回り、スペイン革命も鎮めた。
ゴルフをすればアンダーパーでラウンドするし、主演での映画出演依頼も殺到している。
そんな僕だけど君を前にすると一歩が踏み出せないでいるよ‥‥といった切ない気持ちが歌われています。
スティーブがブルースにナターシャとの関係をアドバイスする（祝勝パーティで流れる曲）
| Artist | ビル・キーズ（Bill Keis） アメリカのピアニスト／作曲家／プロデューサー／教育者。1958年ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。 |
| リリース | 2015年 |
| 作曲者 | ビル・キーズ |
トニー、ジェームズ、ブルース、スティーブが順番にソーのハンマーを持ち上げようとする
| リリース | 2001年：Soundtrack『Plan B』 |
| 作曲者 | ブライアン・タイラー（Brian Tyler） アメリカの作曲家／指揮者／ミュージシャン／編曲家／音楽プロデューサー、1972年生まれ。 |
『Drum Duel』は、2001年のクライム・コメディ映画『Plan B』のオリジナル・サウンドトラックです。
ソーのハンマーで身体をバラバラにされたウルトロンが呟くように歌う
邦題『もう糸はいらない』
| リリース | 1940年：Soundtrack『ピノキオ』 |
| 作曲者 | リー・ハーライン（Leigh Harline, 1907-1969） アメリカの映画音楽作曲家／ソングライター。映画『ピノキオ』(1940) でアカデミー作曲賞＆歌曲賞の2部門を受賞した。 |
| ネッド・ワシントン（Ned Washington, 1901-1976） ペンシルベニア州スクラントン出身のアメリカの作詞家。 映画『ピノキオ』(1940) でアカデミー作曲賞＆歌曲賞の2部門を、『真昼の決闘』(1952) でアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
『I’ve Got No Strings』は、ディズニー映画『ピノキオ』（Pinocchio）のオリジナル・サウンドトラックです。
ずる賢いキツネに騙されてストロンボリ一座に売り飛ばされたピノキオは “糸の無い人形” としてステージにあがりこの曲を歌います。オランダ、フランス、ロシアの民族衣装を着たあやつり人形と違って自由に歌い踊るピノキオは一座のスターになります。
この後「戦闘機に乗ったウルトロンがハルクに上空から機銃掃射を浴びせる（機内でウルトロンが歌う）」でもこの曲が使われています。
ナターシャは少女達がバレエを踊るレッドルームにいる幻影を見る
バレエ音楽《シンデレラ》Op.87, 第1幕 No.1「イントロダクション」
| 作曲者 | セルゲイ・プロコフィエフ（Sergei Prokofiev, 1891-1953） ロシアの作曲家／ピアニスト／指揮者。 様々なジャンルで傑作を生み出した20世紀を代表する作曲家の一人。 |
| 初演 | 1945年、ボリショイ劇場（モスクワ） |
『シンデレラ』は、セルゲイ・プロコフィエフが作曲したバレエ音楽／バレエ作品です。
“世紀の舞姫” と呼ばれたソ連の伝説的バレリーナ、ガリーナ・ウラノワ（Galina Sergeyevna Ulanova, 1910-1998）が主演のシンデレラをつとめ、モスクワのボリショイ劇場で初演されました。ガリーナ・ウラノワは社会主義労働英雄（ソ連最高の栄誉称号）を二度授与された唯一のダンサーとしても知られています。
スティーブがダンスホールでペギー・カーターに声をかけられる幻影を見る
| Artist | Gene Krupa and His Orchestra |
| ジーン・クルーパ（Gene Krupa, 1909-1973） アメリカのジャズドラマー。 スウィング期を代表する名ドラマー。ドラム・ソロの名演を数多く残した。 | |
| 作曲者 | ジーン・クルーパ（Gene Krupa, 1909-1973） |
| ロイ・エルドリッジ（Roy Eldridge, 1911-1989） アメリカのジャズトランペット奏者。ビバップの先駆者とされる。 |
戦闘機に乗ったウルトロンがハルクに上空から機銃掃射を浴びせる（機内でウルトロンが歌う）
邦題『もう糸はいらない』
| リリース | 1940年：Soundtrack『ピノキオ』 |
| 作曲者 | リー・ハーライン（Leigh Harline, 1907-1969） ネッド・ワシントン（Ned Washington, 1901-1976） |
「ソーのハンマーで身体をバラバラにされたウルトロンが呟くように歌う」でもこの曲が使われていました。
キャプテン・アメリカがクイックシルバーを救命艇に運び、ワンダはウルトロンの心臓をもぎ取る
ベルリン・ミサ – 1. キリエ
| 作曲者 | アルヴォ・ペルト（Arvo Pärt） エストニアの作曲家、1935年生まれ。 原初的な祈りの音楽を研究することで「ティンティナブリ」という技法を見つけ出し独自のスタイルを確立させた。ミニマル・ミュージックの代表的な作曲家の一人。 |
| 作曲年 | 1990年 |
| Artist | エストニアフィルハーモニック室内合唱団（Estonian Philharmonic Chamber Choir) エストニアを拠点とするプロの合唱団。指揮者のトヌ・カリユステによって1981年に設立された。 |
| タリン室内管弦楽団（The Tallinna Kammerorkester） エストニアの首都タリンを拠点とする室内管弦楽団。指揮者のトヌ・カリユステによって1993年に設立された。 | |
| トヌ・カリユステ（Tõnu Kaljuste） エストニアの指揮者、1953年生まれ。 |
『Berliner Messe』は、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトによるミサ曲です。
1990年にベルリンで開催された第90回カトリック教徒大会の記念委嘱作品として作られ、キリスト昇天祭に聖ヘドウィグ大聖堂で初演されました。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のサントラ
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』はダニー・エルフマン（Danny Elfman）とブライアン・タイラー（Brian Tyler）が音楽を担当しました。
ダニー・エルフマンは、オインゴ・ボインゴの創設者／元リーダーとしても知られるアメリカ・カリフォルニア出身の作曲家です。『チャーリーとチョコレート工場』や『ビートルジュース』などティム・バートン作品のほとんどで音楽を担当しています。
ブライアン・タイラーは、アメリカ・カリフォルニア州出身の作曲家です。『ワイルド・スピード』シリーズや『エクスペンダブルズ』シリーズの音楽を手掛けています。
ポチップ
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』キャスト・スタッフ
| 監督 | ジョス・ウェドン（Joss Whedon） |
| 脚本 | ジョス・ウェドン（Joss Whedon） |
| 原作 | スタン・リー（Stan Lee） |
| ジャック・カービー（Jack Kirby） | |
| 製作 | ケヴィン・ファイギ（Kevin Feige） |
| 音楽 | ダニー・エルフマン（Danny Elfman） |
| ブライアン・タイラー（Brian Tyler） | |
| 配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
| 公開 | 2015年5月1日 |
| 2015年7月4日 | |
| 上映時間 | 141分 |
トニー・スターク／アイアンマン：ロバート・ダウニー・Jr（Robert Downey Jr.）
ソー：クリス・ヘムズワース（Chris Hemsworth）
ブルース・バナー／ハルク：マーク・ラファロ（Mark Ruffalo）
ハルクの声：ルー・フェリグノ（Lou Ferrigno）
スティーブ・ロジャース／キャプテン・アメリカ：クリス・エヴァンス（Chris Evans）
ナターシャ・ロマノフ／ブラック・ウィドウ：スカーレット・ヨハンソン（Scarlett Johansson）
クリント・バートン／ホークアイ：ジェレミー・レナー（Jeremy Renner）
ジェームズ・“ローディ”・ローズ／ウォーマシン：ドン・チードル（Don Cheadle）
ピエトロ・マキシモフ／クイックシルバー：アーロン・テイラー＝ジョンソン（Aaron Taylor-Johnson）
ワンダ・マキシモフ／スカーレット・ウィッチ：エリザベス・オルセン（Elizabeth Olsen）
J.A.R.V.I.S. （ジャーヴィス）／ヴィジョン：ポール・ベタニー（Paul Bettany）
マリア・ヒル：コビー・スマルダーズ（Cobie Smulders）
サム・ウィルソン／ファルコン：アンソニー・マッキー（Anthony Mackie）
マーガレット・エリザベス・“ペギー”・カーター：ヘイリー・アトウェル（Hayley Atwell）
ヘイムダル：イドリス・エルバ（Idris Elba）
ローラ・バートン：リンダ・カーデリーニ（Linda Cardellini）
エリック・セルヴィグ：ステラン・スカルスガルド（Stellan Skarsgård）
ヘレン・チョ：キム・スヒョン（Claudia Kim）
ヴォルフ・ガング・フォン・ストラッカー／バロン・ストラッカー：トーマス・クレッチマン（Thomas Kretschmann）
ユリシーズ・クロウ：アンディ・サーキス（Andy Serkis）
マダム・B：ジュリー・デルピー（Julie Delpy）
キャメロン・クライン：アーロン・ヒムルスタイン（Aaron Himelstein）
スタン・リー：スタン・リー（Stan Lee）
ドクター・リスト：ヘンリー・グッドマン（Henry Goodman）
F.R.I.D.A.Y. （フライデー）の声：ケリー・コンドン（Kerry Condon）
ウルトロン：ジェームズ・スペイダー（James Spader）
ニック・フューリー：サミュエル・L・ジャクソン（Samuel L. Jackson）
サノス：ジョシュ・ブローリン（Josh Brolin）
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