2023年にA24のもとアメリカで制作された『ドリーム・シナリオ』(原題:Dream Scenario)は、ある日突然、多くの人々の夢に現れるようになった平凡な大学教授の奇妙な体験を描いたダークコメディです。
アリ・アスターが製作として加わり、ニコラス・ケイジが主演を務めました。
『ドリーム・シナリオ』の挿入曲
『ドリーム・シナリオ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
家族と食事中にポールのスマートフォンが鳴る(スマートフォンの着信音)
四季 – ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調「冬」 Op. 8, No. 4, RV 297 – 第1楽章
作曲者 | アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi, 1678-1741) バロック音楽を代表するイタリアの作曲家。 |
出版年 | 1725年 |
ポールの友人がディナーで話した事をポールに電話で聞かせる(出席した女性達が夢の話をするシーン)
夜想曲第5番 変ロ長調 H. 37A
作曲者 | ジョン・フィールド(John Field, 1782-1837) アイルランドの作曲家/ピアニスト。 夜想曲(ノクターン)を一つの音楽ジャンルとして確立させ、フレデリック・ショパンらに影響を与えた。 |
作曲年 | 1817年 |
広告代理店のアシスタントの女性がポールに夢の内容を話す(バーで流れる曲)
Artist | ジェフリー・ランダース(Geoffrey Landers) アメリカのミュージシャン/レコーディングスタジオ経営者。 |
リリース | 1987年 |
作曲者 | ジェフリー・ランダース |
ポールが広告代理店の女性にシマウマの模様について語る(バーで流れる曲)
Artist | ジョーダン・ラフ(Jordan Raf) アメリカの歌手/音楽プロデューサー/マルチインストゥルメンタリスト/メディアアーティスト。ロサンゼルスを拠点とする。 |
リリース | 2023年 |
作曲者 | ジョーダン・ラフ |
リチャードがポール夫婦をディーナーに招く(部屋で流れる曲)
(この後「ポールが家族と食事をしながら大学を休職になった経緯を話す」のシーンでもこの曲が流れています。)
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 – アリア
作曲者 | ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750) バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。 宗教音楽や器楽曲など幅広いジャンルで多くの傑作を残し、西洋音楽の歴史の中で最も偉大な作曲家の一人と評される。 |
出版年 | 1741年 |
『ゴルトベルク変奏曲』は、バッハが鍵盤楽器のために作った変奏曲です。
主題となるアリアと30の変奏曲で構成されています。
レストランで揉め事を起こし怪我をしたポールを妻が車で迎えに来る(レストランで流れる曲)
Artist | F.J.マクマホン(F.J. McMahon) カリフォルニア州サンタバーバラ出身のアメリカのフォーク歌手。 ベトナム戦争から帰還した後に最初で唯一のアルバム『Spirit Of The Golden Juice』(1969) をリリース。このアルバムが数十年後にレコード収集家の間でカルト的な人気を博し、今でも愛されている。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | F.J.マクマホン(F.J. McMahon) |
学芸会が開催されている校内にポールが強引に入って行く(学芸会の演目で流れる曲)
邦題『ゴールデン・アフタヌーン』
リリース | 1951年:Soundtrack『ふしぎの国のアリス』 |
作曲者 | サミー・フェイン(Sammy Fain, 1902-1989) アメリカのポピュラー音楽作曲家。 ウォルト・ディズニーのアニメ映画『不思議の国のアリ』『ピーター・パン』『ビアンカの大冒険』の楽曲を作るなど、1930年代から1950年代にかけて30本以上の映画音楽を作曲。『カラミティ・ジェーン』(1953)、『慕情』(1955) の主題歌でアカデミー歌曲賞を2度受賞した。 |
ボブ・ヒリアード(Bob Hilliard, 1918-1971) アメリカの作詞家。 ウォルト・ディズニーのアニメーション映画『ふしぎの国のアリス』の主題歌を作詞したことで知られる。 | |
Original ver. | 1951年:キャスリン・ボーモント(Kathryn Beaumont) イギリスの女優、1938年ロンドン生まれ。 |
『All in the Golden Afternoon』は、ウォルト・ディズニー・プロダクション製作の長編アニメーション映画『ふしぎの国のアリス』(1951) のオリジナル・サウンドトラックです。
エンドクレジット
シティ・オブ・ドリームズ
Artist | トーキング・ヘッズ(Talking Heads) 1975年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1986年 |
作曲者 | デヴィッド・バーン(David Byrne) スコットランド系アメリカ人の歌手/ソングライター/音楽プロデューサー/俳優/作家/音楽理論家/ビジュアルアーティスト/映画製作者、1952年ダンバートン生まれ。 ロックバンド「トーキング・ヘッズ」(Talking Heads) のフロントマンとして注目を集め、ソロ転向後も音楽、映画、舞台にと幅広い活動を行う。1987年の『ラストエンペラー』では、坂本龍一、蘇聡と共同で音楽を手がけアカデミー作曲賞を受賞した。 |
『ドリーム・シナリオ』のサントラ
『ドリーム・シナリオ』はオーウェン・パレット(Owen Pallett)が音楽を担当しました。
オーウェン・パレットは、カナダ出身の作曲家/ヴァイオリニストです。『her/世界でひとつの彼女』ではアーケイド・ファイアとともに音楽を制作しました。

『ドリーム・シナリオ』キャスト・スタッフ
監督 | クリストファー・ボルグリ(Kristoffer Borgli) |
脚本 | クリストファー・ボルグリ(Kristoffer Borgli) |
製作 | ラース・クヌードセン(Lars Knudsen) |
アリ・アスター(Ari Aster) | |
タイラー・カンペロン(Tyler Campellone) | |
ジェイコブ・ジャフケ(Jacob Jaffke) | |
ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage) | |
音楽 | オーウェン・パレット(Owen Pallett) |
配給 | クロックワークス |
公開 | 2023年11月10日 |
2024年11月22日 | |
上映時間 | 102分 |
ポール・マシューズ:ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)
ジャネット・マシューズ:ジュリアンヌ・ニコルソン(Julianne Nicholson)
トレント:マイケル・セラ(Michael Cera)
ブレット:ティム・メドウス(Tim Meadows)
モリー:ディラン・ゲルラ(Dylan Gelula)
リチャード:ディラン・ベイカー(Dylan Baker)
ソフィー・マシューズ:リリー・バード(Lily Bird)
ハンナ・マシューズ:ジェシカ・クレメント(Jessica Clement)
同じキャストが出演している映画/関連映画
コメント