1979年にアメリカで制作された映画『ライトスタッフ』(原題:The Right Stuff)は、NASAのマーキュリー計画を描いた歴史小説です。
第56回アカデミー賞では作品賞を含む8部門にノミネートされ、作曲賞など4部門を受賞しました。
- 『ライトスタッフ』の挿入曲
- 葬儀で歌われる讃美歌
- 葬儀の後、イェーガーが酒場 “パンチョの店” に入る(酒場で流れる曲)
- 1947年、音速の壁を破る偉業を成し遂げた後、イエガーがグレニスらと酒場の外で大騒ぎする(酒場で流れる曲)
- 1953年、ゴードンが車に家族を乗せてエドワーズ空軍基地に入ってくる(車で流れる曲)
- マッハ2の壁を破ったスコットのために皆が祝杯をあげる(酒場で流れる曲)
- グレニスが店に入ってきてイェーガーをダンスに誘う(酒場で流れ、イェーガーとグレニスがダンスをする曲)
- 1957年10月4日、ソ連の人工衛星「スプートニク1号」打ち上げ成功の報がアメリカに入る
- 政府関係者が宇宙飛行士をスカウトしにパンチョの店を訪れる(酒場で流れる曲)
- スカウトマンが宿で食事をしながらTVを見る(司会者がグレン少佐を紹介するファンファーレ)
- スカウトマンが宿でTVを見る(曲名当てクイズの答え)
- ゴードンが精液を採取するために個室トイレに入り隣のグレンに話しかける(グレンが鼻歌を歌う)
- ゴードンも個室トイレで鼻歌を歌ってグレンに対抗する(ゴードンが鼻歌を歌う)
- 看護師との面会のために、ゴードンが妻を車に乗せて連れて来る(車で流れる曲)
- 1959年ワシントン、選ばれた7人の宇宙飛行士に会場から大きな拍手が贈られる
- 人々が思い思いに楽しむココア・ビーチを宇宙飛行士達を乗せた車がゆっくりと通り過ぎて行く
- 宇宙飛行士達がバーで酒を飲み、好みの女性を物色する(バーで流れる曲)
- イェーガーがひとり静かに夜空の月を見上げる(酒場で仲間達が歌う曲)
- 1961年5月5日、アランがアメリカ人として初めて宇宙へ出て無事に帰還を果たす(軍楽隊が演奏する曲)
- 2回目の有人宇宙飛行を翌日に控えた夜、宇宙飛行士に選ばれたガスを含めた関係者達がバーで酒を飲む(技術者達がピアノを囲んで声を揃えて歌う)
- NASAのヘリコプターで基地に駆けつけた家族を、 ガスが一人で出迎える(軍楽隊が演奏する曲)
- パンチョの店が火事で焼ける
- 1962年2月20日、ゴードンがオーストラリアの地上局に到着する(ゴードンが車の中で運転手と一緒に歌う)
- グレンを乗せたフレンドシップ7号が発射される
- グレンを乗せたフレンドシップ7号が大気圏に突入する
- グレンが美しい地球を眺め、歓声を上げる
- グレンがアメリカ人として初めて地球周回飛行を体験する
- フレンドシップ7号が大気圏に再突入する(グレンが鼻歌を歌う)
- ジョンソン副大統領主催のバーベキューパーティーに宇宙飛行士達が夫婦で招かれる(入場の際にバンドが演奏する曲)
- 宇宙飛行士達がテキサススタイルのバーベキューを楽しむ(バンドが演奏する曲/ステージでチアガールがダンスを見せる)
- パーティの参加者がグレンの周りに大勢集まる(バンドが演奏する曲)
- 宇宙飛行士達がパーティで特別ゲストのファンダンスを見る/イェーガーが戦闘機から脱出する
- エンディング&エンドクレジット 1曲目
- 『ライトスタッフ』のサントラ
- 『ライトスタッフ』キャスト・スタッフ
『ライトスタッフ』の挿入曲
『ライトスタッフ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
葬儀で歌われる讃美歌
讃美歌『涯しも知られぬ青海原をも』
| 作曲者 | ウイリアム・ホワイティング(William Whiting, 1825-1878) イギリスの作家/詩人/賛美歌作家。 |
| ジョン・バッカス・ダイクス(John B. Dykes, 1823-1876) イギリスの賛美歌作曲家。 |
『Eternal Father, Strong to Save』は、当時学校校長をしていた詩人ウィリアム・ウィティング(William Whiting)が、自身の水難経験と詩篇107にインスピレーションを受け、アメリカに船で旅立つ生徒の安全を願って書いた詩(1860年)をもとに作られた讃美歌です。その後、海軍関係者に瞬く間にひろがったことから『海軍の賛美歌』とも呼ばれています。
1940年、海だけではなく、陸・空・宇宙が組み込まれたバージョンが作られました。
葬儀の後、イェーガーが酒場 “パンチョの店” に入る(酒場で流れる曲)
| Artist | ボブ・ウィルズ(Bob Wills, 1905-1975) アメリカのミュージシャン/ソングライター/バンドリーダー。 |
| リリース | 1969年 |
| 作曲者 | ヴォーン・ホートン(Vaughn Horton, 1911-1988) アメリカのソングライター/パフォーマー。 |
1947年、音速の壁を破る偉業を成し遂げた後、イエガーがグレニスらと酒場の外で大騒ぎする(酒場で流れる曲)
| Artist | マーガレット・ホワイティング(Margaret Whiting, 1924-2011) アメリカのジャズ/ポップ/カントリーミュージック歌手。 ジミー・ウェイクリーとのデュエット曲『Slippin’ Around』(1949) が大ヒットし「ジュークボックスの女王」(Queen of the Jukeboxes) と称えられた。 |
| リリース | 1948年 |
| 作曲者 | アレックス・クレーマー(Alex Kramer, 1903-1998) カナダのソングライター。 |
| ジョアン・ホイットニー(Joan Whitney, 1914-1990) アメリカのシンガーソングライター。アレックス・クレーマーの弟子。 |
1953年、ゴードンが車に家族を乗せてエドワーズ空軍基地に入ってくる(車で流れる曲)
アイ・ガット・ア・ロケット・イン・マイ・ポケット
| Artist | ジミー・リロイド(Jimmy Lloyd, 1922-2001) アメリカのカントリー/ロカビリー・アーティスト。 |
| リリース | 1958年 |
| 作曲者 | ジミー・リロイド(Jimmy Lloyd, 1922-2001) |
| ヴィック・マッカルパイン(Vic McAlpin, 1918-1980) アメリカのソングライター。 |
マッハ2の壁を破ったスコットのために皆が祝杯をあげる(酒場で流れる曲)
| Artist cover ver. | ケイ・スター(Kay Starr, 1922-2016) アメリカの女性歌手。 |
| リリース | 1952年 |
| 作曲者 | ベニー・ベンジャミン(Bennie Benjamin, 1907-1989) ヴァージン諸島生まれのアメリカの作曲家。ソル・マーカスとの共同執筆で知られる。 |
| ジョージ・デイヴィッド・ウェイス(George David Weiss, 1921-2010) アメリカのソングライター/アレンジャー。 代表曲『バードランドの子守唄』『好きにならずにいられない』『この素晴らしき世界』 | |
| Original ver. | 1951年:アル・コステロ(Al Costello) アメリカのポップボーカリスト。 |
グレニスが店に入ってきてイェーガーをダンスに誘う(酒場で流れ、イェーガーとグレニスがダンスをする曲)
テネシーワルツ
| Artist cover ver. | パティ・ペイジ(Patti Page, 1927-2013) アメリカの歌手。1950年代に女性アーティストとして最も多くのレコード売り上げ枚数を記録し、その後、60年にわたるキャリアの中で1億枚以上のレコードを販売した。 多重録音を用いた最初の歌手としても知られる。 |
| リリース | 1950年 |
| 作曲者 | レッド・スチュワート(Redd Stewart, 1923-2003) アメリカのカントリーミュージック・ソングライター/レコーディングアーティスト。 |
| ピー・ウィー・キング(Pee Wee King, 1914-2000) アメリカのカントリーミュージック・ソングライター/レコーディングアーティスト。 | |
| Original ver. | 1948年: ピー・ウィー・キング |
この後「パンチョの店が火事で焼ける」でもこの曲が使われています。
1957年10月4日、ソ連の人工衛星「スプートニク1号」打ち上げ成功の報がアメリカに入る
ヤブロチコ
『ヤブロチコ』は “水兵の陽気なダンス” として踊られることが多いロシア民謡です。
政府関係者が宇宙飛行士をスカウトしにパンチョの店を訪れる(酒場で流れる曲)
邦題『風来坊の唄』
| Artist | ゴギ・グラント(Gogi Grant, 1924-2016) アメリカのジャズ/ポップ・シンガー。 |
| リリース | 1956年 |
| 作曲者 | ハーブ・ニューマン(Herb Newman, 1925-1976) アメリカのソングライター/レコードレーベルオーナー。 |
| スタンリー・レボウスキー(Stanley Lebowsky, 1926-1986) アメリカの作曲家/作詞家/指揮者/音楽監督。主にハリウッドとブロードウェイで仕事をした。 |
スカウトマンが宿で食事をしながらTVを見る(司会者がグレン少佐を紹介するファンファーレ)
邦題『海兵隊讃歌』
| 作曲者 | ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach, 1819-1880) ドイツ生まれのフランスの作曲家/チェリスト/インプレサリオ。 音楽と喜劇との融合を果たし、オペレッタ(喜歌劇)の原型を作ったことで「オペレッタの父」と言われた。 |
『The Marines Hymn』は、1929年に認可されたアメリカ海兵隊の公式軍歌です。アメリカ軍における最古の公式ソングとしても知られています。
ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『ブラバンのジュヌヴィエーヴ』の二人の兵士によるデュエット『Couplets des deux hommes d’armes』(1867年版) のメロディをベースに作られています。
この後「ゴードンが精液を採取するために個室トイレに入り隣のグレンに話しかける(グレンが鼻歌を歌う)」でもこの曲が使われています。
スカウトマンが宿でTVを見る(曲名当てクイズの答え)
ストレイトン・アップ・アンド・フライ・ライト
| Artist original ver. | ナット・キング・コール(Nat King Cole, 1919-1965) 「キング」の愛称で呼ばれ一世を風靡したアメリカのジャズピアニスト/歌手。 1930年代後半にジャズピアニストとしてキャリアをスタートさせ、ピアノ・ギター・ベースからなる「ナット・キング・コール・トリオ」を結成しトリオバンドの先駆けとなり活躍。歌手としても艶と暖かみのあるスモーキーな声が絶賛され数多くのヒット曲を世に送り出した。 |
| リリース | 1944年 |
| 作曲者 | ナット・キング・コール(Nat King Cole, 1919-1965) |
| アーヴィング・バーギー(Irving Burgie, 1924-2019) ブルックリン出身のミュージシャン/ソングライター。 |
ゴードンが精液を採取するために個室トイレに入り隣のグレンに話しかける(グレンが鼻歌を歌う)
邦題『海兵隊讃歌』
| 作曲者 | ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach, 1819-1880) ドイツ生まれのフランスの作曲家/チェリスト/インプレサリオ。 音楽と喜劇との融合を果たし、オペレッタ(喜歌劇)の原型を作ったことで「オペレッタの父」と言われた。 |
「スカウトマンが宿で食事をしながらTVを見る(司会者がグレン少佐を紹介するファンファーレ)」でもこの曲が使われていました。
ゴードンも個室トイレで鼻歌を歌ってグレンに対抗する(ゴードンが鼻歌を歌う)
邦題『アメリカ空軍の歌』
| 作曲者 | ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach, 1819-1880) ドイツ生まれのフランスの作曲家/チェリスト/インプレサリオ。 音楽と喜劇との融合を果たし、オペレッタ(喜歌劇)の原型を作ったことで「オペレッタの父」と言われた。 |
『The U.S. Air Force』は、1947年に認可されたアメリカ空軍の公式軍歌です。
『(The)Wild Blue Yonder』『(The)Air Force Song』のタイトルでも知られています。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「イェーガーがひとり静かに夜空の月を見上げる(酒場で仲間達が歌う曲)」
「NASAのヘリコプターで基地に駆けつけた家族を、 ガスが一人で出迎える(軍楽隊が演奏する曲)』
看護師との面会のために、ゴードンが妻を車に乗せて連れて来る(車で流れる曲)
グッド・ゴーリー・ミス・モーリー
| Artist | リトル・リチャード(Little Richard, 1932-2020) アメリカのシンガー/ピアニスト/ソングライター。 「ロックンロールの創造者」「ロックンロールの王様」と称される。 |
| リリース | 1956年 |
| 作曲者 | ロバート・ブラックウェル(Robert Blackwell, 1918-1985) アメリカの音楽プロデューサー/ソングライター/編曲家/バンドリーダー。 |
| ジョン・マラスカルコ(John Marascalco) アメリカのソングライター、1931年生まれ。 |
1959年ワシントン、選ばれた7人の宇宙飛行士に会場から大きな拍手が贈られる
オラトリオ《メサイア》 HWV 56 / 第2部 No 41: ハレルヤ・コーラス
| 作曲者 | ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(George Frideric Handel, 1685-1759) イギリスで活躍したドイツ出身のバロック作曲家。 ハンブルクでオルガニスト/オペラ作曲家として活動した後、メディチ家の招きでイタリアに渡りイタリア・オペラを学び成功を収める。その後イギリスで王室音楽アカデミーの中心人物として活躍し1727年にイギリスに帰化。きらびやかで華やかなオルガン協奏曲で聴衆を喜ばせ、英語によるオラトリオ『メサイア』などの名作を作曲し英国の教会音楽に新しいスタイルを導入した。 |
| 作曲年 | 1741年 |
| Artist | ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(London Philharmonic Orchestra) イギリスのロンドンに本拠を置くオーケストラ。1932年設立。 |
| カール・リヒター(Karl Richter, 1926-1981) ドイツの指揮者/オルガン/チェンバロ奏者。 |
人々が思い思いに楽しむココア・ビーチを宇宙飛行士達を乗せた車がゆっくりと通り過ぎて行く
ラ・バンバ
| Artist cover ver. | チャビー・チェッカー(Chubby Checker) アメリカの歌手/ダンサー、1941年生まれ。 『ザ・ツイスト』(The Twist )のヒットによる世界的なツイスト・ブームの立役者として知られる。 |
| リリース | 1962年 |
| 作曲者 | リッチー・ヴァレンス(Ritchie Valens, 1941-1959) アメリカのギタリスト/歌手/ソングライター。 メキシコ民謡をロック風にアレンジした『La Bamba』をヒットさせ、ロックムーブメントの一翼を担った。 1959年2月3日、ツアーの移動の為にチャーターした小型機が墜落し17歳の若さで死去。この日は後に「音楽が死んだ日」と呼ばれるようになった。 |
| Original ver. | 1958年: リッチー・ヴァレンス |
宇宙飛行士達がバーで酒を飲み、好みの女性を物色する(バーで流れる曲)
邦題『瞳は君ゆえに』
| Artist cover ver. | ザ・フラミンゴス(The Flamingos) 1953年にシカゴで結成されたアメリカのドゥーワップグループ。 1950年代後半に人気を博し、ドゥーワップの音楽史上最も影響力のあるボーカルグループの1つとして知られる。2001年ロックの殿堂入りを果たす。 |
| リリース | 1959年 |
| 作曲者 | アル・デュビン(Al Dubin, 1891-1945) スイス出身のアメリカの作詞家。 |
| ハリー・ウォーレン(Harry Warren, 1893-1981) ニューヨーク出身のイタリア系アメリカ人作曲家。 60年にわたるキャリアの中で800曲以上の曲を書き、それらは300本以上の映画で使われた。『ブロードウェイの子守歌』『You’ll Never Know』『On the Atchison, Topeka and the Santa Fe』でアカデミー歌曲賞を3度受賞した。 | |
| Original ver. | 1934年:ディック・パウエル(Dick Powell, 1904-1963) アメリカの俳優/歌手/映画監督。 |
『I Only Have Eyes for You』は、1934年のミュージカルコメディ映画『泥酔夢』(Dames)のオリジナル・サウンドトラックです。『瞳は君ゆえに』『君ゆえの瞳』の邦題で知られています。
イェーガーがひとり静かに夜空の月を見上げる(酒場で仲間達が歌う曲)
邦題『アメリカ空軍の歌』
| 作曲者 | ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach, 1819-1880) ドイツ生まれのフランスの作曲家/チェリスト/インプレサリオ。 音楽と喜劇との融合を果たし、オペレッタ(喜歌劇)の原型を作ったことで「オペレッタの父」と言われた。 |
「ゴードンも個室トイレで鼻歌を歌ってグレンに対抗する(ゴードンが鼻歌を歌う)」でもこの曲が使われていました。
1961年5月5日、アランがアメリカ人として初めて宇宙へ出て無事に帰還を果たす(軍楽隊が演奏する曲)
邦題『錨を上げて』
| 作曲者 | チャールズ・ツィマーマン(Charles A. Zimmerman, 1861-1916) アメリカの作曲家。ボルチモアのピーボディ音楽院を卒業後、アメリカ海軍に入隊。1916年に脳出血で亡くなるまで海軍士官学校の楽長を務めた。 |
| アルフレッド・ハート・マイルズ(Alfred Hart Miles, 1883-1956) アメリカの軍人。アナポリスの海軍兵学校の士官候補生だった1906年に「Anchors Aweigh」の歌詞を書いたことで知られる。 | |
| 作曲年 | 1906年 |
『Anchors Aweigh』は、アメリカ海軍の非公式の行進曲です。
フットボールの試合での行進曲として作られ、1906年にフィラデルフィアで行われた陸軍と海軍の試合で初めて演奏されました。
日本では、鹿島アントラーズのチャントとしても知られています。
2回目の有人宇宙飛行を翌日に控えた夜、宇宙飛行士に選ばれたガスを含めた関係者達がバーで酒を飲む(技術者達がピアノを囲んで声を揃えて歌う)
リリー・マルレーン
| Artist cover ver. | マレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich, 1901-1992) ドイツ出身の女優/歌手。1920年代のベルリンで舞台やサイレント映画に出演し、1930年アメリカに移住しスターの座を確立。1939年アメリカの市民権を取得し、第二次世界大戦中ヨーロッパ各地を連合軍兵士の慰問で巡り『リリー・マルレーン』を広めた。 |
| リリース | 1945年 |
| 作曲者 | ハンス・ライプ(Hans Leip, 1893-1983) ドイツの詩人/作家。 |
| ノルベルト・シュルツェ(Norbert Schultze, 1911-2002) ドイツの映画音楽作曲家。 第二次世界大戦中、ヒトラー内閣の国民啓蒙宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスのスタッフとしてプロパガンダ映画の音楽を多数手掛ける。戦後は1933年〜1945年に作成した作品全てのロイヤリティをドイツ赤十字社に寄付することとし、その後も数多くのオペラ/オペレッタを書き続けた。 | |
| Original ver. | 1939年:ララ・アンデルセン(Lale Andersen mit kleinem Ensemble) |
『Lili Marleen』は、第二次世界大戦中にヨーロッパで流行したドイツのラブソングです。
ハンブルクで教師をしていたハンス・ライプがロシアへの出征を前に書いた詩(1915)に、ノルベルト・シュルツェが曲をつけて作られました。
戦場の兵士がリリー・マルレーンという名の故郷の恋人を想うこの歌は、ヨーロッパと地中海全域で放送され、敵味方を問わず前線で戦う何百万人もの兵士に愛され様々な言語に翻訳されました。
NASAのヘリコプターで基地に駆けつけた家族を、 ガスが一人で出迎える(軍楽隊が演奏する曲)
邦題『アメリカ空軍の歌』
| 作曲者 | ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach, 1819-1880) ドイツ生まれのフランスの作曲家/チェリスト/インプレサリオ。 音楽と喜劇との融合を果たし、オペレッタ(喜歌劇)の原型を作ったことで「オペレッタの父」と言われた。 |
「ゴードンも個室トイレで鼻歌を歌ってグレンに対抗する(ゴードンが鼻歌を歌う)」でもこの曲が使われていました。
パンチョの店が火事で焼ける
テネシーワルツ
| 作曲者 | レッド・スチュワート(Redd Stewart, 1923-2003) アメリカのカントリーミュージック・ソングライター/レコーディングアーティスト。 |
| ピー・ウィー・キング(Pee Wee King, 1914-2000) アメリカのカントリーミュージック・ソングライター/レコーディングアーティスト。 | |
| Original ver. | 1948年: ピー・ウィー・キング |
「グレニスが店に入ってきてイェーガーをダンスに誘う(酒場で流れ、イェーガーとグレニスがダンスをする曲)」でもこの曲が使われていました。
1962年2月20日、ゴードンがオーストラリアの地上局に到着する(ゴードンが車の中で運転手と一緒に歌う)
ワルチング・マチルダ
| 作曲者 | バンジョー・パターソン(Banjo Paterson, 1864-1941) オーストラリアの詩人/ジャーナリスト/作家。 オーストラリアの農村部や奥地での生活に焦点を当て、多くのバラードや詩を著した。 |
『Waltzing Matilda』は、オーストラリアで最も有名なブッシュ・バラッドです。
非公式の国歌として扱われ、オーストラリアを象徴する歌として世界的に広く知られています。
グレンを乗せたフレンドシップ7号が発射される
組曲《惑星》Op. 32 – 第1曲 火星 – 戦争の神
| 作曲者 | グスターヴ・ホルスト(Gustav Holst, 1874-1934) イギリスの作曲家/編曲家/教師。 管弦楽組曲『惑星』が高い評価を受け、世界的名声を手に入れた。 |
| 作曲年 | 1914–1917年 |
| Artist | ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra) マサチューセッツ州ボストンを拠点とするアメリカのオーケストラ。1881年設立。 |
| 小澤 征爾(Seiji Ozawa, 1935-2024) 日本の指揮者。ボストン交響楽団の音楽監督を1973年から29年間務め、2002年には東洋人初のウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任。欧米の名門オーケストラを率いて名演を重ね、クラシック音楽界に日本人が進出する道を切り開いた。 |
グレンを乗せたフレンドシップ7号が大気圏に突入する
組曲《惑星》Op. 32 – 第4曲 木星 – 快楽の神
| 作曲者 | グスターヴ・ホルスト(Gustav Holst, 1874-1934) イギリスの作曲家/編曲家/教師。 管弦楽組曲『惑星』が高い評価を受け、世界的名声を手に入れた。 |
| 作曲年 | 1914–1917年 |
| Artist | ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra) 小澤 征爾(Seiji Ozawa, 1935-2024) |
グレンが美しい地球を眺め、歓声を上げる
組曲《惑星》Op. 32 – 第7曲 海王星 – 神秘の神
| 作曲者 | グスターヴ・ホルスト(Gustav Holst, 1874-1934) イギリスの作曲家/編曲家/教師。 管弦楽組曲『惑星』が高い評価を受け、世界的名声を手に入れた。 |
| 作曲年 | 1914–1917年 |
| Artist | ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra) 小澤 征爾(Seiji Ozawa, 1935-2024) |
グレンがアメリカ人として初めて地球周回飛行を体験する
邦題『白い夜明け』
| リリース | 1974年:Soundtrack『The White Dawn』 |
| 作曲者 | ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini, 1924-1994) イタリア系アメリカ人作曲家/編曲家。 映画『ティファニーで朝食を』『酒とバラの日々』『ビクター/ビクトリア』の音楽を手掛け、アカデミー賞を複数回受賞した。 |
| Artist | ロンドン交響楽団(London Symphony Orchestra) ロンドンを拠点とするイギリスのオーケストラ。1904年設立。 |
『White Dawn』は、1974年の同名ドラマ映画のタイトル曲です。
フレンドシップ7号が大気圏に再突入する(グレンが鼻歌を歌う)
(ニューヨークでのティッカー・テープ・パレードでもこの曲が流れています。)
邦題『リパブリック讃歌』
| 作曲者 | ジュリア・ウォード・ハウ(Julia Ward Howe, 1819-1910) アメリカの奴隷制度廃止運動家/政治活動家/詩人。 |
| ウィリアム・ステッフ(William Steffe, 1830-1890) アメリカの作曲家。 |
『Battle Hymn of the Republic』は、1862年に発表されたアメリカの愛国歌です。
アメリカの作曲家ウィリアム・ステッフ(William Steffe)が作った讃美歌のメロディをもとに、奴隷制度廃止運動家の女流詩人ジュリア・ウォード・ハウ(Julia Ward Howe)が歌詞を書きました。
この曲は、南北戦争で北軍の行軍曲として歌われました。
戦後も広く歌い継がれ、国内外問わず様々な替え歌の原曲としても親しまれています。
ジョンソン副大統領主催のバーベキューパーティーに宇宙飛行士達が夫婦で招かれる(入場の際にバンドが演奏する曲)
邦題『線路は続くよどこまでも』
『I’ve Been Working on the Railroad』は、アメリカの民謡です。
一日中働いている鉄道労働者の物語が歌われています。
宇宙飛行士達がテキサススタイルのバーベキューを楽しむ(バンドが演奏する曲/ステージでチアガールがダンスを見せる)
テキサスの黄色いバラ
『The Yellow Rose of Texas』は、南北戦争時に流行したアメリカ民謡です。
1950年代に合唱団を率いて活躍したミュージシャン、ミッチ・ミラー(Mitch Miller)がマーチ風にアレンジしたバージョン(1955年)が大ヒットし、テキサスの非公式の州歌として扱われるようになりました。
パーティの参加者がグレンの周りに大勢集まる(バンドが演奏する曲)
ディキシー
| 作曲者 | ダン・エメット(Dan Emmett, 1815-1904) アメリカの作曲家/エンターテイナー。「バージニア・ミンストレル」の創設メンバー。 |
| 作曲年 | 1859年 |
『Dixie』は、ミンストレルショーの作曲家ダン・エメットが1859年頃に書いたとされる曲です。ニューヨークのブラックフェイス・ミンストレルショーで初演され、人気は瞬く間にアメリカ全土へと広まりました。
エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)は、1860年のアメリカ合衆国大統領選挙運動中にこの曲を演奏させたと言われています。
宇宙飛行士達がパーティで特別ゲストのファンダンスを見る/イェーガーが戦闘機から脱出する
ベルガマスク組曲 – 第3曲 月の光
| 作曲者 | クロード・ドビュッシー(Claude Debussy, 1862-1918) フランス印象派を代表する作曲家。 |
| 作曲年 | 1905年 |
『ベルガマスク組曲』は、ドビュッシーが1890年から1905年にかけて作曲したピアノのための組曲です。「前奏曲」「メヌエット」「月の光」「パスピエ」の4曲で構成され、その中でも第3曲「月の光」は単独で演奏されることが多い人気のある作品です。
エンディング&エンドクレジット 1曲目
イェーガーの勝利
| リリース | 1984年:Soundtrack『ライトスタッフ』 |
| 作曲者 | ビル・コンティ(Bill Conti) イタリア系アメリカ人の映画音楽作曲家、1942年生まれ。 映画『ライトスタッフ』(1983) でアカデミー作曲賞を受賞した。 |
『ライトスタッフ』のサントラ
『ライトスタッフ』はビル・コンティ(Bill Conti)が音楽を担当しました。
ビル・コンティは、イタリア系アメリカ人の作曲家です。『ロッキー』シリーズや『ベスト・キッド』シリーズの音楽などで知られています。
※サントラ収録曲
1. Breaking The Sound Barrier
2. Mach I
3. Training Hard/Russian Moon
4. Tango
5. March II
6. The Eyes Of Texas Are Upon You/The Yellow Rose of Texas/Deep In The Heart Of Texas/Dixie
7. Yeager and The F104
8. Light This Candle
9. Glenn’s Flight
10. Daybreak In Space
11. Yeager’s Triumph
12. The Right Stuff (Single)
『ライトスタッフ』キャスト・スタッフ
| 監督 | フィリップ・カウフマン(Philip Kaufman) |
| 脚本 | フィリップ・カウフマン(Philip Kaufman) |
| 原作 | トム・ウルフ(Tom Wolfe) |
| 製作 | アーウィン・ウィンクラー(Irwin Winkler) |
| ロバート・チャートフ(Robert Chartoff) | |
| 音楽 | ビル・コンティ(Bill Conti) |
| 配給 | ワーナー・ブラザース |
| 公開 | 1983年10月21日 |
| 1984年9月1日 | |
| 上映時間 | 160分(日本公開版) |
| 193分(完全版) |
チャック・イェーガー:サム・シェパード(Sam Shepard)
アラン・シェパード:スコット・グレン(Scott Glenn)
ヴァージル(ガス)・グリソム:フレッド・ウォード(Fred Ward)
ジョン・グレン:エド・ハリス(Ed Harris)
ゴードン・クーパー:デニス・クエイド(Dennis Quaid )
ウォルター・シラー:ランス・ヘンリクセン(Lance Henriksen)
スコット・カーペンター:チャールズ・フランク(Charles Frank)
ディーク・スレイトン:スコット・ポーリン(Scott Paulin)
トルーディ・クーパー:パメラ・リード(Pamela Reed)
ベティ・グリソム:ヴェロニカ・カートライト(Veronica Cartwright)
グレニス・イェーガー:バーバラ・ハーシー (Barbara Hershey)
ジャック・リドレー:リヴォン・ヘルム(Levon Helm)
ジョンソン副大統領:ドナルド・モファット(Donald Moffat)
採用係:ジェフ・ゴールドブラム(Jeff Goldblum)
採用係:ハリー・シェアラー(Harry Shearer)
マーチ婦長:ジェーン・ドーナッカー(Jane Dornacker)
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