『チャレンジャーズ』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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映画×音楽
ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)
音楽担当:トレント・レズナー(Trent Reznor)

『チャレンジャーズ』の挿入曲とサントラ

2024年にアメリカで制作された映画『チャレンジャーズ』(原題:Challengers)は、テニスの女子スター選手だったタシ・ダンカンが引退を機に、二人の男子テニスプレーヤーのコーチ兼恋人となるスポーツ映画です。

『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノが監督をつとめました。

『チャレンジャーズ』の挿入曲

『チャレンジャーズ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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オープニング

Sound the trumpet, beat the drum, Z. 335
ジェイムズII世の誕生日のためのオード《トランペットを吹き鳴らせ、太鼓を打て》Z.335
作曲者ヘンリー・パーセル(Henry Purcell, 1659-1695)
イギリスの作曲家。
17世紀後半に王室付音楽家として賛歌、頌歌、戴冠式のための音楽などの作曲に従事し名声を高め、その後オペラ作曲家として40を超える劇付随音楽を作曲。「英国のオルフェウス」と称えられた。
作曲年1678年
Artistトロント児童合唱団(The Toronto Children’s Chorus)
トロントを拠点とするカナダの児童合唱団。1978年設立。

ホテルの部屋で流れる曲(アートがパーソナルトレーナーの施術をうける)

Let Me Hear You Scream
(邦訳:君の悲鳴を聞かせて)
Artistエクストリーム・ミュージック(Extreme Music)
ソニー・ミュージックパブリッシングが所有する音楽制作会社。
500万曲以上を所有/管理する。
作曲者Andrew Bojanic, Phoebe Ogan (as Phoebe Markowitz), Bradley Kozlowski & Amani Smith

【開幕前日】パトリックが訪れるモーテルの受付で流れる曲

持ち金がないパトリックが、宿泊費の支払いを翌日に伸ばすことはできないかと受付係の女性に頼むシーン

Down 45
Artistブルー・ジャケット(Blue Jacket)
作曲者ケネス・サミュエル・キャノン(Kenneth Samuel Cannon)
ジョン・シュレフラー(John Schreffler)

【13年前】2006年全米ジュニアの会場カフェテラスで流れる曲

パトリックとアートがダブルス優勝後にホットドッグを食べながらタシの試合を見に観客席に向かうシーン

I Turn My Camera On
Artistスプーン(Spoon)
1993年にテキサス州オースティンで結成されたアメリカのインディー・ロック・バンド。
リリース2005年
作曲者ブリット・ダニエル(Britt Daniel)
アメリカのミュージシャン、1971年テキサス州ガルベストン生まれ。
インディーロックバンド「Spoon」のリードボーカリスト/ギタリストとして知られる。
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【13年前】タシの優勝祝賀パーティで流れる曲(タシがダンスをする)

パトリックとアートがタシに話しかけるシーン

Hot in Herre
Artistネリー(Nelly)
アメリカのラッパー/歌手/俳優、1974年テキサス州オースティン生まれ。
リリース2002年
作曲者チャック・ブラウン(Chuck Brown, 1936-2012)
アメリカのギタリスト/バンドリーダー/歌手。
1970年代にワシントンD.C.で生まれたゴーゴー (Go-go) の先駆者で、「ゴーゴーのゴッドファーザー」(The Godfather of Go-Go)として知られる。
ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)
アメリカの音楽プロデューサー/歌手/ラッパー/ファッションデザイナー、1973年生まれ。
1990年代にチャド・ヒューゴとのプロデュース・チーム「ネプチューンズ」でデビューし、ビヨンセ、マドンナ、カニエ・ウェストなど有名アーティストとのコラボで多くのヒット曲を生み出す。ソロアーティストとしても活躍し『ハッピー』(2013) は世界中で大ヒット。また、類まれなファッションセンスで注目を集め、2023年にルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のメンズクリエイティブディレクターに就任。
音楽界とファッション界のトップアイコンとして世界中を魅了するスーパー・マルチ・アーティスト。
ネリー(Nelly)

この曲は、チャック・ブラウン(Chuck Brown)の『Bustin’ Loose』(1979) がサンプリングされています。

【13年前】タシの優勝祝賀パーティで流れる曲(3人が話をする)

パトリックとアートがトロフィーを持ち記念撮影するタシを遠くから眺めながら会話をするシーン

Time Will Crawl
タイム・ウィル・クロール
Artistデヴィッド・ボウイ(David Bowie, 1947-2016)
イギリスの歌手/ソングライター/ミュージシャン/俳優。
グラムロックの先駆者として数々の名曲を世に送り出し、俳優としても活躍したマルチな才能を持つアーティスト。
リリース1987年
作曲者デヴィッド・ボウイ(David Bowie, 1947-2016)

デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の曲が使われている映画一覧はコチラ

【13年前】タシの優勝祝賀パーティで流れる曲(3人が再び話をする)

建物から離れた庭園で3人が再び話をするシーン(ビーチに行く前のシーン)

Suspicious Minds
サスピシャス・マインド
Artist
cover ver.
ファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)
1984年にバーミンガムで結成されたイギリスのポップロックバンド。
リリース1985年
作曲者マーク・ジェイムス(Mark James)
1940年テキサス州ヒューストン生まれのイタリア系アメリカ人ソングライター。
『雨にぬれても』のヒット曲で知られるポップスシンガー、B・J・トーマスとは幼なじみで、B・J・トーマスのヒット曲を多数書いたことでも知られている。
Original ver.1968年:マーク・ジェイムス(Mark James)

ファイン・ヤング・カニバルズの曲が使われている映画一覧はコチラ

『サスピシャス・マインド』は、アメリカのソングライター、マーク・ジェイムス(Mark James)が書いた曲です。ジェイムス本人が歌い1968年にシングルリリースされました。
その翌年にリリースされたエルヴィス・プレスリーのバージョンは大ヒットし、不調が続いたプレスリーが復活したと話題になりましたが、この曲がプレスリーにとって18枚目で最後の全米1位シングル曲となりました。

ここでは、エルヴィスのカバーから16年後の1985年にリリースされた、ファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)のバージョンが使われています。

ファイン・ヤング・カニバルズのミュージックビデオは、コンピューター技術の進歩により1980年代半ばに可能となったデジタルカラー化を使ったことでも話題となりました。
映像はモノクロで撮影され、後半からは一部が着色化されています。エルヴィス・プレスリーにオマージュを捧げ、メンバーの衣装がカラフルなスパンコールのスーツに変わる演出となっています。

【13年前】パトリックとアートのホテルの部屋で流れる曲(タシを待つ)

パトリックとアートが、タシが部屋にやって来るのを待つシーン

Circle. Square. Triangle (MC Lars Full Length Mix)
Artistテスト・アイシクルズ(Test Icicles)
2004年にロンドンで結成された3人組ポストパンクバンド。2006年に解散。
リリース2005年
作曲者テスト・アイシクルズ
デヴ・ハインズ(Devonté Hynes)
サム・ミーラン(Sam Mehran, 1986-2018)
ロリー・アットウェル(Rory Attwell)
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【13年前】パトリックとアートのホテルの部屋で流れる曲(3人で話をする)

タシが二人の部屋を訪れ、ビールを飲みながら話しお互いのことを知るシーン

Tell Me What It’s Worth
Artistライトスピード・チャンピオン(Lightspeed Champion)
イギリスの歌手デヴォンテ・ハインズ(Devonté Hynes)によるソロ・プロジェクト。
リリース2007年
作曲者デヴォンテ・ハインズ(Devonté Hynes)
イギリスの歌手/ソングライター/音楽プロデューサー、1985年生まれ。
ニューヨークに拠点を置き活動する。

【13年前】パトリックとアートのホテルの部屋で流れる曲(3人がキスをする)

Uncle Ace
Artistブラッド・オレンジ(Blood Orange)
イギリスの歌手デヴォンテ・ハインズ(Devonté Hynes)によるプロジェクト。
リリース2013年
作曲者デヴォンテ・ハインズ(Devonté Hynes)
イギリスの歌手/ソングライター/音楽プロデューサー、1985年生まれ。ニューヨークに拠点を置き活動する。

【開幕の週の初め】パトリックとタシが話をするホテルのラウンジで流れる曲①

Singles Soiree
リリース2010年:Soundtrack『It’s Always Sunny in Philadelphia』
作曲者リチャード・フェイクス(Richard Faecks)

『Singles Soiree』は、2005年からアメリカで放送されているテレビ史上最長のシットコム『フィラデルフィアは今日も晴れ』(It’s Always Sunny in Philadelphia)で使われている曲です。

大学のカフェテリアで流れる曲(アートがタシをランチに誘い話をする)

Smile
スマイル
Artistリリー・アレン(Lily Allen)
イギリスのシンガーソングライター/女優、1985年ロンドン生まれ。
リリース2006年
作曲者リリー・アレン(Lily Allen)
ダレン・ルイス(Darren Lewis)
イギリスのソングライター/プロデューサー。
イヨラ・ババトゥンデ・ババローラ(Iyiola Babatunde Babalola)
イギリスの作詞家/プロデューサー。
ジャッキー・ミットゥ(Jackie Mittoo, 1948-1990)
カナダを拠点に活動したジャマイカ出身のオルガニスト/作曲家。
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大学のカフェテリアで流れる曲(パトリックが大学を訪れアートと話をする)

Hit ‘em Up Style (Oops!)
Artistブルー・カントレル(Blu Cantrell)
アメリカの女性R&Bシンガー、1976年生まれ。
リリース2001年
作曲者ダラス・オースティン(Dallas Austin)
アメリカの音楽プロデューサー/ソングライター/ミュージシャン、1970年生まれ。
マドンナ、ジャネット・ジャクソン、ピンク、安室奈美恵などの作品をプロデュースしたことで知られる。

アートとのリハビリ・トレーニング後、タシが木に寄りかかり涙するシーン

Folk Song Arrangements, Vol. 3, “British Isles”: No. 6. O Waly, Waly
民謡編曲 第3集「イギリスの歌」 – 第6曲 流れは広く
作曲者ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)
イギリスの作曲家/指揮者/ピアニスト。
出版年1948年
Artistトロント児童合唱団(The Toronto Children’s Chorus)
トロントを拠点とするカナダの児童合唱団。1978年設立。

ブリテンは、スコットランドを起源にもつイギリスの民謡『O Waly, Waly』の旋律を使ってこの曲を作りました。

『O Waly, Waly』は『流れは広く』の他に『広い河の岸辺』『悲しみの水辺』の邦題でも知られ、歌詞では試練にさらされる愛が描かれています。

タシがアートの自分に対する気持ちを確認するレストランで流れる曲

Tunnel of Love
トンネル・オブ・ラヴ
Artistブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)
アメリカのロックシンガー/ソングライター/ギタリスト、1949年ニュージャージー州ロングブランチ生まれ。「ボス」の愛称で呼ばれるアメリカ・ロック界を代表する国民的アーティスト。
代表曲『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』
リリース1987年
作曲者ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)

【開幕の週の初め】パトリックとタシが話をするホテルのラウンジで流れる曲②

パトリックがタバコを吸えるところで話をしたいとタシを外に誘うシーン

Rachel’s Dream
Artistロジャー・スミス(Roger Smith)
アメリカのジャズ・ファンクピアニスト/キーボード奏者/オルガン奏者、1949年テキサス州ダラス生まれ。カリフォルニア州サクラメントを拠点に活動。
リリース2010年
作曲者ミック・ヴァレンティノ(Mick Valentino)
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【決勝戦前日】暴風が吹き荒れる会場内で流れる曲

スタッフが嵐に備え会場内を忙しく動き回るシーン

Pensiero Stupendo
Artistパティ・プラヴォ(Patty Pravo)
イタリアの歌手、1948年ヴェネツィア生まれ。
1966年にデビューし、1970年代を通じて最も成功したイタリア人女性歌手として知られる。
リリース1978年
作曲者オスカー・プルーデンス(Oscar Prudente)
イタリアのポップロックシンガーソングライター/アレンジャー/ミュージシャン/作曲家、1944年生まれ。
イヴァーノ・フォッサーティ(Ivano Fossati)
イタリアの歌手、1951年ジェノヴァ生まれ。
プログレッシブ・ロックバンド「デリリウム」(Delirium)のメンバー。

【決勝戦前夜】タシが「明日勝てなかったら別れる」とアートに告げるシーン

タシが真夜中に寝室を出てパトリックと連絡を取るシーンまで流れています。

Pecado
ペカード(罪)
Artist
cover ver.
カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)
ブラジルの作曲家/歌手、1942年生まれ。
リリース1994年
作曲者エンリケ・マリオ・フランチーニ(Enrique Mario Francini, 1916-1978)
アルゼンチンのタンゴオーケストラの指揮者/作曲家/バイオリニスト。
アルマンド・ポンティエ(Armando Pontier, 1917-1983)
アルゼンチンのバンドネオン奏者/作曲家/指揮者。
カルロス・バール(Carlos Bahr, 1902-1984)
アルゼンチンのタンゴの作曲家/作詞家。
Original ver.1946年:マリア・デ・ラ・フエンテ(María de la Fuente con Orquesta Don Américo Belloto)

【決勝戦前夜】嵐の中、タシとパトリックがキスをするシーン

タシがホテルに戻り、アートが寝室にいないことに気づくシーンまで流れています。

Friday Afternoons, Op.7: No.5. A New Year Carol
金曜の午後 Op.7 – 新年のキャロル
作曲者ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)
イギリスの作曲家/指揮者/ピアニスト。
作曲年1935年
Artistパーリー・ダウンサイド・スクール合唱団(Choir Of Downside School, Purley)
ヴィオラ・タナード(Viola Tunnard)
クラシックピアニスト/チェンバロ奏者。
ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)

『金曜日の午後』は、ブリテンが弟ロバートが校長を務めていた学校の生徒のために作曲した12曲からなる「子供のための合唱曲」です。もともとのタイトルは『学校のための12の歌』でしたが、弟ロバートの提案により、『金曜日の午後』(歌の授業が行われる時間)に変更されました。

エンドクレジット

Compress/Repress
ArtistTrent Reznor & Atticus Ross
トレント・レズナー(Trent Renor)
アメリカのミュージシャン、1965年生まれ。
「ナイン・インチ・ネイルズ」のリーダー。2010年のアメリカ映画。『ソーシャル・ネットワーク』の音楽をアッティカス・ロスと共同で担当しアカデミー作曲賞を受賞。
アッティカス・ロス(Atticus Ross)
イギリスのミュージシャン/音楽プロデューサー/作曲家、1968年ロンドン生まれ。『ソーシャル・ネットワーク』の音楽をトレント・レズナーと共同で担当しアカデミー作曲賞を受賞。
リリース2024年:Soundtrack『チャレンジャーズ』
作曲者トレント・レズナー(Trent Renor)
アッティカス・ロス(Atticus Ross)
ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)
イタリアの映画監督/脚本家/映画プロデューサー、1971年生まれ。

『チャレンジャーズ』予告編

2024年4月15日に公開された予告編です。

『チャレンジャーズ』の予告編で使われている曲

Maneater
マンイーター
Artistネリー・ファータド(Nelly Furtado)
カナダのシンガーソングライター、1978年生まれ。
リリース2006年
作曲者ネリー・ファータド(Nelly Furtado)
ティンバランド(Timbaland)
アメリカの音楽プロデューサー/ミュージシャン、1972年バージニア州ノーフォーク生まれ。
ダンジャ(Danja)
アメリカのレコードプロデューサー/ソングライター、1982年バージニア州生まれ。
ジム・ビーンズ(Jim Beanz)
アメリカのボーカルプロデューサー/ソングライター/俳優/歌手/レコードプロデューサー、1980年ペンシルベニア州ハリスバーグ生まれ。

『チャレンジャーズ』のサントラ

『チャレンジャーズ』の音楽はナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のトレント・レズナー(Trent Reznor)とアッティカス・ロス(Atticus Ross)が担当しました。

トレント・レズナーは、オハイオ州クリーブランドで結成されたインダストリアル・ロックバンド/プロジェクト、ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)の首謀者です。アッティカス・ロスはトレント・レズナーの共作者として多くのプロジェクトを共に手掛けています。二人は『ソーシャル・ネットワーク』で第83回アカデミー作曲賞を受賞していました。

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『チャレンジャーズ』キャスト・スタッフ

監督ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)
脚本ジャスティン・クリツケス(Justin Kuritzkes)
製作ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)
レイチェル・オコナー(Rachel O’Connor)
エイミー・パスカル(Amy Pascal)
ゼンデイヤ(Zendaya)
音楽トレント・レズナー(Trent Reznor)
アティカス・ロス(Atticus Ross)
配給ワーナー・ブラザース映画
公開 2024年4月26日
2024年6月7日
上映時間131分

タシ:ゼンデイヤ(Zendaya)
パトリック:ジョシュ・オコナー(Josh O’Connor)
アート:マイク・フェイスト(Mike Faist)

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