2024年にアメリカで制作された映画『チャレンジャーズ』(原題:Challengers)は、テニスの女子スター選手だったタシ・ダンカンが引退を機に、二人の男子テニスプレーヤーのコーチ兼恋人となるスポーツ映画です。
『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノが監督をつとめました。
- 『チャレンジャーズ』の挿入曲
- オープニング
- ホテルの部屋で流れる曲(アートがパーソナルトレーナーの施術をうける)
- 【開幕前日】パトリックが訪れるモーテルの受付で流れる曲
- 【13年前】2006年全米ジュニアの会場カフェテラスで流れる曲
- 【13年前】タシの優勝祝賀パーティで流れる曲(タシがダンスをする)
- 【13年前】タシの優勝祝賀パーティで流れる曲(3人が話をする)
- 【13年前】タシの優勝祝賀パーティで流れる曲(3人が再び話をする)
- 【13年前】パトリックとアートのホテルの部屋で流れる曲(タシを待つ)
- 【13年前】パトリックとアートのホテルの部屋で流れる曲(3人で話をする)
- 【13年前】パトリックとアートのホテルの部屋で流れる曲(3人がキスをする)
- 【開幕の週の初め】パトリックとタシが話をするホテルのラウンジで流れる曲①
- 大学のカフェテリアで流れる曲(アートがタシをランチに誘い話をする)
- 大学のカフェテリアで流れる曲(パトリックが大学を訪れアートと話をする)
- アートとのリハビリ・トレーニング後、タシが木に寄りかかり涙するシーン
- タシがアートの自分に対する気持ちを確認するレストランで流れる曲
- 【開幕の週の初め】パトリックとタシが話をするホテルのラウンジで流れる曲②
- 【決勝戦前日】暴風が吹き荒れる会場内で流れる曲
- 【決勝戦前夜】タシが「明日勝てなかったら別れる」とアートに告げるシーン
- 【決勝戦前夜】嵐の中、タシとパトリックがキスをするシーン
- エンドクレジット
- 『チャレンジャーズ』予告編
- 『チャレンジャーズ』のサントラ
- 『チャレンジャーズ』キャスト・スタッフ
『チャレンジャーズ』の挿入曲
『チャレンジャーズ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
ジェイムズII世の誕生日のためのオード《トランペットを吹き鳴らせ、太鼓を打て》Z.335
作曲者 | ヘンリー・パーセル(Henry Purcell, 1659-1695) イギリスの作曲家。 17世紀後半に王室付音楽家として賛歌、頌歌、戴冠式のための音楽などの作曲に従事し名声を高め、その後オペラ作曲家として40を超える劇付随音楽を作曲。「英国のオルフェウス」と称えられた。 |
作曲年 | 1678年 |
Artist | トロント児童合唱団(The Toronto Children’s Chorus) トロントを拠点とするカナダの児童合唱団。1978年設立。 |
ホテルの部屋で流れる曲(アートがパーソナルトレーナーの施術をうける)
(邦訳:君の悲鳴を聞かせて)
Artist | エクストリーム・ミュージック(Extreme Music) ソニー・ミュージックパブリッシングが所有する音楽制作会社。 500万曲以上を所有/管理する。 |
作曲者 | Andrew Bojanic, Phoebe Ogan (as Phoebe Markowitz), Bradley Kozlowski & Amani Smith |
【開幕前日】パトリックが訪れるモーテルの受付で流れる曲
持ち金がないパトリックが、宿泊費の支払いを翌日に伸ばすことはできないかと受付係の女性に頼むシーン
Artist | ブルー・ジャケット(Blue Jacket) |
作曲者 | ケネス・サミュエル・キャノン(Kenneth Samuel Cannon) ジョン・シュレフラー(John Schreffler) |
【13年前】2006年全米ジュニアの会場カフェテラスで流れる曲
パトリックとアートがダブルス優勝後にホットドッグを食べながらタシの試合を見に観客席に向かうシーン
Artist | スプーン(Spoon) 1993年にテキサス州オースティンで結成されたアメリカのインディー・ロック・バンド。 |
リリース | 2005年 |
作曲者 | ブリット・ダニエル(Britt Daniel) アメリカのミュージシャン、1971年テキサス州ガルベストン生まれ。 インディーロックバンド「Spoon」のリードボーカリスト/ギタリストとして知られる。 |
【13年前】タシの優勝祝賀パーティで流れる曲(タシがダンスをする)
パトリックとアートがタシに話しかけるシーン
Artist | ネリー(Nelly) アメリカのラッパー/歌手/俳優、1974年テキサス州オースティン生まれ。 |
リリース | 2002年 |
作曲者 | チャック・ブラウン(Chuck Brown, 1936-2012) アメリカのギタリスト/バンドリーダー/歌手。 1970年代にワシントンD.C.で生まれたゴーゴー (Go-go) の先駆者で、「ゴーゴーのゴッドファーザー」(The Godfather of Go-Go)として知られる。 |
ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams) アメリカの音楽プロデューサー/歌手/ラッパー/ファッションデザイナー、1973年生まれ。 1990年代にチャド・ヒューゴとのプロデュース・チーム「ネプチューンズ」でデビューし、ビヨンセ、マドンナ、カニエ・ウェストなど有名アーティストとのコラボで多くのヒット曲を生み出す。ソロアーティストとしても活躍し『ハッピー』(2013) は世界中で大ヒット。また、類まれなファッションセンスで注目を集め、2023年にルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のメンズクリエイティブディレクターに就任。 音楽界とファッション界のトップアイコンとして世界中を魅了するスーパー・マルチ・アーティスト。 | |
ネリー(Nelly) |
この曲では、チャック・ブラウン(Chuck Brown)の『Bustin’ Loose』(1979) がサンプリングされています。
【13年前】タシの優勝祝賀パーティで流れる曲(3人が話をする)
パトリックとアートがトロフィーを持ち記念撮影するタシを遠くから眺めながら会話をするシーン
タイム・ウィル・クロール
Artist | デヴィッド・ボウイ(David Bowie, 1947-2016) イギリスの歌手/ソングライター/ミュージシャン/俳優。 グラムロックの先駆者として数々の名曲を世に送り出し、俳優としても活躍したマルチな才能を持つアーティスト。 |
リリース | 1987年 |
作曲者 | デヴィッド・ボウイ(David Bowie, 1947-2016) |
【13年前】タシの優勝祝賀パーティで流れる曲(3人が再び話をする)
建物から離れた庭園で3人が再び話をするシーン(ビーチに行く前のシーン)
サスピシャス・マインド
Artist cover ver. | ファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals) 1984年にバーミンガムで結成されたイギリスのポップロックバンド。 |
リリース | 1985年 |
作曲者 | マーク・ジェイムス(Mark James) 1940年テキサス州ヒューストン生まれのイタリア系アメリカ人ソングライター。 『雨にぬれても』のヒット曲で知られるポップスシンガー、B・J・トーマスとは幼なじみで、B・J・トーマスのヒット曲を多数書いたことでも知られている。 |
Original ver. | 1968年:マーク・ジェイムス(Mark James) |
『サスピシャス・マインド』は、アメリカのソングライター、マーク・ジェイムス(Mark James)が書いた曲です。ジェイムス本人が歌い1968年にシングルリリースされました。
その翌年にリリースされたエルヴィス・プレスリーのバージョンは大ヒットし、不調が続いたプレスリーが復活したと話題になりましたが、この曲がプレスリーにとって18枚目で最後の全米1位シングル曲となりました。
ここでは、エルヴィスのカバーから16年後の1985年にリリースされた、ファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)のバージョンが使われています。
ファイン・ヤング・カニバルズのミュージックビデオは、コンピューター技術の進歩により1980年代半ばに可能となったデジタルカラー化を使ったことでも話題となりました。
映像はモノクロで撮影され、後半からは一部が着色化されています。エルヴィス・プレスリーにオマージュを捧げ、メンバーの衣装がカラフルなスパンコールのスーツに変わる演出となっています。
【13年前】パトリックとアートのホテルの部屋で流れる曲(タシを待つ)
パトリックとアートが、タシが部屋にやって来るのを待つシーン
Artist | テスト・アイシクルズ(Test Icicles) 2004年にロンドンで結成された3人組ポストパンクバンド。2006年に解散。 |
リリース | 2005年 |
作曲者 | テスト・アイシクルズ デヴ・ハインズ(Devonté Hynes) サム・ミーラン(Sam Mehran, 1986-2018) ロリー・アットウェル(Rory Attwell) |
【13年前】パトリックとアートのホテルの部屋で流れる曲(3人で話をする)
タシが二人の部屋を訪れ、ビールを飲みながら話しお互いのことを知るシーン
Artist | ライトスピード・チャンピオン(Lightspeed Champion) イギリスの歌手デヴォンテ・ハインズ(Devonté Hynes)によるソロ・プロジェクト。 |
リリース | 2007年 |
作曲者 | デヴォンテ・ハインズ(Devonté Hynes) イギリスの歌手/ソングライター/音楽プロデューサー、1985年生まれ。 ニューヨークに拠点を置き活動する。 |
【13年前】パトリックとアートのホテルの部屋で流れる曲(3人がキスをする)
Artist | ブラッド・オレンジ(Blood Orange) イギリスの歌手デヴォンテ・ハインズ(Devonté Hynes)によるプロジェクト。 |
リリース | 2013年 |
作曲者 | デヴォンテ・ハインズ(Devonté Hynes) イギリスの歌手/ソングライター/音楽プロデューサー、1985年生まれ。ニューヨークに拠点を置き活動する。 |
【開幕の週の初め】パトリックとタシが話をするホテルのラウンジで流れる曲①
リリース | 2010年:Soundtrack『It’s Always Sunny in Philadelphia』 |
作曲者 | リチャード・フェイクス(Richard Faecks) |
『Singles Soiree』は、2005年からアメリカで放送されているテレビ史上最長のシットコム『フィラデルフィアは今日も晴れ』(It’s Always Sunny in Philadelphia)で使われている曲です。
大学のカフェテリアで流れる曲(アートがタシをランチに誘い話をする)
スマイル
Artist | リリー・アレン(Lily Allen) イギリスのシンガーソングライター/女優、1985年ロンドン生まれ。 |
リリース | 2006年 |
作曲者 | リリー・アレン(Lily Allen) |
ダレン・ルイス(Darren Lewis) イギリスのソングライター/プロデューサー。 | |
イヨラ・ババトゥンデ・ババローラ(Iyiola Babatunde Babalola) イギリスの作詞家/プロデューサー。 | |
ジャッキー・ミットゥ(Jackie Mittoo, 1948-1990) カナダを拠点に活動したジャマイカ出身のオルガニスト/作曲家。 |
大学のカフェテリアで流れる曲(パトリックが大学を訪れアートと話をする)
Artist | ブルー・カントレル(Blu Cantrell) アメリカの女性R&Bシンガー、1976年生まれ。 |
リリース | 2001年 |
作曲者 | ダラス・オースティン(Dallas Austin) アメリカの音楽プロデューサー/ソングライター/ミュージシャン、1970年生まれ。 マドンナ、ジャネット・ジャクソン、ピンク、安室奈美恵などの作品をプロデュースしたことで知られる。 |
アートとのリハビリ・トレーニング後、タシが木に寄りかかり涙するシーン
民謡編曲 第3集「イギリスの歌」 – 第6曲 流れは広く
作曲者 | ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976) イギリスの作曲家/指揮者/ピアニスト。 |
出版年 | 1948年 |
Artist | トロント児童合唱団(The Toronto Children’s Chorus) トロントを拠点とするカナダの児童合唱団。1978年設立。 |
ブリテンは、スコットランドを起源にもつイギリスの民謡『O Waly, Waly』の旋律を使ってこの曲を作りました。
『O Waly, Waly』は『流れは広く』の他に『広い河の岸辺』『悲しみの水辺』の邦題でも知られ、歌詞では試練にさらされる愛が描かれています。
タシがアートの自分に対する気持ちを確認するレストランで流れる曲
トンネル・オブ・ラヴ
Artist | ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen) アメリカのロックシンガー/ソングライター/ギタリスト、1949年ニュージャージー州ロングブランチ生まれ。「ボス」の愛称で呼ばれるアメリカ・ロック界を代表する国民的アーティスト。 代表曲『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』 |
リリース | 1987年 |
作曲者 | ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen) |
【開幕の週の初め】パトリックとタシが話をするホテルのラウンジで流れる曲②
パトリックがタバコを吸えるところで話をしたいとタシを外に誘うシーン
Artist | ロジャー・スミス(Roger Smith) アメリカのジャズ・ファンクピアニスト/キーボード奏者/オルガン奏者、1949年テキサス州ダラス生まれ。カリフォルニア州サクラメントを拠点に活動。 |
リリース | 2010年 |
作曲者 | ミック・ヴァレンティノ(Mick Valentino) |
【決勝戦前日】暴風が吹き荒れる会場内で流れる曲
スタッフが嵐に備え会場内を忙しく動き回るシーン
Artist | パティ・プラヴォ(Patty Pravo) イタリアの歌手、1948年ヴェネツィア生まれ。 1966年にデビューし、1970年代を通じて最も成功したイタリア人女性歌手として知られる。 |
リリース | 1978年 |
作曲者 | オスカー・プルーデンス(Oscar Prudente) イタリアのポップロックシンガーソングライター/アレンジャー/ミュージシャン/作曲家、1944年生まれ。 |
イヴァーノ・フォッサーティ(Ivano Fossati) イタリアの歌手、1951年ジェノヴァ生まれ。 プログレッシブ・ロックバンド「デリリウム」(Delirium)のメンバー。 |
【決勝戦前夜】タシが「明日勝てなかったら別れる」とアートに告げるシーン
タシが真夜中に寝室を出てパトリックと連絡を取るシーンまで流れています。
ペカード(罪)
Artist cover ver. | カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso) ブラジルの作曲家/歌手、1942年生まれ。 |
リリース | 1994年 |
作曲者 | エンリケ・マリオ・フランチーニ(Enrique Mario Francini, 1916-1978) アルゼンチンのタンゴオーケストラの指揮者/作曲家/バイオリニスト。 |
アルマンド・ポンティエ(Armando Pontier, 1917-1983) アルゼンチンのバンドネオン奏者/作曲家/指揮者。 | |
カルロス・バール(Carlos Bahr, 1902-1984) アルゼンチンのタンゴの作曲家/作詞家。 | |
Original ver. | 1946年:マリア・デ・ラ・フエンテ(María de la Fuente con Orquesta Don Américo Belloto) |
【決勝戦前夜】嵐の中、タシとパトリックがキスをするシーン
タシがホテルに戻り、アートが寝室にいないことに気づくシーンまで流れています。
金曜の午後 Op.7 – 新年のキャロル
作曲者 | ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976) イギリスの作曲家/指揮者/ピアニスト。 |
作曲年 | 1935年 |
Artist | パーリー・ダウンサイド・スクール合唱団(Choir Of Downside School, Purley) |
ヴィオラ・タナード(Viola Tunnard) クラシックピアニスト/チェンバロ奏者。 | |
ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976) |
『金曜日の午後』は、ブリテンが弟ロバートが校長を務めていた学校の生徒のために作曲した12曲からなる「子供のための合唱曲」です。もともとのタイトルは『学校のための12の歌』でしたが、弟ロバートの提案により、『金曜日の午後』(歌の授業が行われる時間)に変更されました。
エンドクレジット
Artist | Trent Reznor & Atticus Ross |
トレント・レズナー(Trent Renor) アメリカのミュージシャン、1965年生まれ。 ロックバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」(Nine Inch Nails) のリーダー。映画『ソーシャル・ネットワーク』(2010) の音楽をアッティカス・ロスと共同で担当しアカデミー作曲賞を受賞した。 | |
アッティカス・ロス(Atticus Ross) イギリスのミュージシャン/音楽プロデューサー/作曲家、1968年ロンドン生まれ。『ソーシャル・ネットワーク』の音楽をトレント・レズナーと共同で担当しアカデミー作曲賞を受賞。 | |
リリース | 2024年:Soundtrack『チャレンジャーズ』 |
作曲者 | トレント・レズナー(Trent Renor) |
アッティカス・ロス(Atticus Ross) | |
ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino) イタリアの映画監督/脚本家/映画プロデューサー、1971年生まれ。 |
『チャレンジャーズ』キャスト・スタッフ
監督 | ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino) |
脚本 | ジャスティン・クリツケス(Justin Kuritzkes) |
製作 | ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino) |
レイチェル・オコナー(Rachel O’Connor) | |
エイミー・パスカル(Amy Pascal) | |
ゼンデイヤ(Zendaya) | |
音楽 | トレント・レズナー(Trent Reznor) |
アティカス・ロス(Atticus Ross) | |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開 | 2024年4月26日 |
2024年6月7日 | |
上映時間 | 131分 |
タシ:ゼンデイヤ(Zendaya)
パトリック:ジョシュ・オコナー(Josh O’Connor)
アート:マイク・フェイスト(Mike Faist)
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