1983年にアメリカで制作された映画『愛と追憶の日々』(原題:Terms of Endearment)は、ラリー・マクマートリーの同名小説を原作とし、母と娘の30年間の絆を描いたドラマ映画です。
第56回アカデミー賞では11部門にノミネートされ、作品賞・監督賞・主演女優賞(シャーリー・マクレーン)・助演男優賞(ジャック・ニコルソン)・脚色賞を受賞しました。
- 『愛と追憶の日々』の挿入曲
- 結婚式の前夜、ウェディングベールを被ったエマが親友とマリファナをふかしながら歌う(エマの部屋で流れる曲)
- 結婚式の翌朝、エマとフラップの新居にオーロラから電話がかかってくる(寝室で流れる曲)
- 結婚式の翌朝、オーロラが寝室のブラインドの隙間から客の見送りをするギャレットの様子を覗き見る(ギャレットの家から大音量で流れる曲)
- フラップが引越し先の寝室にマットレスを運び入れ、エマと二人で横になる(部屋で流れる曲 1曲目)
- フラップが引越し先の寝室にマットレスを運び入れ、エマと二人で横になる(部屋で流れる2曲目/エマが歌う)
- エマがサム・バーンズと初めて二人きりで会う(レストランの駐車場に入って来るバーンズの車で流れる曲)
- 『愛と追憶の日々』のサントラ
- 『愛と追憶の日々』キャスト・スタッフ
『愛と追憶の日々』の挿入曲
『愛と追憶の日々』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
結婚式の前夜、ウェディングベールを被ったエマが親友とマリファナをふかしながら歌う(エマの部屋で流れる曲)
エニシング・ゴーズ
Artist | エセル・マーマン(Ethel Merman, 1908-1984) アメリカの歌手/女優。 数多くのミュージカルコメディで活躍し「ブロードウェイの女王」と呼ばれた。 |
リリース | 1934年 |
作曲者 | コール・ポーター(Cole Porter, 1891-1964) インディアナ州出身のアメリカの作曲家/作詞家。 ウィットに富んだ洗練された歌詞で注目を集め、ブロードウェイやハリウッドで成功を収めた。 代表曲『Night and Day』『I’ve Got You Under My Skin 』『All of You』 |
『Anything Goes』は、大西洋横断航路の豪華客船を舞台にした同名ブロードウェイミュージカル(1934年11月初演)のために作られた曲です。このミュージカルは、翌年イギリスでも上演されるなど国際的な成功を収め、映画化もされています。
結婚式の翌朝、エマとフラップの新居にオーロラから電話がかかってくる(寝室で流れる曲)
邦題『クラプキ巡査への悪口』
作曲者 | レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein, 1918-1990) ユダヤ系アメリカ人の指揮者/作曲家/ピアニスト。 アメリカが生んだ最初の国際的レベルの指揮者。幅広いジャンルの名作を残した作曲家としても知られる。 |
スティーヴン・ソンドハイム(Stephen Sondheim, 1930-2021) ニューヨーク出身の作曲家/作詞家。ブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド物語』でバーンスタインとともに音楽を担当し、以降半世紀以上に亘りミュージカル界に貢献し数々の賞を受賞した。 | |
Original ver. | 1957年:エディ・ロール&グローヴァー・デイル(Eddie Roll and Grover Dale) |
『Gee, Officer Krupke!』は、1957年初演のブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド物語』(West Side Story)のために作られた曲です。このミュージカルは1961年と2021年に映画化されています。
結婚式の翌朝、オーロラが寝室のブラインドの隙間から客の見送りをするギャレットの様子を覗き見る(ギャレットの家から大音量で流れる曲)
邦題『空が落ちてくる』
Artist | キャロル・キング(Carole King) アメリカのシンガーソングライター、1942年ニューヨーク生まれ。 最初の夫で作詞家のジェリー・ゴフィンと作詞・作曲コンビを組み、60年代のヒットメーカーとして名声を獲得。1970年からは歌手活動も始め、2枚目のソロアルバム『つづれおり』(Tapestry)は2500万部以上を売り上げ、グラミー賞4部門を受賞する快挙を成し遂げた。 |
リリース | 1971年 |
作曲者 | キャロル・キング(Carole King) |
フラップが引越し先の寝室にマットレスを運び入れ、エマと二人で横になる(部屋で流れる曲 1曲目)
邦題『ロッカバイ・ユア・ベイビー』
Artist cover ver. | ジュディ・ガーランド(Judy Garland, 1922-1969) アメリカの女優/歌手。 ミュージカル映画『オズの魔法使』(1939) で主役ドロシーに抜擢されその才能を世に知らしめ、以降『若草の頃』(1944)、『イースター・パレード』(1948) 、『スタア誕生』(1954) などで主役をつとめるなど国民的ミュージカル・スターとして活躍した。ハリウッド黄金時代を代表する大スターの一人。 |
リリース | 1955年 |
作曲者 | ジーン・シュワルツ(Jean Schwartz, 1878-1956) ハンガリー生まれのユダヤ系アメリカ人作曲家/ピアニスト。 |
サム・M・ルイス(Sam M. Lewis, 1885-1959) アメリカの歌手/作詞家。 | |
ジョウ・ヤング(Joe Young, 1889-1939) アメリカの作詞家。 | |
Original ver. | 1918年:アル・ジョルソン(Al Jolson, 1886-1950) リトアニア生まれのアメリカ人歌手/俳優。 ミンストレルショーを彷彿とさせる黒塗りの顔でアフリカ系アメリカ人を演じ、ジャズやブルースなどの伝統的音楽をアメリカに広めることで成功を収めた。「ブラックフェイス・パフォーマーの王様」と称される。 |
『Rock-a-Bye Your Baby with a Dixie Melody』は、1918年初演のブロードウェイ・ミュージカル『シンドバッド』(Sinbad)でアル・ジョルソンによって披露されたその年のNo.1ヒット曲です。
フラップが引越し先の寝室にマットレスを運び入れ、エマと二人で横になる(部屋で流れる2曲目/エマが歌う)
フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル
Artist cover ver. | ジュディ・ガーランド(Judy Garland, 1922-1969) アメリカの女優/歌手。 |
リリース | 1942年:Soundtrack『フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル』 |
作曲者 | エドガー・レスリー(Edgar Leslie, 1885-1976) アメリカのソングライター。 |
E・レイ・ゲッツ(E. Ray Goetz, 1886-1954) アメリカの作詞家/脚本家/俳優/プロデューサー。 | |
ジョージ・W・メイヤー(George W. Meyer, 1884-1959) マサチューセッツ州ボストン出身のアメリカのソングライター。 | |
Original ver. | 1917年:M. J. オコネル(M.J. O’Connell) アメリカのレコーディングアーティスト。 |
『For Me and My Gal』は、1942年に作られたポピュラーソングです。
ジーン・ケリーの映画デビュー作としても知られる同名ミュージカル映画で使用され、1942年に大ヒットしました。
エマがサム・バーンズと初めて二人きりで会う(レストランの駐車場に入って来るバーンズの車で流れる曲)
シェエラザード Op. 35 – 第4曲 バグダッドの祭り – 海
作曲者 | ニコライ・リムスキー=コルサコフ(Nikolai Rimsky-Korsakov, 1844-1908) ロシアの作曲家。 19世紀後半のロシアで民族主義的な芸術音楽の創造を志向した作曲家集団「ロシア5人組」の一人。 |
作曲年 | 1888年 |
『愛と追憶の日々』のサントラ
『愛と追憶の日々』はマイケル・ゴア(Michael Gore)が音楽を担当しました。
マイケル・ゴアは、シンガーソングライターであるレスリー・ゴアを姉に持つニューヨーク出身の作曲家です。『フェーム』でアカデミー作曲賞、歌曲賞を受賞。そのほかにも『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』などの音楽を担当したことで知られています。
『愛と追憶の日々』キャスト・スタッフ
監督 | ジェームズ・L・ブルックス(James L. Brooks) |
脚本 | ジェームズ・L・ブルックス(James L. Brooks) |
原作 | ラリー・マクマートリー(Larry McMurtry) |
製作 | ジェームズ・L・ブルックス(James L. Brooks) |
音楽 | マイケル・ゴア(Michael Gore) |
配給 | CIC |
公開 | 1983年11月23日 |
1984年2月25日 | |
上映時間 | 132分 |
オーロラ・グリーンウェイ:シャーリー・マクレーン(Shirley MacLaine)
エマ・グリーンウェイ:デブラ・ウィンガー(Debra Winger)
ギャレット・ブリードラヴ:ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)
サム・バーンズ:ジョン・リスゴー(John Lithgow)
フラップ・ホートン:ジェフ・ダニエルズ(Jeff Daniels)
ヴァーノン・ダラート:ダニー・デヴィート(Danny DeVito)
パッツィ・クラーク:リサ・ハート・キャロル(Lisa Hart Carroll)
ロージー・ダンロップ:ベティ・R・キング(Betty R. King)
ジャニス:ケイト・チャールソン(Kate Charleson)
オーロラの夫:A・ブルックス(Albert Brooks)
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