2024年にアメリカで制作された『顔を捨てた男』(原題:A Different Man)は、レックリングハウゼン病をわずらう男が、実験的治療により新しい顔を手にいれることで起きる顛末を描いたスリラー映画です。
A24製作、アーロン・シンバーグが監督・脚本を担当、セバスチャン・スタンがエドワードを演じました。
第74回ベルリン国際映画祭ではセバスチャン・スタンが銀熊賞(主演男優賞)を受賞、第97回アカデミー賞ではメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされました
『顔を捨てた男』の挿入曲
『顔を捨てた男』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
同じアパートに住む男が首を吊る(男の部屋で流れている曲)
Artist | ミュータント・スカム(Mutant Scum) 2015年にブルックリンで結成されたアメリカのデスメタルバンド。メンバーは化学物質汚染による突然変異で生まれたミュータント3体という設定で活動している。 |
リリース | 2015年 |
エドワードがトイレで嘔吐したあと、店員に何か注文するよう言われ酒を飲む
ターン・アラウンド
Artist | カール・パーキンス(Carl Perkins, 1932-1998) アメリカのロカビリーミュージシャン。 初期ロックンロールの立役者として活躍し「ロカビリー界の王」(King of Rockabilly)と呼ばれる。 |
リリース | 1955年 |
作曲者 | カール・パーキンス |
新しい顔を得たエドワードが以前訪れたバーに行き酒を飲む
Artist | Teddy & The Frat Girls フロリダ州サウスパームビーチ出身のアメリカのガールズパンク/ノーウェーブ・バンド。 |
リリース | 1984年 |
作曲者 | Fish |
エドワードが3人の見知らぬ若者たちと飲む
Artist cover ver. | クランプス(The Cramps) 1976年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。 ボーカリストのラックス・インテリアと妻のギタリスト、ポイズン・アイヴィを中心に結成。アメリカのサイコビリーを代表するパイオニア的存在として知られる。 |
リリース | 1980年 |
作曲者 | ジョディ・チャステイン(Jody Chastain, 1933-1999) アメリカのアップライトベース/スチールギター奏者。 |
ジェリー・ホフマン(Jerry Huffman, 1932-2012) アメリカのギタリスト。 | |
チャーリー・フェザース | |
Original ver. | 1956年:チャーリー・フェザース アメリカのロカビリー歌手/ギタリスト/ソングライター。 |
バーのトイレでエドワードが鏡に映る自分の姿を見つめる
ウィズ・ユー
Artist | ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013) アメリカのミュージシャン/ソングライター。 ロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」(The Velvet Underground) のボーカリスト/ギタリスト。 |
リリース | 1979年 |
作曲者 | ルー・リード |
ニルス・ロフグレン(Nils Lofgren) アメリカのロックミュージシャン/レコーディングアーティスト/ソングライター/マルチインストゥルメンタリスト、1951年生まれ。 |
ガイ(エドワード)をイングリッドが部屋に招く(イングリッドが流す曲)
Artist | アーマ・トーマス(Irma Thomas) アメリカのソウル/R&Bシンガー、1941年ルイジアナ州ポンチャトゥーラ生まれ。「ニューオーリンズのソウル・クイーン」(Soul Queen Of New Orleans)の愛称でも知られている。 |
リリース | 1963年 |
作曲者 | アラン・トゥーサン(Allen Toussaint, 1938-2015) ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のアメリカのR&Bピアニスト/ボーカリスト/ソングライター/音楽プロデューサー。 |
ガイとオズワルドがバーで過ごす(店のステージで女が歌う曲)
Artist original ver. | ファッグス(The Fugs) 1964年にニューヨークで結成されたアメリカのフォークロックバンド。 |
リリース | 1965年 |
作曲者 | ケン・ウィーヴァー (Ken Weaver) アメリカのシンガーソングライター/ミュージシャン、1940年生まれ。 ロックバンド「ファグス」(The Fugs) の共同創設者。 |
オズワルドが店のステージで歌い、ガイはテーブル席から舞台や客の様子を見る
邦題『青春の孤独』
Artist original ver. | ファッグス(The Fugs) 1964年にニューヨークで結成されたアメリカのフォークロックバンド。 |
リリース | 1976年:Soundtrack『カー・ウォッシュ』 |
作曲者 | ノーマン・ホィットフィールド(Norman Whitfield, 1940-2008) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー。モータウンサウンドの創始者の一人。 |
『I Wanna Get Next to You』は、ロサンゼルスの洗車場「デラックス・カー・ウォッシュ」での一日を描いたコメディ映画『カー・ウォッシュ』(1976)のオリジナル・サウンドトラックです。
オズワルドの家でガイが理学療法士のもとリハビリをする(ガイが事件を起こす)
ジングルベル
Artist cover ver. | マドックス・ブラザーズ&ローズ(Maddox Brothers & Rose) カリフォルニア出身のアメリカのカントリーミュージックグループ。 フレッド、カル、クリフ、ドンの4人の兄弟と妹のローズで構成されていた。 |
リリース | 1949年 |
作曲者 | ジェームズ・ロード・ピアポント(James Lord Pierpont, 1822-1893) マサチューセッツ州ボストン出身のソングライター/オルガニスト/アメリカ海軍の兵士。 金融王と称えられたモルガン財閥の創始者ジョン・ピアポント・モルガン(John Pierpont Morgan)の叔父。 |
Original ver. | 1898年:エジソン・メール・カルテット(Edison Male Quartette) |
『ジングルベル』は、世界中で最もよく歌われているクリスマスソングです。 若者たちがソリ(橇)で競争する様子が歌われており、冬の情景が歌われていることでクリスマスソングとして世界中に広まりました。現在では最も古い “世俗的なクリスマスソング” とされています。
『顔を捨てた男』のサントラ
『顔を捨てた男』はウンベルト・スメリッリ(Umberto Smerilli)が音楽を担当しました。
ウンベルト・スメリッリは、ローマを拠点として活動する作曲家です。『Worldly Girl』などイタリアのTV番組や映画の音楽を担当しています。

『顔を捨てた男』キャスト・スタッフ
監督 | アーロン・シンバーグ(Aaron Schimberg) |
脚本 | アーロン・シンバーグ(Aaron Schimberg) |
製作 | クリスティーン・ヴェイコン(Christine Vachon) |
ヴァネッサ・マクドネル(Vanessa McDonnell) | |
ガブリエル・メイヤーズ(Gabriel Mayers) | |
音楽 | ウンベルト・スメリッリ(Umberto Smerilli) |
配給 | ハピネットファントム・スタジオ |
公開 | 2024年9月20日 |
2025年7月11日 | |
上映時間 | 112分 |
エドワード:セバスチャン・スタン(Sebastian Stan)
イングリッド:レナーテ・レインスベ(Renate Reinsve)
オズワルド:アダム・ピアソン(Adam Pearson)
カール:C・メイソン・ウェルズ(C. Mason Wells)
ニック:オーウェン・クライン(Owen Kline)
ロン・ベルチャー:チャーリー・コースモ(Charlie Korsmo)
本人役:マイケル・シャノン(Michael Shannon)
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