1991年にアメリカで制作された映画『裸の銃を持つ男2 1/2』(原題:The Naked Gun 2 1/2: The Smell of Fear)は、警部補フランク・ドレビンを主役としたポリス・コメディの第2作目です。
前作に引き続き、レスリー・ニールセンが警部補フランク・ドレビンを演じ、ジェーン・ドレビンをプリシラ・プレスリーが演じました。
- 『裸の銃を持つ男2 1/2』の挿入曲
- ホワイトハウスで大統領主催の晩餐会が開かれる(晩餐会で流れる曲)
- ブッシュ大統領夫妻が拍手で迎えられる(晩餐会で流れる曲)
- オープニングクレジット
- ジェーンがバーのピアニストのサムに「私たちの曲を弾いて」とリクエストする(サムが演奏する曲)
- フランクとジェーンがダンスをする(パーティーでバンドが演奏する曲)
- ハプスバーグ氏がフランクを自分のテーブルに呼びつける (パーティーでバンドが演奏する曲)
- 殺し屋がジェーンの自宅に忍び込む(シャワーを浴びるジェーンが歌い、それを聞いた殺し屋も涙ぐみながら歌う)
- フランクとジェーンが再び結ばれる(二人がろくろを回す)
- フランクとジェーンが再び結ばれる(二人がベッドで過ごす)
- フランクとマインハイマー博士が倉庫で拘束される(見張り番の男がヘッドホンで聴いている曲)
- プレスクラブの晩餐会でブッシュ大統領が紹介され、ステージにはマリアッチバンドが姿を現す(晩餐会で流れる曲)
- マリアッチバンドに扮して晩餐会の会場に潜り込んだフランク達がステージで演奏する
- 『裸の銃を持つ男2 1/2』のサントラ
- 『裸の銃を持つ男2 1/2』キャスト・スタッフ
『裸の銃を持つ男2 1/2』の挿入曲
『裸の銃を持つ男2 1/2』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ホワイトハウスで大統領主催の晩餐会が開かれる(晩餐会で流れる曲)
弦楽五重奏曲 ホ長調 作品11-5 G. 275 – 第3楽章「メヌエット」
| 作曲者 | ルイジ・ボッケリーニ(Luigi Boccherini, 1743-1805) イタリアの作曲家/チェリスト。 チェロ協奏曲・チェロソナタ・弦楽四重奏曲・弦楽五重奏曲など室内楽曲を数多く残し、古典派室内楽曲様式の発展に大きく貢献した。チェロの名手としても知られる。 |
| 作曲年 | 1771年 |
ブッシュ大統領夫妻が拍手で迎えられる(晩餐会で流れる曲)
邦題『大統領万歳』
『Hail To The Chief』は、アメリカ合衆国大統領の讃歌です。
多くの公的な行事で大統領の登場にあわせ “4回のファンファーレ” の後に演奏されます。
この後「プレスクラブの晩餐会でブッシュ大統領が紹介され、ステージにはマリアッチバンドが姿を現す(晩餐会で流れる曲)」でもこの曲が使われています。
オープニングクレジット
| 作曲者 | アイラ・ニューボーン(Ira Newborn) アメリカの作曲家/ミュージシャン/俳優/オーケストレーター、1949年ニューヨーク生まれ。 |
『The Naked Gun Theme』は、「裸の銃を持つ男」シリーズのテーマソングです。
映画の原作となったテレビドラマ『フライング・コップ 知能指数0分署』(原題:POLICE SQUAD!)で初めて使用されました。
ジェーンがバーのピアニストのサムに「私たちの曲を弾いて」とリクエストする(サムが演奏する曲)
邦題『鐘を鳴らせ!悪い魔女は死んだ』
| 作曲者 | ハロルド・アーレン(Harold Arlen, 1905-1986) ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『オズの魔法使』(1939) でジュディ・ガーランドが歌う劇中歌『虹の彼方に』を作曲しアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
| エドガー・イップ・ハーバーグ(E.Y. Harburg, 1896-1981) アメリカのポピュラーソングの作詞家/台本作家。 映画『オズの魔法使』の劇中歌『虹の彼方に』を作詞したことでアカデミー歌曲賞を受賞した。 | |
| Original ver. | 1939年:ケン・ダービー(Ken Darby, 1909-1992) アメリカの作曲家/ボーカルアレンジャー/作詞家/指揮者。 |
『Ding Dong! The Witch is Dead』は、1939年のファンタジー・ミュージカル映画『オズの魔法使』(The Wizard of Oz)のオリジナル・サウンドトラックです。
フランクとジェーンがダンスをする(パーティーでバンドが演奏する曲)
タンジェリン
| 作曲者 | ジョニー・マーサー(Johnny Mercer, 1909-1976) クロアチア/アイルランド系アメリカ人作詞者。 キャピトル・レコードの共同創設者の一人。映画『ハーヴェイ・ガールズ』(1946)、『花婿来たる』(1951)、『ティファニーで朝食を』(1961)、『酒とバラの日々』(1962) の劇中歌の作詞を手掛け、アカデミー歌曲賞を4回受賞した。 |
| ヴィクター・シャーツィンガー(Victor Schertzinger, 1888-1941) アメリカの作曲家/映画監督/映画プロデューサー/脚本家。 代表作『I Remember You』『Tangerine』 |
『Tangerine』は、1941年に発表されたポピュラーソングです。
1942年のミュージカル映画『艦隊入港』(原題:The Fleet’s In)で取り上げられ広く知られるようになりました。
ハプスバーグ氏がフランクを自分のテーブルに呼びつける (パーティーでバンドが演奏する曲)
サテン・ドール
| Artist | デューク・エリントン(Duke Ellington, 1899-1974) アメリカのジャズの作曲家/編曲家/ピアニスト/オーケストラ・リーダー。 1927年からニューヨーク・ハーレムのコットン・クラブに出演し名声を確立。一流奏者を揃えたビッグバンド「エリントン楽団」を率いてそれぞれの楽器の特色を生かした独自のサウンドを作り上げ、数多くのジャズ・スタンダードを生み出した。 |
| リリース | 1953年 |
| 作曲者 | デューク・エリントン(Duke Ellington, 1899-1974) |
| ビリー・ストレイホーン(Billy Strayhorn, 1915-1967) アメリカジャズピアニスト/作曲家/アレンジャー。デューク・エリントンとのコラボで知られる。 代表曲『A列車で行こう』 | |
| ジョニー・マーサー(Johnny Mercer, 1909-1976) クロアチア/アイルランド系アメリカ人作詞者。キャピトル・レコードの共同創設者の一人。映画『ハーヴェイ・ガールズ』(1946)、『花婿来たる』(1951)、『ティファニーで朝食を』(1961)、『酒とバラの日々』(1962) の劇中歌の作詞を手掛け、アカデミー歌曲賞を4回受賞した。 |
殺し屋がジェーンの自宅に忍び込む(シャワーを浴びるジェーンが歌い、それを聞いた殺し屋も涙ぐみながら歌う)
邦題『追憶』
| Artist original ver. | バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand) アメリカの歌手/女優/作曲家/映画プロデューサー/映画監督、1942年生まれ。映画『ファニー・ガール』(1968) でアカデミー主演女優賞を、『スター誕生』(1976) でアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
| リリース | 1973年 |
| 作曲者 | マーヴィン・ハムリッシュ(Marvin Hamlisch, 1944-2012) アメリカの作曲家/指揮者。 第46回アカデミー賞で、劇映画作曲賞(追憶)、編曲・歌曲賞(スティング)、歌曲賞(追憶)の3冠を達成。アメリカの4つのトップ・エンターテイメント賞(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞/オスカー、トニー賞)全てを獲得した人物に与えられる称号「EGOT」を持つ。 |
| アラン&マリリン・バーグマン(Alan and Marilyn Bergman) アラン・バーグマン(Alan Bergman)とマリリン・キース(Marilyn Bergman, 1928-2022)の夫婦による作曲家コンビ。 映画『愛のイエントル』(1983) でアカデミー作曲賞(※編曲・歌曲賞)を、映画『華麗なる賭け』(1968) 『追憶』(1973) で2回のアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
『The Way We Were』は、映画『追憶』(1973) の主題歌です。
フランクとジェーンが再び結ばれる(二人がろくろを回す)
アンチェインド・メロディ
| Artist cover ver. | ライチャス・ブラザーズ(The Righteous Brothers) 1962年にカリフォルニア州で結成されたアメリカのボーカル・デュオ。 ブルー・アイド・ソウルの代表格として知られる。 |
| リリース | 1965年 |
| 作曲者 | ハイ・ザレト(Hy Zaret, 1907-2007) アメリカの作詞家/作曲家。 |
| アレックス・ノース(Alex North, 1910-1991) ユダヤ系アメリカ人の映画音楽作曲家。 代表作『欲望という名の電車』『スパルタカス』『クレオパトラ』 | |
| Original ver. | 1955年:トッド・ダンカン(Todd Duncan, 1903-1998) アメリカのバリトンオペラ歌手。 |
『アンチェインド・メロディ』は、1955年の刑務所映画『アンチェインド』(Unchained)の主題歌として作られました。
その後、ライチャス・ブラザーズ(The Righteous Brothers)のカバー版が映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990) で主題歌として使われ、リバイバル・ヒットしました。
フランクとジェーンが再び結ばれる(二人がベッドで過ごす)
邦題『ひき潮』
| Artist cover ver. | ライチャス・ブラザーズ(The Righteous Brothers) 1962年にカリフォルニア州で結成されたアメリカのボーカル・デュオ。 ブルー・アイド・ソウルの代表格として知られる。 |
| リリース | 1965年 |
| 作曲者 | ロバート・マクスウェル(Robert Maxwell, 1921-2012) アメリカのハープ奏者/ソングライター/バンドリーダー。 |
| カール・シグマン(Carl Sigman, 1909-2000) アメリカのソングライター。60年にわたるキャリアを持ち多くのアーティストの作品を作った。 | |
| Original ver. | 1953年: ロバート・マクスウェル(Robert Maxwell, 1921-2012) |
フランクとマインハイマー博士が倉庫で拘束される(見張り番の男がヘッドホンで聴いている曲)
| Artist | ジョン・パリス(Jon Paris) アメリカのギタリスト/ベーシスト/シンガーソングライター/バンドリーダ、1958年生まれ。 |
| 作曲者 | ジョン・パリス(Jon Paris) |
プレスクラブの晩餐会でブッシュ大統領が紹介され、ステージにはマリアッチバンドが姿を現す(晩餐会で流れる曲)
邦題『大統領万歳』
『Hail To The Chief』は、アメリカ合衆国大統領の讃歌です。
「ブッシュ大統領夫妻が拍手で迎えられる(晩餐会で流れる曲)」でもこの曲が使われていました。
マリアッチバンドに扮して晩餐会の会場に潜り込んだフランク達がステージで演奏する
ベサメ・ムーチョ
| 作曲者 | コンスエロ・ベラスケス(Consuelo Velázquez, 1916-2005) メキシコの女性作曲家/ピアニスト。 |
| サニー・スカイラー(Sunny Skylar, 1913-2009) アメリカの作曲家/歌手/作詞家。 |
『Besame Mucho』は、 メキシコの女性作曲家コンスエロ・ベラスケスが17歳の時に作ったボレロの歌です。後に英語の歌詞が付けられ、ビートルズ、ザ・ベンチャーズを始めとする多くのアーティストにカバーされています。
『裸の銃を持つ男2 1/2』のサントラ
『裸の銃を持つ男2 1/2』は前作に引き続きアイラ・ニューボーン(Ira Newborn)が音楽を担当しました。
アイラ・ニューボーンは、ニューヨーク出身の作曲家/俳優です。『フェリスはある朝突然に』や『大災難P.T.A.』などジョン・ヒューズの作品で数多く音楽を担当しています。
※サントラ収録曲
1. ベイルート・バケーション(Beirut Vacation)
2. 我らがヒーロー”ドレビン” (Drebin – Hero!)
3. メイン・タイトル(Main Title)
4. おいしそうなミス・スペンサー(Meat Miss Spencer)
5. ドッカーン!(There’s Been A Bombing)
6. エキサイティング・チェイス(The Exciting Chase)
7. つるんだ奴ら(Bad Boys & Meinheimers)
8. ミス・スペンサー(Miss Spencer)
9. 見よ!(Hey Look At These)
10. とっとと逃げよう!(On The Ledge)
11. あいつだ!(Thinking Of….Him!)
12. デート(The Date)
13. 屋根だ、屋根!!(Roof, Roof!!)
14. フランクを殺せ(I Must Kill Frank)
15. 世界は俺のもの(I Want A World)
16. エンド・クレジット(End Credits)
『裸の銃を持つ男2 1/2』キャスト・スタッフ
| 監督 | デヴィッド・ザッカー(David Zucker) |
| 脚本 | デヴィッド・ザッカー(David Zucker) |
| パット・プロフト(Pat Proft) | |
| 原作 | デヴィッド・ザッカー(David Zucker) |
| ジム・エイブラハムズ(Jim Abrahams) | |
| ジェリー・ザッカー(Jerry Zucker) | |
| 製作 | ロバート・K・ワイス(Robert K. Weiss) |
| 音楽 | アイラ・ニューボーン(Ira Newborn) |
| 配給 | パラマウント=UIP |
| 公開 | 1991年6月28日 |
| 1992年3月14日 | |
| 上映時間 | 85分 |
フランク・ドレビン:レスリー・ニールセン(Leslie Nielsen)
ジェーン・ドレビン:プリシラ・プレスリー(Priscilla Presley)
エド・ホッケン:ジョージ・ケネディ(George Kennedy)
ノードバーグ:O・J・シンプソン(O. J. Simpson)
テッド・オルソン:エド・ウィリアムズ(Ed Williams)
アル:タイニー・ロン(Tiny Ron)
パプシュミア:レイ・バーク(Raye Birk)
クエンティン・ハプスバーグ:ロバート・グーレ(Robert Goulet)
アルバート・S・マインハイマー:リチャード・グリフィス(Richard Griffiths)
アール・ハッカー:リチャード・グリフィス(Richard Griffiths)
ヘクター・サヴァージ:アンソニー・ジェームズ(Anthony James)
ジョージ・H・W・ブッシュ大統領:ジョン・ロアーク(John Roarke)
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