2023年にフランスで製作された映画『落下の解剖学』(原題:Anatomie d’une chute)は、山荘で起きた夫の転落死をめぐる裁判の様子が描かれた法廷スリラーです。
第76回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールとパルム・ドッグ賞を受賞しました。また、第96回アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演女優賞を含む5部門にノミネートされています。
『落下の解剖学』の挿入曲
『落下の解剖学』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
サンドラが学生からインタビューを受けている最中に夫が大音量で流す曲
Artist cover ver. | バカオ・リズム・アンド・スティール・バンド(Bacao Rhythm & Steel Band) ハンブルグ出身のドイツのファンク音楽グループ。 マルチ楽器奏者ビヨルン・ワグナー (Björn Wagner)が率い、2007年活動開始。 |
リリース | 2008年 |
作曲者 | デナウン・モンテス・ポーター(Denaun M Porter) デトロイトを拠点とするアメリカのラッパー/ヒップホッププロデューサー、1978年ノースカロライナ州生まれ。 |
ブランドン・パロット(Brandon Parrott) アメリカのヒップホップ・プロデューサー/ソングライター。 | |
50セント(50 Cent) アメリカのラッパー/俳優/テレビプロデューサー/ビジネスマン、1975年ニューヨーク生まれ。 | |
Original ver. | 2003年:50セント(50 Cent) |
『P.I.M.P.』は、アメリカのラッパー、50セント(50 Cent)のデビュースタジオアルバム『Get Rich or Die Tryin’』に収録された曲です。その後、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)、ロイド・バンクス(Lloyd Banks)、ヤング・バック(Young Buck)との共演によるリミックスバージョンを含みアルバムからの3枚目シングルとしてリリースされました。
ここでは、ドイツのファンク音楽グループ、バカオ・リズム・アンド・スティール・バンド(Bacao Rhythm & Steel Band)によるカバーバージョンが使われています。
オープニングクレジット(ダニエルがピアノで練習している曲)
スペイン組曲 第1集 作品47 – 第5番 アストゥリアス(伝説)
作曲者 | イサーク・アルベニス(Isaac Albéniz, 1860-1909) スペインの作曲家/ピアニスト。 |
作曲年 | 1890年代 |
Artist | ミロ・マシャド・グラネール(Milo Machado-Graner) ダニエルを演じるフランスの俳優、2008年生まれ。 |
この後『一年後、法廷が始まる前にダニエルがピアノを弾く』場面でも、この曲を練習しています。
サンドラとダニエルがピアノで連弾する曲
24の前奏曲 Op.28 – 第4番 ホ短調
作曲者 | フレデリック・ショパン(Frédéric Chopin, 1810-1849) ポーランド出身の作曲家/ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。 ピアノ独奏曲を数多く残し「ピアノの詩人」と称される。 |
作曲年 | 1839年 |
Artist | ザンドラ・ヒュラー(Sandra Hüller) サンドラを演じるドイツの女優、1978年テューリンゲン州ズール生まれ。 |
ミロ・マシャド・グラネール(Milo Machado-Graner) ダニエルを演じるフランスの俳優、2008年生まれ。 |
『24の前奏曲 Op.28 – 第4番 ホ短調』は、ショパンの葬儀で演奏された曲です。
このあと『2回目の出廷前にダニエルがピアノで弾く曲』としても使われています。
一年後、ダニエルがピアノで練習している曲
スペイン組曲 第1集 作品47 – 第5番 アストゥリアス(伝説)
作曲者 | イサーク・アルベニス(Isaac Albéniz, 1860-1909) スペインの作曲家/ピアニスト。 |
作曲年 | 1890年代 |
Artist | ミロ・マシャド・グラネール(Milo Machado-Graner) ダニエルを演じるフランスの俳優、2008年生まれ。 |
『オープニングクレジット』でも、この曲が使われていました。
2回目の出廷前にダニエルがピアノで弾く曲
24の前奏曲 Op.28 – 第4番 ホ短調
作曲者 | フレデリック・ショパン(Frédéric Chopin, 1810-1849) ポーランド出身の作曲家/ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。 ピアノ独奏曲を数多く残し「ピアノの詩人」と称される。 |
作曲年 | 1839年 |
Artist | ザンドラ・ヒュラー(Sandra Hüller) サンドラを演じるドイツの女優、1978年テューリンゲン州ズール生まれ。 |
ミロ・マシャド・グラネール(Milo Machado-Graner) ダニエルを演じるフランスの俳優、2008年生まれ。 |
『サンドラとダニエルがピアノで連弾する場面』でも、この曲を演奏していました。
エンドクレジット
Artist | ベノワ・ダニエル(Benoit Daniel) フランス出身のピアニスト。 |
Original ver. | フレデリック・ショパン『24の前奏曲 Op.28 – 第4番 ホ短調』 |
『落下の解剖学』のサントラ
『落下の解剖学』キャスト・スタッフ
監督 | ジュスティーヌ・トリエ(Justine Triet) |
脚本 | ジュスティーヌ・トリエ(Justine Triet) |
アルチュール・アラリ(Arthur Harari) | |
製作 | マリー=アンジュ・ルシアーニ(Marie-Ange Luciani) |
ダヴィド・ティオン(David Thion) | |
配給 | ギャガ |
公開 | 2023年8月23日 |
2024年2月23日 | |
上映時間 | 152分 |
サンドラ:ザンドラ・ヒュラー(Sandra Hüller)
ヴァンサン・レンツィ弁護士:スワン・アルロー(Swann Arlaud)
ダニエル:ミロ・マシャド・グラネール(Milo Machado-Graner)
検事::アントワーヌ・レナルツ(Antoine Reinartz)
サミュエル:サミュエル・タイス(Samuel Theis)
マージ・ベルジェ:ジェニー・ベス(Jehnny Beth)
ヌール・ブダウド弁護士:サーディア・ベンタイブ(Saadia Bentaieb)
ゾーイ・ソリドール:カミーユ・ラザフォード(Camille Rutherford)
裁判長:アン・ロトジェ(Anne Rotger)
モニカ:ソフィ・フィリエール(Sophie Fillières)
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