2021年にアメリカで制作された映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(原題:The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun)は、20世紀にフランスの架空の都市「アンニュイ=シュール=ブラゼ」で発行されていた架空のアメリカ雑誌『フレンチ・ディスパッチ』最終号のストーリーがまとめられたという設定のオムニバス作品です。
実在の雑誌『ニューヨーカー』がモデルになっています。ウェス・アンダーソンが監督・脚本を務めました。
- 『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の挿入曲
- 編集者の紹介シーン(ベレンソンの部屋で流れている曲)
- 編集者の紹介シーン(ローバックの部屋で流れている曲)
- エルブサンの自転車レポート(エルブサンの登場シーン)
- 街のスナップ – レンガ職人街
- 街のスナップ – スリの袋小路
- 街の情報 – 地下鉄の線路に巣くうネズミ
- 街の情報 – 斜めの屋根に棲みつくネコたち
- 街の情報 – 排水路に生息するウナギの幼魚
- 街の情報 – 休息街の学生たち
- 街の情報 – 交通(エルブサンの自転車レポート)
- 街の情報 – 夕暮れの風景(売春婦、男娼の姿)
- 街の情報 – 夜の風景(教会と街灯)
- 【Story1】モーゼスが殺人を犯す(店のBGM)
- 刑務所での発表会(弦楽器奏者が演奏する曲)
- 【Story2】女子寮への男子の出入り権を争うチェスの対決シーン
- ゼフィレッリとルシンダがバスルームで会話をする
- ゼフィレッリとルシンダがガスマスクをつけて家を出て行く
- 学生達がカフェで過ごす様子(半年前)
- ミッチが召集令状をテーブルに置いてカフェを出て行く
- 兵営を脱走してきたミッチがカフェに入って来る
- ゼフィレッリがカフェのジュークボックスで流すTip-Topの曲
- チェス革命勃発、チェスの対決シーン
- ノートに走り書きされた「詩的な文章」の紹介シーン(1曲目)
- ノートに走り書きされた「詩的な文章」の紹介シーン(2曲目)
- 電波塔に登ったゼフィレッリが感電する
- ゼフィレッリの両親がタクシーで遺体の身元確認に向かう
- ルシンダがガスマスクをつけてベッドでタイプライターを打つ
- 【Story3】ショーガールがジジに頼まれて歌う子守歌
- 『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のサントラ
- 『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』キャスト・スタッフ
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の挿入曲
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
編集者の紹介シーン(ベレンソンの部屋で流れている曲)
(Waltz No.19 in A Minor, Op. Posth.)
作曲者 | フレデリック・ショパン(Frédéric Chopin, 1810-1849) ポーランド出身の作曲家/ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。 ピアノ独奏曲を数多く残し「ピアノの詩人」と称される。 |
Artist | スティーブン・ミッチェル(Steven Mitchell) ニューヨークを中心に活動しているバレエピアニスト。 |
『Bouree Sur Place & Forward』は、1907年にマリインスキー劇場で初演されたバレエ・ブラン『レ・シルフィード』の曲です。『レ・シルフィード』では、ショパンのピアノ曲がアレンジされてバレエ音楽として使われています。
ここで使われているのは、ショパン作曲『ワルツ第19番イ短調 遺作』です。
編集者の紹介シーン(ローバックの部屋で流れている曲)
スウィンギン・フォー・バンジー
Artist | ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins) アメリカのジャズ・サックス奏者、1930年生まれ。 |
リリース | 1956年 |
作曲者 | ソニー・ロリンズ |
エルブサンの自転車レポート(エルブサンの登場シーン)
フィアスコ
Artist | ギュス・ヴィズール(Gus Viseur, 1915-1974) ベルギー生まれのフランスのアコーディオン奏者。 1930年代〜50年代にバンドを率いて活動。ジャズギタリストのバロ・フェレットやシャンソン歌手エディット・ピアフと共演するなどして活躍した。 |
作曲者 | ギュス・ヴィズール |
街のスナップ – レンガ職人街
アイヴ・シーン・ザット・フェイス・ビフォー(リベルタンゴ)
Artist | グレイス・ジョーンズ(Grace Jones) ジャマイカ系アメリカ人の歌手/モデル/女優、1948年生まれ。 70年代初頭からブラック・ニュー・ウェイブの代表的モデルとして活躍した。ポップアートの旗手アンディ・ウォーホールのミューズとしても知られている。 |
リリース | 1981年 |
作曲者 | アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla, 1921-1992) アルゼンチンのタンゴ音楽作曲家/バンドネオン奏者/指揮者/編曲者。 伝統的なタンゴにクラシックやジャズの要素を取り入れた独自の音楽スタイルを生み出しアルゼンチン・タンゴに革命を起こした。「タンゴの破壊者」「タンゴの革命児」「バンドネオンの魔術師」などの異名を持つ。 |
ナタリー・ドロン(Nathalie Delon, 1941-2021) フランスの女優/映画監督。アラン・ドロンの元妻。 | |
バリー・レイノルズ(Barry Reynolds) イギリスのギタリスト/ソングライター/作曲家/音楽プロデューサー、1949年生まれ。 | |
デニス・ウィルソン(Dennis Wilkey) イギリスのミュージシャン/ソングライター。 |
『I’ve Seen That Face Before (Libertango) 』は、アストル・ピアソラが1974年に発表した『リベルタンゴ』(Libertango)をアレンジして作られています。
街のスナップ – スリの袋小路
サヴァイヴ
Artist | バッグス(The Bags) 1977年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたアメリカのパンクロックバンド。 |
リリース | 1978年 |
作曲者 | The Bags アリス・バッグ(Alice Bag) パット・バッグ(Pat Bag) |
街の情報 – 地下鉄の線路に巣くうネズミ
ラウンド・ミッドナイト
Artist cover ver. | アンソニー・ブラクストン(Anthony Braxton) アメリカの前衛ジャズ作曲家/マルチ楽器奏者、1945年生まれ。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | セロニアス・モンク(Thelonious Monk, 1917-1982) アメリカのジャズピアニスト/作曲家。 ビバップのパイオニアの一人と評される。 |
クーティ・ウィリアムス(Cootie Williams) アメリカのスウィングジャズ/ジャンプブルース/R&B・トランペット奏者。 | |
バーニー・ハニゲン(Bernard Hanighen, 1908-1976) アメリカのソングライター。 | |
Original ver. | 1944年:クーティ・ウィリアムス |
『Round Midnight』は、セロニアス・モンクが1940年代初頭に作った『’Round About Midnight』がオリジナルです。
後から歌詞を付けたバーニー・ハニゲンと、曲の形を完成させたクーティ・ウィリアムスが共作者としてクレジットされています。
街の情報 – 斜めの屋根に棲みつくネコたち
2つのアラベスク – アラベスク第1番
作曲者 | クロード・ドビュッシー(Claude Debussy, 1862-1918) フランス印象派を代表する作曲家。 |
作曲年 | 1888年 |
Artist | ダニエル・ポラック(Daniel Pollack) アメリカのピアニスト、1935年生まれ。 |
『2つのアラベスク』は、ドビュッシーが1888年に作曲したピアノ作品です。
街の情報 – 排水路に生息するウナギの幼魚
(Piano Sonata No.11 in A major K 331 – I. Andante Grazioso)
(ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331 – 第1楽章)
作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 |
Artist | ボリス・ビョルン・バッガー(Boris Bjoern Bagger) ドイツのギタリスト/指揮者/作曲家。 |
デトレフ・テヴェス(Detlef Tewes) ドイツのマンドリン奏者。 |
ここで演奏されているのは、モーツァルトの『ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331』の第1楽章の第5変奏をアレンジして作られた「マンドリンとギターの二重奏曲」です。
街の情報 – 休息街の学生たち
邦題『愛しのアリーヌ』(恋の日記)
Artist cover ver. | ジャーヴィス・コッカー(Jarvis Cocker) ティップ・トップ役で出演するイギリスの歌手/ミュージシャン/俳優、1963年生まれ。 ロックバンド「パルプ」(Pulp) のフロントマン。 |
リリース | 2021年:Soundtrack『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』 |
作曲者 | クリストフ(Christophe, 1945-2020) フランスのシンガーソングライター。 10代半ばからポップグループを率いて活動を始め、ソロシングル曲『Aline』(1965) が世界的ヒットを記録。60年代から70年代初頭にかけてフランスを代表する歌手として大きな成功を収めた。 |
Original ver. | 1965年:クリストフ |
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「ゼフィレッリがカフェのジュークボックスで流すTip-Topの曲」
「ノートに走り書きされた “詩的な文章” の紹介シーン 1曲目」
「電波塔に登ったゼフィレッリが感電する」
「ルシンダがガスマスクをつけてベッドでタイプを打つ」
街の情報 – 交通(エルブサンの自転車レポート)
走行中のトラックに摑まり自転車に腰を掛けてレポートをしていたエルブサンが、地下鉄の階段に落ちてしまうシーン
Artist | ギュス・ヴィズール(Gus Viseur, 1915-1974) ベルギー生まれのフランスのアコーディオン奏者。 1930年代〜50年代にバンドを率いて活動。ジャズギタリストのバロ・フェレットやシャンソン歌手エディット・ピアフと共演するなどして活躍した。 |
作曲者 | ギュス・ヴィズール |
街の情報 – 夕暮れの風景(売春婦、男娼の姿)
インセギメント・アル・タクシー(ザ・チェイス)
リリース | 1960年:Soundtrack『スペインの休日』 |
作曲者 | マリオ・ナシンベーネ(Mario Nascimbene, 1913-2002) イタリアの映画音楽作曲家。 |
『Inseguimento al Taxi (The Chase) 』は、1960年のミステリー映画『スペインの休日』(原題:Scent of Mystery)のオリジナル・サウンドトラックです。
『スペインの休日』は、香りが不可欠なストーリーで「Smell-O-Vision システム」が初めて使用された映画としても知られています。「Smell-O-Vision システム」とは、映画の上映中に必要に応じて特定の匂いを劇場内に放出し、視聴者が映画の中で何が起こっているかを「嗅ぐ」ことができるシステムです。1939年のニューヨーク万国博覧会で発明者によって実演され話題となりました。
街の情報 – 夜の風景(教会と街灯)
(エルブサンが子供達に追いかけられて転倒するシーン)
レグレンツィの主題によるフーガ ハ短調 BWV 574
作曲者 | ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750) バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。 宗教音楽や器楽曲など幅広いジャンルで多くの傑作を残し、西洋音楽の歴史の中で最も偉大な作曲家の一人と評される。 |
Artist | マリー=クレール・アラン(Marie-Claire Alain, 1926-2013) フランスのオルガニスト。 |
『Fugue in C Minor on a theme by Legrenzi, BWV 574』は、イタリアの作曲家ジョヴァンニ・レグレンツィ(Giovanni Legrenzi, 1626-1690)が作った曲の主題を用いてバッハが作ったオルガン曲です。
【Story1】モーゼスが殺人を犯す(店のBGM)
モーゼスが贅沢な生活を捨てて様々な場所で絵を描き出すシーンからこの曲が流れています。
アフター・ユーヴ・ゴーン
Artist cover ver. | Gene Austin, Coco & Candy |
ジーン・オートリー(Gene Autry, 1907-1998) アメリカの俳優/ミュージシャン/歌手/作曲家/ロデオパフォーマー。 カントリー・ミュージックの先駆者の一人で、1934年から1953年にかけて93本の映画に出演。「歌うカウボーイ」と呼ばれアメリカ国民に愛された。 カリフォルニア・エンジェルス(現:ロサンゼルス・エンゼルス)の創設オーナー。 | |
リリース | 1940年:Soundtrack『My Little Chickadee』 |
作曲者 | ヘンリー・クリーマー(Henry Creamer, 1879-1930) アメリカの作詞家/演劇プロデューサー。 |
ターナー・レイトン(Turner Layton, 1894-1978) アフリカ系アメリカ人のソングライター/歌手/ピアニスト。 | |
Original ver. | 1918年:マリオン・ハリス(Marion Harris, 1897-1944) アメリカの歌手。 |
『After You’ve Gone』は、ジャズのスタンダードナンバーです。『君去りし後』の邦題でも知られています。
ここでは、1940年の西部劇コメディ映画『My Little Chickadee』でミュージシャン役で主演した歌手ジーン・オースティンが劇中で歌っている演奏が使われています。
刑務所での発表会(弦楽器奏者が演奏する曲)
(Mandolin Concerto in C Major, RV 425 I. Allegro)
(マンドリン協奏曲 ハ長調 RV 425 – 第1楽章 アレグロ)
作曲者 | アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi, 1678-1741) バロック音楽後期を代表するイタリアの作曲家/ヴィルトゥオーゾヴァイオリニスト/聖職者。 協奏曲、室内楽曲、カンタータ、教会音楽、オラトリオ、オペラなど数多くの作品を残し、ヴァイオリンの技法と管弦楽法の発展に大きく貢献した。 |
編曲者 | ジークフリート・ベーレント(Siegfried Behrend, 1933-1990) ドイツのギタリスト/指揮者/作曲家。 |
この曲は、ヴィヴァルディの『マンドリン協奏曲 ハ長調 RV 425』をジークフリート・ベーレントがアレンジして作った「2台のマンドリンと2台のギター&マンドリンオーケストラのための作品」です。
【Story2】女子寮への男子の出入り権を争うチェスの対決シーン
邦題『最後の時』
リリース | 1963年:『ゼロの世代』 |
作曲者 | エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone, 1928-2020) イタリアを代表する映画音楽作曲家。 映画やテレビの400以上のスコアと100以上のクラシック作品を作り、史上最も多作で偉大な映画作曲家の一人として知られる。映画『ヘイトフル・エイト』でアカデミー作曲賞を受賞した。 |
『L’Ultima Volta』は、1963年のイタリア映画『ゼロの世代』(原題:I Malamondo)のオリジナル・サウンドトラックです。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「ゼフィレッリとルシンダがガスマスクをつけて家を出て行く」
「チェス革命勃発、チェスの対決シーン」
ゼフィレッリとルシンダがバスルームで会話をする
アダージョ
リリース | 1971年:Soundtrack『カウントダウン』 |
作曲者 | ジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue, 1925-1992) フランスの作曲家。 映画『リトル・ロマンス』(1979) でアカデミー作曲賞を受賞した。 |
『Adagio』は、1971年のフランス映画『カウントダウン』(原題:Comptes À Rebours)のオリジナル・サウンドトラックです。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「ノートに走り書きされた ”詩的な文章” の紹介シーン(2曲目)」
「ゼフィレッリの両親がタクシーで遺体の身元確認に向かう」
ゼフィレッリとルシンダがガスマスクをつけて家を出て行く
邦題『最後の時』
リリース | 1963年:『ゼロの世代』 |
作曲者 | エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone, 1928-2020) |
「女子寮への男子の出入り権を争うチェスの対決シーン」でもこの曲が使われています。
学生達がカフェで過ごす様子(半年前)
邦題『嘘つきなあなた』
Artist | シャンタル・ゴヤ(Chantal Goya) フランスの歌手/女優、1942年生まれ。 |
リリース | 1966年:Soundtrack『男性・女性』 |
作曲者 | ジャン=ジャック・ドゥブー(Jean-Jacques Debout) フランスのシンガーソングライター/歌手/俳優、1940年生まれ。 シャンタル・ゴヤ(Chantal Goya)の夫。 |
『Tu m’as trop Menti』は、ジャン=リュック・ゴダール監督の1966年フランス・スウェーデン合作映画『男性・女性』(原題:Masculin féminin: 15 faits précis)のオリジナル・サウンドトラックです。
ミッチが召集令状をテーブルに置いてカフェを出て行く
邦題『やっぱりきみを愛してる』
Artist | シャルル・アズナヴール(Charles Aznavour, 1924-2018) パリ出身のフランスのシンガーソングライター/俳優。 9歳から芸能活動を開始し、22歳でエディット・ピアフのアメリカツアーに同伴し名を知られるようになる。1000曲以上の曲を書き、言語に堪能でシャンソンを5つの言語で歌い、60本以上の映画にも出演した。 |
リリース | 1959年 |
作曲者 | シャルル・アズナヴール |
兵営を脱走してきたミッチがカフェに入って来る
(The Well-Tempered Clavier, Book I, Prelude and Fugue No.2 in C Minor, BWV 847: Fugue)
(『平均律クラヴィーア曲集 第1巻、第2番 プレリュードとフーガ BWV 847 ハ短調』よりフーガ)
Artist | ザ・スウィングルズ(The Swingles) 1962年にパリで結成されたア・カペラ・ヴォーカル・グループ。 アメリカ生まれのジャズミュージシャン、ウォード・スウィングル(Ward Swingle)によって結成。ソプラノ、アルト、テノール、バス、それぞれ2名の8人のメンバーからなり、クラシックやポップスを「ダバダバ」というスキャット・コーラスにアレンジして歌い、人気を博した。ザ・スウィングル・シンガーズ(The Swingle Sisters)のグループ名でも知られている。 |
リリース | 1963年 |
作曲者 | ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750) バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。 宗教音楽や器楽曲など幅広いジャンルで多くの傑作を残し、西洋音楽の歴史の中で最も偉大な作曲家の一人と評される。 |
編曲者 | ウォード・スウィングル(Ward Swingle, 1927-2015) アメリカのボーカリスト/ジャズミュージシャン。 ア・カペラ・ヴォーカル・グループ「ザ・スウィングルズ」(The Swingles) の創設者。 |
『Fugue No.2 in C Minor』は、バッハ作曲の『平均律クラヴィーア曲集 第1巻、第2番 プレリュードとフーガ BWV 847 ハ短調よりフーガ』をボーカルバージョンに編曲したものです。
ゼフィレッリがカフェのジュークボックスで流すTip-Topの曲
邦題『愛しのアリーヌ』(恋の日記)
Artist cover ver. | ジャーヴィス・コッカー(Jarvis Cocker) |
リリース | 2021年:Soundtrack『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』 |
作曲者 | クリストフ(Christophe, 1945-2020) |
Original ver. | 1965年:クリストフ |
「街の情報 – 休息街の学生たち」でもこの曲が使われていました。
チェス革命勃発、チェスの対決シーン
邦題『最後の時』
リリース | 1963年:『ゼロの世代』 |
作曲者 | エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone, 1928-2020) |
「女子寮への男子の出入り権を争うチェスの対決シーン」でもこの曲が使われていました。
ノートに走り書きされた「詩的な文章」の紹介シーン(1曲目)
邦題『愛しのアリーヌ』(恋の日記)
Artist cover ver. | ジャーヴィス・コッカー(Jarvis Cocker) |
リリース | 2021年:Soundtrack『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』 |
作曲者 | クリストフ(Christophe, 1945-2020) |
Original ver. | 1965年:クリストフ |
「街の情報 – 休息街の学生たち」でもこの曲が使われていました。
ノートに走り書きされた「詩的な文章」の紹介シーン(2曲目)
アダージョ
リリース | 1971年:Soundtrack『カウントダウン』 |
作曲者 | ジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue, 1925-1992) |
「ゼフィレッリとルシンダがバスルームで会話をする」でもこの曲が使われていました。
電波塔に登ったゼフィレッリが感電する
邦題『愛しのアリーヌ』(恋の日記)
Artist cover ver. | ジャーヴィス・コッカー(Jarvis Cocker) |
リリース | 2021年:Soundtrack『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』 |
作曲者 | クリストフ(Christophe, 1945-2020) フランスのシンガーソングライター。 10代半ばからポップグループを率いて活動を始め、ソロシングル曲『Aline』(1965) が世界的ヒットを記録。60年代から70年代初頭にかけてフランスを代表する歌手として大きな成功を収めた。 |
Original ver. | 1965年:クリストフ |
「街の情報 – 休息街の学生たち」でもこの曲が使われていました。
ゼフィレッリの両親がタクシーで遺体の身元確認に向かう
アダージョ
リリース | 1971年:Soundtrack『カウントダウン』 |
作曲者 | ジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue, 1925-1992) |
「ゼフィレッリとルシンダがバスルームで会話をする」でもこの曲が使われていました。
ルシンダがガスマスクをつけてベッドでタイプライターを打つ
邦題『愛しのアリーヌ』(恋の日記)
Artist cover ver. | ジャーヴィス・コッカー(Jarvis Cocker) |
リリース | 2021年:Soundtrack『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』 |
作曲者 | クリストフ(Christophe, 1945-2020) |
Original ver. | 1965年:クリストフ |
「街の情報 – 休息街の学生たち」でもこの曲が使われていました。
【Story3】ショーガールがジジに頼まれて歌う子守歌
『À la claire fontaine』は、古くから伝わるフランスの歌です。
『澄んだ泉へ』『清き泉を』の邦題で知られています。
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のサントラ
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』はアレクサンドル・デスプラ(Alexandre Desplat)が音楽を担当しました。
アレクサンドル・デスプラは、フランス生まれの作曲家で、数多くの映画音楽を手掛けています。『グランド・ブダペスト・ホテル』と『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー作曲賞を受賞しています。
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』キャスト・スタッフ
監督 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
脚本 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
原案 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
ロマン・コッポラ(Roman Coppola) | |
ヒューゴ・ギネス(Hugo Guinness) | |
ジェイソン・シュワルツマン(Jason Schwartzman) | |
製作 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
ジェレミー・ドーソン(Jeremy Dawson) | |
音楽 | アレクサンドル・デスプラ(Alexandre Desplat) |
配給 | ウォルト・ディズニー・ジャパン |
公開 | 2021年10月22日 |
2022年1月28日 | |
上映時間 | 103分 |
モーゼス・ローゼンターラー:ベニチオ・デル・トロ(Benicio del Toro)
ルシンダ・クレメンツ:フランシス・マクドーマンド(Frances McDormand)
ローバック・ライト:ジェフリー・ライト(Jeffrey Wright)
ジュリアン・カダージオ:エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)
J・K・L・ベレンセン:ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)
ゼフィレッリ:ティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)
シモーヌ:レア・セドゥ(Léa Seydoux)
エルブサン・サゼラック:オーウェン・ウィルソン(Owen Wilson)
警察署長:マチュー・アマルリック(Mathieu Amalric)
ネスカフィエ警部補:スティーヴン・パーク(Steve Park)
アーサー・ハウイッツァー・Jr:ビル・マーレイ(Bill Murray)
トークショーのホスト:リーヴ・シュレイバー(Liev Schreiber)
アルムナ:エリザベス・モス(Elisabeth Moss)
ミスターB:ギヨーム・ガリエンヌ(Guillaume Gallienne)
運転手ジョー:エドワード・ノートン(Edward Norton)
エルメス・ジョーンズ:ジェイソン・シュワルツマン(Jason Schwartzman)
アバカス:ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)
若い頃のローゼンターラー:トニー・レヴォロリ(Tony Revolori)
アップシュアー・“モー”・クランペット:ロイス・スミス(Lois Smith)
ポール・デュヴァル:クリストフ・ヴァルツ(Christoph Waltz)
ドリル=サージャント:ルパート・フレンド(Rupert Friend)
ジョーおじさん:ヘンリー・ウィンクラー(Henry Winkler)
ジュリエット:リナ・クードリ(Lyna Khoudri)
ショーガール:シアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)
ニックおじさん:ボブ・バラバン(Bob Balaban)
ミセスB:セシル・ドゥ・フランス(Cécile De France)
刑務官:ドゥニ・メノーシェ(Denis Ménochet)
カリフラワー:イポリット・ジラルド(Hippolyte Girardot)
ナレーター:アンジェリカ・ヒューストン(Anjelica Huston)
刑事巡査:ダミアン・ボナール(Damien Bonnard)
法律顧問:グリフィン・ダン(Griffin Dunne)
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