2006年にアメリカで制作された映画『スーパーマン リターンズ』(原題:Superman Returns)は、DCコミックス『スーパーマン』の実写映画です。『スーパーマンII/冒険篇』から後の出来事が描かれています。
『ユージュアル・サスペクツ』のブライアン・シンガーが監督をつとめました。
- 『スーパーマン リターンズ』の挿入曲
- 北極に向かう船の中で、レックスがキティにプロメテウスについて説明する(船室で流れる曲)
- レックスがバルコニーに立って “剛鉄の男 戻る” の見出しが書かれた新聞を見る(レックスの隣でキティが口ずさむ曲)
- クラークとロイスが混雑するエレベーターに乗り合わせ、軽い挨拶を交わす(エレベーターで流れる曲)
- スーパーマンがロイスの家の中を透視する(ロイスの息子ジェイソンがキーボードで演奏している曲)
- 車のブレーキのことで激怒したキティがレックスの頬を平手打ちする(船室で流れる曲)
- ロイスがジェイソンを連れて怪しい船の中に入って行く(船室で流れる曲)
- ロイスとジェイソンがレックスに捕えられる(船室で流れる曲)
- ジェイソンが見張りの男と船室のピアノで連弾をする
- 『スーパーマン リターンズ』のサントラ
- 『スーパーマン リターンズ』キャスト・スタッフ
『スーパーマン リターンズ』の挿入曲
『スーパーマン リターンズ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
北極に向かう船の中で、レックスがキティにプロメテウスについて説明する(船室で流れる曲)
歌劇《ラクメ》 第1幕 花の二重唱「ジャスミンが咲くドームへ」
| 作曲者 | レオ・ドリーブ(Léo Delibes, 1836-1891) フランスのロマン派音楽の作曲家。 バレエ音楽『コッペリア』『シルヴィア』などで知られ「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれる。 |
| 初演 | 1883年:オペラ=コミック座(パリ) |
『ラクメ』は、フランスの作家ピエール・ロティ(Pierre Loti, 1850-1923)の自伝的小説『ロティの結婚』(Le Mariage de Loti)をもとに作られた全3幕からなるオペラです。
19世紀のイギリス統治下のインドを舞台に、バラモン教の巫女ラクメとイギリスの陸軍士官ジェラルドの恋が描かれています。
レックスがバルコニーに立って “剛鉄の男 戻る” の見出しが書かれた新聞を見る(レックスの隣でキティが口ずさむ曲)
邦題『すべてを御手に』
『He’s Got the Whole World In His Hands』は、1927年に出版されたスピリチュアルソングです。
1957年、イギリスの少年歌手ローリー・ロンドン(Laurie London)の録音が国際的にヒットしたことで、史上最も売れたゴスペルソングの1つとしても知られるようになりました。
クラークとロイスが混雑するエレベーターに乗り合わせ、軽い挨拶を交わす(エレベーターで流れる曲)
クァンド・クァンド・クァンド
| Artist cover ver. | ドリフターズ(The Drifters) 1953年にニューヨークで結成されたアメリカのR&B/ソウル・ボーカルグループ。 |
| リリース | 1965年 |
| 作曲者 | トニー・レニス(Tony Renis) イタリアの歌手/作曲家/音楽プロデューサー/映画俳優、1938年ミラノ生まれ。 |
| アルベルト・テスタ(Alberto Testa, 1927-2009) ブラジル出身のイタリアの作曲家/作詞家/歌手/テレビ作家。 | |
| Original ver. | 1962年:トニー・レニス |
タイトルの「Quando」は、「いつ(when)」を意味するイタリア語です。
スーパーマンがロイスの家の中を透視する(ロイスの息子ジェイソンがキーボードで演奏している曲)
ハート・アンド・ソウル
| 作曲者 | ホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael, 1899-1981) アメリカの作曲家/歌手/ピアニスト/バンドリーダー。 代表曲『スターダスト』『我が心のジョージア』 |
| フランク・レッサー(Frank Loesser, 1910-1969) アメリカの作曲家/ソングライター/台本作家。 ティンパンアレーで活躍し、スタンダードとなる作品を数多く残した。映画『水着の女王』(1949) でアカデミー歌曲賞受賞。 | |
| Original ver. | 1938年: ラリー・クリントン(Larry Clinton, 1909-1985) ブルックリン出身のトランペット奏者/アレンジャー/バンドリーダー。 |
この後「ジェイソンが見張りの男と船室のピアノで連弾をする」でもこの曲が使われています。
車のブレーキのことで激怒したキティがレックスの頬を平手打ちする(船室で流れる曲)
四季 – ヴァイオリン協奏曲 ホ長調「春」 Op.8, No.1, RV 269 – 第1楽章
| 作曲者 | アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi, 1678-1741) バロック音楽後期を代表するイタリアの作曲家/ヴィルトゥオーゾヴァイオリニスト/聖職者。 協奏曲、室内楽曲、カンタータ、教会音楽、オラトリオ、オペラなど数多くの作品を残し、ヴァイオリンの技法と管弦楽法の発展に大きく貢献した。 |
| 出版年 | 1725年 |
| Artist | ブダペスト・ストリングス(Budapest Strings) 1977年にハンガリーのリスト・フェレンツ音楽大学の卒業生によって設立された弦楽オーケストラ。 |
『カルメン』は、フランスの作家プロスペル・メリメ(Prosper Mérimée)の小説をもとにビゼーが作曲したフランス語によるオペラです。
ロイスがジェイソンを連れて怪しい船の中に入って行く(船室で流れる曲)
歌劇《カルメン》第1幕 – ハバネラ「恋は野の鳥」
| 作曲者 | ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet, 1838-1875) 19世紀フランスの作曲家。 代表作『アルルの女』『美しきパースの娘』『カルメン』 |
| 作曲年 | 1875年 |
| Artist | スロヴァキア放送交響楽団 (The Slovak Royal Symphony Orchestra) ブラチスラヴァを本拠とするスロバキアのオーケストラ。 |
| アレクサンダー・ラハバリ(Alexander Rahbari) イラン出身の指揮者/作曲家、1948年生まれ。 |
ロイスとジェイソンがレックスに捕えられる(船室で流れる曲)
ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 – 第2楽章
| 作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 |
| 作曲年 | 1785年 |
| Artist | ヤンドー・イェネー(Jenõ Jandó, 1952-2023) ハンガリー出身のピアニスト/音楽教師。 |
| コンツェントゥス・フンガリクス(Concentus Hungaricus) 1985年にブダペストで設立されたハンガリーの室内オーケストラ。 | |
| アンドラーシュ・リゲティ(András Ligeti, 1953-2021) ハンガリーの指揮者/ヴァイオリニスト。 |
ジェイソンが見張りの男と船室のピアノで連弾をする
ハート・アンド・ソウル
| 作曲者 | ホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael, 1899-1981) アメリカの作曲家/歌手/ピアニスト/バンドリーダー。 代表曲『スターダスト』『我が心のジョージア』 |
| フランク・レッサー(Frank Loesser, 1910-1969) アメリカの作曲家/ソングライター/台本作家。 ティンパンアレーで活躍し、スタンダードとなる作品を数多く残した。映画『水着の女王』(1949) でアカデミー歌曲賞受賞。 | |
| Original ver. | 1938年: ラリー・クリントン(Larry Clinton, 1909-1985) ブルックリン出身のトランペット奏者/アレンジャー/バンドリーダー。 |
『Heart and Soul』は、『チョップスティックス』(両手の人差し指で弾く)のように、連弾することで初心者でもピアノを楽しく演奏できることで人気の曲です。
「スーパーマンがロイスの家の中を透視する(ロイスの息子ジェイソンがキーボードで演奏している曲)」でもこの曲が使われていました。
『スーパーマン リターンズ』のサントラ
『スーパーマン リターンズ』はジョン・オットマン(John Ottman)が音楽を担当しました。
ジョン・オットマンは、アメリカの映画音楽作曲家です。『ユージュアル・サスペクツ』や『ワルキューレ』など、多くのブライアン・シンガー監督作品で音楽を担当しています。
※サントラ収録曲
1. メイン・テーマ(Superman Returns – Main Titles)
2. メモリーズ(Memories)
3. フライト(Rough Flight)
4. 小さな秘密/太陽の力(Little Secrets/Power of the Sun)
5. 銀行の仕事(Bank Job)
6. リーヴ・アス(How Could You Leave Us)
7. 告白(Tell Me Everything)
8. ノット・ワン・オブ・ゼム(You’re Not One of Them)
9. トレイン・セット(Not Like the Train Set)
10. さよならスーパーマン(So Long Superman)
11. ピープル・ユー・ケア(The People You Care For)
12. わかって欲しい(I Wanted You to Know)
13. 世界を救う(Saving the World)
14. イン・ザ・ハンズ・オブ・モータルズ(In the Hands of Mortals)
15. リプライズ/フライ・アウェイ(Reprise/Fly Away)
『スーパーマン リターンズ』キャスト・スタッフ
| 監督 | ブライアン・シンガー(Bryan Singer) |
| 脚本 | マイケル・ドハティ(Michael Dougherty) |
| ダン・ハリス(Dan Harris) | |
| 原作 | ジェリー・シーゲル(Jerry Siegel) |
| ジョー・シャスター(Joe Shuster) | |
| 製作 | ブライアン・シンガー(Bryan Singer) |
| ギルバート・アドラー(Gilbert Adler) | |
| ジョン・ピーターズ(Jon Peters) | |
| 音楽 | ジョン・オットマン(John Ottman) |
| 配給 | ワーナー・ブラザース |
| 公開 | 2006年6月28日 |
| 2006年8月19日 | |
| 上映時間 | 154分 |
クラーク・ケント/スーパーマン:ブランドン・ラウス(Brandon Routh)
ロイス・レイン:ケイト・ボスワース(Kate Bosworth)
レックス・ルーサー:ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)
リチャード・ホワイト:ジェームズ・マースデン(James Marsden)
ジェイソン・ホワイト:トリスタン・レイク・リーブ(Tristan Lake Leabu)
ペリー・ホワイト:フランク・ランジェラ(Frank Langella)
マーサ・ケント:エヴァ・マリー・セイント(Eva Marie Saint )
キティ・コワルスキー:パーカー・ポージー(Parker Posey)
ジミー・オルセン:サム・ハンティントン(Sam Huntington)
スタンフォード:カル・ペン(Kal Penn)
老バーテンダー:ジャック・ラーソン(Jack Larson)
ガートルード・ヴァンダーワース:ノエル・ニール(Noel Neill)
ジョー=エル:マーロン・ブランド(Marlon Brando)
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