『PERFECT DAYS』(パーフェクト・デイズ)の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
ー 挿入曲とサントラ紹介記事の一覧はコチラから!ー
PR
映画×音楽

『PERFECT DAYS』(パーフェクト・デイズ)の挿入曲とサントラ

2023年に制作された映画『PERFECT DAYS』(原題:Perfect Days)は、東京で暮らす清掃作業員の男、平山の生活を描いたドラマ映画です。ヴィム・ヴェンダースが監督を、役所広司が主演をつとめました。

第96回アカデミー賞では、国際長編映画賞にノミネートされ、第76回カンヌ国際映画祭では、役所広司が男優賞を受賞しました。

『PERFECT DAYS』の挿入曲

『PERFECT DAYS』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

スポンサーリンク

早朝、仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(1回目)

The House of the Rising Sun(Traditional)
邦題『朝日のあたる家』
Artist
cover ver.
アニマルズ(The Animals)
1963年にニューカッスル・アポン・タインで結成されたイギリスのロック・バンド。
荒々しいブルースサウンドを特徴とし1960年代のロック・シーンに多大な影響を与えた。アメリカではブリティッシュ・インベイジョンを代表するバンドと見なされている。
リリース1964年
Original ver.1933年:アシュレイ&フォスター(Ashley and Foster)

アニマルズ(The Animals)の曲が使われている映画一覧はコチラ

『The House of the Rising Sun』は、アメリカの伝統的なフォークソングです。
ここでは、イギリスのロックバンド、アニマルズのヒットバージョンが使われています。


この後「平山が入る小料理屋の女将が客のギター伴奏で歌う曲」では、日本語バージョンが使われています。

仕事帰りの平山の車で流れる曲

平山が外国人利用者に透明トイレの仕掛けを教える後のシーン

Pale Blue Eyes
ペイル・ブルー・アイズ
Artistヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)
1964年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。
リリース1969年
作曲者ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013)
アメリカのミュージシャン/ソングライター。「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のボーカリスト/ギタリスト。

早朝、車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(2回目)

(Sittin’ On) The Dock Of The Bay
邦題『ドック・オブ・ベイ』
Artistオーティス・レディング(Otis Redding, 1941-1967)
アメリカのシンガーソングライター。アメリカのポピュラー音楽の歴史の中で最も偉大なシンガーソングライターの一人で「キング・オブ・ソウル」と呼ばれる。
リリース1968年
作曲者オーティス・レディング(Otis Redding, 1941-1967)
スティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)
アメリカのギタリスト/ソングライター/音楽プロデューサー、1941年ミズーリ州ドーラ生まれ。

オーティス・レディング(Otis Redding)の曲が使われている映画一覧はコチラ

『ドック・オブ・ベイ』は、オーティス・レディングの遺作です。

「口笛」「海岸に打ち寄せる波の音」が効果音として印象的に使われています。

アヤが平山の車のカセットテープから選び流す曲

Redondo Beach
レドンド・ビーチ
Artistパティ・スミス(Patti Smith)
アメリカのシンガーソングライター/ミュージシャン/詩人、1946年シカゴ生まれ。
リリース1975年
作曲者パティ・スミス(Patti Smith)
レオナルド・J・ケイ(Leonard J. Kaye)
アメリカのギタリスト/作曲家/作家、1946年生まれ。パティ・スミスが率いる「パティ・スミス・グループ」のメンバーとして最もよく知られる。
リチャード・ソール(Richard Sohl, 1953-1990)
アメリカのピアニスト/ソングライター/アレンジャー。パティ・スミスが率いる「パティ・スミス・グループ」の元キーボード奏者。

この後「カセットテープを返しにやって来たアヤと平山が車で一緒に聴く曲」でもこの曲が使われています。

スポンサーリンク

タカシと別れ下北沢から家に戻る平山の車で流れる曲(途中でガス欠になる)

(Walkin’ Thru the) Sleepy City
邦題『めざめぬ街』
Artist
cover ver.
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)
1962年にロンドンで結成されたイギリスのロックバンド。
バンド名は “シカゴブルースの父” ことマディー・ウォーターズの名曲『Rollin’ Stone』に由来。結成以降一度も解散することなく第一線で精力的に活動し続け、ロック界の最高峰に君臨する。
リリース1975年
作曲者Jagger–Richards
ミック・ジャガー(Mick Jagger)
キース・リチャーズ(Keith Richards)

ローリング・ストーンズの曲が使われている映画一覧はコチラ

Original ver.1965年:マイティ・アヴェンジャーズ(The Mighty Avengers)
1962年に結成されたイギリスのポップグループ。

早朝、車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(3回目)

青い魚
Aoi sakana (Blue Fish)
Artist金延幸子(Sachiko Kanenobu)
アメリカ在住のフォークシンガー、1948年大阪府生まれ。
リリース1972年
作曲者金延幸子

カセットテープを返しにやって来たアヤと平山が車で一緒に聴く曲

Redondo Beach
レドンド・ビーチ
Artistパティ・スミス(Patti Smith)
リリース1975年
作曲者パティ・スミス(Patti Smith)
レオナルド・J・ケイ(Leonard J. Kaye)
リチャード・ソール(Richard Sohl, 1953-1990)

アヤが平山の車のカセットテープから選び流す曲」でもこの曲が使われていました。

平山が畳に横になりラジカセで聴く曲(アヤにキスをされた後のシーン)

Perfect Day
パーフェクト・デイ
Artistルー・リード(Lou Reed, 1942-2013)
アメリカのミュージシャン/ソングライター。
ロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のボーカリスト/ギタリスト。
リリース1972年
作曲者ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013)

この後「エンドクレジット」では、パトリック・ワトソン(Patrick Watson)によるインスト版が使われています。

スポンサーリンク

休日の昼間、平山が家のラジカセで流す曲

平山が和室の掃除して、写真の整理をするシーン

Sunny Afternoon
サニー・アフタヌーン
Artistキンクス (The Kinks)
1963年に結成されたイギリスのロックバンド。
ビートルズ、ローリング・ストーンズと並んでブリティッシュロックの三大グループのひとつといわれる。
リリース1966年
作曲者レイ・デイヴィス(Ray Davies)
イギリスのシンガーソングライター/ミュージシャン、1944年ロンドン生まれ。ロックバンド「キンクス」のフロントマンとして知られる。

キンクス(The Kinks)の曲が使われている映画一覧はコチラ

平山が入る居酒屋のママが客のギター伴奏で歌う曲

朝日のあたる家
The House of the Rising Sun(日本語バージョン)
Artist
cover ver.
浅川マキ(Maki Asakawa, 1942-2010)
石川県出身の日本の歌手/作詞家/作曲家/編曲家。
リリース1971年
作曲者浅川マキ(Maki Asakawa, 1942-2010)※日本語バージョン
Original ver.1933年:アシュレイ&フォスター(Ashley and Foster)

早朝、仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(1回目)」では、イギリスのロックバンド、アニマルズのヒット・カバー・バージョンが使われていました。

平山の夢の中で子供が歌う曲

グーチョキパーでなにつくろう
(原曲:Frère Jacques)

『グーチョキパーでなにつくろう』は、フランスの民謡『フレール・ジャック』(Frère Jacques)に日本の歌詞をつけて作られた手遊び歌です。

早朝、ニコを連れて車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲

Brown Eyed Girl
ブラウン・アイド・ガール
Artistヴァン・モリソン(Van Morrison)
北アイルランド出身のブルーアイド・ソウル・シンガー、1945年ベルファスト生まれ。
ロックバンド「ゼム」(Them) のリードシンガーとして活躍し、脱退後アメリカに渡りソロへ転向。高い音楽性と圧倒的な歌唱力で多くのミュージシャンからの尊敬を集める。
リリース1967年
作曲者ヴァン・モリソン(Van Morrison)

ヴァン・モリソン(Van Morrison)の曲が使われている映画一覧はコチラ

スポンサーリンク

早朝、車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(エンディング)

Feeling Good
フィーリング・グッド
Artist
cover ver.
ニーナ・シモン(Nina Simone, 1933-2003)
ノースカロライナ州トライオン出身のアフリカ系アメリカ人歌手/ソングライター/ピアニスト/作曲家/アレンジャー/公民権活動家。
リリース1965年
作曲者アンソニー・ニューリー(Anthony Newley, 1931-1999)
イギリスのシンガーソングライター/俳優。
『007/ゴールドフィンガー』(1964) の主題歌『ゴールドフィンガー』の作詞者として特に知られる。
レスリー・ブリッカス(Leslie Bricusse, 1931-2021)
イギリスの作曲家/作詞家/劇作家。
『ドリトル先生不思議な旅』(1967) の曲を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。
Original ver.1965年:アンソニー・ニューリー(Anthony Newley)

ニーナ・シモン(Nina Simone)の曲が使われている映画一覧はコチラ

『Feeling Good』は、1964年にノッティンガムで初演されたミュージカル『The Roar Of The Greasepaint – The Smell Of The Crowd』のために作られました。

エンドクレジット

PERFECT DAY
パーフェクト・デイ
Artist
cover ver.
パトリック・ワトソン(Patrick Watson)
カナダのシンガーソングライター、1979年カリフォルニア州生まれ。
リリース2023年:Soundtrack『PERFECT DAYS』
作曲者ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013)
アメリカのミュージシャン/ソングライター。「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のボーカリスト/ギタリスト。
Original ver.1972年:ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013)

平山が畳に横になりラジカセで聴く曲(アヤにキスをされた後のシーン)」では、ルー・リード(Lou Reed)によるオリジナルバージョンが使われていました。

『PERFECT DAYS』のサントラ

¥4,927 (2025/05/14 22:40時点 | Amazon調べ)

『PERFECT DAYS』はヴィム・ヴェンダース監督が自ら曲をセレクトしています。

『PERFECT DAYS』キャスト・スタッフ

監督ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)
脚本ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)
高崎卓馬
製作柳井康治
配給 ビターズ・エンド
公開 2023年12月21日
2023年12月22日
上映時間124分

平山:役所広司
タカシ:柄本時生
ニコ:中野有紗
アヤ:アオイヤマダ
ケイコ(平山の妹):麻生祐未
居酒屋のママ:石川さゆり
友山(ママの元夫):三浦友和
居酒屋の常連客:あがた森魚
居酒屋の常連客:モロ師岡
街の老人:田中泯
駐車場係員:松金よね子
写真店の主人:柴田元幸

『ウルヴァリン:SAMURAI』の挿入曲とサントラ
2013年にアメリカで制作された映画『ウルヴァリン:SAMURAI』(原題:The Wolverine)は、ウルヴァリンことローガンが日本を舞台に戦いを繰り広げるアクション映画です。『X-MEN: ファイナル ディシジョン』の後の物語が描か…
『ドライブ・マイ・カー』の挿入曲とサントラ
映画『ドライブ・マイ・カー』は、村上春樹の短編小説をもとにしたドラマ映画です。アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞しました。悠介の家で流れている曲やバーで流れる曲など挿入曲とサントラを紹介します。
『ケイト』(Netflix)の挿入曲&サントラ
Netflix映画『ケイト』は、日本を舞台としたアクション映画です。國村隼や浅野忠信、MIYAVIらが出演しています。エンディング曲やBAND-MAIDがライブで演奏していた曲など挿入曲をあらすじに沿って紹介します。
『異人たちとの夏』の挿入曲とサントラ
『異人たちとの夏』は山田太一の同名小説の映画化作品です。大林宣彦が監督をつとめ、市川森一が脚本を執筆しました。風間杜夫、片岡鶴太郎、秋吉久美子、名取裕子らが出演しています。挿入曲を紹介します。
『ブレット・トレイン』の挿入曲(14曲)とサントラ
映画『ブレット・トレイン』は、伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』を原作としたアクションコメディスリラーです。オープニング曲やエンディング曲、奥田民生の『Kill Me Pretty』など、挿入曲とサントラをあらすじに沿って紹介します。
『ブラック・レイン』の挿入曲とサントラ
リドリー・スコット監督映画『ブラック・レイン』は、大阪舞台のポリス・アクション映画です。マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作など日米豪華スターの共演が話題となりました。主題歌やエンディング曲など挿入曲をあらすじに沿って紹介します。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の挿入曲とサントラ
映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、キアヌ・リーブス主演のアクション映画『ジョン・ウィック』シリーズの4作目になります。リナ・サワヤマによるエンディング曲や銃撃シーンの曲など全20曲とサントラをあらすじに沿って紹介します。
『戦場のメリークリスマス』の挿入曲とサントラ
映画『戦場のメリークリスマス』は大島渚監督によるヒューマンドラマ映画です。デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、北野武らが出演しています。坂本龍一が手がけたサントラを含め、挿入曲をあらすじに沿って全曲紹介します。
『ロスト・イン・トランスレーション』の挿入曲とサントラ
アカデミー脚本賞受賞、ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』は東京を訪れたハリウッドスターとアメリカ人女性の恋愛映画です。ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソンが出演しています。カラオケで歌う曲など使われた音楽を流れた順に紹介します。
『犬ヶ島』の挿入曲とサントラ
近未来の日本を舞台としたウェス・アンダーソン作品『犬ヶ島』は、犬と人間の交流が楽しめるSF映画です。全編ストップモーションで撮影されています。黒澤明の『七人の侍』のサントラなど、使われた音楽を流れた順に紹介します。
『生きる』(1952)の挿入曲とサントラ
黒澤明監督のモノクロ映画『生きる』は、1952年に東宝創立20周年記念映画として製作されました。レフ・トルストイの『イワン・イリッチの死』に触発された黒澤明が橋本忍と小國英雄と共に脚本を執筆、主役の渡辺を演じたのは、黒澤作品に欠かせない俳優…

コメント

タイトルとURLをコピーしました