1976年にアメリカで制作された映画『ロッキー』(原題:Rocky)は、シルヴェスター・スタローンが主演・脚本を担当したボクシング映画です。
第49回アカデミー賞では10部門にノミネートされ、作品賞・監督賞など3部門を受賞しました。
- 『ロッキー』の挿入曲
- オープニングタイトル(街角で若者たちが焚き火を囲みながら歌う)
- 試合を終えて自宅に戻ったロッキーが亀に話しかけながら餌やりをする(ロッキーがレコードをかけて流す曲)
- 感謝祭の夜、エイドリアンがロッキーの自宅を初めて訪れる(ロッキーがレコードをかけて流す曲)
- 酔ったポーリーがクリスマスリースを持って歌を歌いながら上機嫌で自宅に戻ってくる
- ロッキーとエイドリアンがテレビを見ながらソファーでくつろぐ(テレビから流れる曲)
- ポーリーとエイドリアンが激しい兄妹喧嘩をする(テレビから流れる曲)
- エイドリアンが家を出ることをロッキーに伝える(テレビから流れる曲)
- ロッキーがフィラデルフィアの街を駆け抜け、美術館前の広場でガッツポーズをする
- アポロがジョージ・ワシントンに扮して入場してくる(会場で流れる曲)
- 星条旗風コスチュームをまとったアポロがリング上でパフォーマンスをする(会場で流れる曲)
- 『ロッキー』のサントラ
- 『ロッキー』キャスト・スタッフ
『ロッキー』の挿入曲
『ロッキー』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニングタイトル(街角で若者たちが焚き火を囲みながら歌う)
テイク・ユー・バック
| Artist | ヴァレンタイン(Valentine) 1970年代末に活躍したアメリカのソフトロックグループ。 映画『ロッキー』のために結成。シルヴェスター・スタローンの弟フランク・スタローンがボーカル/ギターを担当した。 |
| リリース | 1976年:Soundtrack『ロッキー』 |
| 作曲者 | フランク・スタローン(Frank Stallone) イタリア系アメリカ人の俳優/歌手/ギタリスト、1950年ニューヨーク生まれ。シルヴェスター・スタローンの弟。 |
試合を終えて自宅に戻ったロッキーが亀に話しかけながら餌やりをする(ロッキーがレコードをかけて流す曲)
サマー・マッドネス
| Artist | クール&ザ・ギャング(Kool & The Gang) 1964年にニュージャージー州ジャージーシティで結成されたアメリカのR&B/ソウル/ファンクバンド。 |
| リリース | 1974年 |
| 作曲者 | Kool & The Gang ロバート・”クール”・ベル(Robert ‘Kool’ Bell) ロナルド・ベル(Ronald Bell, 1951-2020) デニス・トーマス(Dennis D.T. Thomas, 1951-2021) クレイデス・チャールズ・スミス(Claydes Smith, 1948-2006) ジョージ・ブラウン(George ‘Funky’ Brown, 1949-2023) ジェイムズ・”J.T.”・テイラー(James ‘JT’ Taylor) ロバート・“スパイク”・ミケンズ(Robert “Spike” Mickens, 1951-2010) リッキー・ウエスト(Ricky West, 1949-1985) |
| アルトン・テイラー(Alton Taylor) |
『Summer Madness』は、クール&ザ・ギャング(Kool & The Gang)の5枚目のスタジオアルバム『ライト・オブ・ワールズ』に収録されているインストゥルメンタル曲です。
R&B史上、最もサンプリングされた曲の一つとして知られています。
感謝祭の夜、エイドリアンがロッキーの自宅を初めて訪れる(ロッキーがレコードをかけて流す曲)
邦題『貴方に夢中』
| Artist cover ver. | ディエッタ・リトル(DeEtta Little) アメリカの歌手/女優。 |
| ネルソン・ピグフォード(Nelson Pigford) アメリカの歌手。 | |
| リリース | 1976年 |
| 作曲者 | ビル・コンティ(Bill Conti) イタリア系アメリカ人の映画音楽作曲家、1942年生まれ。映画『ライトスタッフ』(1983) でアカデミー作曲賞を受賞した。 |
| キャロル・コナーズ(Carol Connors) アメリカのシンガーソングライター、1941年生まれ。 フィル・スペクターが在籍していたポップボーカルトリオ「テディ・ベアーズ」(The Teddy Bears) でリードシンガーをつとめていた。 | |
| アイン・ロビンズ(Ayn Robbins) アメリカの作詞家/詩人。キャロル・コナーズとのコラボレーションで知られる。 | |
| Original ver. | 1976年:スティーヴ・ローレンス(Steve Lawrence, 1935-2024) アメリカの歌手/俳優。 |
酔ったポーリーがクリスマスリースを持って歌を歌いながら上機嫌で自宅に戻ってくる
邦題『牧人ひつじを』
『The First Noel』は、イギリスの伝統的なクリスマスキャロルです。
聖書に書かれている「キリストの降誕」「ベツレヘムの星」「東方の三博士」のエピソードが歌われています。
ロッキーとエイドリアンがテレビを見ながらソファーでくつろぐ(テレビから流れる曲)
ジングルベル
| 作曲者 | ジェームズ・ロード・ピアポント(James Lord Pierpont, 1822-1893) マサチューセッツ州ボストン出身のソングライター/オルガニスト/アメリカ海軍の兵士。 金融王と称えられたモルガン財閥の創始者ジョン・ピアポント・モルガン(John Pierpont Morgan)の叔父。 |
| Original ver. | 1898年:エジソン・メール・カルテット(Edison Male Quartette) |
『ジングルベル』は、世界中で最もよく歌われているクリスマスソングです。
若者たちがソリ(橇)で競争する様子が歌われており、冬の情景が歌われていることでクリスマスソングとして世界中に広まりました。現在では最も古い “世俗的なクリスマスソング” とされています。
タイトルは当初『The One Horse Open Sleigh』(1頭立ての橇)でしたが、後に『Jingle Bell』に変更されました。
ポーリーとエイドリアンが激しい兄妹喧嘩をする(テレビから流れる曲)
邦題『きよしこの夜』
| 作曲者 | フランツ・クサーヴァー・グルーバー(Franz Xaver Gruber, 1787-1863) オーストリアの小学校教師/教会オルガン奏者。 |
| ヨーゼフ・モール(Joseph Mohr, 1792-1848) オーストリアのローマカトリックの司祭。 | |
| 作曲年 | 1818年 |
『Silent Night, Holy Night』は、1818年のクリスマスイブにザルツブルク近郊オーベルンドルフ村の聖ニコラウス教会で初演されたクリスマスキャロルです。日本では、1909年の『讃美歌』第2編に初めて収録され『きよしこの夜』の邦題で知られています。
エイドリアンが家を出ることをロッキーに伝える(テレビから流れる曲)
邦題『ひいらぎ飾ろう』
| 作曲者 | トーマス・オリファント(Thomas Oliphant,1799-1873) スコットランドの音楽家/芸術家/作家。 |
| 出版年 | 1862年 |
『Deck the Halls』は、ウェールズ民謡『Nos Galan』をもとにしたクリスマスキャロルです。
ひいらぎ(セイヨウヒイラギ)は、真冬に美しい赤い実をつけることから聖木とされています。「Christmas holly」とも呼ばれ、クリスマスの装飾の定番として使われています。
ロッキーがフィラデルフィアの街を駆け抜け、美術館前の広場でガッツポーズをする
ロッキーのテーマ
| Artist | ディエッタ・リトル(DeEtta Little) アメリカの歌手/女優。 |
| ネルソン・ピグフォード(Nelson Pigford) アメリカの歌手。 | |
| リリース | 1976年:Soundtrack『ロッキー』 |
| 作曲者 | ビル・コンティ(Bill Conti) イタリア系アメリカ人の映画音楽作曲家、1942年生まれ。映画『ライトスタッフ』(1983) でアカデミー作曲賞を受賞した。 |
| キャロル・コナーズ(Carol Connors) アメリカのシンガーソングライター、1941年生まれ。 フィル・スペクターが在籍していたポップボーカルトリオ「テディ・ベアーズ」(The Teddy Bears) でリードシンガーをつとめていた。 | |
| アイン・ロビンズ(Ayn Robbins) アメリカの作詞家/詩人。キャロル・コナーズとのコラボレーションで知られる。 |
『Rocky’s Theme (Gonna Fly Now)』は、映画『ロッキー』の主題歌です。
アポロがジョージ・ワシントンに扮して入場してくる(会場で流れる曲)
邦題『海兵隊讃歌』
| 作曲者 | ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach, 1819-1880) ドイツ生まれのフランスの作曲家/チェリスト/インプレサリオ。 音楽と喜劇との融合を果たし、オペレッタ(喜歌劇)の原型を作ったことで「オペレッタの父」と言われた。 |
『The Marines Hymn』は、1929年に認可されたアメリカ海兵隊の公式軍歌です。アメリカ軍における最古の公式ソングとしても知られています。
ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『ブラバンのジュヌヴィエーヴ』の二人の兵士によるデュエット『Couplets des deux hommes d’armes』(1867年版) のメロディをベースに作られています。
星条旗風コスチュームをまとったアポロがリング上でパフォーマンスをする(会場で流れる曲)
ヤンキードゥードゥル
『Yankee Doodle』は、アメリカ独立戦争時に歌われたアメリカの愛国歌です。
手遊び歌として人気の『アルプス一万尺』の原曲として知られています。
『ロッキー』のサントラ
『ロッキー』はビル・コンティ(Bill Conti)が音楽を担当しました。
ビル・コンティは、イタリア系アメリカ人の作曲家です。『ロッキー』シリーズや『ベスト・キッド』シリーズの音楽などで知られています。
※サントラ収録曲
1. ロッキーのテーマ(Gonna Fly Now – Theme From “Rocky”)
2. フィラデルフィアの夜明け(Philadelphia Morning)
3. ロード・ワーク(Going The Distance)
4. 反射神経(Reflections)
5. マリンズ・ヒム/ヤンキー・ドゥードル(Marines’ Hymn / Yankee Doodle)
6. テイク・ユー・バック(Take You Back)
7. 初めてのデート(First Date)
8. 貴方に夢中(You Take My Heart Away)
9. ロッキーのファンファーレ(Fanfare For Rocky)
10. バトカスのテーマ(Butkus)
11. 孤独のリング(Alone In The Ring)
12. 最終ラウンド(The Final Bell)
13. ロッキーの報酬(Rocky’s Reward)
『ロッキー』キャスト・スタッフ
| 監督 | ジョン・G・アヴィルドセン(John G. Avildsen) |
| 脚本 | シルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone) |
| 製作 | アーウィン・ウィンクラー(Irwin Winkler) |
| ロバート・チャートフ(Robert Chartoff) | |
| 音楽 | ビル・コンティ(Bill Conti) |
| 配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
| 公開 | 1976年11月21日 |
| 1977年4月16日 | |
| 上映時間 | 119分 |
ロッキー・バルボア:シルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)
エイドリアン:タリア・シャイア(Talia Shire)
ポーリー:バート・ヤング(Burt Young)
ミッキー:バージェス・メレディス(Burgess Meredith)
アポロ・クリード:カール・ウェザース(Carl Weathers)
デューク:トニー・バートン(Tony Burton)
トニー・ガッツォ:ジョー・スピネル(Joe Spinell)
スパイダー・リコ:ペドロ・ラヴェル(Pedro Lovell)
実況キャスター:ストゥ・ネイハン(Stu Nahan)
コメンテーター:ビル・ボールドウィン(Bill Baldwin)
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