『ニッケル・ボーイズ』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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『ニッケル・ボーイズ』の挿入曲とサントラ

2024年にアメリカで制作された映画『ニッケル・ボーイズ』(原題:Nickel Boys)は、1960年代のアメリカ・フロリダ州に実在した少年院での過酷な現実を描いた歴史ドラマです。2020年ピューリッツァー賞フィクション部門を受賞したコルソン・ホワイトヘッドによる同名小説が原作です。

第97回アカデミー賞で作品賞と脚色賞にノミネートされました。

『ニッケル・ボーイズ』の挿入曲

『ニッケル・ボーイズ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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年老いた白人男性がエルウッド達を上半身裸で歩道に並ばせて杖で身体をチェックする

Come Back Betty
ArtistL.C.スティールズ(L.C. Steels)
アメリカのブルース歌手/ギタリスト。
作曲者L.C.スティールズ

エルウッドが硬貨を拾った後、ガールフレンドと写真をとる(祖母がラジオで聴く曲)

Walk Through The Valley
Artistエドナ・ギャルモン・クック(Edna Gallmon Cooke, 1917-1967)
アメリカのゴスペル歌手/レコーディングアーティスト。
リリース1952年
作曲者エドナ・ギャルモン・クック

エルウッドがメルヴィンに歩いてむかう途中、男性に声をかけられて車に乗る(カーステレオから流れる曲)

Young Girl
Artistフランク・リンチ(Frank Lynch)
ボストンを拠点に活動していたアメリカのソウル歌手。1970年に殺害された。
リリース1967年
作曲者ハーシェル・ドゥエリンガム(Hershel Dwellingham, 1944-2023)
アメリカのドラマー/作曲家/編曲家/音楽プロデューサー。

祖母が立場をわきまえないと痛い目にあうのだとエルウッドに忠告する(部屋で流れる曲)

The Old Ship of Zion
Artistザ・ロベルタ・マーティン・シンガーズ(The Roberta Martin Singers)
1933年にロベルタ・マーティンによって結成されたアメリカのゴスペルループ。
リリース1950年
作曲者トーマス・A・ドーシー(Thomas A. Dorsey, 1899-1993)
アメリカの音楽家/作曲家/キリスト教の伝道者。
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エルウッドがニッケル校に送られる(映画の映像が挟まれる)

Long Gone (from Bowlin’ Green)
Artistシドニー・ポワチエ(Sidney Poitier, 1927-2022)
アメリカの映画俳優/監督。
映画『野のユリ』(1963) でアフリカ系アメリカ人俳優として初のアカデミー主演男優賞を受賞した。
作曲者W.C.ハンディ(W. C. Handy, 1873-1958)
アメリカの作曲家。「ブルースの父」(1941年に出された自伝のタイトル)として知られる。
クリス・スミス(CHRIS SMITH)
ハロルド・J・スミス(Harold J. Smith)

シドニー・ポワチエ(Sidney Poitier)は、1958年のアメリカ映画『手錠のまゝの脱獄』(原題:The Defiant Ones)でこの曲を歌っています。


この後「エンドクレジット 1曲目」でもこの曲が使われています。

ターナーが医務室のベッドで横になるエルウッドと話をした後、口笛を吹きながら帰って行く(口笛の曲)

Theme from The Andy Griffith Show
『メイベリー110番』のテーマ
作曲者アール・ハーゲン(Earle Hagen, 1919-2008)
アメリカの映画/テレビ音楽作曲家。

『Theme from The Andy Griffith Show』は、1960年からアメリカで放送されていたテレビシットコム『メイベリー110番』(原題:The Andy Griffith Show)のテーマです。ノースカロライナ州の架空の町メイベリーで勤務する男やもめの保安官を主人公とする作品で当時アメリカで大ヒットしました。

クリスマスシーズンが訪れる

White Christmas
ホワイト・クリスマス
作曲者アーヴィング・バーリン(Irving Berlin, 1888-1989)
ベラルーシ出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。映画『スイング・ホテル』(1942) の劇中歌『ホワイト・クリスマス』を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。
代表曲『ホワイト・クリスマス』『ゴッド・ブレス・アメリカ』
Original ver.1942年:ビング・クロスビー(Bing Crosby, 1903-1977)
アメリカの歌手/俳優/テレビプロデューサー/ラジオ&テレビパーソナリティ/実業家。
20世紀を代表する世界的な人気と影響力を持つ音楽家。世界初のマルチメディア・スターとも言われた。

『ホワイト・クリスマス』は、1942年のアメリカ映画『スイング・ホテル』(原題:Holiday Inn)でビング・クロスビーとマージョリー・レイノルズがデュエットした曲です。
作曲したアーヴィング・バーリン(Irving Berlin)は、この曲でアカデミー歌曲賞を受賞しました。

エンディング(ターナーが森に逃げ込む…)

Tezeta
Artistムラトゥ・アスタトゥケ(Mulatu Astatke)
エチオピアの音楽家、1943年生まれ。
ジャズとラテンミュージックをエチオピア伝統音楽と融合させたスタイル「エチオ・ジャズ」の生みの親として知られている。
リリース1972年
作曲者ムラトゥ・アスタトゥケ
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エンドクレジット 1曲目

Long Gone (from Bowlin’ Green)
Artistシドニー・ポワチエ(Sidney Poitier, 1927-2022)
アメリカの映画俳優/監督。
映画『野のユリ』(1963) でアフリカ系アメリカ人俳優として初のアカデミー主演男優賞を受賞した。
作曲者W.C.ハンディ(W. C. Handy, 1873-1958)
アメリカの作曲家。「ブルースの父」(1941年に出された自伝のタイトル)として知られる。
クリス・スミス(CHRIS SMITH)
ハロルド・J・スミス(Harold J. Smith)

エルウッドがニッケル校に送られる(映画の映像が挟まれる)」でもこの曲が使われていました。

『ニッケル・ボーイズ』のサントラ

『ニッケル・ボーイズ』はアレックス・ソマーズ(Alex Somers)とスコット・アラリオ(Scott Alario)が音楽を担当しました。

アレックス・ソマーズは、メリーランド州ボルチモア生まれの作曲家です。『はじまりへの旅』や『その道の向こうに』の音楽を担当しています。

スコット・アラリオはアメリカ合衆国ロードアイランド州を拠点として活動するアーティストです。2004年からアレックス・ソマーズとコラボレーションで映画やドキュメンタリー番組の音楽を多数担当しています。

著:コルソン ホワイトヘッド, 翻訳:藤井 光
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『ニッケル・ボーイズ』キャスト・スタッフ

監督ラメル・ロス(RaMell Ross)
脚本ラメル・ロス(RaMell Ross)
ジョスリン・バーンズ(Joslyn Barnes)
原作コルソン・ホワイトヘッド(Colson Whitehead)
製作デデ・ガードナー(Dede Gardner)
ジェレミー・クライナー(Jeremy Kleiner)
デビッド・レバイン(David Levine)
ジョスリン・バーンズ(Joslyn Barnes)
音楽アレックス・ソマーズ(Alex Somers)
スコット・アラリオ(Scott Alario)
配給Amazon MGM Studios
公開 2024年12月13日
2025年2月27日
上映時間140分

エルウッド:イーサン・ヘリス(Ethan Herisse)
ターナー:ブランドン・ウィルソン(Brandon Wilson)
スペンサー:ハミッシュ・リンクレイター(Hamish Linklater)
ハーパー:フレッド・ヘッキンジャー(Fred Hechinger)
ハーティ:アーンジャニュー・エリス=テイラー(Aunjanue Ellis-Taylor)
エルウッド(大人):ダビード・ディグス(Daveed Diggs)

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