2024年に制作された映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(原題:Next Goal Wins)は、オランダ出身の元サッカー選手トーマス・ロンゲンが、監督として世界最弱と言われていたアメリカ領サモア代表サッカーチームを率いて初勝利を目指すまでを描いたスポーツコメディ映画です。ドキュメンタリー映画『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』(2014)が原案としてクレジットされています。
タイカ・ワイティティが監督・脚本をつとめ、マイケル・ファスベンダーがトーマス・ロンゲン役を演じました。
- 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の挿入曲
- オープニング
- 2001年W杯予選、米領サモアが対オーストラリア戦で記録的大敗を喫したテレビ映像
- オープニングタイトル(2011年パシフィックゲームズ)
- サッカー協会の面談でトーマスが歌詞を引用して話す
- トーマスが飛行機に乗りサモアに到着する
- 空港で流れる曲(トーマスがテレビ番組のインタビューを受ける)
- 宿舎で一人になったトーマスが荷解きをする
- トーマスが選手に基礎を叩き込む(ジャイヤが遅刻して現れる)
- タビタのレストランで流れる曲(トーマスが食事をする)
- トーマスが車で流し歌う曲(スピード違反でランボー巡査の取り締まりにあう)
- タビタのレストランで流れる曲(選手がトーマスの昔の動画を見る)
- トーマスが戻ってきてチーム強化に励む
- 歓迎パーティで流れる曲(トーマスが元同僚と再会する)
- 後半戦、悲願の1点を獲得する
- ジャイヤがヘディングを決める(ダルがタバタに試合の展開を報告するシーン)
- エンディング&エンドクレジット 1曲目
- エンドクレジット 2曲目
- 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』予告編
- 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』のサントラ
- 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』キャスト・スタッフ
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の挿入曲
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
Artist | Choir of the American Samoa Arts Council |
リリース | 1972年 |
作曲者 | ウエタ・ソロモナ(Ueta Mata’utia Pene Solomona, 1935-2018) サモアの作曲家/ミュージシャン/音楽教育者。 サモア人として初めてフルブライト奨学金を授与されニューヨークで音楽を学ぶ。学士を取得後サモアに戻り音楽教育の振興に寄与。2005年にサモア国立管弦楽団を設立した。 |
2001年W杯予選、米領サモアが対オーストラリア戦で記録的大敗を喫したテレビ映像
Artist | ジェローム・グレイ(Jerome Grey) アメリカの歌手/ソングライター/作曲家、1947年アピア(サモアの首都)生まれ。 カリフォルニアに拠点を置き活動する。 |
リリース | 1980年 |
作曲者 | ジェローム・グレイ(Jerome Grey) |
オープニングタイトル(2011年パシフィックゲームズ)
Artist | レオン(LEAO) ニュージーランド・タマキ生まれのサモア人ミュージシャン、デヴィッド・フェオーアイ=アファエーゼ(David Feauai-Afaese)による音楽プロジェクト。 |
リリース | 2024年 |
作曲者 | Alofa Tuuga Stevenson, Solomona Tuuga Stevenson, Uili Tuuga Stevenson and Sitivi Tuuga Stevenson |
サッカー協会の面談でトーマスが歌詞を引用して話す
サッカー協会に呼ばれたトーマスが結果を残せなかったことについて弁明するシーン
「You’re ridin’ high in April, shot down in May」 (字幕:良いこともあれば悪いこともある)の歌詞を引用
ザッツ・ライフ
作曲者 | ディーン・ケイ(Dean Kay) アメリカのエンターテイナー/レコーディングアーティスト/ソングライター/音楽出版社経営者、1940年生まれ。 |
ケリー・ゴードン(Kelly Gordon, 1932-1981) アメリカの歌手/ソングライター/音楽プロデューサー。 | |
Original ver. | 1964年:マリアン・モンゴメリー(Marian Montgomery, 1934-2002) アメリカのジャズシンガー。 |
『That’s Life』は、ジャズのスタンダードナンバーです。
フランク・シナトラ、ジェームス・ブラウン、ヴァン・モリソンなどの様々なジャンルのアーティストにカバーされています。
トーマスが飛行機に乗りサモアに到着する
パシフィック・オーシャン
Artist | シャフト(Shaft) ニュージーランド出身のインディーロックバンド。1992年にボブ・カーディを中心に結成される。 |
リリース | 2006年 |
作曲者 | ボブ・カーディ(Bob Cardy) ニュージーランド出身のソングライター/ギタリスト。シャフト(Shaft)の創設者。 |
空港で流れる曲(トーマスがテレビ番組のインタビューを受ける)
(邦訳:サモアの魅力)
Artist | ヤンデル・シスターズ(The Yandell Sisters) ニュージーランド出身のヤンデル姉妹によるサモアの女性ボーカルグループ。1970年代に人気を博す。 |
作曲者 | Fuimaono Dan Phineas |
宿舎で一人になったトーマスが荷解きをする
Artist | ザ・ファイブ・スターズ(The Five Stars) 1974年にニュージーランドのオークランドで結成されたファミリー・ポップ・バンド。 バンド名の「Five Stars」は、サモアの国旗の5つの星を表す。 |
リリース | 1984年 |
作曲者 | Alofa Tuuga Stevenson, Solomona Tuuga Stevenson, Uili Tuuga Stevenson and Sitivi Tuuga Stevenson |
トーマスが選手に基礎を叩き込む(ジャイヤが遅刻して現れる)
邦題『9時から5時まで』
Artist | ドリー・パートン(Dolly Parton) アメリカ合衆国のシンガーソングライター/女優/作家/慈善家。 50年以上にわたるキャリアを持ち「カントリーの女王」と呼ばれる。 |
リリース | 1980年 |
作曲者 | ドリー・パートン(Dolly Parton) |
『9 to 5』は、1980年のアメリカコメディ映画『9時から5時まで』の主題歌です。
映画にも出演しこの曲を歌ったドリー・パートンは、第53回アカデミー賞でアカデミー歌曲賞にノミネートされました。
タビタのレストランで流れる曲(トーマスが食事をする)
(邦訳:あなたの祈り)
Artist | ザ・ファイブ・スターズ(The Five Stars) 1974年にニュージーランドのオークランドで結成されたファミリー・ポップ・バンド。 バンド名の「Five Stars」は、サモアの国旗の5つの星を表す。 |
リリース | 1982年 |
作曲者 | Alofa Tuuga Stevenson, Solomona Tuuga Stevenson, Uili Tuuga Stevenson and Sitivi Tuuga Stevenson |
トーマスが車で流し歌う曲(スピード違反でランボー巡査の取り締まりにあう)
シャンデリア
Artist | シーア(Sia) オーストラリアの歌手/ソングライター、1975年生まれ。 |
リリース | 2014年 |
作曲者 | シーア(Sia) |
ジェシー・シャトキン(Jesse Shatkin) アメリカのソングライター/プロデューサー/エンジニア。 |
タビタのレストランで流れる曲(選手がトーマスの昔の動画を見る)
トーマスがタビタに日曜日の練習を断られるシーン
クレオパトラ
Artist | プレシジョンズ(The Precisions) 1960年代のドゥーワップ/R&Bボーカルグループ。 |
リリース | 1962年 |
作曲者 | Andrea Fodor Litkei and Ervin Litkei |
トーマスが戻ってきてチーム強化に励む
新戦力をスカウトし、選手たちにフォーメーションについて教えるシーン
Artist | ティアーズ・フォー・フィアーズ(Tears For Fears) 1981年にバースで結成されたイギリスのポップロックバンド。 |
リリース | 1985年 |
作曲者 | ティアーズ・フォー・フィアーズ ローランド・オーザバル(Roland Orzabal) イアン・スタンリー(Ian Stanley) |
クリス・ヒューズ(Chris Hughes) イギリスの音楽デューサー/ドラマー/アコースティックギタリスト/キーボード奏者、1954生まれ。ニュー・ウェイヴバンド「アダム&ジ・アンツ』のドラマー。 |
歓迎パーティで流れる曲(トーマスが元同僚と再会する)
Artist | ジェローム・グレイ・トリオ(The Jerome Grey Trio) カリフォルニアに拠点を置くサモアのミュージシャン、ジェローム・グレイ(Jerome Grey)を中心としたトリオ。 |
後半戦、悲願の1点を獲得する
Artist cover ver. | バディ・マイルス(Buddy Miles, 1947-2008) アメリカのロック/ファンクのドラマー。 ジミ・ヘンドリックス、カルロス・サンタナとの共演で知られる。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | グレッグ・オールマン(Gregg Allman, 1947-2017) テネシー州ナッシュビル出身のアメリカのミュージシャン/シンガー/ソングライター。「オールマン・ブラザーズ・バンド」のボーカリスト/オルガンプレイヤー。 |
Original ver. | 1969年:オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band) 1969年にフロリダ州ジャクソンビルで結成されたアメリカのロックバンド。 サザン・ロックの代表的バンドとして知られる。 |
ジャイヤがヘディングを決める(ダルがタバタに試合の展開を報告するシーン)
Artist | ボニー・セント・クレア(Bonnie St. Claire) オランダの女性歌手、1949年生まれ。 |
ユニット・グローリア(Unit Gloria) オランダのポップグループ。 ボニー・セント・クレアとの共演で知られ、1966年から1976年まで活動。 | |
リリース | 1972年 |
作曲者 | ピーター・クルワイン(Peter Koelewijn) オランダの歌手/プロデューサー/ラジオDJ、1940年生まれ。 |
エンディング&エンドクレジット 1曲目
Artist | ザ・フィールスタイル(Tha Feelstyle) サモア系ニュージーランド人のヒップホップ・ミュージシャン。 現代のラップのスタイルにサモアの歌詞と子供の頃に聞いた音楽から拾ったメロディーを融合させた新鮮でユニークなスタイルを特徴とする。 |
リリース | 2024年:Soundtrack『ネクスト・ゴール・ウィンズ』 |
作曲者 | Kas Futialo, Andrew Morton and Ned David Ngatae |
エンドクレジット 2曲目
リリース | 2024年:Soundtrack『ネクスト・ゴール・ウィンズ』 |
作曲者 | マイケル・ジアッチーノ(Michael Giacchino) イタリア系アメリカ人作曲家、1967年ニュージャージー州ヴァーサイド生まれ。 代表作『カールじいさんの空飛ぶ家』『THE BATMAN-ザ・バットマン-』 |
Kuki Motumotu Tuiasosopo |
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』予告編
2023年9月15日に公開された予告編です。
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は、2023年9月10日にトロント国際映画祭でプレミア上映され、2023年11月17日にアメリカで公開されました。日本でも2023年10月26日に第36回東京国際映画祭で国内最速上映が行われ話題となりました。
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の予告編で使われている曲
邦題『テイク・ア・チャンス』
Artist | アバ(ABBA) 1970年代後半に世界中のヒット・チャートを席巻したスウェーデン出身4人組ポップ・グループ。 |
リリース | 1977年 |
作曲者 | ビョルン・ウルヴァース(Bjoern Ulvaeus) スウェーデンのミュージシャン/作詞家/作曲家/ギタリスト/プロデューサー、1945年生まれ。ポップ・グループ「ABBA」のメンバー。 |
ベニー・アンダーソン(Benny Andersson) スウェーデンのミュージシャン/作曲家/キーボード奏者/プロデューサー、1946年生まれ。ポップ・グループ「ABBA」のメンバー。 |
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』のサントラ
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は、マイケル・ジアッチーノ(Michael Giacchino)が音楽を担当しています。マイケル・ジアッチーノは、J・J・エイブラムス監督とのタッグで知られる映画音楽作曲家です。『カールじいさんの空飛ぶ家』で第82回アカデミー作曲賞を受賞しています。
また、タイカ・ワイティティ監督の映画『ジョジョ・ラビット』や『ソー:ラブ&サンダー』でも音楽を手掛けています。
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』キャスト・スタッフ
監督 | タイカ・ワイティティ(Taika Waititi) |
脚本 | タイカ・ワイティティ(Taika Waititi) |
イアン・モリス(Iain Morris) | |
製作 | ジョナサン・カヴェンディッシュ(Jonathan Cavendish) |
ギャレット・バッシュ(Garrett Basch) | |
タイカ・ワイティテ(Taika Waititi) | |
マイク・ブレッド(Mike Brett) | |
スティーヴ・ジェイミソン(Steve Jamison) | |
音楽 | マイケル・ジアッチーノ(Michael Giacchino) |
配給 | Searchlight Pictures |
公開 | 2023年11月17日 |
2024年2月23日 | |
上映時間 | 107分 |
トーマス・ロンゲン:マイケル・ファスベンダー(Michael Fassbender)
タヴィタ:オスカー・ナイトリー(Oscar Kightley)
ジャイヤ・サエルア:カイマナ(Kaimana)
エース:デビッド・フェイン(David Fane)
ルース:レイチェル・ハウス(Rachel House)
Daru Taumua:ビューラ・コアレ(Beulah Koale)
Alex Magnussen:ウィル・アーネット(Will Arnett)
ゲイル:エリザベス・モス(Elisabeth Moss)
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