『ザ・スクエア 思いやりの聖域』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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リューベン・オストルンド(Ruben Östlund)

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』の挿入曲とサントラ

2017年に制作された映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(原題:The Square)は、スウェーデン出身の監督リューベン・オストルンドによるブラックコメディ映画です。第70回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞、第90回アカデミー賞ではアカデミー外国語映画賞にノミネートされました。

スウェーデン・ストックホルムにある現代美術館のキュレーターとして第一線で活躍している男に起きた出来事を描いた作品です。

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』の挿入曲

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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オープニング・クレジット

No Good (Extended Mix)
Artistフェデ・ル・グランド(Fedde Le Grand)
オランダのDJ/音楽プロデューサー/リミキサー。
サルタン+シェパード(Sultan & Ned Shepard)
カナダのエレクトロニック・ミュージック・デュオ。
リリース2013年
作曲者Ossama Al Sarraf, James Bratton, Kelly Charles, Robin Morssink, Fedde Le Grand and Ned Shepard

『No Good (Extended Mix) 』は、イギリスのエレクトロニック・ロックバンド「ザ・プロディジー」(The Prodigy) の『No Good』(1994) をリメイクしたものです。

オープニング・タイトル

X-王立美術館前に設置されていた騎馬像が撤去され「ザ・スクエア」が設置されるシーン。
この曲はこの後、何度も使われています。

Ave Maria (Bach/Gounod)
アヴェ・マリア
作曲者ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)
バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。
宗教音楽や器楽曲など幅広いジャンルで多くの傑作を残し、西洋音楽の歴史の中で最も偉大な作曲家の一人と評される。
シャルル・グノー(Charles Gounod, 1818-1893)
フランスの作曲家。優雅で美しい旋律と色彩感に満ちたハーモニーが特徴。「フランス近代歌曲の父」と呼ばれ今日も広く愛されている。
作曲年1859年
Artistボビー・マクファーリン(Bobby McFerrin)
アメリカのジャズ歌手/指揮者/音楽プロデューサー、1950年生まれ。
オペラ歌手のロバート・マクファーリン(Robert McFerrin)の息子。
ヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma)
中国系アメリカ人のチェロ奏者、1955年フランス・パリ生まれ。

『Ave Maria』は、シャルル・グノーが、ラテン語の聖句(アヴェ・マリア)を歌詞に1859年に完成させた声楽曲です。バッハが1722年に完成させた《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》の「前奏曲 第1番 ハ長調 BWV 846」にグノーの作ったメロディをのせる形で作られています。

ここでは、ボビー・マクファーリンとヨーヨー・マのコラボレーションアルバム『Hush』(1992) に収録されている演奏が使われています。ボビー・マクファーリンがバッハの前奏曲の複雑な伴奏部分を受け持ち、ヨーヨー・マが美しくメロディを奏でています。

クリスティアンが「故郷でよく聞いた懐メロ」と言う(クリスティアンが車の中で流す曲)

犯人がいるであろうマンションに部下と車で向かうシーン。

Det var Inga, Katinka og smukke Charley på sin Harley
Artistガソリン(Gasolin)
1969年に結成されたデンマークのロックバンド。
リリース1973年
作曲者Tommy Pedersen, Søren Berlev, Wili Jönsson, Franz Beckerlee, Kim Larsen and Mogens Mogensen

部下が「最高にイケてる曲」と言う(部下が車の中で流す曲)

犯人がいるであろうマンションに部下と車で向かうシーン。
クリスティアンの愛車テスラを部下が運転し傷をつけてしまうシーンでもこの曲が使われています。

Genesis
ジェネシス
Artistジャスティス(Justice)
フランスのエレクトロニック・ミュージック・デュオ。
リリース2007年
作曲者Gaspard Augé and Xavier de Rosnay
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クリスティアンが車から出て、車の傷と部下の顔を見る

Improvisació 1
Artistボビー・マクファーリン(Bobby McFerrin)
アメリカのジャズ歌手/指揮者/音楽プロデューサー、1950年生まれ。
オペラ歌手のロバート・マクファーリン(Robert McFerrin)の息子。
ウルフェオー・カタラー(Orfeó Català)
カタルーニャを代表するスペインの合唱団。1891年設立。
リリース2009年
作曲者ボビー・マクファーリン

この後「エンディング&エンドクレジット」でもこの曲が使われています。

美術館パーティー(ダンスミュージック1曲目)

Shinai
Artistカービ(Curbi)
イギリスのDJ/プロデューサー、1998年生まれ。
リリース2017年
作曲者Tobias Curwen-Bingley

美術館パーティー(ダンスミュージック2曲目)

Aurora
Artistジャンルカ・アルボ(Gianluca Albo)
リリース2015年
作曲者ジャンルカ・アルボ(Gianluca Albo)

美術館がYouTubeに動画をアップロードする(動画のBGM)

Orchestral Suite No.3 in D major, BWV 1068: II. Air, “Air on the G String”
管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV 1068 – 第2曲 エール「G線上のアリア」
作曲者ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)
バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。
宗教音楽や器楽曲など幅広いジャンルで多くの傑作を残し、西洋音楽の歴史の中で最も偉大な作曲家の一人と評される。
作曲年1730年頃
Artistザ・スウィングルズ(The Swingles)
1962年にパリで結成されたア・カペラ・ヴォーカル・グループ。
アメリカ生まれのジャズミュージシャン、ウォード・スウィングル(Ward Swingle)によって結成。ソプラノ、アルト、テノール、バス、それぞれ2名の8人のメンバーからなり、クラシックやポップスを「ダバダバ」というスキャット・コーラスにアレンジして歌い、人気を博した。ザ・スウィングル・シンガーズ(The Swingle Sisters)のグループ名でも知られている。

ザ・スウィングルズ(The Swingles)の曲が使われている映画一覧はコチラ

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エンディング&エンドクレジット

Improvisació 1
Artistボビー・マクファーリン(Bobby McFerrin)
アメリカのジャズ歌手/指揮者/音楽プロデューサー、1950年生まれ。
オペラ歌手のロバート・マクファーリン(Robert McFerrin)の息子。
ウルフェオー・カタラー(Orfeó Català)
カタルーニャを代表するスペインの合唱団。1891年設立。
リリース2009年
作曲者ボビー・マクファーリン

クリスティアンが車から出て、車の傷と部下の顔を見る」でもこの曲が使われていました。

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』のサントラ

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』キャスト・スタッフ

監督リューベン・オストルンド(Ruben Östlund)
脚本リューベン・オストルンド(Ruben Östlund)
製作エリク・ヘンメンドルフ(Erik Hemmendorff)
フィリップ・ボベール(Philippe Bober)
配給 TriArt Film
トランスフォーマー
公開 2017年8月25日
2018年4月28日
上映時間151分

クリスティアン:クレス・バング(Claes Bang)
アン:エリザベス・モス(Elisabeth Moss)
ジュリアン:ドミニク・ウェスト(Dominic West)
オレグ: テリー:ノタリー(Terry Notary)

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