2023年に制作された映画『PERFECT DAYS』(原題:Perfect Days)は、東京で暮らす清掃作業員の男、平山の生活を描いたドラマ映画です。ヴィム・ヴェンダースが監督を、役所広司が主演をつとめました。
第96回アカデミー賞では、国際長編映画賞にノミネートされ、第76回カンヌ国際映画祭では、役所広司が男優賞を受賞しました。
- 『PERFECT DAYS』の挿入曲
- 早朝、仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(1回目)
- 仕事帰りの平山の車で流れる曲
- 早朝、車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(2回目)
- アヤが平山の車のカセットテープから選び流す曲
- タカシと別れ下北沢から家に戻る平山の車で流れる曲(途中でガス欠になる)
- 早朝、車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(3回目)
- カセットテープを返しにやって来たアヤと平山が車で一緒に聴く曲
- 平山が畳に横になりラジカセで聴く曲(アヤにキスをされた後のシーン)
- 休日の昼間、平山が家のラジカセで流す曲
- 平山が入る居酒屋のママが客のギター伴奏で歌う曲
- 平山の夢の中で子供が歌う曲
- 早朝、ニコを連れて車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲
- 早朝、車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(エンディング)
- エンドクレジット
- 『PERFECT DAYS』のサントラ
- 『PERFECT DAYS』キャスト・スタッフ
『PERFECT DAYS』の挿入曲
『PERFECT DAYS』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
早朝、仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(1回目)
邦題『朝日のあたる家』
Artist cover ver. | アニマルズ(The Animals) 1963年にニューカッスル・アポン・タインで結成されたイギリスのロック・バンド。 荒々しいブルースサウンドを特徴とし1960年代のロック・シーンに多大な影響を与えた。アメリカではブリティッシュ・インベイジョンを代表するバンドと見なされている。 |
リリース | 1964年 |
Original ver. | 1933年:アシュレイ&フォスター(Ashley and Foster) |
『The House of the Rising Sun』は、アメリカの伝統的なフォークソングです。
ここでは、イギリスのロックバンド、アニマルズのヒットバージョンが使われています。
この後「平山が入る小料理屋の女将が客のギター伴奏で歌う曲」では、日本語バージョンが使われています。
仕事帰りの平山の車で流れる曲
平山が外国人利用者に透明トイレの仕掛けを教える後のシーン
ペイル・ブルー・アイズ
Artist | ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground) 1964年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013) アメリカのミュージシャン/ソングライター。「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のボーカリスト/ギタリスト。 |
早朝、車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(2回目)
邦題『ドック・オブ・ベイ』
Artist | オーティス・レディング(Otis Redding, 1941-1967) アメリカのシンガーソングライター。アメリカのポピュラー音楽の歴史の中で最も偉大なシンガーソングライターの一人で「キング・オブ・ソウル」と呼ばれる。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | オーティス・レディング(Otis Redding, 1941-1967) |
スティーヴ・クロッパー(Steve Cropper) アメリカのギタリスト/ソングライター/音楽プロデューサー、1941年ミズーリ州ドーラ生まれ。 | |
『ドック・オブ・ベイ』は、オーティス・レディングの遺作です。
「口笛」「海岸に打ち寄せる波の音」が効果音として印象的に使われています。
アヤが平山の車のカセットテープから選び流す曲
レドンド・ビーチ
Artist | パティ・スミス(Patti Smith) アメリカのシンガーソングライター/ミュージシャン/詩人、1946年シカゴ生まれ。 |
リリース | 1975年 |
作曲者 | パティ・スミス(Patti Smith) |
レオナルド・J・ケイ(Leonard J. Kaye) アメリカのギタリスト/作曲家/作家、1946年生まれ。パティ・スミスが率いる「パティ・スミス・グループ」のメンバーとして最もよく知られる。 | |
リチャード・ソール(Richard Sohl, 1953-1990) アメリカのピアニスト/ソングライター/アレンジャー。パティ・スミスが率いる「パティ・スミス・グループ」の元キーボード奏者。 |
この後「カセットテープを返しにやって来たアヤと平山が車で一緒に聴く曲」でもこの曲が使われています。
タカシと別れ下北沢から家に戻る平山の車で流れる曲(途中でガス欠になる)
邦題『めざめぬ街』
Artist cover ver. | ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones) 1962年にロンドンで結成されたイギリスのロックバンド。 バンド名は、シカゴブルースの父、マディー・ウォーターズの名曲『Rollin’ Stone』に由来。結成以降一度も解散することなく第一線で精力的に活動し続け、ロック界の最高峰に君臨するバンド。 |
リリース | 1975年 |
作曲者 | ジャガー/リチャーズ(Jagger–Richards) ミック・ジャガー(Mick Jagger) キース・リチャーズ(Keith Richards) |
Original ver. | 1965年:マイティ・アヴェンジャーズ(The Mighty Avengers) 1962年に結成されたイギリスのポップグループ。 |
早朝、車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(3回目)
Aoi sakana (Blue Fish)
Artist | 金延幸子(Sachiko Kanenobu) アメリカ在住のフォークシンガー、1948年大阪府生まれ。 |
リリース | 1972年 |
作曲者 | 金延幸子(Sachiko Kanenobu) |
カセットテープを返しにやって来たアヤと平山が車で一緒に聴く曲
レドンド・ビーチ
Artist | パティ・スミス(Patti Smith) |
リリース | 1975年 |
作曲者 | パティ・スミス(Patti Smith) レオナルド・J・ケイ(Leonard J. Kaye) リチャード・ソール(Richard Sohl, 1953-1990) |
「アヤが平山の車のカセットテープから選び流す曲」でもこの曲が使われていました。
平山が畳に横になりラジカセで聴く曲(アヤにキスをされた後のシーン)
パーフェクト・デイ
Artist | ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013) アメリカのミュージシャン/ソングライター。 ロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のボーカリスト/ギタリスト。 |
リリース | 1972年 |
作曲者 | ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013) |
この後「エンドクレジット」では、パトリック・ワトソン(Patrick Watson)によるインスト版が使われています。
休日の昼間、平山が家のラジカセで流す曲
平山が和室の掃除して、写真の整理をするシーン
サニー・アフタヌーン
Artist | キンクス (The Kinks) 1963年に結成されたイギリスのロックバンド。 ビートルズ、ローリング・ストーンズと並んでブリティッシュロックの三大グループのひとつといわれる。 |
リリース | 1966年 |
作曲者 | レイ・デイヴィス(Ray Davies) イギリスのシンガーソングライター/ミュージシャン、1944年ロンドン生まれ。ロックバンド「キンクス」のフロントマンとして知られる。 |
平山が入る居酒屋のママが客のギター伴奏で歌う曲
The House of the Rising Sun(日本語バージョン)
Artist cover ver. | 浅川マキ(Maki Asakawa, 1942-2010) 石川県出身の日本の歌手/作詞家/作曲家/編曲家。 |
リリース | 1971年 |
作曲者 | 浅川マキ(Maki Asakawa, 1942-2010)※日本語バージョン |
Original ver. | 1933年:アシュレイ&フォスター(Ashley and Foster) |
「早朝、仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(1回目)」では、イギリスのロックバンド、アニマルズのヒット・カバー・バージョンが使われていました。
平山の夢の中で子供が歌う曲
(原曲:Frère Jacques)
『グーチョキパーでなにつくろう』は、フランスの民謡『フレール・ジャック』(Frère Jacques)に日本の歌詞をつけて作られた手遊び歌です。
早朝、ニコを連れて車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲
ブラウン・アイド・ガール
Artist | ヴァン・モリソン(Van Morrison) 北アイルランド出身のブルーアイド・ソウル・シンガー、1945年ベルファスト生まれ。 ロックバンド「ゼム」(Them) のリードシンガーとして活躍し、脱退後アメリカに渡りソロへ転向。高い音楽性と圧倒的な歌唱力で多くのミュージシャンからの尊敬を集める。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | ヴァン・モリソン(Van Morrison) |
早朝、車で仕事場に向かう平山がカセットテープで流す曲(エンディング)
フィーリング・グッド
Artist cover ver. | ニーナ・シモン(Nina Simone, 1933-2003) ノースカロライナ州トライオン出身のアフリカ系アメリカ人歌手/ソングライター/ピアニスト/作曲家/アレンジャー/公民権活動家。 |
リリース | 1965年 |
作曲者 | アンソニー・ニューリー(Anthony Newley, 1931-1999) イギリスのシンガーソングライター/俳優。 『007/ゴールドフィンガー』(1964) の主題歌『ゴールドフィンガー』の作詞者として特に知られる。 |
レスリー・ブリッカス(Leslie Bricusse, 1931-2021) イギリスの作曲家/作詞家/劇作家。 『ドリトル先生不思議な旅』(1967) の曲を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。 | |
Original ver. | 1965年:アンソニー・ニューリー(Anthony Newley) |
『Feeling Good』は、1964年にノッティンガムで初演されたミュージカル『The Roar Of The Greasepaint – The Smell Of The Crowd』のために作られました。
エンドクレジット
パーフェクト・デイ
Artist cover ver. | パトリック・ワトソン(Patrick Watson) カナダのシンガーソングライター、1979年カリフォルニア州生まれ。 |
リリース | 2023年:Soundtrack『PERFECT DAYS』 |
作曲者 | ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013) アメリカのミュージシャン/ソングライター。「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のボーカリスト/ギタリスト。 |
Original ver. | 1972年:ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013) |
「平山が畳に横になりラジカセで聴く曲(アヤにキスをされた後のシーン)」では、ルー・リード(Lou Reed)によるオリジナルバージョンが使われていました。
『PERFECT DAYS』のサントラ
『PERFECT DAYS』はヴィム・ヴェンダース監督が自ら曲をセレクトしています。
『PERFECT DAYS』キャスト・スタッフ
監督 | ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders) |
脚本 | ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders) |
高崎卓馬 | |
製作 | 柳井康治 |
配給 | ビターズ・エンド |
公開 | 2023年12月21日 |
2023年12月22日 | |
上映時間 | 124分 |
平山:役所広司
タカシ:柄本時生
ニコ:中野有紗
アヤ:アオイヤマダ
ケイコ(平山の妹):麻生祐未
居酒屋のママ:石川さゆり
友山(ママの元夫):三浦友和
居酒屋の常連客:あがた森魚
居酒屋の常連客:モロ師岡
街の老人:田中泯
駐車場係員:松金よね子
写真店の主人:柴田元幸
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