1970年、イタリア・ソ連合作で制作された映画『ひまわり』(原題:I Girasoli)は、第二次世界大戦で引き裂かれたイタリア人若夫婦の再会と別離を描いた名作です。ジョバンナ役をソフィア・ローレン、アントニオ役をマルチェロ・マストロヤンニ、マーシャ役をリュドミラ・サベーリエワがつとめました。
2020年には公開から50周年を記念して「ひまわり 50周年HDレストア版」が公開されました。
『ひまわり』の挿入曲
『ひまわり』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
『ひまわり』テーマ曲
Artist | ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini) 1924年オハイオ州クリーブランド生まれのイタリア系アメリカ人作曲家/ピアニスト/フルート奏者。 |
リリース | 1970年、Soundtrack『Sunflower』 |
作曲者 | ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini) |
ソ連戦線へ送られるアントニオをジョバンナが駅で見送る
作曲者 | パオロ・ジョルザ(Paolo Giorza) 1832年ミラノ生まれのイタリア系オーストラリア人作曲家。 |
作曲年 | 1858年 |
『La bella Gigogin』は、第二次イタリア独立戦争の間に歌われたイタリアの愛国歌です。
1858年12月31日にミラノのカルカーノ劇場で初演されました。
アントニオのトラックとすれ違う葬列で流れる曲
『ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品35』より、第3楽章 葬送行進曲
作曲者 | フレデリック・ショパン(Frédéric Chopin, 1810-1849) ポーランド出身の作曲家/ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。 ピアノ独奏曲を数多く残し「ピアノの詩人」と称される。 |
作曲年 | 1837年(他の楽章に先立ち、3楽章のみ1837年に作曲) |
トラックに家財道具を乗せ、アントニオの家族が新しい住まいに向かうシーン
ビリヤードが置かれたミラノのバーで流れている曲
Artist | ニラ・ピッツィ(Nilla Pizzi) 第1回サンレモ音楽祭の優勝者として知られるイタリアの歌手/女優。 |
リリース | 1951年 |
作曲者 | Mario Panzeri、Gian Carlo Testoni |
『Grazie Dei Fior』は、1951年に行われた第1回サンレモ音楽祭でニラ・ピッツィが歌い大賞を受賞した曲です。この曲は36,000部を売り上げ、大成功を収めました。
ミラノに着いたアントニオがジョバンナに電話をかけるシーン
『ひまわり』のサントラ
『ひまわり』はヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)が音楽を担当しました。ヘンリー・マンシーニは米・オハイオ州生まれの作曲家です。『ティファニーで朝食を』や『シャレード』などの映画音楽で知られています。
『ひまわり』キャスト・スタッフ
監督 | ヴィットリオ・デ・シーカ(Vittorio De Sica) |
脚本 | チェーザレ・ザヴァッティーニ(Cesare Zavattini) |
トニーノ・グエッラ(Tonino Guerra) | |
ゲオルギー・ムディヴァニ(Giorgi Mdivani) | |
製作 | アーサー・コーン(Arthur Cohn) |
カルロ・ポンティ(Carlo Ponti) | |
音楽 | ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini) |
配給 | ブエナ・ビスタ |
公開 | 1970年3月13日 |
1970年9月30日 | |
上映時間 | 107分 |
ジョバンナ:ソフィア・ローレン(Sophia Loren)
アントニオ・ガルビアーティ:マルチェロ・マストロヤンニ(Marcello Mastroianni)
マーシャ:リュドミラ・サベーリエワ(Lyudmila Savelyeva)
ヴァレンチーナ(ソ連女性官吏):ガリーナ・アンドレーエワ(Galina Andreyeva )
アントニオの母:アンナ・カレーナ(Anna Carena)
ひまわり畑の農婦:ナディア・チェレドニチェンコ(Nadya Serednichenko)
エットーレ:ジェルマーノ・ロンゴ(Germano Longo)
復員兵:グラウコ・オノラート(Glauco Onorato)
モスクワのイタリア人労働者:シルヴァーノ・トランクィリ(Silvano Tranquilli)
駅の女性:マリーザ・トラヴェルシ(Marisa Traversi)
ソ連の役人:グナル・ツィリンスキー(Gunars Cilinskis)
駅の切符売り:ピッポ・スタルナッツァ(Pippo Starnazza)
ジョバンナの赤ん坊:カルロ・ポンティ・ジュニア(Carlo Ponti, Jr.)
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