2021年に日本で制作された映画『ドライブ・マイ・カー』(英題:Drive My Car)は、村上春樹の同名短編小説をもとにしたドラマ映画です。
第74回カンヌ国際映画祭では脚本賞を含む3部門を受賞、第94回アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞しました。
『ドライブ・マイ・カー』の挿入曲
『ドライブ・マイ・カー』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
航空便が欠航となり悠介が自宅に戻る(玄関を開けると聞こえてくる音楽)
Rondo K.485 in D Major
ロンド ニ長調 K. 485
ロンド ニ長調 K. 485
作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 |
作曲年 | 1786年 |
悠介が YouTubeでヤツメウナギの映像を見る(レコード針がとぶシーン)
String Quartet No. 3 in D Major, Op.18, No.3 – I. Allegro
弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op. 18, No. 3 – 第1楽章
弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op. 18, No. 3 – 第1楽章
作曲者 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827) ドイツの作曲家。 ウィーンの古典音楽を最高の発展に導き、ロマン派音楽への道を切り開いた音楽史において極めて重要な作曲家の一人。聴力を失いながらも音楽への情熱を燃やし続け、数々の名曲を生み出したその偉業から日本では「楽聖」として称えられる。 |
作曲年 | 1798年 |
悠介と高槻がホテルのバーで話をする(バーで流れる曲)
Danny Boy(Traditional)
ダニー・ボーイ
ダニー・ボーイ
作曲者 | フレデリック・ウェザリー(Frederic Weatherly, 1848-1929) イギリスの弁護士/作家/作詞家。 |
Original ver. | 1918年:エルネスティーネ・シューマン=ハインク(Ernestine Schumann-Heink) |
『ダニー・ボーイ』は、アイルランドに古くから伝わる民謡です。
旅立つ愛する人を見送る心情がつづられています。
イギリス領北アイルランドで事実上の国歌とされている『ロンドンデリーの歌』の旋律に、フレデリック・ウェザリーが歌詞をつけ1913年に発表されました。
悠介と高槻が新天地公園近くのバーで話をする(バーで流れる曲)
You’re Driving Me Crazy
ユーアー・ドライヴィング・ミー・クレイジー
ユーアー・ドライヴィング・ミー・クレイジー
Artist cover ver. | ルイ・アームストロング(Louis Armstrong, 1901-1971) アメリカのトランペット奏者/作曲家/歌手。 1920年代に独創的なトランペット/コルネット奏者として名を知られるようになり、1950年代には歌手としても活躍。1967年には『この素晴らしき世界』が世界的に大ヒット。史上最も影響力のあるミュージシャンとして「キング・オブ・ジャズ」と讃えられ世界中で愛された。 |
リリース | 1931年 |
作曲者 | ウォルター・ドナルドソン(Walter Donaldson, 1893-1947) アメリカのポピュラー音楽ソングライター。1910年代から1940年代にかけて多くのヒット曲を作曲した。 |
Original ver. | 1930年:Adele Astaire & Eddie Foy |
『ドライブ・マイ・カー』のサントラ
『ドライブ・マイ・カー』は石橋英子が音楽を担当しました。
石橋英子は千葉県出身のシンガーソングライター/作曲家です。『アルビノの木』や『悪は存在しない』などの映画音楽も手掛けています。

『ドライブ・マイ・カー』キャスト・スタッフ
監督 | 濱口竜介(Ryusuke Hamaguchi) |
脚本 | 濱口竜介(Ryusuke Hamaguchi) |
大江崇允(Takamasa Oe) | |
原作 | 村上春樹(Haruki Murakami) |
製作 | 中西一雄(Kazuo Nakanishi) |
山本晃久(Teruhisa Yamamoto) | |
音楽 | 石橋英子(Eiko Ishibashi) |
配給 | ビターズ・エンド |
公開 | 2021年7月11日(カンヌ国際映画祭) |
2021年8月20日 | |
上映時間 | 179分 |
家福悠介:西島秀俊(Hidetoshi Nishijima)
渡利みさき:三浦透子(Tōko Miura)
家福音:霧島れいか(Reika Kirishima)
イ・ユナ:パク・ユリム(Park Yu-rim)
コン・ユンス:ジン・デヨン(Jin Dae-yeon)
ジャニス・チャン:ソニア・ユアン(Sonia Yuan)
高槻耕史:岡田将生(Masaki Okada)
同じキャストが出演している映画/関連映画
コメント