2005年にアメリカ・イギリス合作で制作された映画『バットマン ビギンズ』(原題:Batman Begins)は、クリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズの第1作目です。
クリスチャン・ベールがバットマンを演じ、第78回アカデミー賞では撮影賞にノミネートされました。
- 2005年公開『バットマン ビギンズ』(現在のページ)
- 2008年公開
- 2012年公開
『バットマン ビギンズ』の挿入曲
『バットマン ビギンズ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
回想 | 幼いブルースが両親と一緒に見るオペラの演目
歌劇《メフィストフェレ》第2幕 ワルプルギスの夜「鬼火だ !」
作曲者 | アッリーゴ・ボーイト(Arrigo Boito, 1842-1918) イタリアの台本作家/詩人/小説家/音楽評論家/オペラ作曲家。 ヴェルディのオペラ『オテロ』『ファルスタッフ』などの台本を執筆し成功を収めた。 リヒャルト・ワーグナーの崇拝者として知られる。 |
初演 | 1868年3月5日、スカラ座(ミラノ) |
Artist | ノーマン・トレイグル(Norman Treigle, 1927-1975) アメリカのバスバリトン歌手。 悪役や恐怖を呼び起こす役柄を得意とし、世界を代表するオペラ歌手の一人として活躍した。 |
アンブロジアン・シンガーズ(The Ambrosian Singers) ロンドンを拠点に活動する混声合唱団。1951年創設。 | |
ロンドン交響楽団(London Symphony Orchestra) ロンドンを拠点とするオーケストラ。1904年創設。 | |
ユリウス・ルーデル(Julius Rudel, 1921-2014) オーストリア生まれのアメリカの指揮者/ピアニスト。 |
『メフィストフェレ』は、ゲーテの戯曲『ファウスト』を題材にアッリーゴ・ボーイトが自ら台本も手がけ作曲したプロローグと5幕からなるオペラです。初演は失敗に終わりましたがその後様々な改訂がなされ、アッリーゴ・ボーイトが唯一完成させたオペラ作品として知られています。
ブルースがランボルギーニでホテルに乗り付け食事をするシーン
連れの女性の大胆な振る舞いをホテルマンに注意され、ブルースがホテルを買い取るシーン
2つのワルツ Op. 54, B.105 – 第1番
作曲者 | アントニン・ドヴォルザーク(Antonín Dvorák, 1841-1904) 後期ロマン派のチェコの作曲家。 ボヘミアの民俗色豊かな作品を数多く作り19世紀後半に国際的名声を博した。チェコ国民楽派を代表する作曲家の一人。 |
『2つのワルツ』は、ドヴォルザークが1879年に作ったピアノ独奏曲『8つのワルツ Op.54 B.101』の第1番、第4番をドヴォルザーク自身が弦楽オーケストラ用に編曲したものです。
ここでは、第1番の後半部分が使われています。
ブルースのバースデーパーティーで出席者が歌う曲
ハッピーバースデートゥーユー
作曲者 | マイルドレッド・J・ヒル(Mildred J. Hill, 1859-1916) アメリカのソングライター/音楽学者。 |
パティ・J・ヒル(Patty S. Hill, 1868-1946) アメリカの保育園/幼稚園教諭。アメリカの非営利団体「全米幼児教育協会」の創設者。 | |
出版年 | 1917年 |
『Happy Birthday to You』は、アメリカ人のヒル姉妹が作詞作曲した誕生日をお祝いする曲です。世界で最も歌われている英語の曲としてギネス世界記録に認定されています。
日本では、作詞家の丘灯至夫が書いた日本語詩『お誕生日のうた』が、1950年代から童謡集に収録されています。
バースデーパーティーで弦楽合奏団が演奏する曲(パーティーのBGM)
ブルースがゲストと会話をするシーン
ディヴェルティメント ニ長調 K.136 – 第2楽章
作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 ハイドン、ベートーヴェンと並んで古典派の音楽を形成した3大ウィーン古典派の1人に数えられる。 |
作曲年 | 1772年 |
Artist | キャベンディッシュ弦楽四重奏団(Cavendish String Quartet) |
『バットマン ビギンズ』のサントラ
『バットマン ビギンズ』はジェームズ・ニュートン・ハワード(James Newton Howard)とハンス・ジマー(Hans Zimmer)が音楽を担当しました。
ジェームズ・ニュートン・ハワードは、アメリカ・カリフォルニア州出身の作曲家です。『ナイトクローラー』や『ハンガーゲーム』シリーズの音楽を手掛けたことで知られています。また、M・ナイト・シャマラン監督とは『シックス・センス』以降、多くの作品でタッグを組んでいます。
ハンス・ジマーは、ドイツ出身の作曲家です。『レインマン』や『テルマ&ルイーズ』、『ドライビング Miss デイジー』などの音楽で知られています。
『バットマン ビギンズ』キャスト・スタッフ
監督 | クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan) |
脚本 | クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan) |
デヴィッド・S・ゴイヤー(David S. Goyer) | |
原作 | ボブ・ケイン(Bob Kane) |
ビル・フィンガー(Bill Finger) | |
製作 | ラリー・J・フランコ(Larry Franco) |
チャールズ・ローヴェン(Charles Roven) | |
エマ・トーマス(Emma Thomas) | |
音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード(James Newton Howard) |
ハンス・ジマー(Hans Zimmer) | |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 2005年6月15日 |
2005年6月18日 | |
上映時間 | 141分 |
ブルース・ウェイン / バットマン:クリスチャン・ベール(Christian Bale)
ヘンリー・デュカード / ラーズ・アル・グール:リーアム・ニーソン (Liam Neeson)
レイチェル・ドーズ:ケイティ・ホームズ(Katie Holmes)
アルフレッド・ペニーワース:マイケル・ケイン(Michael Caine)
ジェームズ・“ジム”・ゴードン:ゲイリー・オールドマン(Gary Oldman)
ルーシャス・フォックス:モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)
ジョナサン・クレイン / スケアクロウ:キリアン・マーフィー(Cillian Murphy)
ラーズ・アル・グール(影武者):渡辺謙(Ken Watanabe)
カーマイン・ファルコーニ:トム・ウィルキンソン(Tom Wilkinson)
リチャード・アール:ルトガー・ハウアー(Rutger Hauer)
アーノルド・フラス刑事:マーク・ブーン・ジュニア(Mark Boone Junior)
ギリアン・B・ローブ市警本部長:コリン・マクファーレン(Colin McFarlane)
フィンチ検事長:ラリー・ホールデン(Larry Holden)
フェイデン判事:ジェラルド・マーフィー(Gerard Murphy)
トーマス・ウェイン:ライナス・ローチ(Linus Roache)
マーサ・ウェイン:サラ・スチュワート(Sara Stewart)
ブルース・ウェイン(幼少期):ガス・ルイス(Gus Lewis)
レイチェル・ドーズ(幼少期):エマ・ロックハート(Emma Lockhart)
ジョー・チル:リチャード・ブレイク(Richard Brake)
ジョージ・フレデリックス:ジョン・ノーラン(John Nolan)
ビクター・ザーズ:ティモシー・ジョン・ブース(Tim Booth)
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