1969年アメリカで製作された映画『真夜中のカーボーイ』(原題:Midnight Cowboy)は、ニューヨークで出会った青年ジョーとラッツォが共同生活を送り、心を通わす様子が描かれたアメリカン・ニューシネマの代表作です。
第42回アカデミー賞では、ダスティン・ホフマンとジョン・ヴォイトがそれぞれ主演男優賞にノミネートされたほか、作品賞・監督賞・脚色賞を受賞しました。
- 『真夜中のカーボーイ』の挿入曲
- ジョーが出かける支度をしながら歌う曲(歌詞を変えて歌う)
- オープニングクレジット
- ニューヨーク行きのバス(回想シーン | ジョーの祖母が歌う)
- ニューヨーク行きのバスで帰還兵たちが歌う
- カウボーイスタイルに身を固めたジョーがリッチな女性を求め街を彷徨い歩く
- ジョーが高級娼婦にタクシー代を渡しペントハウスを後にする
- ジョーとラッツォがバーで出会う
- ラッツォに紹介された男のトイレにあるキリスト像から流れる曲
- ジョーがカフェで子連れの女と同席でコーヒーを飲む
- ジョーのラジオから流れる曲(ラッツォが暮らす廃屋を初めて訪れる)
- ラジオから流れる曲(ラッツォが地下道で靴磨きをする)
- ジョーが自分の血液を売り金を作る
- ラッツォがジョーを連れて父親の墓に行く
- 「ヘンゼルとグレーテルのパーティ」で流れる曲 1曲目
- 「ヘンゼルとグレーテルのパーティ」で流れる曲 2曲目
- 「ヘンゼルとグレーテルのパーティ」で流れる曲 3曲目
- 「ヘンゼルとグレーテルのパーティ」で流れる曲 4曲目
- マイアミへ向かう途中、ジョーが新しい服を買い以前の服を廃棄する
- エンディング&エンドクレジット
- 『真夜中のカーボーイ』のサントラ
- 『真夜中のカーボーイ』キャスト・スタッフ
『真夜中のカーボーイ』の挿入曲
『真夜中のカーボーイ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ジョーが出かける支度をしながら歌う曲(歌詞を変えて歌う)
『Get along little doggie』は、19世紀から歌われているウェスタン・ミュージックです。
歌詞に出てくる「Dogie」は、放牧された畜牛の群れの中にいる「母のない子牛」を意味する言葉です。
オープニングクレジット
ジョーがニューヨーク行きのバスにのる
邦題『うわさの男』
Artist cover ver. | ハリー・ニルソン(Harry Nilsson, 1941-1994) アメリカのシンガーソングライター。甘く哀愁のある歌声は「七色の声を持つヴォーカリスト」と評され、1960年代後半から1970年代にかけて数多くのヒット曲を残した。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | フレッド・ニール(Fred Neil, 1936-2001) 1960年代から1970年代初頭にかけて活躍したアメリカのフォーク・シンガーソングライター。 ドキュメント映画『ザ・コーヴ』に本人役で出演したリック・オバリーと共に動物愛護団体「ドルフィン・プロジェクト」を1970年に設立、動物の権利活動家として晩年を過ごす。 |
Original ver. | 1967年:フレッド・ニール(Fred Neil, 1936-2001) |
『Everybody’s Talkin’』は、映画『真夜中のカーボーイ』のテーマ曲です。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「カウボーイスタイルに身を固めたジョーがリッチな女性を求め街を彷徨い歩く」
「ジョーが高級娼婦にタクシー代を渡しペントハウスを後にする」
「マイアミへ向かう途中、ジョーが新しい服を買い以前の服を廃棄する」
ニューヨーク行きのバス(回想シーン | ジョーの祖母が歌う)
邦題『おやすみ赤ちゃん』
Original ver. | 1950年:ザ・ウィーヴァーズ(The Weavers) 1948年にニューヨークで結成されたアメリカのフォーク・ミュージック・カルテット。 |
『Hush, Little Baby』は、アメリカ南部の州で古くから伝わる子守唄です。
現在では英語圏の国々を中心とした定番の子守唄になっています。
「愛する我が子を満足させるため、どんなものでも買ってあげる」といった母親の愛が歌われています。
ニューヨーク行きのバスで帰還兵たちが歌う
ケーソン・ソング
作曲者 | エドムンド・L・グルーバー (Edmund L. Gruber, 1879-1941) アメリカ陸軍の砲兵将校/軍事音楽作曲家。『きよしこの夜』を作曲したフランツ・クサーヴァー・グルーバー(Franz Xaver Gruber, 1787-1863)の子孫。 |
作曲年 | 1908年 |
『The Caisson Song』は、アメリカ陸軍の砲兵将校エドムンド・L・グルーバーが、自身が所属する第5野戦砲兵隊のために作った曲です。『弾薬輸送車の歌』(The Caissons Go Rolling Along)のタイトルでも知られています。
カウボーイスタイルに身を固めたジョーがリッチな女性を求め街を彷徨い歩く
邦題『うわさの男』
Artist cover ver. | ハリー・ニルソン(Harry Nilsson, 1941-1994) アメリカのシンガーソングライター。甘く哀愁のある歌声は「七色の声を持つヴォーカリスト」と評され、1960年代後半から1970年代にかけて数多くのヒット曲を残した。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | フレッド・ニール(Fred Neil, 1936-2001) 1960年代から1970年代初頭にかけて活躍したアメリカのフォーク・シンガーソングライター。 ドキュメント映画『ザ・コーヴ』に本人役で出演したリック・オバリーと共に動物愛護団体「ドルフィン・プロジェクト」を1970年に設立、動物の権利活動家として晩年を過ごす。 |
Original ver. | 1967年:フレッド・ニール(Fred Neil, 1936-2001) |
「オープニングクレジット」でもこの曲が使われていました。
ジョーが高級娼婦にタクシー代を渡しペントハウスを後にする
邦題『うわさの男』
Artist cover ver. | ハリー・ニルソン(Harry Nilsson, 1941-1994) アメリカのシンガーソングライター。甘く哀愁のある歌声は「七色の声を持つヴォーカリスト」と評され、1960年代後半から1970年代にかけて数多くのヒット曲を残した。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | フレッド・ニール(Fred Neil, 1936-2001) 1960年代から1970年代初頭にかけて活躍したアメリカのフォーク・シンガーソングライター。 ドキュメント映画『ザ・コーヴ』に本人役で出演したリック・オバリーと共に動物愛護団体「ドルフィン・プロジェクト」を1970年に設立、動物の権利活動家として晩年を過ごす。 |
Original ver. | 1967年:フレッド・ニール(Fred Neil, 1936-2001) |
「オープニングクレジット」でもこの曲が使われていました。
ジョーとラッツォがバーで出会う
邦題『有名な神話』
Artist | ザ・グループ(The Groop) 1964年にメルボルンで結成されたオーストラリアのフォーク/R&B/ロックバンド。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | ジェフリー・コマナー(Jeffrey Comanor) アメリカのミュージシャン/シンガーソングライター/作家/イラストレーター。 |
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「ラジオから流れる曲(ラッツォが地下道で靴磨きをする)」
「ヘンゼルとグレーテルのパーティで流れる曲 4曲目」
ラッツォに紹介された男のトイレにあるキリスト像から流れる曲
邦題『谷間のユリ』(讃美歌)
作曲者 | ウィリアム・シェイクスピア・ヘイス(William S. Hays, 1837-1907) ケンタッキー州ルイビル出身の詩人/ソングライター。 |
ジョーがカフェで子連れの女と同席でコーヒーを飲む
邦題『おいてきぼり』
Artist | レスリー・ミラー(Lesley Miller) アメリカのシンガーソングライター、1943年メリーランド州ボルチモア生まれ。 |
リリース | 1969年:Soundtrack『真夜中のカーボーイ』 |
作曲者 | ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon, 1947-2003) アメリカのシンガーソングライター/ミュージシャン。 |
ジョーのラジオから流れる曲(ラッツォが暮らす廃屋を初めて訪れる)
邦題『涙と喜び』
Artist | ザ・グループ(The Groop) 1964年にメルボルンで結成されたオーストラリアのフォーク/R&B/ロックバンド。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | ジェフリー・コマナー(Jeffrey Comanor) アメリカのミュージシャン/シンガーソングライター/作家/イラストレーター。 |
この後「ヘンゼルとグレーテルのパーティで流れる曲 1曲目」でもこの曲が使われています。
ラジオから流れる曲(ラッツォが地下道で靴磨きをする)
邦題『有名な神話』
Artist | ザ・グループ(The Groop) 1964年にメルボルンで結成されたオーストラリアのフォーク/R&B/ロックバンド。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | ジェフリー・コマナー(Jeffrey Comanor) アメリカのミュージシャン/シンガーソングライター/作家/イラストレーター。 |
「ジョーとラッツォがバーで出会う」でもこの曲が使われていました。
ジョーが自分の血液を売り金を作る
邦題『真夜中のカーボーイ』
Artist | ジョン・バリー(John Barry, 1933-2011) イギリスの作曲家/映画音楽指揮者。「007/ジェームズ・ボンド」シリーズの曲など多くの映画音楽の作曲を手がけたイギリスを代表する作曲家。 |
Feat. トミー・ライリー(Tommy Reilly, 1919-2000) イギリスを拠点に活動するカナダ出身のハーモニカ奏者。 | |
リリース | 1969年:Soundtrack『真夜中のカーボーイ』 |
作曲者 | ジョン・バリー(John Barry, 1933-2011) |
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「ラッツォがジョーを連れて父親の墓に行く」
「エンディング&エンドクレジット」
ラッツォがジョーを連れて父親の墓に行く
邦題『真夜中のカーボーイ』
Artist | ジョン・バリー(John Barry, 1933-2011) イギリスの作曲家/映画音楽指揮者。「007/ジェームズ・ボンド」シリーズの曲など多くの映画音楽の作曲を手がけたイギリスを代表する作曲家。 |
Feat. トミー・ライリー(Tommy Reilly, 1919-2000) イギリスを拠点に活動するカナダ出身のハーモニカ奏者。 | |
リリース | 1969年:Soundtrack『真夜中のカーボーイ』 |
作曲者 | ジョン・バリー(John Barry, 1933-2011) |
「ジョーが自分の血液を売り金を作る」でもこの曲が使われていました。
「ヘンゼルとグレーテルのパーティ」で流れる曲 1曲目
入り口の階段でジョーがラッツォの汗を拭いてやり、髪を整えるようヘアブラシを渡すシーン。
邦題『涙と喜び』
Artist | ザ・グループ(The Groop) 1964年にメルボルンで結成されたオーストラリアのフォーク/R&B/ロックバンド。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | ジェフリー・コマナー(Jeffrey Comanor) アメリカのミュージシャン/シンガーソングライター/作家/イラストレーター。 |
「ジョーのラジオから流れる曲(ラッツォが暮らす廃屋を初めて訪れる)」でもこの曲が使われていました。
「ヘンゼルとグレーテルのパーティ」で流れる曲 2曲目
二人が会場の中で過ごすシーン
オールド・マン・ウイロー
Artist | エレファント・メモリー(Elephants Memory) 1960年代後半にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。ジョン・レノン&オノ・ヨーコのバックバンドを務めたことで知られる。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | エレファント・メモリー(Elephants Memory) Richard Sussman, Michal Shapiro, Myron Yules, and Stan Bronstein |
「ヘンゼルとグレーテルのパーティ」で流れる曲 3曲目
ジョーがシャーリーと一緒に会場を出て行くシーン
邦題『動物園のジャングル・ジム』
Artist | エレファント・メモリー(Elephants Memory) 1960年代後半にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。ジョン・レノン&オノ・ヨーコのバックバンドを務めたことで知られる。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | エレファント・メモリー(Elephants Memory) Richard Sussman, Michal Shapiro, Myron Yules, and Stan Bronstein |
「ヘンゼルとグレーテルのパーティ」で流れる曲 4曲目
ラッツォが階段から転落し、ジョーが心配して声をかけるシーン
邦題『有名な神話』
Artist | ザ・グループ(The Groop) 1964年にメルボルンで結成されたオーストラリアのフォーク/R&B/ロックバンド。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | ジェフリー・コマナー(Jeffrey Comanor) アメリカのミュージシャン/シンガーソングライター/作家/イラストレーター。 |
「ジョーとラッツォがバーで出会う」でもこの曲が使われていました。
マイアミへ向かう途中、ジョーが新しい服を買い以前の服を廃棄する
邦題『うわさの男』
Artist cover ver. | ハリー・ニルソン(Harry Nilsson, 1941-1994) アメリカのシンガーソングライター。甘く哀愁のある歌声は「七色の声を持つヴォーカリスト」と評され、1960年代後半から1970年代にかけて数多くのヒット曲を残した。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | フレッド・ニール(Fred Neil, 1936-2001) 1960年代から1970年代初頭にかけて活躍したアメリカのフォーク・シンガーソングライター。 ドキュメント映画『ザ・コーヴ』に本人役で出演したリック・オバリーと共に動物愛護団体「ドルフィン・プロジェクト」を1970年に設立、動物の権利活動家として晩年を過ごす。 |
Original ver. | 1967年:フレッド・ニール(Fred Neil, 1936-2001) |
「オープニングクレジット」でもこの曲が使われていました。
エンディング&エンドクレジット
邦題『真夜中のカーボーイ』
Artist | ジョン・バリー(John Barry, 1933-2011) イギリスの作曲家/映画音楽指揮者。「007/ジェームズ・ボンド」シリーズの曲など多くの映画音楽の作曲を手がけたイギリスを代表する作曲家。 |
Feat. トミー・ライリー(Tommy Reilly, 1919-2000) イギリスを拠点に活動するカナダ出身のハーモニカ奏者。 | |
リリース | 1969年:Soundtrack『真夜中のカーボーイ』 |
作曲者 | ジョン・バリー(John Barry, 1933-2011) |
「ジョーが自分の血液を売り金を作る」でもこの曲が使われていました。
『真夜中のカーボーイ』のサントラ
『真夜中のカーボーイ』はジョン・バリー(John Barry)が音楽を担当しました。ジョン・バリーは、イギリス・ヨーク出身の作曲家です。『愛と哀しみの果て』や『ダンス・ウィズ・ウルブズ』など4作品でアカデミー作曲賞を受賞。『真夜中のカーボーイ』では第12回グラミー賞 最優秀インストゥルメンタル作曲賞を受賞しました。
『真夜中のカーボーイ』キャスト・スタッフ
監督 | ジョン・シュレシンジャー(John Schlesinger) |
脚本 | ウォルド・ソルト(Waldo Salt) |
原作 | ジェームズ・レオ・ハーリヒー(James Leo Herlihy) |
製作 | ジェローム・ヘルマン(Jerome Hellman) |
音楽 | ジョン・バリー(John Barry) |
配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
公開 | 1969年5月25日 |
1969年10月18日 | |
上映時間 | 113分 |
ジョー:ジョン・ヴォイト(Jon Voight)
ラッツォ:ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)
キャス:シルヴィア・マイルズ(Sylvia Miles)
オダニエル:ジョン・マクギヴァー(John McGiver)
シャーリー:ブレンダ・ヴァッカロ(Brenda Vaccaro)
タウニー:バーナード・ヒューズ(Barnard Hughes)
サリー:ルース・ホワイト(Ruth White)
アニー:ジェニファー・ソルト(Jennifer Salt)
ラルフ:ジョージ・エッパーセン(George Eppersen)
男子学生:ボブ・バラバン(Bob Balaban)
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