1998年にアメリカで制作された映画『パッチ・アダムス』(原題:Patch Adams)は、クラウン・ドクターの先駆者で実在の医師、ハンター・キャンベル・アダムスの伝記映画です。ロビン・ウィリアムズが主演を演じました。
第71回アカデミー賞では、マーク・シャイマンがミュージカル・コメディ映画音楽賞にノミネートされました。
- 『パッチ・アダムス』の挿入曲
- パッチがヴァージニア医科大学の門をくぐる
- ダイナーで流れる曲(パッチとトルーマンが初めて食事をする)
- 食肉組合フェスティバルの会場で流れる曲
- 入院している子供達や看護師をパッチが笑わせる
- 病院の外に聞こえてくる曲(パッチがカリンに愛の告白をする)
- 患者(ビル)の足をマッサージしながらパッチが歌う曲
- ダイナーで流れる曲(パッチが患者との面会権についてトルーマンと話す)
- 風船で隙間なく満たされたパッチの部屋で流れる曲(カリンの誕生日)
- ビルの最期の時にパッチがそばに寄り添い歌う曲
- ダイナーで流れる曲(パッチがトルーマン達と病院の事務手続きについて話す)
- パッチがカリンを車に乗せ自然林に連れて行く
- 仲間が集まり山小屋を補修し、病院をつくる
- パッチの病院(山小屋)のテレビから流れる曲
- 仕事を終えて、パッチとカリンが山小屋のポーチに腰を下ろす
- ラリーが自宅でピアノを演奏する曲
- エンドクレジット
- 『パッチ・アダムス』のサントラ
- 『パッチ・アダムス』キャスト・スタッフ
『パッチ・アダムス』の挿入曲
『パッチ・アダムス』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
パッチがヴァージニア医科大学の門をくぐる
Artist | クロスビー・スティルス・ナッシュ & ヤング(Crosby Stills Nash & Young) クロスビー、スティルス&ナッシュ(Crosby, Stills and Nash)にニール・ヤング(Neil Young)が加わることで出来上がった4人の有名ミュージシャンによるフォークロックのスーパーグループ。 1970年にファーストアルバム『デジャ・ヴ』(Déjà Vu)をリリースした。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | スティーヴン・スティルス(Stephen Stills) アメリカのミュージシャン/シンガーソングライター/ギタリスト、1945年テキサス州ダラス生まれ。「バッファロー・スプリングフィールド」「クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング」のメンバーとして知られる。 |
ダイナーで流れる曲(パッチとトルーマンが初めて食事をする)
どんな医師になりたいかを二人がそれぞれ話すシーン
Artist | ラスカルズ(The Rascals) 1964年にューヨークで結成されたブルーアイド・ソウル・グループ。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | The Rascals エドワード・ブリガティ(Edward Brigati) フェリックス・キャヴァリエ(Felix Cavaliere) |
食肉組合フェスティバルの会場で流れる曲
パッチとトルーマンが会場に入り込み、人々との交流を楽しむシーン
チャタヌーガ・チュー・チュー
Artist | グレン・ミラー楽団(Glenn Miller and His Orchestra) アメリカのジャズミュージシャン、グレン・ミラーによって1938年に結成されたスウィング・ジャズ・ビッグバンド。 |
リリース | 1941年 |
作曲者 | ハリー・ウォーレン(Harry Warren, 1893-1981) ニューヨーク出身のイタリア系アメリカ人作曲家。60年にわたるキャリアの中で800曲以上の曲を書き、それらは300本以上の映画で使われた。『ブロードウェイの子守歌』『You’ll Never Know』『On the Atchison, Topeka and the Santa Fe』でアカデミー歌曲賞を3度受賞。 |
マック・ゴードン(Mack Gordon, 1904-1959) アメリカの作詞家。映画『ハロー、フリスコ、ハロー』(1943) の『You’ll Never Know』を書いた事でアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
『Chattanooga Choo Choo』は、1943年のアメリカ・ミュージカル映画『ハロー、フリスコ、ハロー』のために作られました。
入院している子供達や看護師をパッチが笑わせる
Artist cover ver. | ラスカルズ(The Rascals) 1964年にューヨークで結成されたブルーアイド・ソウル・グループ。 |
リリース | 1966年 |
作曲者 | ルディ・クラーク(Rudy Clark, 1935-2020) 1960年代から1970年代に活躍したニューヨーク出身のソングライター。 |
アーティ・レスニック(Arthur Resnick) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー/ミュージシャン、1937年生まれ。 代表曲『渚のボードウォーク』 | |
Original ver. | 1965年:Lemme B. Good |
病院の外に聞こえてくる曲(パッチがカリンに愛の告白をする)
ベル・ボトム・ブルース
Artist | デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and The Dominos) 1970年にロンドンで結成されたイギリス系アメリカ人のブルースロックバンド。 エリック・クラプトン、カール・レイドル、ボビー・ウィットロック、ジム・ゴードンの4人によって結成。1970年11月に唯一のスタジオアルバム『いとしのレイラ』を発表し、翌年2枚目のアルバムを完成させる直前に解散した。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | エリック・クラプトン(Eric Clapton) イギリスのロック&ブルース・ギタリスト/シンガー/ソングライター、1945年生まれ。 1960年代から様々なバンドで活動し、ソロアーティストとしても長年に渡り音楽シーンを牽引し続ける。これまでで最も重要で影響力のあるギタリストの1人とされる。 |
ボビー・ウィットロック(Bobby Whitlock) アメリカのミュージシャン/作曲家、1948年生まれ。「デレク・アンド・ザ・ドミノス」のメンバーとして知られる。 |
患者(ビル)の足をマッサージしながらパッチが歌う曲
「自己満足のエサに俺を使うな!」とビルを怒らせてしまうシーン
ブルー・スカイ
作曲者 | アーヴィング・バーリン(Irving Berlin, 1888-1989) ベラルーシ出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『スイング・ホテル』(1942) の劇中歌『ホワイト・クリスマス』を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。 |
『ブルー・スカイ』(Blue Skies)は、1926年初演のミュージカル『Betsy』のために作られました。
その後、1954年のミュージカル映画『ホワイト・クリスマス』や、2002年のSF映画『ネメシス/S.T.X』など多くの映画で使われています。
この後「ビルの最期の時にパッチがそばに寄り添い歌う曲」でもこの曲が使われています。
ダイナーで流れる曲(パッチが患者との面会権についてトルーマンと話す)
ザ・ウェイト
Artist | ザ・バンド(The Band) 1967年に結成されたカナダ・トロント出身のロックバンド。 アメリカを拠点に1999年まで活動。オリジナル・メンバーの全員がマルチプレイヤーであることから、多くのミュージシャンから尊敬を集めロックの歴史に大きな影響を与えた。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | ロビー・ロバートソン(Robbie Robertson, 1943-2023) カナダ・オンタリオ州トロント出身のミュージシャン/ギタリスト/シンガーソングライター。 「ザ・バンド 」(The Band)のギタリスト/ソングライターとして活躍し、80年代以降はスコセッシ作品の音楽監督を務めるなど幅広い音楽活動を行い、数多くの名作・名演を残した。 |
この曲は、1969年公開のアメリカ映画『イージー・ライダー』で使用され広く知られるようになりました。
主人公の若者二人は、ニューオーリンズを目指す旅の途中ヒッチハイカーを拾いガソリンスタンドに立ち寄ります。そこでガソリンを補給し、再びバイクでハイウェイを走るシーンで流れていました。
風船で隙間なく満たされたパッチの部屋で流れる曲(カリンの誕生日)
邦題『雨よ降れ』
Artist | エリック・クラプトン(Eric Clapton) イギリスのロック&ブルース・ギタリスト/シンガー/ソングライター、1945年生まれ。 1960年代から様々なバンドで活動し、ソロアーティストとしても長年に渡り音楽シーンを牽引し続ける。これまでで最も重要で影響力のあるギタリストの1人とされる。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | エリック・クラプトン(Eric Clapton) |
ボニー·ブラムレット(Bonnie Bramlett) アメリカの歌手/女優、1944年生まれ。夫のデラニー・ブラムレットとの夫婦デュオ「デラニー&ボニー」の活動で知られる。 |
ビルの最期の時にパッチがそばに寄り添い歌う曲
ブルー・スカイ
作曲者 | アーヴィング・バーリン(Irving Berlin, 1888-1989) ベラルーシ出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『スイング・ホテル』(1942) の劇中歌『ホワイト・クリスマス』を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。 |
「患者(ビル)の足をマッサージしながらパッチが歌う曲」でもこの曲が使われていました。
ダイナーで流れる曲(パッチがトルーマン達と病院の事務手続きについて話す)
邦題『スタンド!』
Artist | スライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & The Family Stone) 1966年にサンフランシスコで結成されたアメリカのバンド。さまざまな異なる音楽ジャンルを融合させた「サイケデリック・ソウル」と呼ばれるサウンドで人気を博した。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | スライ・ストーン(Sly Stone) アメリカのミュージシャン/作曲家/音楽プロデューサー、1943年生まれ。「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」のリーダーとして知られる。 |
パッチがカリンを車に乗せ自然林に連れて行く
邦題『美しき人生』
Artist | ジョージ・ハリスン(George Harrison, 1943-2001) イギリスのミュージシャン/シンガーソングライター。 1960年代に「ザ・ビートルズ」のリードギタリストとして国際的な名声を得た。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ジョージ・ハリスン |
仲間が集まり山小屋を補修し、病院をつくる
Artist | デイヴ・メイスン(Dave Mason) イギリスのシンガーソングライター/ギタリスト、1946年生まれ。 「トラフィック」「フリートウッド・マック」のメンバーとして知られる。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | デイヴ・メイスン |
パッチの病院(山小屋)のテレビから流れる曲
Artist | グルーチョ・マルクス(Groucho Marx, 1890-1977) アメリカの俳優/コメディアン/作家。「マルクス兄弟」の三男。 |
チコ・マルクス(Chico Marx, 1887-1961) アメリカのコメディアン/俳優/音楽家。「マルクス兄弟」の長兄。 | |
ハーポ・マルクス(Harpo Marx, 1888-1964) アメリカのコメディアン/俳優/マイムアーティスト/ハープ奏者。「マルクス兄弟」の次男。 | |
ゼッポ・マルクス(Zeppo Marx, 1901-1979) アメリカのコメディ俳優/演劇エージェント/エンジニア。「マルクス兄弟」の末っ子。 | |
作曲者 | ハリー・ルビー(Harry Ruby, 1895-1974) アメリカのピアニスト/作曲家/ソングライター/脚本家。 |
バート・カルマー(Bert Kalmar, 1884-1947) アメリカのソングライター/脚本家。 |
『Freedonia’s Going To War』は、1933年のアメリカコメディ映画『我輩はカモである』(原題:Duck Soup)のオリジナル・サウンドトラックです。
仕事を終えて、パッチとカリンが山小屋のポーチに腰を下ろす
イントゥ・ザ・ミスティック
Artist | ヴァン・モリソン(Van Morrison) 北アイルランド出身のブルーアイド・ソウル・シンガー、1945年ベルファスト生まれ。 ロックバンド「ゼム」(Them) のリードシンガーとして活躍し、脱退後アメリカに渡りソロへ転向。高い音楽性と圧倒的な歌唱力で多くのミュージシャンからの尊敬を集める。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ヴァン・モリソン |
ラリーが自宅でピアノを演奏する曲
カリンが留守番電話のメッセージを聞きラリーの家を訪れるシーン
バガテル イ短調「エリーゼのために」 WoO 59
作曲者 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827) ドイツの作曲家。ウィーンの古典音楽を最高の発展に導き、ロマン派音楽への道を切り開いた音楽史において極めて重要な作曲家の一人。聴力を失いながらも音楽への情熱を燃やし続け、数々の名曲を生み出したその偉業から日本では「楽聖」として称えられる。 |
作曲年 | 1867年 |
エンドクレジット
フェイス・オブ・ザ・ハート
Artist | ロッド・スチュワート(Rod Stewart) イギリスのポップ・ロック・ミュージシャン、1945年ロンドン生まれ。 「ジェフ・ベック・グループ」「フェイセズ」のボーカリストとして活躍し、ソロとしても数々の大ヒットを放ちイギリスを代表する国民的歌手として幅広い人気を誇る。 |
リリース | 1998年 |
作曲者 | ダイアン・ウォーレン(Diane Warren) アメリカのソングライター、1956年ロサンゼルス生まれ。『マネキン』『パール・ハーバー』『アルマゲドン』など映画の挿入歌を多数手掛け、第95回アカデミー賞で名誉賞を受賞した。 |
『Faith of the Heart』は、映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の主題歌です。
『パッチ・アダムス』のサントラ
『パッチ・アダムス』はマーク・シャイマン(Marc Shaiman)が音楽を担当しました。マーク・シャイマン(Marc Shaiman)は、アメリカ・ニュージャージー州出身の作曲家で、ベット・ミドラーの共同プロデューサーとして知られています。『ア・フュー・グッドメン』『天使にラブソングを』などの映画音楽を手掛けています。
『パッチ・アダムス』キャスト・スタッフ
監督 | トム・シャドヤック(Tom Shadyac) |
脚本 | スティーヴ・オーデカーク(Steve Oedekerk) |
製作 | バリー・ケンプ(Barry Kemp) |
マイク・ファレル(Mike Farrell) | |
マーヴィン・ミノフ(Marvin Minoff) | |
チャールズ・ニューワース(Charles Newirth) | |
音楽 | マーク・シャイマン(Marc Shaiman) |
配給 | UIP |
公開 | 1998年12月25日 |
1999年3月20日 | |
上映時間 | 115分 |
Dr.ハンター・”パッチ”・アダムス:ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)
トゥルーマン・シフ:ダニエル・ロンドン(Daniel London)
カリン・フィッシャー:モニカ・ポッター(Monica Potter)
ミッチ・ローマン:フィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)
ディーン・ウォルコット:ボブ・ガントン(Bob Gunton)
Dr.イートン:ジョセフ・ソマー(Josef Sommer)
ジョレッタ:イルマ・P・ホール(Irma P. Hall)
ビル・デイヴィス:ピーター・コヨーテ(Peter Coyote)
アーサー・メンデルソン:ハロルド・グールド(Harold Gould)
ジュディ:フランシス・リー・マッケイン(Frances Lee McCain)
ディーン・アンダーソン:ハーヴ・プレスネル(Harve Presnell)
アデレイン:ダニエラ・クーン(Daniella Kuhn)
ビリー:ジェームズ・グリーン(James Greene)
ルディ:マイケル・ジェッター(Michael Jeter)
トレヴァー・ビーン:ブルース・ボーン(Bruce Bohne)
Dr.パック:ハリー・グローナー(Harry Groener)
エメット:バリー・シャバカ・ヘンリー(Barry Shabaka Henley)
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