『PIG/ピッグ』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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『PIG/ピッグ』の挿入曲とサントラ

2021年にアメリカで制作された映画『PIG/ピッグ』(原題:Pig)は、オレゴン州・ポートランドを舞台としたニコラス・ケイジ主演のドラマ映画です。

マイケル・サルノスキが監督を務めました。

『PIG/ピッグ』の挿入曲

『PIG/ピッグ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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黄色いカマロに乗ったアミールがロブの家に到着する(車の中で流れる曲)

Danse macabre, Op.40
死の舞踏 Op.40
作曲者カミーユ・サン=サーンス(Camille Saint-Saëns, 1835-1921)
フランスの作曲家/ピアニスト/オルガニスト/指揮者。
初演1875年:シャトレ座(パリ)

『死の舞踏』は、カミーユ・サン=サーンスが作曲した交響詩です。
フランスの詩人アンリ・カザリス(Henri Cazalis, 1840-1909)が書いた詩『Égalité-Fraternité』にインスピレーションを得て作られました。


この後「アミールが鏡の前で営業トークの練習をする(アミールの家で流れる曲)」でもこの曲が使われています。

ロブがダイナーを訪れ、電話を借りる(ダイナーで流れる曲)

Nothing Left to Hide
作曲者トニー・リー・スタッフォード・ジュニア(Tony Lee Stafford Jr.)
マイケル・デニッシュ・スミス(Michael Dennish Smith)
Nineoneone

ナレーターが「クラシック音楽が他よりも卓越している理由」を語るのを聞き、ロブが音を消す(アミールの車で流れる曲)

Messa da Requiem: II. Dies Irae
レクイエム – 第2曲 怒りの日(ディエス・イレ)
作曲者ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi, 1813-1901)
イタリアの作曲家。19世紀を代表するロマン派音楽作曲家で「オペラ王」の異名を持つ。
初演1874年:サン・マルコ教会(イタリア・ミラノ)

『レクイエム』は、ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した宗教曲です。
モーツァルト、フォーレの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる作品です。
ヴェルディが敬愛していた文豪アレッサンドロ・マンゾーニ(Alessandro Manzoni)を追悼する目的で作られ、1874年マンゾーニの一周忌にベルディ自身の指揮で初演されました。

『Dies Irae』は、ラテン語で「怒りの日」を表す言葉です。キリスト教終末論において、キリストが全ての人間を地上に復活させその生前の行いを審判し天国に行く者と地獄に行く者を選別するという教義とそれが行われる日のことを指します。

車から降りたロブがエドガーに会いに行く(通りで流れている曲)

Black Veil
Artistローズブラッド(Roseblood)
アメリカのミュージシャン。キャシー・フォスター(Kathy Foster)の別名。
リリース2018年
作曲者キャシー・フォスター(Kathy Foster)
アメリカのミュージシャン。インディーロックバンド「ザ・サーマルズ」(The Thermals) のベーシスト。
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ロブが路地裏に出てきてタバコを吸うシェフに話しかける(レストランで流れる曲)

Work That Skirt
作曲者ジョー・パート(Jo Part, 1922-2014)
ドイツの作曲家/プロデューサー/ピアニスト。

デニスが男を殴りKO勝ちする(ポートランド・ホテルの地下格闘場で流れる曲)

I Only Have Eyes For You
邦題『瞳は君ゆえに』
Artist
cover ver.
ザ・フラミンゴス(The Flamingos)
1953年にシカゴで結成されたアメリカのドーワップグループ。
1950年代後半に人気を博し、ドーワップの音楽史上最も影響力のあるボーカルグループの1つとして知られる。2001年ロックの殿堂入りを果たす。
リリース1959年
作曲者アル・デュビン(Al Dubin, 1891-1945)
スイス出身のアメリカの作詞家。
ハリー・ウォーレン(Harry Warren, 1893-1981)
ニューヨーク出身のイタリア系アメリカ人作曲家。60年にわたるキャリアの中で800曲以上の曲を書き、それらは300本以上の映画で使われた。『ブロードウェイの子守歌』『You’ll Never Know』『On the Atchison, Topeka and the Santa Fe』でアカデミー歌曲賞を3度受賞。
Original ver.1934年:ディック・パウエル(Dick Powell, 1904-1963)
アメリカの俳優/歌手/映画監督。

『I Only Have Eyes for You』は、1934年のアメリカ・ミュージカルコメディ映画『泥酔夢』(Dames)のオリジナルサウンドトラックです。『瞳は君ゆえに』『君ゆえの瞳』の邦題で知られています。


この後「高額で入札した男がロブを殴る(ポートランド・ホテルの地下格闘場で流れる曲)」でもこの曲が使われています。

殴る権利を高額で入札した男がロブを殴る(ポートランド・ホテルの地下格闘場で流れる曲)

I Only Have Eyes For You
邦題『瞳は君ゆえに』
Artist
cover ver.
ザ・フラミンゴス(The Flamingos)
リリース1959年
作曲者アル・デュビン(Al Dubin, 1891-1945)
ハリー・ウォーレン(Harry Warren, 1893-1981)
Original ver.1934年:ディック・パウエル(Dick Powell, 1904-1963)

デニスが男を殴りKO勝ちする(ポートランド・ホテルの地下格闘場で流れる曲)」でもこの曲が使われていました。

アミールが朝食を作りロブに振る舞う(アミールの家で流れる曲)

Lakme, Act I: Sous le dome epais, “Flower Duet”
歌劇《ラクメ》 第1幕 花の二重唱「ジャスミンが咲くドームへ」
作曲者レオ・ドリーブ(Léo Delibes, 1836-1891)
フランスのロマン派音楽の作曲家。
バレエ音楽『コッペリア』『シルヴィア』などで知られ「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれる。
初演1883年:オペラ=コミック座(パリ)

『ラクメ』は、フランスの作家ピエール・ロティ(Pierre Loti, 1850-1923)の自伝的小説『ロティの結婚』(Le Mariage de Loti)をもとに作られた全3幕からなるオペラです。
19世紀のイギリス統治下のインドを舞台に、バラモン教の巫女ラクメとイギリスの陸軍士官ジェラルドの恋が描かれています。


この後「ロブがダリウスにブタを返して欲しいと言う(部屋のレコードプレーヤーから流れる曲)」でもこの曲が使われています。

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アミールが鏡の前で営業トークの練習をする(アミールの家で流れる曲)

Danse macabre, Op.40
死の舞踏 Op.40
作曲者カミーユ・サン=サーンス(Camille Saint-Saëns, 1835-1921)
フランスの作曲家/ピアニスト/オルガニスト/指揮者。
初演1875年:シャトレ座(パリ)

黄色いカマロに乗ったアミールがロブの家に到着する(車の中で流れる曲)」でもこの曲が使われていました。

アミールが肉屋の知り合いにフィンウェイの店でランチを予約して欲しいと頼む(バックヤードで流れる曲)

Wilder
Artistスラング(Slang)
オレゴン州ポートランド出身のアメリカのロックンロールグループ。
リリース2022年
作曲者スラング(Slang)

アミールと別れたロブが自転車でダリウスの元へ向かう

Requiem in D Minor, K. 626: Sequence No. 6: Lacrimosa dies illa
レクイエム ニ短調 K. 626 – セクエンツィア第6番「涙の日」(ラクリモーサ)
作曲者ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791)
18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。
幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。
作曲年1791年

『レクイエム』は、モーツァルトが死に瀕しながら手掛けた最後の作品です。モーツァルトは未完のままこの世を去り、弟子のフランツ・クサーヴァー・ジュースマイヤーが補筆し完成されました。
ここで使われている「第6曲「涙の日」(ラクリモーサ)」がモーツァルトの絶筆と言われています。

レクイエムとは、カトリックの葬儀ミサや追悼ミサで演奏される死者のためのミサ曲です。

ロブがダリウスにブタを返して欲しいと言う(部屋のレコードプレーヤーから流れる曲)

Lakme, Act I: Sous le dome epais, “Flower Duet”
歌劇《ラクメ》 第1幕 花の二重唱「ジャスミンが咲くドームへ」
作曲者レオ・ドリーブ(Léo Delibes, 1836-1891)
フランスのロマン派音楽の作曲家。
バレエ音楽『コッペリア』『シルヴィア』などで知られ「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれる。
初演1883年:オペラ=コミック座(パリ)

アミールが朝食を作り、ロブに振る舞う(アミールの家で流れる曲)」でもこの曲が使われていました。

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エンディング(妻ローリーが誕生日に録音した歌)

I’m On Fire
アイム・オン・ファイア
Artistブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)
アメリカのロックシンガー/ソングライター/ギタリスト、1949年ニュージャージー州ロングブランチ生まれ。アメリカのロック界を代表する国民的アーティスト。「ボス」の愛称で呼ばれる。
代表曲『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』
リリース1984年
作曲者ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)

『PIG/ピッグ』のサントラ

『PIG/ピッグ』はアレクシス・グレイプサス(Alexis Grapsas)とフィリップ・クライン(Philip Klein)が音楽を担当しました。

アレクシス・グレイプサスは、ギリシャ生まれの作曲家です。アメリカ・ロサンゼルスを拠点としてTV音楽や映画音楽を多数手掛けています。

フィリップ・クラインは、アメリカ・ニューヨーク生まれの作曲家です。Netflixアニメ映画『ウィッシュ・ドラゴン』の音楽を担当しています。

メインアーティスト:Philip Klein
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『PIG/ピッグ』キャスト・スタッフ

監督マイケル・サルノスキ(Michael Sarnoski)
脚本マイケル・サルノスキ(Michael Sarnoski)
製作ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)
トーマス・ベンスキー(Thomas Benski)
デヴィッド・キャリコ(David Carrico)
ベン・ギラディ(Ben Giladi)
ヴァネッサ・ブロック(Vanessa Block)
アダム・ポールセン(Adam Paulsen)
ドリ・A・ラス(Dori A. Rath)
ジョセフ・レスタイノ(Joseph Restaino)
スティーヴ・ティッシュ(Steve Tisch)
ディミトラ・ツィングー(Dimitra Tsingou)
音楽アレクシス・グレイプサス(Alexis Grapsas)
フィリップ・クライン(Philip Klein)
配給 カルチュア・パブリッシャーズ
公開 2021年7月16日
2022年10月7日
上映時間92分

ロビン・“ロブ”・フェルド:ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)
アミール:アレックス・ウルフ(Alex Wolff)
ダリウス:アダム・アーキン(Adam Arkin)
シャーロット:ニーナ・ベルフォーテ(Nina Belforte)
マック:グレッチェン・コーベット(Gretchen Corbett)
デレク・フィンウェイ:デヴィッド・ネル(David Knell)
ドナ:ベス・ハーパー(Beth Harper)
エドガー:ダリウス・ピアース(Darius Pierce)
ローレライ・“ローリー”・フェルド:カサンドラ・ヴァイオレット(Cassandra Violet)

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